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SENCLA BLOG

ブログ

斎藤雅広
2009.07.11

第7回 え、もうお別れですか?

こんにちは、斎藤雅広12歳です。ちょうどこの頃からでしょうか?目が悪くなりメガネが離せないようになりました。現在ならば近視矯正の手術も安全で進んでいますので、サッサとそうしたかもしれません。当時はまだコンタクトレンズもなかったような時代ですからね。きっかけは田村宏先生のレッスンに伺ったとき、私は初見がとても得意だとかなんとか親がペラペラ言ってしまい、それでは!と試されたら何にもできなくて(笑)。「この嘘つきめ~~!」とたたき出され、これは目が悪いからに違いないということになったのです(笑)。そうしているうちに学校の黒板も見えにくくなってきて、最初はつけたりはずしたりもしていましたが、14、5歳からはかけっぱなしです。1回コンタクトにしようと試みたのですが、1日で水に流して下水行き!親に烈火のごとく怒られて、メガネ人生が確定です(笑)。でも何の不自由もありません。

さて初見がきくかどうかはね、よくわかりません。世間では取材で、ライターが堀江昭朗さんだったりすると「その譜読みの速さと解釈の的確さにおいて・・・・」みたいな文が私の紹介の頭に来るので(笑)、そうでなければと!がんばっているのですが、どうでしょうか(笑)。でもピンチヒッターで二日前に楽譜をもらったり、ピンチヒッターでなくても歌手ってなかなか楽譜くれないから、どんな曲も大体三日で仕上げられないと、仕事にはならないですよね。リサイタルも1週間もあれば余裕みたいな感じであれば、他のコンサートとのタイミングがかなり楽になります。昔のピアニストのギーゼキングが、列車移動のさなかに楽譜を見て、目的地に着いたらそれをコンサートで弾いたなんていう伝説も、十分あり得ることだなあとプロの人は全員思っているはずです。

時間との戦いですが、それも子供の頃一日8時間近くきっちり練習したり、ちょっとでもいい加減なことは許さない師匠の田村先生のご指導、これがあったから現在があるのだと思います。厳しくしてくださった先生に心から感謝しています。先生のおっしゃることは絶対で「ピアノやるなら自転車なんか乗るな」という教えも守りました。ある日先生のお宅に伺うとご不在で、「あれ?」と思っていると、向こうから自転車に乗ったおじさんが手を振りながら・・・まさかとは思いましたが・・・(爆笑)。大人になってからの先生との雑談では、こんな「目からうろこ」的な面白い体験があって、私はとても運が良かった。怖いだけの思い出ならきっと身につくことも少なかったと思います。

多くのすばらしい先輩にも恵まれました。世の中が手のひら返しをしても、温かく見守ってくれている人がいることは、どれだけ心の支えになることでしょう。いまや不景気の中で、少しでも勝ち馬に乗ろうとする風潮盛んなこの頃、みんなが助け合って、それぞれ個性を出し合って進むのが正しいと思います。私たちの場合なら、楽しくみんなが気持ち良くなるように、ステキな音楽を通じて明るくジャンプ!仲間たちとともに悔いのない人生が過ごせるのではと思います。「せんくら」もそんなナイスな出会いの象徴です。

それではみなさま、斎藤雅広50歳がお目にかかれるのを心から楽しみにいたしております(笑)!お次のかた、おまたせ~ッ!
斎藤雅広(ピアノ)

斎藤雅広
2009.07.10

第6回 ザ・スーパートリオ

こんにちは、斎藤雅広6年前です。楽しそうな写真でしょう?今回せんくら初登場のザ・スーパートリオはまさにこのイメージ通りです。大人のためのエンターテインメント!足立さつきさん、赤坂達三さんとのユニットです。もともとは足立さんの伴奏をしていたところに、新しいユニットを組むなら赤坂さんしかいないということで結成しました。ソプラノに対してヴァイオリンやフルートならありがちだし、高音同士でぶつかってしまう。ユニットにするなら全員が主役のものにしたかった。クラリネットであれば音域はかぶらないし、またスピード感を持って自由自在に駆け回ることもできます。1つ難点はオリジナルの有名な曲がシューベルトぐらいしかないことで、それは私が編曲をすることで補っています。

