ピアノデュオリブラのせんくらブログ3日目は再び、文京華が担当します。
今回のせんくらでは、知ってるようで知らないこと、実は多いと思われる”連弾”について詳しく解剖していくような演奏会になっています。
今回は普段見れない裏側も少し見て頂こうかなということで、鍵盤の中で4つの手がどうなっているかや、ペダルのこと、合わせている時に生じる連弾あるあるを、カメラを使って映して貰いながら皆様にご紹介できる…はずです!
今日は公演には乗らないであろうこぼれ話を書こうかな、と思います。
例えばパート決めですが。鍵盤の上の部分を弾いている人をプリモ、下の方を弾いている人をセコンド、と呼びます。誰がどちらを弾くかは、負担が偏りすぎないように、不公平になって喧嘩にならないように慎重に決めます。公平さがピアノデュオリブラの信条です(笑)
が、どうしても予期できない偏りが出てしまうことも。
例えば今年の夏の演奏会のプログラム。なぜか三又さんのパートにことごとくグリッサンドが。グリッサンドは普通に弾くのではなく鍵盤に爪を引っ掛けて横に滑らせ、音を区切らずなめらかにつなげて弾く奏法のことです。
本番で流血してしまった会もあるほどで、痛い痛いと文句を言うのですが、私はグリッサンドで怪我したことがないのでなんでかねぇ?と話してたら、
三又さん(左)爪ちっちゃ!
と言う発見が。私の方はそれなりに面積が大きく、爪でグリッサンドができるため擦り剥かないのですね。
ほらぁ!これからはグリッサンド担当してよ!とドヤ顔で信条が追加されたのでした。
合わせに入ると1日7、8時間は合わせていたりする私達なので、疲れてくると変なテンションになってこういうくだらない会話をしてることも。
もちろん大半の時間は真剣に真摯に音楽と向かい合っています。合わせている時間はお互いのスキルをフルに使い、新たなアイデアが湧き出す場でもあるので、1つの公演が終わるごとに得たものに対しての充実感があります。
弾く側だけでなく何より聴く側の皆様に、この連弾のたまらない楽しさ、お伝えできるよう心を込めて準備をして行きます。お会いできるのを楽しみにお待ちしています!
文 京華(ピアノデュオ・リブラ)
みなさまこんにちは。
ピアノデュオリブラのせんくらブログ、2日目は三又瑛子がお届けします。
今日は、リブラのこれまでの活動を紹介させていただきます。
♫定期演奏会
1年に1度必ず行なっているのが、仙台でのサロンコンサートです。
地道にレパートリーを増やしながら、お客様とより良い時間を共有することを目標に、継続しています。
♫ゲストを迎えて
昨年11月には、同じ師匠にピアノを習ったピアニスト2人をゲストに迎えて、4名での演奏会を行いました。
※右から三又、文、蔡翰平氏、大伏啓太氏
メインは2台8手の作品。
大迫力で豪華!!と、お陰様でご好評を頂き、私たちも、ピアノという楽器の魅力、音楽の素晴らしさをお伝えできた手応えを感じました。これからも続けていきたいものの一つです。
♫こんな編成も…!
今年6月には、2人の打楽器奏者と2台ピアノによる演奏会もさせて頂きました。
このようなセッティング!すごいですよね。
バルトークの傑作「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」をメインに、かなり珍しいレパートリーが並んだ演奏会になりました。
※右から石川達也氏、文、三又、古谷はるみ氏
♫おまけ
と、このように、毎回の演奏会が刺激的で充実しております。
ここで少しだけ裏話…?を。
①お衣装
女性同士のデュオということで、お衣装も毎回悩みの種の一つ。
お互いに普段着ているドレスの趣味が違うので、決めるのがなかなか大変なのです笑
私よりもこだわりがある相方に怒られながら、手持ちのドレスの写真をやり取りしています。(また怒られそう)
その時の演奏会に合った色や形や素材を吟味して、どうにもならなかったら新調…なんてことも!!
②プログラミング会議
私たちリブラはだいたいの演奏会で2台ピアノ(2台4手)と連弾(1台4手)を織り交ぜたプログラムを作っているのですが…
プログラミングが本当に大変!
