こんにちは。今日からはお約束のプログラムについてです。
「せんくら」で演奏させていただくプログラムを全部並べるとモーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番KV331(トルコ行進曲つき)、12番KV332、ショパン:ノクターンOp9-1, 2, 62-1, 2, 「遺作」です。
まず演奏する二人の作曲家、モーツァルトとショパンの共通点は共に「夭折の天才」である点です。モーツァルトは35歳、ショパンは39歳に亡くなっています。この二人の音楽には年齢不詳の要素があります。この要素は夭折の天才作曲家のみがもつ独特な持ち味と言えます。
皆さまもこの二人の作曲家のある一作品を聴きながらCDのリーフレットを眺めた時、その作品の作曲年代をご覧になって驚いたという経験をお持ちの方がいらっしゃると思います。
是非 皆さまも私が弾く上の作品の作曲年代を調べてみて下さい。
それからこの二人の音楽には「人間臭さ」が無いですね。これはベートーヴェンの音楽と比べればより明らかで、ベートーヴェンの音楽の特徴が「人間臭さ」「爆発」であるならば、ショパン、モーツァルトの特徴は「洗練」であると言えると思います。
清水和音(ピアノ)