あまりに楽しそうにやっているので、仲間内からもコンサートに行ってみたい!というメールをよくもらいます。またアマチュアみたいな人たちが、ああいうのいいね!と言って耳コピしたり、楽譜が欲しい等と言ってくるのですが、実はクラリネットパートは鬼のように難しい(笑)。歌の部分も足立さんの声のために書いたものだし、他の人には簡単に出来るものではないんです。で、今は楽譜も出版しないし、コンサートのためのレパートリーとして増やしています。ジョークを飛ばしながら楽しくやっていても、質は高い「ザ・スーパートリオ」なんですね。自慢に聞こえると困りますが、すばらしい共演者を誇りに思っているのでついつい。ぜひお許しを。私にとってコンサートは昔のラット・パック、フランク・シナトラがディーン・マーティンやサミー・デイヴィスといっしょに、楽しくゴキゲンにやっていたステージが理想。それを実現している感じで、本当に幸せです。

またザ・スーパートリオのコンサートの中ではそれぞれがソロをやりますが、赤坂さんは普段やらないプログラムを演奏しています。今回はそれを膨らませて、赤坂さんとのスタンダード・ナンバー等を網羅した楽しいものを、せんくら内でやることになりました。お初ですよ。今後も続けたいとは思いますが、このせんくらのために新たに編曲を作ります。どうぞお楽しみに!

昨年は結成5年ということでCDも作りました。コンサートも良い感じに増えて順調です。出来ればライフ・ワークにしたいですね。赤坂さんはこの3人で映画を作りたいと言っていました(笑)。そして引退してもザ・スーパートリオだけはやるんだって!その気持ちよくわかります!!音楽ジャーナリストの伊熊よし子さんは、日本だけじゃもったいないとおっしゃってくれました。豪華客船でエジプトにでも行って、ピラミッドの上でやってみたい。砂が口に入るって、足立さんには叱られちゃいそうだけど(笑)。
斎藤雅広(ピアノ)

斎藤雅広
2009.07.09

第5回 お友達が多いんですよ

今回のせんくらの出演者には、旧友・親友・仲間たちがいっぱい顔をそろえています。つい先日仙台放送のスポットの収録に行ったら、ヴァイオリンの漆原啓子さんに会いました。彼女も共演を含めて旧知の友人です。最初の出会いはなんと私が大学生で彼女が高校生、教育実習に行ったら、いたんです(笑)。副科のピアノも聴いたのですが、これが超うまい!普通は副科ピアノって、ビックリするくらい下手なはずなんですが(笑)達者でした。でもこの話をすると「覚えてないんだよね~」とすっかり忘れられているようなんです(笑)。この間は「久しぶり、随分金髪になったね~」と言われたので「今日からはジェニーと呼んでくれ」と言っておきました(笑)。

ピアニストは伴奏もするから他の楽器の人には友達も多いけれど、ピアニスト同士というのはなかなか交流はないものです。私の場合は2台ピアノ、3台ピアノ、4台ピアノのコンサートもちょくちょくやっていることもあり、お友達はけっこう多いんですよ。今回のせんくらには三舩優子さんがいますね。彼女ともとても仲良しです。仕事でも何回もごいっしょしているし、ご飯なんかもよく食べに行きます。一番最初に会ったのは2005年だから、割と最近ですね。そのときは及川浩治君もいっしょの仕事で、これもまたギャングみたいなユニットだよね(笑)。ブログでの(http://iisirase.exblog.jp/2707510)このお食事会が最初の出会い。ご存知のようにとても美人で教養に溢れたナイスなレディで文句なし。お人柄もとても気さくですばらしく、良い演奏家っていうのはこうでなくっちゃという見本みたいな人です。彼女に私がインパクトを与えたのは、あるときメールで「今、宇田川で夜のコースを食べてます。お肉はこんなですよ」と写真を送ったから。チラ見してこの写真が一瞬ヤバイ写真に見えたそうで「何て人だあ~!!」と呆れられたのが良かったようです(笑)。そういえば盛岡の岩手県民会館(9月10日)で、デュオ・コンサートがあります。

●徹底ピアノ・コンサート!三舩優子&斎藤雅広のピアノ三昧ブリランテ!●

ガーシュイン  ラプソディ・イン・ブルー
ファリャ        火祭りの踊り
ショパン スケルツォ第2番 作品31
シュトラウス 美しき青きドナウ
チャイコフスキー   花のワルツ
リスト        ハンガリア狂詩曲第2番
プーランク 2台ピアノのための協奏曲
リスト 巡礼の年・第2年補遺「ベネチアとナポリ」
ボロディン ダッタン人の踊り