お互い弾きたい曲を挙げるところから始まり、どのように組み合わせたら、より楽しく味わい深い演奏会になるか?今の自分たちにとっても意義のあるものになるか?
試行錯誤の繰り返しなのです。
ですので、プログラムが決まった時の達成感といったら「一番大変なのが終わったね!あとは弾くだけだね!」となるくらい…。
今回のせんくらのプログラムも、お客様に楽しんで頂きたい一心で考えました!どうぞご期待下さい。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
三又瑛子(ピアノデュオ・リブラ)
こんにちは!ピアノの文京華です。今年のせんくらは4年ぶりに、同じく仙台出身のピアニスト三又瑛子さんと組んでいるピアノデュオリブラで、せんくらに出演します。日曜日ということもあってかあっという間に完売になりました、嬉しい限りです!
楽しみに準備を進めています。
ブログ1日目は、結成5年を迎えるピアノデュオリブラについて、自己紹介がてら書こうと思います。
私達は同い年で、同じ音楽教室、同じ先生の元で小学生の頃から切磋琢磨しながら育ち(“ぶん”と”みまた”なので試験なんかの順番もいつも隣(笑))、高校も桐朋学園附属の音楽高校に進学して共に上京しました。いわゆる幼馴染同士ですね。
なんと誕生月まで同じく10月、日にちも11日しか違いません。それにちなんで天秤座のラテン語”リブラ”という名前で私がベルリン留学から帰って来た2013年から活動を始めました。
こちら初めての演奏会のリハの様子ですね。少し若いです。
小さい頃から知ってて仲良しだから組んだのか?と言われるとそういうわけでもないかなと思います。
ピアノデュオ、特に今回せんくらで取り上げる1台4手連弾はアンサンブルの中でも少し特殊、お互いの相性が本当に大事なジャンルでもあります。
ピアニストが2人いて一緒に弾けば成り立つというものでもくて、音の種類や音楽の作り方、お互いの持つ個性をうまく融合して新しいものを作れるか、ということも含めて、”見つめる先が重なっているかどうか”がとても重要なんじゃないかなと、一緒に弾いて行けばいくほど実感します。
その深みに魅了されて、抜けられなくなってからはや5年。私たちが愛してやまない連弾の世界を皆様にのぞいていただける濃い45分になるかなと思います。
お楽しみに!
文京華(ピアノデュオ・リブラ)
皆様こんにちは、ピアニストの菊池洋子です。
今年の5月末、久しぶりにザルツブルクに行ってきました。
ザルツブルクはウィーンから電車で2時間ほど、緑が多くて心が落ち着く素敵な場所です。
ゴールデンウィークに金沢で行われた音楽祭で、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団と共演しました。その3週間後に、彼らの定期演奏会でベートーヴェンの協奏曲4番を弾いてきました。
このモーツァルテウム大ホールで演奏したのは2003年のザルツブルク音楽祭以来。とても久しぶりにこの場に戻ってきて、2003年にも共演したモーツァルテウム管弦楽団との再共演の喜びは格別でした。
前回せんくらに出演させていただいた時はベルリンに住んでいましたが、2年前にウィーンへ引っ越しました。ウィーン独特のリズムや間、フレーズの息遣いなどを研究する日々です。
私の新しい音楽的アプローチを皆さまにお聴きいただけましたら嬉しいです。
3日間、私のブログを読んでくださいまして、ありがとうございました。
では、せんくらでお会いしましょう!
菊池 洋子(ピアノ)
皆様こんにちは、ピアニストの菊池洋子です。
今日は今年の夏に行ったイタリア・トスカーナの美しい景色を皆様にご覧いただき、私も夏の余韻に浸りたいと思います。
セザンヌの絵のような景色が広がり、朝は鳥の声で目覚め、夜は満天の星空の下でロウソクの灯りでディナー。(暗くて食べているものがあまり見えないのですが、雰囲気が大切!だそうです。)
主にベルリン・フィルの奏者が集まる室内楽音楽祭で、ワイナリーでの野外コンサートです。
コンサートの後は、それぞれのワイナリー自慢のワインでディナーを楽しみます。
実はこの8年、ほぼ毎年夏はトスカーナに2週間ほど滞在します。
私にとって夏のトスカーナでの2週間は、一年頑張るためになくてはならないもので、リフレッシュの滞在になっています。
明日のブログで私の担当は最後です。明日もぜひご覧ください!
