
みなさま、こんにちは!
この一週間を担当いたしますピアノの根津理恵子です。
昨年に続き、今年は「ショパンにまつわるワークショップ(47番公演)」と、「ショパンのエチュードコンサート(42番公演)」の2公演に出演させて頂きます。
コンサートについては明日(次回)以降お話しするとして、今日はまず、仙台国際音楽コンクールボランティアKさん宅の話題から…。
昨年の震災直後に伺い、あまりの惨状に言葉を失って以来、1年2ヶ月ぶりとなる今年6月、仙台市若林区荒浜のKさん宅を再び訪れました。
ここは津波で破壊しつくされ、誰もが住むことをあきらめなければならなかった地区ですが、元あったご自宅と全く同じ場所に、自らの手で家屋を修復、再建なさり、温もりの息づく生活空間を築いていらっしゃいました。
建て直すに当たり、木材や道具全てをご自身が車で運び、奥様と二人三脚で工事を重ねられたそうです。
Kさんは大きな笑顔で迎えてくださり、手作りの美味しいおはぎでおもてなしくださいました。
どれほどの険しく苦しい道のりだったかと思いますが、「下を向いていても仕方ないんだから!たくさんの人が励ましてくれて、交流を持つことができて、今も毎日いろんな人が訪ねてきてくれる。こんな素晴らしことはない。津波がなければ感じなかった様々なこと日々教えられているよ。津波に感謝だな!!!」がはは!と笑うKさんと、Kさんをそばで支える奥様の偉大さ、たくましさに圧倒されました。
この場所へ私を連れて行ってくださる、私の大切なホストファミリーに感謝です。
家の周りには、Kさんのエネルギーを受けて野菜たちが力強く育っていました。
写真は一点までしか掲載できないため、一年前と現在の様子をあわせてご覧頂くことはできませんが、Kさんと建て直し後の御宅の前で撮ったお写真を。
根津 理恵子