え?宣伝しちゃ駄目だって?いいじゃないの~。むこうでも「せんくら」アピールしてきますよ!おまかせあれ!東京の人はさすがに無理かもだけど、仙台なら盛岡もぜひ!いらしてくださいませ。盛岡の方もぜひ「せんくら」にいらしてくださいね~!よろしく!
斎藤雅広(ピアノ)

斎藤雅広
2009.07.08

第4回 わが町「人形町」自慢

そんな人形町界隈は、テレビでもおなじみのグルメスポットばかり。まずは「玉ひで」という「軍鶏鍋」の名店の「親子丼」、ランチタイムは毎日30メートル以上の行列です。「今半」「日山」のすき焼、「喜寿司」、ねぎま鍋の「よし梅」等々も全国的に有名ですね。その他、東京で指折りの呑み屋が軒を並べています。日本橋の「たいめいけん」も歩いていけるし、渡辺淳一の小説でおなじみの鰻屋「喜代川」だとか、そんな情緒溢れる店が家のそばにあるので、毎日の食べ歩きはとても楽しいです。でも地元民はあまり表の名店には行かないんですよ(笑)。並ぶのも馬鹿馬鹿しいですしね。

私は朝から鰻、とんかつ、てんぷら、お寿司と全開です。1日4食プラス夜中にこってりラーメンや焼肉、焼き鳥等食べていて、その割にはやせていると大評判(爆笑)。私の一押しは天麩羅の「中山」、「太田鮨」。まさに江戸の味!そしてお店の雰囲気も親父さんたちのお人柄も最高なんです。こういう店は常連さんのために行列店にならないように、取材も避けていたりしますが、私のブログとか人形町のグルメブログが火をつけてしまって、氷川きよしさんとかも来ちゃって大騒ぎになることも。けっこうグルメブログとして私のブログは読まれているんですよ。ここはIBMはじめ大企業の本社もたくさんあるし。私とある方のブログの両方が誉めている店なら間違いないと、判断の基準にされているそうです。町を歩いていても「あ、ピアノ弾いたりする人ですよね」と不思議な声のかけ方をされることが多くなってきた今日この頃です(笑)。共演者やお友達も仕事を離れて、わざわざ食べに来てくれます。

「中山」はアワビの天麩羅とかも最高だけど、黒いタレの天丼が最高。ここの海老天丼は私が考案したものです。「太田」も江戸の寿司だから「大トロ」とかは置かず「ずけマグロ」「こはだ」「煮はま」「穴子」等が勝負ネタ。超うまいですよ。昨日書いた「大和田」の鰻は柔らかくステキ!「ウザク」も最高にうまいです。トンカツの「宇田川」も超お気に入り!芸能人も数多く来る店で、お土産の「カツサンド」はテレビで超有名。私はここの「トンテキ」が大好きなんです。これを食べたら他店の「ポークソテー」は戴けないですね。高級イタリアンの「アル・ポンテ」フレンチの「ル・ブション」では最高のコースを。いつもわがままメニューで作っていただく。カニコロッケや伊勢海老のグラタンなら「ガブリエル」、牡蠣フライならその大きさでビックリうまい「三友」、エビフライなら「すがや」、ビーフシチューは「ぐるとん」(たいめいけんよりうまい)、ミートソースなら「孔雀の舌」、ステーキならば「仁」、焼肉は「燈花」でレバ刺、甘味やプリンは「つくし」、ここのプリンはとても濃くて懐かしい!焼鳥は「とり鈴」や「おが和」、タレがうまいっす。東銀座の絶品の和食「さの」、馬肉の名店「仲巳屋」等も大のお気に入り。ちょっとやそっとじゃ書ききれません。詳しくは「まさひろ瓦版(http://iisirase.exblog.jp/)」の検索窓からどうぞ。

私がデビュー30周年のコンサート「フランス音楽の夕べ」を東京文化会館でやったとき、ヤマハの社長はじめ業界のトップからの花輪に混じって「人形町・鰻の大和田」「人形町・太田鮨」のお花が~(笑)!ロビーで必死にCD売ってるのに、お客様はそっちのほうに行っちゃって写メしたりで大騒ぎ。確かにおもしろい(笑)!見たことないし。私も写メしちゃいました(笑。)これらのお店は、私には家族のような感じなのです。
斎藤雅広(ピアノ)

