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SENCLA BLOG

ブログ

浅野祥
2023.09.27

出演アーティスト 浅野祥さんからのメッセージ

せんくらブログをご覧の皆さん、今年もお会いできて嬉しいです!津軽三味線奏者の浅野祥です。
 
大学入学を機に関東で生活を始めもう長いことこちらで暮らしていますが、ふるさと仙台に「せんくら」があって本当に良かったと、毎年そんな想いを噛み締めています。
 
仙台で生まれ育った僕にとってせんくらは、このステージに立てる音楽家でありたいという目標でもあり、いつも憧れのステージでした。この数年毎年のように参加させていただき、会場の皆さんとせんくらならではの極上時間を過ごせていることが、本当に幸せです。
 
今年も、ソロ公演では津軽三味線の音色をたっぷりじっくりお楽しみいただきます。そして昨年もご一緒させていただいたエレクトーン奏者 神田将さんとは、今年のせんくらのために書き下ろす「津軽三味線とエレクトーンのためのラプソディ」をはじめ、このDUOにしか実現できない選曲で、昨年よりも更に更にパワーアップした演目をお届けします!
 
ぜひ、奇跡の時間を会場で共にしましょう!
 
今年もせんくらで皆さんにお会いできることを、とっても楽しみにしています!
 
スペインで撮った1枚を添えて。
 

 
 
津軽三味線 浅野祥

秩父英里
2023.09.25

せんくら、初登場です!

皆さま、こんにちは!
作曲家の秩父英里です。
先日の定禅寺ストリートジャズフェス(at NHK仙台)や東北の自動販売機、高速道路のCMなどで見かけたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
今回は初めての「せんくら」出演。
とても楽しみです!!
 
公演番号【18】
秩父英里スペシャルアンサンブル!!! feat.小池まどか&八島珠子from仙台フィル
 
ということで、9月29日(金)の19:00-19:45に楽楽楽ホールで演奏します。せんくらのステージで私の作品をお届けする場を作って頂きとても嬉しくワクワクしています!
とてもワクワクしたので、公演タイトルには「!」を3つもつけてしまいました!!!
 
せんくらというとクラシックのイメージですが、私のアンサンブルはジャズなどの要素も入ったオリジナル作品をお届けします。今回は、仙台をイメージした楽曲や、とある科学の実験にヒントをもらった曲などを演奏予定です。曲が進んでいく中で、コードを元に即興演奏をする場面もあります。この公演では、作品そのものの世界を楽しんでいただいたり、演奏家それぞれが、その時々にその場所で奏でる音楽やコミュニケーション、ライブ感(見どころ!)を楽しんでいただけたら嬉しいなと思っています。
 
メンバーと編成はこちら。
 
作曲/ピアノ:秩父 英里
ヴァイオリン:小池 まどか
チェロ:八島 珠子
サクソフォン:林 宏樹
マリンバ:石橋 祐二
コントラバス:小美濃 悠太
パーカッション:Kan
 
仙台フィルから小池まどかさんと八島珠子さんにもご参加頂きます。お2人とは、2021年夏に企画したコンサート(『秩父英里の世界』at N-Oval音楽サロン)で初めてご一緒しましたが、2人とも楽しみながら作品のカラーを積極的に作ってくださる印象で、その出会い以降よく演奏して頂いています。最近では、わたしが制作した全国都市緑化フェア仙台のテーマソング「feel the green」の演奏にもご参加頂きました。
 
今回は、そんなお2人に加えて、同じく2021年のライブからお世話になっている、元気でフレッシュな魅力の石橋祐二さん、仙台のジャズシーンといえば…!でおなじみ、”はーやん”こと林宏樹さん(※実ははーやんと呼んでいる人はあまりいません。私も普段は呼んでいません。)、甘いもの大好き・頼れるベーシスト小美濃悠太さん、そして、米ボストン・バークリー音楽大学に私と同時期に通っていて今注目のKanさん(こちらも甘いもの大好き)、という実にスペシャルなアンサンブルでお送りいたします。
 

 
この記事ではじめて知ってくださった方も沢山いらっしゃると思います。私にとってもはじめてのせんくら。せっかくのご縁です!このスペシャルなステージを是非一緒に過ごしましょう。会場でお会いできること、楽しみにしています!
 
 
秩父英里

米元響子
2023.09.24

出演アーティスト 米元響子さんからのメッセージ

秋の風が感じられる今日この頃、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
 
4年ぶりに出演する今年のせんくらまであと少しとなりました。
仙台と言えば、私が小学校の頃コンクールで演奏した際、聴いてくださった方の1人からお手紙をいただき、それがきっかけとなり、お手紙のやり取りが続きました。数々の貴重なレコーディングもお送りいただき、それらは今でも自宅のCDコレクションとして大切にしています。そんなこともあったわ・・・と思い出がセピア色になっても、また仙台に戻って演奏する機会をいただけて、なんと幸せなことでしょう。
 
今年演奏する楽曲のうち、私にとっては大好きで仕方がない作曲家、一方は長い時間をかけて自分なりに少しずつ知って行こう、という作曲家を取り上げました。どれも初めて弾く挑戦の曲ですが、共演者の青柳晋さん、長谷川陽子さんのインスピレーションをお借りして、仙台の秋に色を添えられますように・・・
会場でお会いできましたら嬉しいです!
 

