みなさまこんにちは!今日から2日間、せんくらブログを担当させて頂く津田裕也です。
せんくらは今年で14年目!生まれ育った仙台でこのような素敵なフェスティバルが開催され続けている事、そして参加させて頂ける事、本当に嬉しく光栄に思います。
今年は10月6日の2公演に出演させて頂きます。まずは公演番号83番、ヴァイオリン竹澤恭子さんとの共演でブラームスとクライスラーの名曲を演奏致します。竹澤さんは言わずと知れた日本を代表するヴァイオリニストで、今年の3月に初めてご一緒させて頂きましたが、その素晴らしさに圧倒されました。仙台でも共演させて頂ける事、今からとても楽しみにしています!
もう1つはピアノソロで、公演番号66番です。「ショパン、ベートーヴェン、幻想の世界」と題しまして、ベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」、そしてショパンの幻想ポロネーズ、ノクターン、子守唄を演奏致します。
ベートーヴェンのピアノソナタ第14番は「月光」として有名ですが、ベートーヴェン自身は月光ではなく「幻想曲風ソナタ」と名付けて出版されました。ショパンの幻想ポロネーズは昨年CDに録音した思い出深い作品です。皆様と共に2人の幻想の世界を味わう事が出来ましたらとても嬉しく思います。
せんくらには他にもたくさんの魅力的な公演があります!皆様、是非会場へお越し下さい!
皆さまこんにちは、チェリストの新倉瞳です。
今回は、私の暮らすスイスチューリッヒのお話しを。
音楽留学といいましたら、ドイツ、フランス、オーストリア…がスタンダードとも言えるかもしれない中、なぜスイスという国を選んだかといいますと、スイスのチェリストトーマス・デメンガ先生の演奏されるバッハと現代音楽に惹かれ、日本でも堤剛先生、毛利伯郎先生という素晴らしい先生方からご指導を受けた新倉ですが、自身の引き出しを増やすためにデメンガ先生の元で修行を積むべくスイス行きを決めました。
さらに、堤先生とデメンガ先生は国際コンクールの審査員としてのご交流も深く、毛利先生とデメンガ先生はなんとジュリアード留学時代のご友人!という繋がりが後から分かりまして、ご縁を感じたのでした。
そして時は流れ、今は留学先のバーゼル音楽院も卒業し、拠点をチューリッヒへと移しスイスへ渡って早く8年が経ちました。
バロック音楽、現代音楽、東欧のロマ音楽のクレズマー。
出逢った音楽は全て私にとって新しく、今は自身の引き出しがぱんぱんに溢れかえっており、引き出しが溢れかえってしまわぬよう、本体の箪笥をグレードアップさせるべく自身を成長させよう!と毎日楽しく必死にもがいております。
色々なことを知れば知るほどに、私はまだまだ何も知らない。
成長すればするほどに、まだまだ未熟です。
情報の溢れる今日だからこそ、自分の耳と心で感じたことを大切に。
せんくらは、音楽の引き出しがいっぱいです!!
皆さまもどうかこの素敵な音楽祭で、ご自身の耳と心で、大好きな音楽に出逢うことが出来ますように!!
皆さまこんにちは、チェリストの新倉瞳です。
にいくら、せんくらに初参加…!です!
初めてのせんくらへの出演ということで、リサイタルと協奏曲を演奏させていただくことになり、せんくらフェスティバルの温かいウェルカムな雰囲気に感謝しております。
スイスでの経験をいかしたプログラムのリサイタルにてピアノ界の重鎮である青柳晋さんとの共演でお届け出来ますこと、そして大学生時代からご指導頂いていた指揮の高関健先生と素晴らしい仙台フィルさんとの共演でチャイコフスキーを弾かせて頂けますこと、とても光栄です。
お客さんとして参加しても、一日中興味深いコンサートを聴くことが出来るせんくら。
プログラムのラインナップを拝見しながら
「おおこの時間帯はこのコンサート…え、この内容でこの値段!?こんなにリーズナブルならもう3公演くらい聴けちゃうじゃないか!」と興奮しながら私もチケットを申し込みました!!