斎藤雅広
2009.07.07

第3回 自己観察してみれば

こんな私ですから、あいつは何にも考えていないとか、自分でいい気になって、女の子とデートするためにピアノ弾いてるんだろと思われがちですが(笑)、確かにそうかもしれませんよね。私はどんな曲でも演奏しますし、何にでもトライしてみようという気持ちでいっぱい。コンクールの審査員としてもどこの学校にも属していないし、ニュートラルな立場で聴ける数少ない人間でしょう。でも聴衆としての私は、実は非常に偏っていて好みも限定されています。好きな演奏家もフランソワとかシフラ、またはコルトー、シュナーベル、ローゼンタールとか個性派か大昔の演奏家に限定されています。好きな作品はフランスもの。ジャズも好き。特にヴォーカルのメル・トーメとトニー・ベネットの大ファン。ミュージカル映画も大好きで、昔のシナトラやアステアには、かなり複雑な影響を受けているかも。

あとタフだと思われているようですね。強いものにはへつらわないし、賛否両論のことも多かったりするのに、こうして楽しそうに生き残っています(爆笑)。実際の私は強い人間じゃないし、甘え上手と言われるぐらい甘えん坊だし、なまけ者です。だから多分、他の人(もの)のことにはあまり興味がないのかも知れません。身勝手かもしれませんが、他人の気持ちがわかるような大人になれと教育を受けたものの、痛みや苦しみも含めて自分のことをもっともっと理解しないと、音楽なぞは深まっていかないようにも思うのですよ。晩年のルービンシュタインはたった一音出しただけでも涙が出そうに感動します。誰にもまねのできない心の芸術だと思いますが、噂によると本人は、浮気して奥さんに追い出されお金がなくてしょうがなく弾いていたんだとか(笑)。こういうの好きですね。

私は人形町という街に住んでいます。食べ物の街、粋な街、お江戸の名残の残るなかなか味わいのあるところです。もともとはあの「吉原」があったところで炎上!掘ると「かんざし」などが出てくるとも言われます。いっぱい霊が浮遊しているそうです。またそういうのが好きなんだ~!以前歩いていたら生前近所に住んでいた立原道造に話しかけられたような気もしました(http://iisirase.exblog.jp/3264443)。私は霊に出会うのが大好きで、遭遇すると瞬時に話しかけ、私の守護霊となってついてくれるように交渉しています(笑)。先日霊能者に見てもらったところ私には、悪霊も含めて98人ついているそうですよ。私が運が良いのはこの人たちのおかげ、けんかに負けないのもこの人たちのおかげ(笑)。そんな人形町での食べ歩き生活は私の「まさひろ瓦版(http://iisirase.exblog.jp/)」に載っています。東京駅からワンメーターの場所ですから、ぜひ皆様もおいでください。主に人形町と銀座で遊んでます。鰻があればとりあえずゴキゲン!写真は行きつけの「大和田」の鰻です。

その「人形町」で仙台からの出店という牛タン屋が2軒あったのですが、1つは潰れました(笑)。もう1つもね、おいしくないんだよね。仙台の人に聞いてもそんな店知らないって言うし(笑)。とにかく酒を飲ませようと思って、しょっぱめに設定しているんだよ。そういうミエミエの根性は江戸っ子には腹立たしいの!ぜひぜひ仙台の名店の皆様、人形町においしい店を出店してくださ~い。よろしくです。
斎藤雅広(ピアノ)

 

斎藤雅広
2009.07.06

第2回 アンサンブルは楽しいのだ

みなさん、こんにちは。斎藤雅広35歳です。私はアンサンブルが大好きです。アンサンブルと言うと私にとっては人付き合い(笑)。人によっては精緻で気難しく、重い芸術性を持ったものかもしれませんが、こちとらはかたいことを言いっこなし、楽しくてゴキゲンな時間を共有するためのものです。外国人の歌手や特にウィーン・フィルの関係の人たちとはほぼ同じ種族と言ってよく、共演は嬉しいお仕事です。特にクラリネットのシュミードルさんとかチェロのドレシャルさんは共演も多く楽しい。私がNHKの子供番組でキーボーズをやっている頃には、ウィーンでもちゃんと見れることもあって「あれに出たい!」みたいなことを言っていたぐらいです。本当にNHKの子供イヴェントにはシュミードルさんに出ていただきました。とぼけた熊さんのついたTシャツを着てノリノリでしたね。こういう温かなハートをもつ人たちが大好きです。