©Hirotada Onaka


 
 
米元響子

池山由香
2023.09.22

出演アーティスト 池山由香さんからのメッセージ

こんにちは!アルパ奏者の池山由香です。
せんくらを通じて、仙台の皆様に仲良くしていただき感謝しています。
今年もせんくらに出演させていただけて光栄で、楽しみです!
 
先月8月27日には、街なかコンサート(プレコンサート)の
「せんくら・リラックス・コンサート」
にて、一足早く、仙台で演奏してまいりました。
 

 
リラックス・コンサートは
「小さなお子さまも障害のある方も、
みんなで一緒に音楽を楽しむコンサート」
というコンセプトで、
幅広い世代のたくさんの方にお越しいただき、
 
お客様からは
 
「生まれて初めて(生後半年!)コンサートに参加しました!」
 
「飛行機に乗ったり、遠くへ旅行などなかなか行けないけど、
今日のコンサートで本当に旅をしているような気分になれて
とっても楽しかったです!」
 
といったとても嬉しいお言葉をいただき、
出演したトリオの「カプマリ」一同、
心を打たれて帰ってまいりました。
 
お越しくださった皆様、
一緒に創り上げてくださったスタッフの皆様、
ありがとうございました。
 
その際、せんくら2022写真展も一足早く鑑賞してきました!
コンサートの臨場感溢れる写真を撮ってくださるカメラマンの皆様、
いつもありがとうございます!
 

 
8月に仙台に降り立って感じたことは・・・
 
新型コロナが落ち着き、
世界中からの仙台への旅行者が
とても多くいらっしゃったということです!
 
その日にちょうど何かのイベントがあったのかもしれませんが、
私の体感では、仙台駅はコロナショック以前よりも
賑わっていたように感じました。
 
新幹線の指定席は満席続きで、当日ではなかなか予約できず。
仙台以外からせんくらへ目指す皆様は、
早めに新幹線を予約されることをオススメします。
 
 
今年は、二つの公演に出演します。
 
9月30日(土)の助川太郎さんとの公演
【44】ギターとアルパにのせて歌う日本の歌は、
完売!となりました!ありがとうございます。頑張ります。
 
9月29日(金)14:30~の公演はチケット絶賛販売中!
二木てるみさんの朗読に、音楽をつけさせていただきます。
題材は髙樹のぶ子さんの“虫時雨(むししぐれ)”。
 
毎年夏が終わって秋の虫が鳴きはじめるころ、
二匹の秋の虫となって土手の草むらで逢う
ふたりのお話です。
私は音楽を担当します。

【14】二木てるみ、池山由香による語りと音楽の小部屋
髙樹のぶ子 虫時雨
「ほとほと 歳時記ものがたり」より

9月29日(金)14:30~
日立システムズホール仙台・交流ホール
https://sencla.com/program/prg_14/

ぜひ、この季節にぴったりのお話の世界を楽しみにいらしてください!
 
さて、せんくらのおかげで何回も仙台に行くことができ
私もいっちょまえに仙台での行きつけが出来ました。
たとえば・・・
 
榴ヶ岡のラーメン屋さん。
東京で美容師さんに教えて頂きました。
いつも行列ができている人気店で、
暑くてバテそうな日でも
こちらでラーメンをいただいたら元気いっぱいに!
いつか、冬限定メニューも食べに行きたいなあと思っています。
 

 
それから、ふらりと立ち寄ったホルモン屋さん。
お食事の美味しさはもちろんのこと、
アットホームであたたかくてお気に入りで、
仙台の実家みたいになっており(笑)
お邪魔するのがいつも楽しみなのです。
 

 
駅直結のレストランで食べた
宮城県産の美味しい生牡蠣も美味しかった!
東京で食べるより大きくてお手頃!
 

 
お土産は、牛タン、萩の月はもちろんのことなのですが
「ほや酔明(すいめい)」シリーズが大好き。
しょっぱいものが大好きな私としては
最高のおみやげとなっております。
 

 
しかも先月は昨年発売の「ほや酔明おにぎり」を
ついに食べることができました。(写真はのちほど)
 
帰京時には、駅で「ずんだシェイク」を買って
新幹線に乗り込むのがルーティンなのですが
なんと先月は大行列が出来ていて断念・・・
 
 
そのかわり?!
 

 
なんと、「ずんだシェイク」自動販売機というものが
仙台駅に登場していたので、購入して新幹線に乗り込み
溶けるのを少し待って、ずんだ味を楽しむことができました。
 

 
と、食べ物の話ばかりになりましたが・・・
 
今年もお客様にお会いできるのと、
様々な演奏会を聴きに行けるのを
とても楽しみにしています!
 