リサイタルプログラムは、スイスへ渡ってから取り組むようになったバロック音楽と現代音楽を中心にチェロの魅力とピアノとのアンサンブルが活かされる選曲にしました。
初めての共演のピアニストの青柳晋さんは、私は昔から存じ上げる雲の上の存在のかたで、今回共演が叶い本当に楽しみです!せんくらでも同じみのチェリストであり私の永遠の憧れのチェリスト長谷川陽子先生ともよく共演されていらっしゃいますよね。
また、チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲をご一緒させて頂きます高関先生には、大学生の頃オーケストラの授業でストラヴィンスキーの春の祭典をご指導頂きました。数経験してきた学生オケの中でも、そのお人柄とご指導頂いたことに大きな影響を受けたことは、未だにハッキリと心の中に残っております。
実は、ロココは同じく学生時代に同級生(現在東京都交響楽団チェロ奏者の清水詩織さん)が演奏した演奏に感動し、私も頑張らなければと自分に気合いを入れ直して練習した想い出の曲でもあり、それでいて実は人前で演奏することは初めての曲ですので、「ついにこの日が来たかぁ…」と感慨深いのであります。
新倉瞳、新参者でございますが、どうぞよろしくお願い致します!!
昨日に引き続きチェロの原田哲男です。
せんくら2日目の10月5日はジュゼッペ・アンダローロさん、西江辰郎さんとの室内楽、3日目はロバート・リンさんとのデュオに出演させていただきます。
ドビュッシーのヴァイオリンソナタとチェロソナタ、ショパンのチェロソナタはいずれも作曲家最晩年の作品ですが、人間の衰えや弱々しさでなく、むしろ瑞々しさや情熱にあふれているのは、身体の不調とは裏腹に作曲者の頭の中が常に新しい音楽への意欲に燃えていたことの表れではないかと思います。
生涯で生み出した作品のほとんどがピアノ曲であったショパン、また大規模な管弦楽曲、オペラをも手掛けたドビュッシーがその最期の作品で弦楽器とピアノのデュオを残してくれたのは貴重なことで、今回のせんくらでこれらの曲を取り上げることが出来ることをとても嬉しく思います。
会場の皆さんとの素敵な時間を楽しみにしております。
この夏は例年にも増して暑さが厳しい各地でしたが、あとひと月もしたら秋の仙台!「せんくら」が今からとても楽しみです。
今年は3つの公演に出演します。
10月5日出演公演のひとつ「せんくら・フェスティバル・ソロイスツ」
弦楽合奏の名曲ヴィヴァルディの「四季」を4人のソリストが交代で弾くというとてもゴージャスな舞台です。
それはお客様のみならず、舞台上で共演する私たちにとっても、素晴らしいソリスト達の音を体験する特別な時間です。
そして、今年の合奏団チェリストのパートナーは仙台フィル首席奏者の吉岡知広さん。
時期は違いますが、ライプチヒのクリスティアン・ギガー先生に教わった同門として、隣で一緒に弾けるのは嬉しく、私たちの耳に残っている師のやわらかくて温かい音を思い出しながら、共に音を奏でる喜びをお客様にお届けしたいと思います。
10月5日の「せんくら・フェスティバル・ソロイスツ」をどうぞお楽しみに。
食べることが三度の飯よりも好きだ。
演奏家生活も10年。浮き草稼業ゆえ現場は全国・全世界に及ぶ。まさに”さすらいのちんどん屋”と言ったところか。
旅の醍醐味は食と酒。稽古のあとは鼻歌交じりに街へと向かう準備。現地の方々へのリサーチは欠かさない。それからグーグルマップ。全世界に対応しているので、意外な出会いに導いてくれる。旅で出会った鹿児島や熊本の焼酎に魅せられてしまって、未だに自宅に焼酎のボトルは欠かせない。
郷に入っては郷に従え。現地に行ったら現地の人たちの言うことを聞く。リトアニアではまずリトアニア料理を食べなさいと現地マネージャーのダナ。現れたのはじゃがいもを潰して皮状にし、餃子のように餡を包む「ツェペリナイ」初日は早速ツェペリナイをはじめとするリトアニア流じゃがいも料理の洗礼を受けた。リハーサルの合間にダナと食事をする機会があったが、彼女は全然じゃがいも料理を食べようとしない。かたや我々のテーブルにはじゃがいも料理が所狭しと並ぶ。胃の中がじゃがいもに占領される。本番後の酒宴。楽団創設者の名伯楽、ドナトス・カクタスがひとこと。「この国はいも、芋、イモ…じゃがいもばっかりさ!僕らはよう食わんわ。」聞けばリトアニアではSUSHIがブームとか!?
