今日は私が出演させていただくベートーベン“交響曲第9番~合唱付き~”
にまつわる私の話しを少しだけさせていただこうと思います。
初めて第九を歌わせていただいたのは、大学3年の時の合唱でした。
12月恒例のその当時の私達声楽科の学生にとっては一大イベント!!
正直私はその第九を歌いたくて、学校を選んだと言っても過言ではないくらいでした(笑)
私の大学は声楽科が1学年何と200人もいまして、男声に比べて女声はもちろん多く、その競争率と言ったら、凄まじいものがありました。
例えば1回でも合唱の授業を休めば、出演できない・・・
風邪のシーズンは大変です。
高熱を出しても合唱だけは休めないと、出席していた同級生もいました。
オーケストラの練習場でのオケ合わせは、なんだか自分がプロにでもなったかのような勘違い気分で向かいましたね。
そしてソリストとの合わせ・・・これはもう!!
オーラが眩しい!!歌えばなおさらそのオーラは輝いて・・・
口を開けたまま聴いていた私。
オーケストラが入ってからの練習はもう、舞い上がることだらけでした。
そして本番。
テナーの弱い部分をアルトが少しお手伝いをする所がありまして、張り切って、舞い上がってる私は、少しだけのお手伝いから、完全なテナーへと変化していきました。
・・・気づいたのは、どうしても出なくなった低い音域のある場所でした・・・
ちなみに私はアルトの真ん中の席でそれをやってのけました。
終わってから、周りの友人に“良く低い声が出るなあ”とオホメの言葉?を頂いて、そして謝罪をした記憶があります。
私の失敗談を長々と話してしまいましたが、第九は皆さんご存知の通り、歌っても、聴いても、本当にパワーをもらえる曲です!
あの“Freude schoner ~”の部分になると、何度聴いても鳥肌がたちます。
今はおかげさまでソリストとして出演させていただいていますが、あの部分はいつも歌いたくてうずうずしますね。
皆さんも是非体感なさってください!
高山圭子(アルト)