 
池山由香

牛田智大
2023.09.20

出演アーティスト 牛田智大さんからのメッセージ

暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 
牛田智大です。「せんくら」には2012年の初参加から今回で5回目。
いつも温かく迎えてくださる仙台の皆さまと過ごせることをとても楽しみにしています。
 
そしてせんくら名物のこのブログ。ついに初登場となりました。
何を書いてもいいとのことなので、私の自宅でもっとも人気なアイテムを紹介したいと思います。
 
それは「アイロン台」。
 
横90×縦37、高さが25cmから78cmの間で13段階にわたって調節できるものなのですが、引っ張りだこのアイテムなのです。
 
通常の使用ではそれほど出番がないこのアイロン台。
 
しかし、ソファに座ったとき実にちょうど良い高さにパソコンを置いて作業することができることに気づきました。毎日のメールのやり取りやこのブログを書いたりする作業のとき、アイロン台の上にパソコンを置くと、ソファに座っていても無理のない姿勢を保つことができ作業が捗ります。表面がクッション材と明るい布カバーに覆われているので、腕や手首があたっても柔らかく非常に快適な作業をすることができます。
 
そしてもうひとつ。なんとピアノで譜読みをする際にも、鍵盤に直角になるようにアイロン台を横に置くと、よい感じに肘をついたり、参考書籍を置いたり、いくつかの異なる版の楽譜を並べて作業をすることができるのです。もはやアイロン台は私にとって譜読みをするときの必須アイテムになっています。
 

 
さらに、それほど面積は広くないにもかかわらず、猫にとってもお気に入りのくつろぎスペースにもなっています。
 

 

 
もちろん本来の用途も忘れてはいません。アイロン台ライフを満喫していると、どこからか「アイロン台返して!」という呪文が聴こえ、一瞬にして持ち去られてしまいます。
 
猫と私と一緒に1日の大半を過ごしているわが家のアイロン台は、今となってはシャーペンの芯やボールペンのインク跡、消しゴムの擦れ跡、そして猫の毛だの爪だのが絡まり引っかかり穴だらけ。たまにお茶やジュースなんかこぼしたり。なかなか年季の入った姿に変容し、白いYシャツにアイロンをかけるのはちょっと躊躇わざるをえないものに。
 
かくして我が家には、なんと本来の用途のためのアイロン台がさらにもう1台新設されることになったのでした。
 
結局のところ猫の写真を載せたかっただけのような気もしないではありませんが、私のブログはここまで。せんくらで皆様とお会いできるのを楽しみにしております。会場でお待ちしております!
 
 
牛田智大

佐々木真史
2023.09.18

久しぶりの仙台公演

仙台の皆様、ご無沙汰しております!
ヴィオラ奏者の佐々木真史です。
 
今回は
30セレーノ弦楽四重奏団
25懐かしのメンバー大集合
のニ公演に出演させて頂きます。
 
はじめましてのお客様も多くいらっしゃると思いますので、簡単に自己紹介を。
 
1999年9月ー2011年の3月まで仙台フィルの首席ヴィオラ奏者として在籍しておりました。
その間、国際コンクールやせんくらなど、本当に沢山のコンサートに出演させて頂きました。
現在は千葉交響楽団で首席奏者を務めております。
11年半の間、沢山の思い出がありますが、やはり仙台での演奏会の一つ一つが大切な思い出です。
中でも忘れることが出来ないのは仙台のお客様が暖かい事です。
どのステージでも、とても熱心に聴いてくださり、温かい拍手を送って下さるお客様の皆さんが大好きでした。
 
久しぶりの仙台での演奏、皆様にお会い出来、ご一緒に音楽を楽しむのを心より楽しみにしております。
 
 
佐々木真史

福間洸太朗
2023.09.17

出演アーティスト 福間洸太朗さんからのメッセージ

皆さん、こんにちは!
ピアニストの福間洸太朗です。
この度、「せんくら」音楽祭に初参加し、3公演で演奏させていただきます !
以前お声がけいただいた時は他の公演と重なり出演が叶わなかったので、喜びもひとしおです!
 
こちらの「せんくらブログ」では、私の出演する各公演の聴きどころをご紹介しますね。
初日のリサイタルでは、ショパンとラフマニノフの作品を取り上げます。
この二人は、ピアノ音楽史には欠かせない大天才のピアニスト兼作曲家でありましたが、後に生まれたラフマニノフはショパンに対し多大なリスペクトを持ち、自身のピアノリサイタルでも作品をよく取り上げていました。
この公演では、二人の作曲家の『前奏曲嬰ハ短調』、そしてロマンティックなメロディと超絶技巧が映える名作をお聴きいただけます。二日目のガラコンサートでも同じショパンとラフマニノフを弾きますが、私の中で『楽興の時第4番』と『革命のエチュード』は、左手の疾走感漂う無窮動のモチーフだけでなく、メロディにも何か共通するものを感じます。
二日続けて聴かれる方は是非ご注目ください!
また、このコンサートでは3人のお若いスターピアニストさんも出演され、ワタクシが司会進行も務めますので、彼らの演奏は勿論、楽しいトークもお楽しみに。(^^♪
 
そして最終日グランドフィナーレでは、超名曲ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏します。
この作品はフィギュアスケートでも有名ですよね☆
実は私、「スケオタ」とも言えるほどフィギュアスケートが大好きなんです!
偶然にも、アルベールビル五輪でこのラフマのピアノ協奏曲第2番で演技され、見事銀メダルに輝いた伊藤みどりさんとつい先日オンラインで対談しましたよ。
 

伊藤みどりさんとオンライン対談(アルベールビル五輪の演技をご本人解説付で観ました!)


