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SENCLA BLOG

ブログ

助川ブラザーズ
2016.08.17

3日目

助川ブラザーズのアレンジの秘密とは?

それを今回はお話しします。

 

そもそも「サウンドオブミュージック」というテーマに、我々兄弟は特別な思い入れはありませんでした。決定した段階でまだ映画も見ていなかったくらいです。

 

有名な曲が多いし、人気があるみたいだから、とりあえずこれに決めちゃおう、というような軽い気持ちでした。

 

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というよりもむしろ、僕個人としては「サウンドオブミュージック」という選択肢は全然ワクワクしませんでした。

あまりに安心、安全、王道のイメージが強すぎるし、よほどきちんと引き寄せないと、単にポピュラーな名曲を並べただけの安易なステージになってしまうと感じたのです。

 

とにかくまず重い腰を上げて映画本編を見ました。全く期待していなかったのですが、これが感動の嵐!今まで見なくてごめんなさい!と素直に自分の無知を反省しました。

 

そこで改めて気が付いたのは、この映画のテーマはけっこう重い、、という事です。

映画のラスト近くの部分に顕著ですが、これは戦争を扱った映画なのです。

そこからイメージが膨らんでいきました。

 

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例えば今回のプログラムのメインになる「ドレミの歌」。

まず原曲にオシャレなコードを付け足して、それをブラジルの「マルシャ」というリズムで軽快に奏でます。

 

それがやがて、我々兄弟の大好きなファンクのリズムに発展して、ノリの良いアドリブを取ったりします。

 

でも、短い空白の後で、ドレミの歌が短調(マイナー)に変換され、不穏な空気感が漂よい始めます。

 

その緊迫した空気から一気に弟のコントラバスソロによるレクイエムに突入します。

重くて悲しい響きのバックで、私のギターがヘリコプターのプロペラのような音と爆撃音を出します。カオスです。

 

そのカオスが去った後、ギターのハーモニクスでドレミの歌の断片が奏でられます。

「僕、死んじゃったの?」そんな天国的な時間です、、、。

 

(3日目)フランダース

 

とその後にパットメセニー風コードストロークに乗って元気に出てくるのは、みんなの知ってる明るく楽しい「ドレミの歌」です。やっと戻ってきました!

 

 

、、、、、というようなわけで、そのような組曲風の展開になるまでには、何度も2人で音を出し、即興し、それを楽譜に起こし、追加と削除を繰り返しながら全体のバランスを整えてきたのでした。

長く時間のかかある作業でしたが、それだけに非常に面白いものになったと思っています。

 

全ての曲にそこまで手を入れたわけではありませんが、皆さんが良く知っている名曲がよりカッコ良く、心に響く仕上がりになっている事を願って、本番の日まで準備したいと思っています。

 

9月30日(金)13時半から、日立システムズホール仙台のパフォーマンス広場にて、お待ちしております!

 

 

助川ブラザーズ 助川太郎

助川ブラザーズ
2016.08.16

2日目

せんくらファンの皆さま、こんにちは!

【助川ブラザーズ】の兄の助川太郎です。

 

今年のせんくらのステージでは、選曲のテーマを「サウンドオブミュージック」に絞り、

皆さんご存知の名曲の数々を助川ブラザーズ風の味付けで楽しんで頂こうと思っています。

 

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でも、助川ブラザーズ風の味付けって一体何でしょう?

それは2人に共通する音楽の原体験にあると思います。

 

前回の弟のブログにはあるように、我々兄弟はほぼ同時期に楽器を始め、同じような音楽を聞き、同じように感動して育ちました。

それはちょうど、私の高校3年間、弟の中学3年間に当たります。

 

その後、私はジャズ、弟はクラシックと進む道が分かれ、プロとして共演するまでに20年の歳月が流れる事になるのですが、

その間も顔を合わせれば好きな音楽の話をしたり、その音楽を流しながら一緒にノッたり(笑)。

そういう関係は変わりませんでした。

 

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今年は比較的早い段階からプログラムのテーマを「サウンドオブミュージック」に定め、そのためのアレンジ作業に取り組んで来ましたが、その時に必ず立ち返るのが2人の好きな音楽のエッセンスを如何に注入するか、でした。

 

アレンジをしなくても、名曲の数々はそのままで成立してしまいます。

でも、ギターとコントラバスだけでそれを演奏しても、何か寂しい、、、。

もう一味欲しい、、、。そんな心の違和感を丁寧に掬い上げ、しっくりと来るアレンジを見つけるまでのプロセスは本当に壮絶の一言でした。

 

次回はそんなアレンジの秘密に迫ります。

 

 

助川ブラザーズ 助川太郎

助川ブラザーズ
2016.08.15

1日目

せんくらファンの皆さんこんにちは!
【助川ブラザーズ】弟の助川龍です。

昨年に引き続きせんくらに出演させて頂ける事とても嬉しく思って います。

 

助川ブラザーズとは…

兄でギタリストの太郎と弟でコントラバス奏者の龍による兄弟ユニ ットです。

 

クラシック×ブラジル音楽=…

クラシックの名曲にブラジルのリズムや温度を加えたり、 また南米の歌をコントラバスの生音を活かして歌ったり、 といった感じでしょうか。

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主に兄はブラジル音楽、 私はオーケストラというフィールドにいますが、 もともと二人ともロック少年でした。

何せ生まれて初めてのコンサートが、ディープ・パープル@ 日本武道館!

 

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そしてロックからジャズが好きになり初めてコントラバスを手にし た記念日に行ったコンサートが、ブレッカーブラザーズ@ 原宿クエストホール!

 

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こんなに雷に打たれたようなコンサートってあんまりないです⚡

終演後しばらく椅子から立ち上がれなかったなぁ。

ユニット名の助川ブラザーズはこのブレッカーブラザーズにあやか って付けました。

 

ちなみに初めて行ったクラシックのコンサートは当時ショパンコン クールを獲って一躍有名になったスタニスラフ・ ブーニンのピアノリサイタル@サントリーホールでした。

何となく名前聞いた事あったし唯一知っていたピアノ曲、 ベートーヴェン”の悲愴”が入っていたので行ったのですが…

当日曲目変更で”悲愴”➡”熱情”に‼

なんだよ!?熱情って何???

チンプンカンプンの2時間でしたがアンコールに悲愴の2楽章を弾 いてくれてご満悦で帰ったのでした。

 

知ってる曲があると嬉しいですよね♪

また食べたくなる。

でも、知らない曲、どんな味かな? って食べてみるのも楽しいです!

 

今では沢山の曲をむしゃむしゃ食べて世界中の素晴らしい料理を知 る事が出来ましたが、少しだけ味付けを変えてみたいな、 と思う事もあります。(失敗して不味くなる事も(-_-;)。。 。)

 

助川ブラザーズの味付け、食べて頂けると嬉しいです!

 

何か1つでも心に残る、そんなコンサートを創れたら… と思い活動しています。

クラシックファンの方もロック少年も是非コンサートにお越し下さいね!

 

 

助川ブラザーズ 助川龍

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