菊池 洋子(ピアノ)
仙台の皆様、そしてせんくらブログをご覧の皆様、こんにちは!
今日から3日間ブログを担当いたしますピアニストの菊池洋子です。前回せんくらに出演してから4年ぶり2回目のせんくらをとても楽しみにしています。
今回は3つの演奏会に出演いたします。
まずは、モーツァルトのリサイタル。
モーツァルトは私のライフワークで、20年近く毎日モーツァルトの音楽と向き合って取り組んでいます。
今年は兵庫県西宮市で2年がかりのモーツァルト・プロジェクト”音のパレット”が始まり、せんくらの翌週からは私の出身地である前橋でソナタ全曲演奏会が始まります。
せんくらのお客様には、モーツァルトが19歳の頃に作曲したフレッシュでユーモアに溢れたピアノソナタ1番、チャーミングなキラキラ星変奏曲、そして充実していた時期に書かれた華やかな12番のソナタをお聴きいただきます。
ウィーンのモーツァルト像
そして2公演は川久保賜紀さんとブラームスのヴァイオリン・ソナタの共演です。
賜紀さんとは前回のせんくらでもご一緒しました。4年ぶりに、お互いの音楽の変化を楽しめる共演になればと思っています。
私は2年前にオーストリアのウィーンに引っ越しました。
モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、メンデルスゾーン、まだまだたくさんの作曲家が住んでいた音楽の都で、夜の街灯の下を馬車が通っていくのを見ると、モーツァルトもこの景色と音を聞いていたのかなと心がときめきます。
ウィーンでの私の楽しみの1つは、練習の合間にカフェに行く事です!
では、また明日、ブログでお会いしましょう。
菊池 洋子(ピアノ)
あっという間にせんくらブログ最終日😭‼
そう、せんくらでは最終日の第九にも出演させて頂きます😊🎉
😱昨年の失敗話😱
昨年はかなりハードで4回の異なる内容の演奏会があったのですが……🙄
三着持ち運びやすいドレスを入れた袋を玄関に忘れて慌てて家を飛び出し新幹線へ🚅
乗車してから気が付きました😖
あ、何か無い…ドレス忘れた……
新幹線は最終でしたし、翌日は午前中からオープニングコンサートで朝からリハーサル😵
如何にもこうにも😫‼
ドレス忘れたの初めて👗でした😅
焦りましたねぇ〜笑
慌てていましたね〜笑
その時ハッと思い出しました‼
一着シワにならない赤いバラ🌹柄のドレスをクルクル丸めてトランクの隅に入れたぁ〜😭
そう、なぜか入れていたのですっ😆😆😆
どうしてだ⁉
今思い出しても不思議🙃
ふふふ、4回の本番💐バラ🌹のドレスちゃん一着にお世話になりました😌
今年は絶対に忘れません😅‼
益々今からせんくら楽しみですっ😁‼
せんくらGO〜😜‼
林 美智子(メゾソプラノ)
🍉夏の思い出🌽
今年の夏は本当に暑かったですね😵
皆さまいかがお過ごしでしたが(^^)⁉
夏と言えばやっぱり花火🎇✨
どこかでご覧になりましたか😊
ふふふ😘
私は今年もとっておきの写真が撮れました🎉
皆さんの夏の思い出と共に眺めてみて下さい〜😌‼
せんくらも花火の如く🎆
皆さんと心一つに煌びやかに✨
大きな大きな喜びをっ😆‼
せんくらGO〜📣
林 美智子(メゾソプラノ)
皆さまこんにちは😃‼
せんくら2018🎉
今年も楽しみに伺わせて頂きます😊‼
昨年の「カルメン ハイライト」では地元の合唱の皆様と短期間(短時間?笑)のお稽古にもかかわらず😵本番では皆パワー✨全開👍
会場の皆様も共に燃え尽きましたね😆🔥
子供達の合唱も可愛かったなぁ〜💕
感謝感謝の思い出です💐
さて🌹今年はじっくりと😉‼
イタリ・オペラの名アリアをお楽しみ頂きたいと思います✨
日立システムズホール仙台(コンサートホール)にて🌈※青年文化センター
オペラ界の素晴らしい仲間達と🎉歌って✨歌って✨盛り上がりますっ‼
今から心待ちに〜❤
皆様😆会場でお待ちしております‼️
是非🌹足をお運び下さいね(^。^)
林美智子(メゾソプラノ)
仙台フィル若手との室内楽公演に、コーディネーターの方が今年は去年にも増して素敵なコピーを添えてくれました !