 

また仙台と言えば、日本のフィギュアスケート発祥の地、そして羽生結弦さん、荒川静香さんという二人の五輪金メダリストを輩出した地…そのお二人とも私は以前アイスショーでご一緒したこともあり、ラフマニノフ生誕150年に仙台で彼のピアノ協奏曲を弾けることに、とても特別なご縁を感じています。

 

日本フィギュアスケート発祥の地といわれる仙台城の外堀だった五色沼、今回時間を見つけて観に行きたいです!

 

羽生結弦さんと。2015年ファンタジー・オン・アイス in 神戸の千秋楽でバラード第1番でサプライズコラボをしました。


 

荒川静香さんと。2016年ファンタジー・オン・アイスでご一緒し、ウォームアップされている横で、私もピアノを練習させていただき、即興でコラボしました。


 

また、東日本大震災後、私は宮城県石巻市の湊小学校と多賀城市の東豊(とうほう)中学校を訪れて演奏したことがあります。

 

石巻市湊小学校にて


 

多賀城市東豊中学校にて

 
皆さん様々なご苦労がありながらも、とても素直で、懸命に前を向いて頑張っていらっしゃる姿を見て、涙がでるほど勇気づけられたことを昨日のことのように思い出します。その時に会った子供たちは今どうしているのかなぁ、とよく想ったりします。
今回、再会できたら嬉しいですね!それでは、暑い日が続きますが、「せんくら」まで皆さんお元気でいらしてください。
 
会場にてお目にかかれるのを楽しみにしています!
 

海外での演奏写真(C)Stephane Delavoye

 
 
福間洸太朗

アンサンブル・マレッラ
2023.09.15

出演アーティスト アンサンブル・マレッラさんからのメッセージ

皆様、こんにちは。
仙台フィルコンマスの
神谷未穂です。
 
毎年恒例で出演させて頂いているせんくらバロックチーム・神谷、小池、ジラール 、そして梅津の4人のアンサンブルは、昨年のせんくらで結成㊗️10年を迎え、今年2023年はゾロ目の11年です!
 

 
今年からジラール が創設した『アンサンブル・マレッラ』のメンバーとしてせんくらに出演させて頂き
ます🎵
公演番号10番・9月29日14時45分
シアターホールにて開演。
 
『マレッラ』とは、テレマンのパリ四重奏をパリで初演したイタリア人の名ヴァイオリニストのお名前。
以前、せんくらで数年かけてパリクァルテット全曲(❗️)にチャレンジさせて頂いた事は、私達の音楽人生にとって、とても良い思い出&経験となっています。
その貴重な場を与えて下さったせんくら、それを聴いて下さったお客様に、今も感謝。
 
私達のプログラムは毎回、「この日初めて生で聴きます」、という方が多いのでは、と思われる曲ばかりですが、
楽都・仙台の名に相応しい内容を、そして初めてでもバロックの面白さを感じて頂ける様な曲を、とメンバーで選びに選んでおりますので、今年も存分にお楽しみ頂けるのではないかと。
ご期待下さい。
 
今年のテーマはクヴァンツ、グラウン、C.P.Eバッハ、ベンダといった一流の音楽家が集ったフリードリヒ大王の宮廷がテーマで、グラウン、アーベル、C.P.Eバッハの作品を演奏します。
 
今年はなんと、私の大好物で、度々せんくらブログ でも書かせて頂く程の思いが通じたのか、萩の月🌕でお馴染みの菓匠三全様が、アンサンブル・マレッラ公演をご協賛下さると❣️
、、、書いている内に、
萩の月🌕が無性に食べたくなってきました。
凍らせても美味しいですよね❣️
 
『アンサンブル・マレッラ』のCDは
マレーの『異国組曲』、
シューベルトの幻想、
悪魔のフォルクレ
をリリースしています。
せんくら会場でご購入頂けたら、嬉しいです❣️
 
この公演の後には、
20時からお隣のコンサートホールで仙台フィルのドヴォルザークプログラム
(今年の指揮者は松本宗利音・しゅうりひとさん!
なんてインパクトの強い
素敵なお名前。
ソリストは上野通明さん)、
翌日の9月30日は45周年を迎えられる日専連様のスペシャルコンサートで、
澁谷さん、森下さん、西江さん、佐々木さん、原田さん、という元仙台フィルメンバーと、私、井野邉さん、吉岡さん、という現メンバーのコラボアンサンブルがあります。
ナビゲーターはお話上手な我妻部長🎵。
森下さんとは私が小学生の頃から、西江さん、原田さん、井野邉さん、我妻部長とは高校生の頃から知っている、という仲です。
澁谷さんは、女性コンマスが少なかった時代から仙台フィルを引っ張っていらした、という女性コンマスの大先輩として尊敬の念を抱いています。どんなアンサンブルになるでしょうか。
ワクワクします。
女性コンマス大先輩といらえば、大谷さんも、今年のせんくらにご登場ですね🎵。
 