ウィーンの人たちとは定番の「鱒」もよくやりましたが、ただでさえ時間がなく事前のリハーサルができないのに、私の顔を見るなり「あ、今日はサイトウなのか。なら大丈夫」とゲネプロ(本番直前の会場リハ)もしないで遊びに行ってしまいました。でも本番は魔法のように、お互いどんなにテンポを揺らしてもピッタリ合って自由にやり放題。とても楽しいのです。ただ演奏中に曲中の繰り返しの部分に気がついて、にわかに「リピート?」「NO!」みたいな小声が一斉に飛び交うのはさすがにまずいと思うけど(笑)。そんな彼ら、某有名ロシア人ピアニストと共演してガッチリと弾かれてしまい「ロシアの鱒は川底で動かないらしい」と悲鳴をあげていましたね(笑)。やはり音楽の真髄は自由なファンタジーのやりとりですよ。そうでなくっちゃ。

日本人の多くが四角四面に、まるでガンジガラメに考えているドイツ歌曲のようなものでも、外国人の「リート歌い」と言われている人と共演すると、かなり自由なものを要求してきます。逆に表では言わないけれど「日本人のドイツリート専門の人と共演したけど、頭でっかちで音楽とは呼べないよ」みたいなことを聞かされます。私の場合フリーダムなスタンスなので苦労はないし楽しくも共演できますが、このように考えの違う日本人からは厳しい批評を受けてしまうことも随分ありました(笑)。やっと最近世の中が変わってきて、音楽界もフリーな雰囲気になってきましたね。良いことです。だってさ、おなかが痛かったり特に頭痛のときなんて、どんなに自分がこだわっている大好きな音楽にだって、耳をふさぎたくなるでしょ。絶対的なものだったら、どんなコンディションの時も同じに聴こえるはずですものね。その日その日の自分の気持ちや状態を素直に語りかけてくる、そんな演奏家が大好きですし、そんな演奏家になりたいといつも思っているのです。
斎藤雅広(ピアノ)

 

斎藤雅広
2009.07.05

第1回 まずは自己紹介かな?

みなさん、こんにちは~!斎藤雅広4歳です。今週は私がブログの担当です。ちょうどこの写真の頃にピアノを始めました。この頃はちびっ子ギャングと言うニックネームがついていまして、名付け親は伝説のテナー藤原義江先生です。今回せんくらはソロもありますが、仙台初お目見えは何と言ってもザ・スーパートリオ!足立さつきさん、赤坂達三さんとのトリオですが、我々のトリオの写真ってご覧になったことありますか?これも何か映画の「スティング」とかお洒落な西部劇のギャング系のイメージだとよく言われました。ご覧になってない方はこちらをごらんくださいね。
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さてさて、仙台はもう何度も何度もお邪魔しています。リサイタルでは何度来たかなあ?今回やるイベントスペースでも、確かヤマハのイベントで出演したことがあります。宮城大学のアートマネージメント部とはお付き合いがあり、こちらとも何度も行き来しました。その関係で気仙沼のほうでコンサートをしたこともありますね。地元の音楽教室やバレエ教室のゲストとしても伺いました。仙台出身の名ピアニスト秋谷(小山)恵美さんとも仲良しで、ピアノデュオもやりましたね!バレエのプリマとの共演もあって面白いコンサートでした。

表立ってアナウンスしてませんが(こういう機会なのでオープンにしますが)、現在の伊達家の当主は私の従兄弟なんです。でも大人になってからは全然交流がなく音信不通状態(笑)。お仕事でシンクロしたこともないし、助け合ったこともないです。ここに二人のツーショットの写真を貼れれば良かったのですが、あるにはあったものの親戚の誰かのお葬式かなんかの墓前写真でこりゃやば過ぎるとやめました(笑)。彼は昔からハンサムで、あの頃は「ヤッコちゃん」「まあちゃん」の間柄でしたね。元気かなあ?

今回せんくらに参加できてとても嬉しいです。もちろんお客様とのより近い距離での親しいお付き合いも楽しみですが、出演者に楽しい仲間たちやお友達がいっぱい!毎夜の宴会の大騒ぎに備えて、体調を整えておかなければ(笑)。そうそう、そういえば赤坂さんから「せんくらは厳しいタイムテーブルで動いてますから、コンサートの時間延びちゃ駄目なんですよ、大丈夫ですか斎藤さん!」って心配されました。こちらはラスベガス方式で、たくさんおしゃべりしちゃうしね。ご心配ごもっとも!もっと早く言って欲しかったなあ(笑)。曲目めいっぱいじゃないっすか!ほぼ絶望的な状況じゃ~(爆笑)。とりあえず怒られるまで弾くことにしましょうか。それではどうぞよろしく!!!
斎藤雅広(ピアノ)

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