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SENCLA BLOG

ブログ

セレーノ弦楽四重奏団
2010.09.26

福田、荒川、佐々木トリオ  

今年もギターの福田進一さん、フルートの荒川洋さんとのトリオでも出演します。
その名も「イケメントリオ」、、、、?!

<そんな名前だれがつけたんですか-?!><だれがいけめんやねん?>
等と、メンバーの間では怒号がとんでます。お客様も言ってるか。

それはさておき、演奏はとても楽しいです。
福田さんも、荒川さんもさすがベテラン!とてつもない演奏エネルギ―で会場全体を包み込んでくれます。荒川さんの作る曲がまた美しい。
近所の台原森林公園で遊んだ思い出を曲にしたらしいのですが、どうしてここまで美しく書けるのか?しょっちゅう歩いている自分としては不思議でなりませんが、皆様もきっと好きになると思います。

セレーノに、トリオに、仙台フィルが5公演、3日で7公演は精神的にも体力的にも結構ハードですが、限界にチャレンジする音楽アスリートになった気分を味わえる、これもせんくらならではですね。完走後のビールは美味しいだろうなとにやにやしながら準備に追われる日々でした。
皆様に会場でお目にかかれるのを楽しみにしております。
佐々木真史

セレーノ弦楽四重奏団
2010.09.25

ベートーヴェン 最後の弦楽四重奏曲  

皆様、こんにちは。
仙台フィルの佐々木真史です。
早いものでせんくら出演も5回目、思い出深いせんくらにしたいと思っております。
セレーノ弦楽四重奏団は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番、作品135に挑戦します。
この曲はベートーヴェンの数ある作品の中でも、最も哲学的、宇宙的などと言われる、後期弦楽四重奏曲集の中でも最後に位置する作品です。死の前年に書き上げられ、まとまった作品としては最後となったこの曲、さぞかし難解でわけわからんのでは、とお思いになる向きもおありでしょう。私もそうでした。
ところがどっこい、どこかハイドンを思わせるシンプルな形式を持ち、意外に親しみやすいのです。個人差はあるとお思いますが。
最終楽章の、終わりの部分には、これがベートーヴェンかというような可愛らしい旋律が登場し、そのユーモラスさには思わずニヤリとさせられる程です。
あれほどの巨人であっても最後はこの境地に帰っていくのかと思うと、感動せずにはおれません。
どうぞお楽しみになさってください。
佐々木真史

セレーノ弦楽四重奏団
2010.09.24

祝250回定期  

せんくら3日間で5ステージ、とタイトスケジュールの仙台フィルは来月10月23、24日に節目となる第250回定期公演を迎えます。私が入団した10年前は150回定期あたりでしたが、この10年で一つの作品を何度も取り上げたり、新しいレパートリーに挑戦してきた事により、仙台フィルは確実に前進していると感じます。一方、私が数年前に留学していたライプチヒのゲヴァントハウス管弦楽団が発行する分厚い年間冊子には、230回目の「シーズン」! と書かれていましたから、あちらの歴史や伝統と我々とでは比較にもなりません。
回数ではもはや追い越すことは出来ませんが、歴史ある国の先輩格のオーケストラから学び続けることで音楽の本質を、より高いレヴェルで表現出来るようにはなると信じています。その為にはその楽団なりのペースで時間をかけて数を積み重ねることが何より必要です。生の演奏に触れる事を「それでしか得られない掛け替えのない体験」と市民の皆さまに感じて戴けるよう時間をかけて取り組む仙台フィルを、今後ともどうぞ応援して下さい。
尚、この250回定期公演を記念して10月24日には午前から仙台市青年文化センターにおいて文部科学副大臣、仙台市長、アイリスオーヤマ社長らを迎えてのシンポジウム「進化する楽都 オーケストラ成長のために私たちにできること」が開催されます。せんくらで仙台フィルの演奏を聴いて、応援しよう!と思って頂けたとしたら、こちらへも是非ご参加下さい。
それでは皆さま、せんくら会場で!
原田哲男

セレーノ弦楽四重奏団
2010.09.23

結成7年?セレーノ  

皆さまこんにちは。今日、明日のブログを担当します、チェロの原田哲男です。

今年は仙台フィル5公演とセレーノ弦楽四重奏団に出演させていただきます。

セレーノ弦楽四重奏団は2003年頃、仙台フィル前コンサートマスター西江氏を中心に結成されました。が、もともとは本格的なカルテットやろうといった自主的な理由でなく、「弦楽器群のメンバーが室内楽を弾く経験を多く積んでオーケストラ全体のアンサンブルに活かして欲しい」という当時の音楽監督、演奏事業部長から積極的に勧められてのスタートでした。
「オーケストラを音楽的にどのように発展させて行くか」という確かな考えを持って実践していたお二人から、我々はカルテットとしての講習会への参加や東京、札幌といった仙台以外の土地での公演やオーディションへの機会を作っていただくなど多大なるサポートを受けました。我々グループがいまだにこうして仙台のお客様に演奏を披露出来るのもそのお二人の助けがあったからこそと改めて感謝しております。

スタート時、若手奏者だった4人も今やオーケストラでは中堅になりました(西江氏は今まだ若手か?彼は永遠の若手のように思える)。
今年40歳を向かえた私ですが、誕生日の翌日に自転車で転倒、鎖骨を折って3ヶ月療養というアクシデントに見舞われ、これで厄が落ちた!かえってこれからの演奏活動に迷いなく取り組んでいけるとあらたなスタートをきったつもりです。
ちなみに数歳上の佐々木氏は・・・前厄に入った数日後、新幹線車内に衣装ケースを忘れて本番前に終着駅まで取りに行くという、私から見たら極々軽い刑で「厄年だから」と落ち込んでました。