最終日は仙台フィルと、仙台国際コンクールで入賞されたリーさん、そしてなんと、うちの母とお父様が高校の同級生という福間洸太朗さんがソリスト。 
個人的にも楽しみな公演が続きます。
 
最後になりますが、今年もせんくらブログをお読み下さり、どうも有難うございます。
只今、河北新報の月曜夕刊でも、隔週でエッセーを担当しています。
 
7月24日 ①『未来の未です』
8月 7日 ②『日仏夫婦の会話』
8月21日 ③『「ガンバ」をご存知ですか?』
9月 4日 ④『真夏の音楽講習会』
9月25日 ⑤
10月16日 ⑥
10月30日 ⑦
11月13日 ⑧
 
せんくらの事も書いたり、音楽の事だけでなく、色々書いています。こちらも
お読み頂けたら幸いです。
 

 
それでは、
せんくら会場でお会いしましょう❣️
 
神谷未穂
 
 


 
 
みなさん、こんにちは☺️
バロック・ヴァイオリン奏者の小池まどかです。
今回は、二つの公演に出演させていただきます。
まず、一つ目の公演は、結成11年目になります
神谷チームバロックアンサンブル、
『アンサンブル・マレッラ』
 
今年のテーマは、フリードリヒ大王の宮廷音楽✨
まず一曲目には、
J.G.グラウン:2つのヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲
とっても華やかで煌びやかでカッコいい曲!!!
当時、ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾだったグラウンの
華麗なテクニックが満載です!!!
 
次に、C.F.アーベル:ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ イ短調
ガンバ奏者だったアーベルのソナタといえば無伴奏ソナタが
有名ですが、今回はチェンバロ付きでこれまたとっても素敵な曲!!!
 
最後にお届けする曲は、
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ ハ長調
この曲は、なんと言っても独特な和声の色彩感と
洗練されたフレージングで
新しい時代を連想させるわくわく感たっぷり!!!!!
三曲とも、あまり演奏されない曲ですが、名曲なのは
間違いなし!!ですのでどうぞお楽しみに☺️
 
9月29日(金)14:45〜15:30
日立システムズホール仙台 シアターホールにて
お待ちしていますね☺️
 

 
 

二つ目の公演は、
秩父英里スペシャルアンサンブル!!!
feat.小池まどか&八島珠子from仙台フィル
 
JAZZピアニスト✨秩父英里さんのオリジナル曲で
Blackberry Winter
Dreams of the wind
Tales of the Patels ほか
をお届けします☺️
秩父英里さんの曲はとっても心に残る曲で
演奏した後も思わず口ずさんでしまうくらい。
みなさんも聴いていただいた後に地下鉄で
メロディ〜♬ 歌っちゃうかも!!!笑
 
9月29日(金)19:00〜19:45
太白区文化センター(楽楽楽ホール)にて
お待ちしていますね☺️
 
 
それから、個人的に宣伝させていただきます。
もし宜しけれはこちらも聴きにいらっしゃいませんか?☺️
 
✨18世紀フランス宮廷音楽✨
ジャン=マリー・ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ 全曲演奏会No.5
11月11日(土)14:00開演
ライブドーム スターダスト(仙台)
11月12日(日)14:00開演
松本記念音楽迎賓館 (東京)
 

 
おまちしていま〜〜〜〜〜〜す☺️☺️☺️☺️☺️
 
 
小池まどか
 


 
せんくら初日の9月29日(金)に
《フリードリヒ大王の宮廷音楽》に出演する、
「アンサンブル・マレッラ」
 

 
のガンバ奏者の
エマニュエル・ジラールです。
 
桐朋で教え始めてから13年、仙台に住んで12年が過ぎました。
大好きな街・仙台での音楽祭での演奏、今年も楽しみです。
 
せんくらブログで、今回演奏するプログラムのテーマについて、
少々長くなりますが、書かせて頂きたいと思います。
 
プロイセンの『フリードリヒ大王』(1712–1786)は、
 

 
急進的な政治家でしたが、
経験豊かな音楽家でもありました。
非常に優れたフルート奏者であり、
 

(サンスーシ宮殿でフルートを
演奏するフリードリヒ大王)


 
宮廷に招いたヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773)の
指導を受けました。
そして作曲家でもあったそうで、
1747年にヨハン・ゼバスティアン・バッハ(大バッハ)が
宮廷を訪ねた際、
大王自らが作ったテーマ(主題)を元に、大バッハは即興演奏を行なった、と言われています。
1741年にはポツダムの宮廷にオペラ・オーケストラを創設し、
その著名なメンバーがベルリン楽派を結成しました。
 
ヨハン・ゴットリープ・グラウン (1702-1771) は、
弟のカール・ハインリヒ・グラウン(1704–1759)、
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ (1697-1773) とともに、
フリードリヒ大王のお気に入り音楽家3人の内の 1 人でした。
 
