こんにちは
ピアノの若林顕です。
この度仙台クラシックフェスティヴァルに参加させていただくことになり、
とてもうれしく光栄に思っております。
私はブログというものを一度も書いたことがなく・・・
今回出演者という事で依頼をされまして、何を書いたらよいのかなぁ~と正直なところとても不安な気持ちなのですが・・・
今やっている事や、日ごろ思っている事、好きな事、等々ざっくばらんに気楽に書かせていただきたいと思っています。
現在は、9月18日~23日、名古屋で行われる、ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲を、5回のコンサートで弾くという企画のため、ベートーヴェン漬けの毎日を送っております。
これは数年前、たまたまホールの方とご一緒の際、「ベートーヴェンの全32曲のソナタを3日間で弾き切るのは可能なものですか??」と質問を受け、その時完全に他人事のように「ハイ、大丈夫ですよ!」
・・・と言ってしまった事から始まりまして・・・
その後色々と経緯を経て、今回の企画が生まれたのでした。
これは確かに大変な作業ですが、私としては当然ながら、何かの記録狙い、又は、力技の誇示、といった目的では全くありませんで、このような短いスパンで演奏させていただく事によって、まるでベートーヴェンの生涯を追体験するような、他では見えにくい、ひとつの独特なラインといったものを味わえるのではないか、といったところに意欲を持ったのです。
あくまでもベートーヴェンの「音楽」を楽しんでいただく目的なのです。
またこのシリーズではあえて、全5回とも、すべて楽譜をおいて演奏する予定でおります。
ベートーヴェンの音楽は本当にごまかしがききません。
そのエネルギーと深さは特別なものがあると思います。
又、すべての人が持っているであろう、外からは決してわからない個人の悲しみや苦しみ、といったものまでも溶かしていってしまうような、偉大な浸透力があると感じています。
それにしても、大変な事になってしまったと・・・
後悔、いやいや、本当に貴重な機会を与えていただいたと、感謝をしながら練習の毎日です。。。
若林顕(ピアノ)