さて、今ではせんくらでしか演奏機会のない我がカルテットですが、その4人が集まると未だに若手奏者の気分で!そしてリハーサル中にも飛び出す前音楽監督、前演奏事業部長の物まねなど楽しい事は尽きません。
更に今回は、第1回仙台国際コンクール優勝者のアンダローロ氏との共演が実現します。これまでに仙台フィルと仙台市から与えて頂いた出会いを今回のステージでも充分に活かすことが出来るという思いです。
原田哲男

セレーノ弦楽四重奏団
2010.09.22

my favorite  

実は先週、仙台フィルは定期公演を小泉さんの指揮でやり終えたところです。
今回は私の好きなといいますか、尊敬申し上げる方についてかいてみます。あくまで個人的な感情でございます。
オケで弾いていると、たくさんの指揮者やソリストに出会います。といっても、お話できるところまではなかなかいきません。
やはりリハーサルでの時間共有だけよりは、お話したほうが嬉しいし、人となりもわかるというもの。
リハーサル内容も人間にも魅力を感じているのが、このお三方。小泉さん、尾高さん、山田さんです。
皆さん指揮者ですね!

私がよいと感じる傾向?としては、リハーサルが甘くないことーーー要領はいいのに核心をついていること。
これは、バイオリンを教える身にとても大事なことでもあります。時間のない中、言葉の選択を場にあった、または相手に最適と思われるものを投げかける。
耳がよいことーーー人それぞれ強い分野がありますが、音程のなじまないものを聞き分けたり、音色にシビアでないと、オーケストラはうまくならない、と思っているので。耳がいいとすごいんですよ!本番中音楽の流れを無理強いなさらない、とでもいいますか、、、なのにちゃんとその方の手の平で転がされている私たちがいるわけです。

そしてお話させていただいて、そこに自然と存在するようなあたたかいものを感じられれば、おがわ的には満点となります!

山田さんは昨年コンクールで優勝された若手。仙台フィルは何度か振っていただきましたが、才能をすごく感じます。
確かまだ30歳を越したくらいですから、これからが大事なのでしょう。ぜひ、35,40歳になった時にいい指揮者でいてほしい。
私には、この人には負けたくないというか、次に会った時に下手になったと思われたくない人が二人います。
その一人が山田さん。こんな方相手に負けたくないもへったくれも本当はないのですが、ちゃんとしていよう!と思わせてくれる、貴重な人材です。

明日はビオラの佐々木氏、続いて原田氏とリレーです。
では皆様、どうぞお身体に気をつけてお過ごしください。またせんくらで、お目にかかります。
小川有紀子

セレーノ弦楽四重奏団
2010.09.21

秋になりました  

仙台はすっかり秋になりました。

夜窓を開けて寝れば肌寒く、窓越しの山々がなぜかくっきりと、色もしっとりと濃く見え始めるんです。不思議ですよね。

秋を感じるとやりたくなることってありませんか?

私の場合、パウンドケーキを焼きたくなります。オーブンを使うのが嫌じゃなくなるんでしょうね。部屋も温まるし。
おかずも、夏にはしなかった煮込みが復活しはじめます。

あとは不思議なのが片付けたくなります…模様替えに近いですが、例えば本棚が足りないと思っていたので、横向きに並べていたラックを縦にして楽譜などを入れてみようかなど、考えるとルンルンします(o^o^o)
動物は冬眠の準備をするといいますが、オガワも冬支度の準備?なんでしょうか。

しかし、仙台の夏も暑かったですねー。そのせいか、過ごしやすい気温になった途端に体が少しだるく感じます。こういう人多いみたいです。
体が元気でないと、気分もしんどいしいろいろ影響します。しっかり食べて寝ましょう!
小川有紀子

セレーノ弦楽四重奏団
2010.09.20

セレーノも5回目  2010.09.20

みなさま、今年もせんくらが近づいて参りました。

せんくらが 5回目…ということはセレーノも5回目の出場!になります。

セレーノの結成は2002年ですから、カルテット暦はさほど長いわけではありません。

が、たった四人で世界を作るカルテットはなかなか長く続かないと言われます。

しかもファーストバイオリンの西江氏は仙台には住んでいません。

それでも細く長くやっていけたら、自分の財産の一部になると感じています。

応援よろしくお願いします\(^O^)/

写真は結成した頃の、本番後の一枚。

真ん中は私の大好きなアイリスオーヤマの社長夫人でございます。
で男の子たち、ホテルマンみたいじゃありません?

イケメンに囲まれていいですねーといわれますが、確かにそうかもね…と思えるお気に入りの一枚です。
…しかしみんな若いなぁ(^o^;

今回は、第一回の仙台国際コンクールピアノ部門の優勝者、ジュゼッペ・アンダローロとのシューマンも楽しみですが、ベートーヴェンの最後のカルテット第16番が私は一番の楽しみです。

なぜなら、実際にあまり演奏されないから。…そこまでいけないからというべきかな。
直前の15番、大フーガなどは壮大な世界も感じられ、挑戦したりしますが、最後の16番はなんとも単純なメロディーラインと、その追っかけっこで成り立っています。

私が最初に演奏会で聴いた時は、ちっともいい曲に思えませんでした。

あのベートーヴェンが最後に何を書きたかったのか。
特徴がこれといってないなぁと思っていましたが、わかってきたことが一つ。

大人じゃないと弾けない…。

見せびらかすようなテクニックも、演歌のような歌い回しもありません。
でも、静かな何かがそこに存在するように思うのです。

セレーノが挑戦します。
小川有紀子

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