カール・フリードリヒ・アーベル (1723-1787) は
ケーテンで生まれ、師事した父親の故郷である
ハノーバーに住んでいました。
ヴィオラ・ダ・ガンバの名手であり、優れたチェンバロ奏者で、
ドレスデンの宮廷の音楽家になり、
フリードリヒ大王の宮殿として建てられたポツダムのサンスーシ宮殿でも作曲したり、演奏を行なっていました。
その後、彼はロンドンに住み始め、
ヨハン・クリスチャン・バッハとともに、非常に人気の高い
「アーベル・バッハ・コンサート・シリーズ」
を創設しました。
 
プロイセンの宮廷に仕えたC・P・E・バッハ(1714–1788)は、
古典様式を定義づける18 世紀後半の「ドイツ様式」を
代表する作曲家です。
彼は非常に有名で、影響力がある人物でしたが、人々が彼の父親・
大バッハの音楽を再生し始めると、
残念ながら忘れ去られてしまいました。
 
フリードリヒ大王の後継者となった
甥のフリードリヒ・ヴィルへルム2世(1744–1797)は、
 

 
宮廷で音楽政策も継続し、
エルンスト・クリスティアン(1676-1762)の息子で
マレやフォルクレに学んだ
クリスチャン・ルートヴィヒ・ヘッセ (1716-1772)に
ガンバの指導を受けました。
 
この頃のベルリンでは、
音楽の夕べでグラウンのガンバを使った曲が度々演奏されたり、
C・P・E・バッハがガンバのために作曲する等、
ガンバが非常に人気のある楽器だった様です。
 
ガンバをとても上手に演奏していたヴィルヘルム2世は、
1760 年代の終わり頃にはチェロに興味を失っていましたが、
1770 年にイタリア人のチェリストのカルロ・グラツィアーニが
ベルリンに到着すると、
彼に指導を受け、
1773 年にグラツィアーニの後を継いだフランス人チェリストの
ジャン=ピエール・デュポールにも
師事しました。
 
その後1780年代には、
イタリア人のルイジ・ボッケリーニ(1743-1805)に
チェロソナタを依頼しました。
1796年にはジャン=ピエールの弟のジャン=ルイ・デュポールと
自身のチェロ・ソナタを演奏するために宮廷を訪れた
ベートーヴェンに出会ったそうです。
ベートーヴェンのチェロソナタの作品 5 は、ヴィルヘルム2世に
献呈されています。

フォルクレからベートーヴェンの時代まで、
バロックと古典時代の融合、
そしてロマン主義への参入に至るまで、時代とともに生きる、
この二人の先見の明のある
プロイセンの王が、
18 世紀後期、大きく進化した音楽芸術に、
重要な役割を担った、
と言えるのではないでしょうか。
 
 

フリードリヒ大王の宮廷音楽をテーマにした
私達の2023年のせんくらでのコンサート、
聴いて頂けたら嬉しいです。
 
 
エマニュエル・ジラール
 


 
せんくらブログをご覧の皆様、こんにちは。
チェンバロの梅津樹子です。 今年は凄まじい暑さの夏でしたが、せんくらの時期には涼しくなっていることでしょう。
私たち4人のアンサンブルは結成して11年目を迎えました。その間、バッハ、ヴィヴァルディから始まりテレマン 、フランソワ・クープラン、昨年はブクステフーデとラインケンと、後期バロックから中期バロックとプログラムの幅を広げてきました。そして今回は、フリードリヒ大王が聴いた宮廷音楽、18世紀後期のバロック音楽をプログラムに取り入れました。既にリハーサルを開始しましたが、グラウン(1704-1759)、アーベル(1723-1787)、エマヌエル・バッハ(1714-1788)の鮮やかで洗練された新しい時代の響きに私たちも心踊り、本番がとても楽しみです。
 
さて、こちらは、今年6月に山形県天童市美術館のミュージアムコンサートのためのリハーサルで。この時はラインケンの音楽の園から2曲、テレマン のトリオ、セバスチャン・バッハ のガンバソナタを演奏しました。
 

 
こちらは、今回のせんくらのためのリハーサルから。朝からガッツリ練習、ガッツリランチ、ガッツリお喋りの3つはいつも変わらず。
 

 
アンサンブル・マレッラのステージは、せんくら初日9/29金曜日14:45より、シアターホール(日立システムズホール仙台)にて。皆さまのお越しをお待ちしております♪
 
 
梅津樹子

最上峰行
2023.09.14

出演アーティスト 最上峰行さんからのメッセージ

皆様こんにちは。東京交響楽団オーボエ奏者の最上峰行(もがみたかゆき)です。
 
ずっと出演したいと夢見ていた「せんくら」に初めて出演できる事、本当に嬉しく思ってます。
 
さて、僕が所属しているプロオーケストラ「東京交響楽団」は神奈川県川崎市のミューザ川崎を本拠地として活動しているのですが、ミューザ川崎の一階に牛タン「杉作」というお店があります。牛タンというだけで仙台を思い出さずにはいられないのですが、なんとそこの御主人は仙台の名店(あえて名前は伏せます)で修行された方なんです!
 