上はリトアニアで食したツェペリナイ。下は帰国後に自作したツェペリナイとビーツスープ。
日本に帰ってツェペリナイを作ってみると、リトアニアで食べたそれにかなり近づいただけでなく、日本のじゃがいものホクホク感が旨味をプラスしてくれたように感じた。それでもやはり、リトアニアの空気の中で、ウォッカを片手に頬張るツェペリナイは一食の価値がある。「名物は現地で食べるべきだ」と偉い先生が言っていた気がする。札幌味噌ラーメンを東京で食べるのでは興がない、札幌の引き締まった空気とともにいただくから美味いのだ!ふと思い出すのはインドネシア・ジョグジャカルタのモーターバイクの排気に満ちた空気の中で食べたナシゴレンや、青唐辛子のサンバル!僕たちは空気とともに食事をしているのだ。
リトアニアでの権代敦彦氏新作ヴィブラフォン協奏曲の初演を祝って。左から作曲家の権代敦彦氏、筆者、作曲家の佐原詩音氏、オーケストラマネージャーのダナと創設者ドナトス・カクタス。
仙台の名物はたくさんある。牛タンも笹かまも今やすっかりお馴染みだ。けれどもやはり仙台で食べたもので一番に思い出すのは母親の味。お昼のお弁当に入っていた卵焼きや、大好物の唐揚げ。たまに訪ねて行く祖母が作るポテトサラダ。その当時の空気感や会話まで記憶に刻み込まれているかのように。
中国北京、天安門広場にほど近い全聚徳本店。吊り下げられたたくさんの北京ダック。思い出すのはまだ小学生にも満たなかった僕が緊張の面持ちで大人たちに混じった会食。今はなき仙台プラザホテル地下、中華料理「北京」での祖父の昇進祝い。そこに供された丸ごとの北京ダック。25年後に北京の空の下で頬張る北京ダックはあの時の記憶を呼び覚まして、今は会えないたくさんの人たちを思い出す。音楽もまた然り。響きと旨味は、僕たちの大切なあの時を鮮やかに蘇らせてくれるのだ。
一緒に乾杯しませんか?
せんくらブログをご覧の皆さま、はじめまして!打楽器の會田瑞樹です。この度、せんくらに初めて出演させていただくことになり、心から感謝の思いでいっぱいです。1988年に仙台で生まれ、以後18年に渡って仙台の街に育てられて来ました。こうして仙台で演奏できることを心から嬉しく思います。
プログラムを計画するにあたって、東北に在住の素晴らしい作曲家の作品をご紹介したいと思いました。そのどれもが個性と豊かな響きに満ちています。
吉川和夫先生の《六丁目の青空》は、僕の母校でもある上杉六丁目、宮城教育大学附属小学校のあの大きな青空を描いた作品。今回急遽プログラムに加えさせていただいた小山和彦先生の《杜のプリズム》(仙台公演のための作品!)は”杜の都仙台”を思わせる気品に溢れ、名倉明子先生の《夢虫》はヴィブラフォンのみならず膜質打楽器も飛び出し、力強くも自由に舞い踊る架空の精霊が我々の眼前に飛来します。岩手県花巻出身の白藤淳一氏の《あやかしの余韻》は緊張感あふれる鼓動が様々な光を帯びて明滅していきます。
もちろん、東北だけでなく全国にはたくさんの素晴らしい作曲家がいらっしゃいます。佐原詩音氏の《Petrunkamuy》はアイヌの言葉を奏者自身が朗読しながらひとつの物語が浮かび上がります。水野修孝先生の《ヴィブラフォン独奏のための三章》は全編に鐘楼の響きが刻み込まれ、音楽の大きな宇宙に誘われるかのようです…
現代を生きる作曲家は我々と同じ時間をともに歩んでいます。まさに音楽で“今”を紡いでいると言っても過言ではありません。今回、なんと発売一ヶ月での完売をいただけたことに心から感謝の思いでいっぱいです。ご来場くださる皆様には、ヴィブラフォンの持つ壮大な世界を存分に味わっていただけたらと思っております。
こんにちは、Ariete アリエーテです!
突然ですがみなさんは何かペットを飼われていますか?
中村さんは犬3匹とオウム、そして亀3匹と暮らしています。
左からオウムのおーちゃん、一平くん、ビオラさん、吾郎くんです。
たまにこうしてみんなでお出かけしてます。
そして亀たちですが、たまに水槽から出して日光浴をさせています。
トリスタン、イゾルデ、ムゼッタと名前が付いています。
その亀たちを覗きに来たのが後に小宮家に迎えられる事になった野良猫です。
徐々に打ち解けて保護して今ではすっかり家ネコになっています。
きなこくん、推定2歳。
毎日このたくさんの動物たちに癒されています。
そして今日はコントラバス奏者小宮のいつも持ち歩いている演奏に必要な小物入れを紹介します。
これにまとめて入れています。
まずは鉛筆とボールペンと歯ブラシと消しゴムです。
鉛筆は6Bを愛用しています。
何年も使う楽譜に書き込むには濃くて柔らかい、そしてよく消せる鉛筆が適しています。
オーケストラだとそれこそ何十年と使われていますので、硬い鉛筆だと楽譜を痛めてしまうんですね。
そして消しゴムは安心のMONO消しゴム、こちらもよく消えるので愛用しています。
歯ブラシは何に使うかと言うと…、弓の毛に使います!