今日は、この公演に寄せる思いを記してみようと思います。
一枠、ソロでも何でも自由に使って佳いこの企画のお話を頂いた際、真っ先に頭に浮かんだのは “室内楽” でした。
遡ること28年くらい? 私がオーケストラに入団し社会人として歩み始めた頃、音楽界では企業の名を冠した演奏会が山ほどある時代でした。企業が、拡大した収益の一部を社会に還元する活動の一環としてスポンサーとなり、宣伝を兼ねていたと思われるその演奏会のタイトルには、企業のその名を戴いていたのです。
オーケストラの様に規模の大きな公演のみならず、室内楽やソロのコンサートでもまた然り。演奏会の数自体が現在とは比べ物にならない程とても多く、私自身この様な世相の中、数多演奏する機会の中でスキルを叩き上げられ、鍛えられた一人です。
現在は先行きの見えない不透明感が漂う世の中、スポンサーとして動いてくれる企業はかなり少なくなってしまいました。演奏会の数が減っているのは言わずもがな。
しかし、だからといって手をこまねいているのでは時間だけが過ぎていってしまう …
去年の公演より
いま仙台フィルには弦セクションを軸として、とても勢いがあります。自身のオーケストラワークではかつて経験したことのないほどのその変化を目の当たりにし、近い将来、必ずその中枢を担うことになるであろう若手プレイヤーに、世代を繋ぐ先輩として、彼等自身がそのまた次の世代に託す必要なエッセンスを出来るだけ伝えなければ ! との思いが年々募ってきていたところに、この企画のお話。定期演奏会前のロビーコンサートのほか、でき得る限りの中で若手と音楽で接する時間を持ってきたつもりでもやはり伝えきれずに、この期に及んでは身銭を切ってでもやるべきではないだろうかとも考え始めていた故に、これはこの枠でやるしかない ! 千載一遇のチャンス ! となりました。
普段のオーケストラワークでは、伝えたい相手が近くでプレイしているとは限りません。第一にその相手がどこをどれくらいの意識レベルで聴いているかが近くに居ないと判りませんし、例えば同じ音を2回弾く( または、吹く )時でも、ハーモニーが違えば当然、2つの音程を変える必要があるのですが、そのことを指揮者を飛び越えて向こう側にいる伝えたいプレイヤーに声を張った状態で! 伝えるなどということは不可能です。
仙台フィルに限らずオーケストラいう活動基盤を同一にしているプレイヤーが少人数で行う室内楽は、作曲家が生きた時代や作品のフォルム、それぞれの語法の違いにより弾き方を変えていく為に必要な、プレイヤー同士共通の意識や方向性を揃えていくに相応しい効果を発揮する形態だと考えています。
またオーケストラからの観点でみると、室内楽はアンサンブルのコアを形づくる大事な土台部分。その様な意味においては、室内楽を聴けばそのオーケストラの現在( いま )を知り得る、こういった云い方も出来るでしょう。
超有名曲が並ぶ中で、10年を越えて次のステップへ踏みだそうとしている“ せんくら 2018 ”に新たな側面をもたらすと信じて貫く、この様な思いの詰まったコンセプトを基軸に、今年は常設の室内楽団体 “ クァルテット・エクセルシオ ”から同門の妹弟子でもある吉田 有紀子さんをお招きし、まさに一つ先!を聴きたいお客さまへメンデルスゾーンの名曲をメインにお届けします !
どうぞこの公演枠の趣旨にご理解頂き、会場へお運びのうえ皆さまの耳で直に感じて頂けましたら幸いです。
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井野邉 大輔(ヴィオラ)