ミューザ川崎でリハーサルや本番がある時の半分位はそこで牛タン定食を頂くのがルーティンのようになっています。まあとにかく美味しい!「うまいっちゃだれ!」なのです。そして牛タンを頂くと不思議なもので仙台に住んでいる両親や、友人、知人の事を思い出してしまうのです。
 
小学6年生から高校3年間の多感な時期を過ごした仙台での思い出はこの歳になっても消える事はなく、創立メンバーとして参加した仙台ジュニアオケで味わったオーケストラの楽しさ、面白さが、プロオーケストラ入団への夢を後押ししてくれていたと思います。
 
震災時に安否のわからない両親に向けて録音したYouTubeの「ふるさと」には沢山の方々から反響を頂きました。今現在はオーケストラの活動の他にもスタジオミュージシャンとしてドラマ、映画等のレコーディングに参加していますが、それも自分の音を仙台の両親に聴いてもらいたい、友人、知人に聴いてもらいたいという思いが原動力になっています。最近は有名バイオリニストに似てるという事でテレビにも出演する事もありますが、それもやっぱりお世話になった地元の皆に観てもらいたいという気持ちが大きいです。
 
今回は仙台の顔ともいえる仙台フィルの素晴らしいオーボエセクションのお2人、西沢君と木立さんとのアンサンブルが9月30日。そして作曲家の方々からの許可を得て演奏可能になった最上にしかできないリサイタルプログラムが10月1日と2公演の機会を頂きました。皆様にお楽しみ頂ければと思っておりますので、是非会場でお待ちしております!
 
そして当日会場でお会い出来たら、仙台のお薦めの牛タン屋さんもコッソリ教えて下さい。
 
 
最上峰行
 
出演プログラム
https://sencla.com/artist/mogami_takayuki/

栗コーダーカルテット
2023.09.13

アメリカの音楽フェスティバル

せんくらファンの皆さんこんにちは。栗コーダーカルテットの川口義之です。三人なのにカルテット、ということで毎回ゲストプレーヤーを加えて演奏活動をしているわけですけれども、他の二人がせんくらにまつわる文章をまとめてくれると信じて、全然関係ないフェスティバルのことに触れたいと思います。なんだかせんくらと共通したところがあるなあと前々から思っておりまして。
 
アメリカの深南部と言われるあたりにニューオリンズという大きな都市があります。ジャズ発祥の街として有名ですね。35年前、初めての海外旅行の時に訪れて以来、相当な回数通ってますが、それというのも4月の最終週の金、土、日と5月の第一週の木、金、土、日の七日間に渡って大きな音楽フェスティバルがありまして、それを観に行くのがコロナ禍前までの年中行事のようになってました。今年になってようやく再訪したのですが、相変わらずのハッピーで無理のないイベントでした。正式名称はニューオリンズジャズ&ヘリテッジフェスティバルといって、ヘリテッジは遺産、伝承、伝統みたいな意味で、出演者はジャズに留まらずアコーディオンやバイオリンを使った地元の音楽のザディコやケイジャン。ロック、ポップス、ラップ、ゴスペル、フォーク、ブルースなどなど。
(https://www.nojazzfest.com/music-schedule/)
 
日本の山の方で行われる巨大な音楽フェスなどとは違って、こちらは町の競馬場の中だけで行われます。競馬場は街の中心であるフレンチクォーターから車で10分。路面電車(トラム)を使っても2〜30分といったところでしょうか。4〜50分かければ徒歩でも行ける距離です。その限られたスペースの中に12箇所のステージ、他に競馬の屋内観覧席を利用したミュージシャンのインタビュー会場が一つ、子供達に楽器を教えたりするキッズテントが一つ、ルイジアナ州の郷土料理のオープン教室が一箇所。12のステージは音楽の傾向でおおよそ出演者が振り分けられていて、名前も分かりやすくジャズテント、ブルーステント、ゴスペルテントなんて屋根付きの会場もあれば、アリーナクラスの人数がいっぺんに観られる野外の会場が三つ。古いスタイルのジャズを一日中演奏している小ぶりなテントでは、高齢のご夫婦なんかが仲良く踊れるスペースが用意されていたり、ちょっとした配慮がそこかしこに感じられます。
 

 
午前11時開場で程なく演奏が始まり、終演はおおよそ午後7時。今年はまた料金が上がりまして当日券が95ドルでしたが、一日中全てのステージが自由に観られます(初めてフェスにいった頃は12ドルくらいだった記憶が)。各会場への入場制限はないようで、おおらかなお客さんは好きな出演者のテントの外に椅子を並べたりして、音だけを楽しんでいたりします。各演奏の長さは早い時間帯は4〜50分程度が多く、後半やや長めになり、メインの大きなステージでは一時間半から二時間の、ほぼフルコンサートくらいのボリュームの演奏を聴くことができます。目当ての出演者がある人たちは、早くから集団で椅子を並べて陣取ったりしているのはどこのフェスも同じかな。食べ物や飲み物のブースも沢山ありますし、ビール売りやピーナッツ売りが会場を回っていたりもします。
 