松ヤニでくっついてしまったりした毛を歯ブラシてほぐしてあげると弾きごこちが良くなるんです。
結構使ってらっしゃる方は多いですよ!
そしてこちら。
左上から松ヤニ、鉛筆削り、ミュート、乳液、爪切り、チューナーです。
鉛筆削りは鉛筆が尖りすぎないように調整できる物を使っています。
尖りすぎていると譜面に穴が開いてしまったりするのでちょっと丸めに削っています。
乳液ですが、乾燥肌の僕はこれが無いと楽器が弾けません。笑
今まで色々な乳液を試しましたがコレが一番自然に弦を押さえられて、油分も少ないので楽器がベトベトせずに弾けます。
と言った小物たちを携えてせんくらに行きます!
ハープの小物も面白いものがありますので興味がある方はお声がけください。
それでは会場でお会いしましょう!
初めまして、ハープとコントラバスのデュオ「Ariete(アリエーテ)」です!
ハープは中村愛(なかむら めぐみ)、コントラバスは小宮正寛(こみやまさひろ)でお送りする45分は動物をモチーフにした音楽をお届け致します。
猫や白鳥、象など皆さんおなじみの動物を音楽で表すとどうなるかお楽しみください!
お陰様でチケットは完売とのこと、ありがとうございます!
10月6日(日) 10:30
エル・パーク仙台スタジオホール
アンダーソン:ワルツィング・キャット
アンドリュー・ロイド・ウェバー:ミュージカル「キャッツ」より メモリー
カタロニア民謡/カザルス:鳥の歌
サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より 象、白鳥
本居長世:七つの子
新実徳英:アルデバラン
山田耕筰:赤とんぼ
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
ムソルグスキー:「展覧会の絵」より 牛車
グランジャニー:「子供の時間」より ハイヨー、ポニー!
このデュオの名前は「Ariete(アリエーテ)」ですが、実はこれも動物なんです。
2人とも4月生まれの牡羊座!という事でイタリア語での牡羊座、アリエーテと付けました。
実は中村さんは2年前のせんくらに出演していたのですが、小宮もその時ちょうど山形でコンサートの空き日だったためせんくらを聴きに行っていました。
その際に食べたのが仙台駅構内の立ち食い寿司「北辰鮨」さんです!
音楽家はグルメな人も多いですが、ここも色んな音楽家さんが通っています。
今回の滞在中も美味しいものを食べに行きたいと思います!
それでは当日皆様にお会い出来ることを楽しみにしています!
ブログ2日目は、今年のコラボアーティストについての紹介です。
引き続き、ピアノと編曲担当の杉浦がお届けします。
まずは仙台出身の若き津軽三味線奏者、浅野祥くん。
昨年もご一緒いたしましたが、祥くんは最年少チャンピオンを獲得した宮城の誇る三味線プレイヤーで、共演の機会のとても多い音楽仲間です。
ブラームスの名曲「ハンガリー舞曲第5番」を韻旋律に置き換えた「日本舞曲第五番」、バッハの名曲が、教会からお寺に演奏会場を移したような仕上がりとなった「仏よ、人の望みの喜びよ」、ヴァイオリンと津軽三味線の超絶技巧対決、パガニーニ「ラ・津軽じょんがネラ」などなど、西洋音階でできているクラシックの名曲を、日本の伝統的な「和音階」にアレンジをしたコラボ曲の数々を演奏する予定です。
和洋折衷なステージを、是非お楽しみいただければと思います!
そして、今回 せんくらへの出演が初となる、溝口肇さん。
日本を代表するチェリストですが、僕たちとの出会いは5年ほど前。
日本レコード大賞の企画賞を受賞させていただいた、東海道新幹線50周年トリビュートアルバム「走れ!夢の超特急楽団」に参加をしていただきました。
以来、何度かご一緒させていただいていますが、仙台ではもちろん初めて。
あの「世界の車窓から」もトリオで演奏をさせていただく他、スギテツのレパートリーにも混ざっていただきます。
溝口さんの美しい音色、そしてほっこりとした僕たちとのトークもぜひ楽しみにしていて下さい。