
我が家には二匹のコーギー犬がいます。
以前はハスキー犬を飼っていたのですが、15歳と8ヶ月の長寿を全うし、5年前に死んでしまいました。
悲しくてもう犬は飼わないと思っていたのですが、翌年衝動買いで一匹を買ってしまいました。
今までは外で飼っていたのですが、家の中で飼いたいとの私の希望を聞いて、かわいい子犬が新しく我が家の仲間入りをしました。
私が練習するときは足元で眠り、音を出すのをやめると起きるので、ずっと弾き続けなくてはいけないので、「これは私の為にいいわ」と大変喜んでいました。
しかし、大きくなるにつれて家具はかじる、など悪いことばかりすりようになり頭を痛めていました。
一匹だと留守にしたときにストレスからいたずらをするから、二匹にしたらいたずらはなくなると言われ、もう一匹飼うことにしました。
同じ店に行ってみると、同じコーギーが少し大きくなっていましたが、不細工なので売れ残っていました。
しかし性格は穏やかで良い子ですよと、店員さんの言葉を信じ抱いてみると、べったりあごを肩に乗せ眠りだしました。
それで決心をし、連れて帰ってみると、玉三郎と喧嘩をすることもなく仲良く遊びだしました。
そうなのです、一匹めの犬は玉三郎、後から来た方はけんしろうという名前なのです。
けんしろうの方、は私が練習するときに部屋に連れてきて音を出した途端に、ソファーの上で身をよじりすごく悶えます。
私が音を出すのやめるとパタッと動きを止めるのです。
「何でそんなに悶えるの?」と言うと、フリーズしたように私をじっと見続けます。
それでも無視して音を出し続けると、ソファーの隅っこに頭を突っ込んで、観念したかのようにじっと耐えているようです。
その様子があまりにもおかしいので、時々練習するときに連れてきて、嫌がる様子を楽しんで見ています。
犬にとっては大変迷惑なのでしょうが。
渋谷由美子(ヴァイオリン)