 
時折ステージ以外の場所でマルディグラインディアンと呼ばれる集団の派手な衣装のパレードが列をなしていたり、ちっちゃなスペースでメキシコのマリアッチの演奏やネイティブアメリカンの踊りや太鼓が始まったりと、偶然見かけたものがとても印象的だったりします。自分が毎回楽しみとしているものとしてはカルチュラルエクスチェンジ、文化交流という枠がありまして、毎年違った国のミュージシャンが何組も招聘されて、色々な会場で演奏を行います。今年はプエルトリコのミュージシャンが大挙してやってきて、どのバンドも素晴らしい演奏でした。過去にはキューバやブラジル、ジャマイカ、アフリカ(国名は失念)なんてのがあったような気がします。これだけ沢山の出演者がいると全く知らないミュージシャンも多いのですが、フリーペーパーのフェス特集には出演アーティストの略歴が辞書のように引けるようになっていて実に便利。
 

 
お昼の11時から夜7時でイベントが終わったと思ったら大間違い。この時期は町のあらゆるライブハウス、バーなどで有名無名のミュージシャンが演奏をしています。それも店によっては朝まで!同じライブハウスが夜9時から12時、深夜12時から3時、3時から朝6時なんて感じでフル回転。僕もフェスの会場から宿に戻るや否やシャワーを浴びて、Tシャツ短パンから多少フォーマルめの服装に着替えて再び夜の街に出かけていきます。便利なことにフリーペーパーにはその日の主だったライブのスケジュールが列記してあったりしますし、もちろん今時はウェブで調べることもできます。僕はアメリカーナのジャンルでグラミー受賞者のベテラン女性シンガーソングライター、ルシンダウィリアムズをシビックシアターに観にいきました。そうした前売りが売り切れてしまうようなビックネームもいれば、ドリンク代とチップだけで飛び込みで観られる気楽なバーもいっぱいあります。翌日の朝11時にフェスの会場にいようと思ったらそんなに夜更かしはできないのですが、ついはしごをしてしまって結局疲れ果てて翌朝の会場入りが午後になることはしばしば。炎天下に8時間いるのはしんどいのでそれはそれで良いのですが。アメリカの南部の日差しはなかなかのものです。このところはつい日差しを避けてテントの中のプログラムを中心に観てしまうようになったかな。
 

 
 
この素敵なフェスにも悩ましい問題が二つあります。まず一つ。二週間のうちに必ず一度は大雨が降ります。嵐といってもいいくらい。屋内の会場もいくつかあるとはいえ、皆さんびしょ濡れ。雨の後の時間帯の演奏が全て中止になったこともあるし、一度だけ丸一日完全に中止になったのも経験しました。随分昔ですが、その日はハリーコニックJr.が出る日だったので観たかったなあ。そして雨の翌日からは元々競馬場だけあって土はドロドロ。芝生で寝転がって聴くなんて楽しみもできなくなっちゃいます。
 
もう一つは、せんくらを経験している方なら思い当たることでしょう。観たい、聴きたい出演者の時間帯がぶつかるんです。これはもうしょうがない。このフェスに関しては各ステージのトリの時間帯には色々なジャンルの有名ミュージシャンが目白押しです。かつて自分は、ひどい時には終盤の二時間ほどの間に10ステージくらいをはしごして移動したこともあります。エリッククラプトン、なんて有名な方のステージでさえ、2曲ほど聴いたら次に移動したり。今年に至っては、もはや諦めてハービーハンコックのステージは全く観ないって決めて、トムジョーンズのステージを最初から最後まで観たり。今回のこのビックネーム二人の出演ステージは競馬場の端と端だったのではしごは諦めましたが、遠目に観たり聴いたりするくらいだったら、各ステージの間の移動は割と楽で、一つのステージの音が小さくなったな、というくらいに離れると次のステージの音が聴こえてくるってくらいの距離感なので、無理なく楽しめます。欲さえかかなければ、実にゆったりと音楽を満喫できるフェスです。
 

 
観に来ているお客さんは車で来られる距離の方が多いようです(といってもアメリカ人は長距離移動が平気みたいですけど)。フェスの開催日だけ市内に泊まって、翌週までの平日は一旦自宅に帰って仕事をして再びやってくるみたいな方々なんだと想像できます。日本から来た、というとびっくりする方が多いです。やはり地元に根付いたフェスなんでしょうね。
話をせんくらに戻しますと、せんくらのお客さんも、やはり地元に近い方々が多いのかな。仕事の合間にふらっと寄ったりもできる気楽さがあるかと思います。こうした地元に密着したイベントが毎年行われるなんて羨ましいですね。それもこんなに豪華な出演者から選び放題という。僕たちの出演枠は、音楽に触れるきっかけ、的な役割かと思いますが、音楽のいろんなあり方の中の一つを提示できたならば幸せだなあと思います。自分も出演時間以外はいろいろ観て周りたいと思っています。そうしたことには(もちろん)慣れてますし、とても楽しみです。
 
 
川口義之

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