
CDとリサイタルのご案内です。
今年6月に2枚目となるアルバムを発売させていただきました。
今回はガーシュウィンのアルバムです。
今回のせんくらでも、リサイタルで彼の曲を演奏します。
ガーシュウィンの音楽を語る場合、ジャズとクラシックの融合された音楽というのが一番分かりやすい説明の仕方だと思います。
彼は元々ジャズの音楽を作っていましたが、心の中ではクラシック音楽に対する憧れが強くありました。
ラヴェルやストラヴィンスキーをはじめ、多くのクラシック音楽家の元を訪ね、教えを乞おうとした程です。
彼の曲を演奏していると、そうした音楽に対する情熱、探究心を強く感じます。
私は、今まで10年間ニューヨークのジュリアード音楽院で学び、その生活の中で自然とジャズを耳にする機会も多くありました。
ヴィレッジヴァンガードという老舗のジャズクラブにはよく行き、一流の音楽家の演奏を間近で聴くことが出来ました。
初めて生のジャズを耳にした時の感動は、今でも忘れません。
ジュリアードではクラシック音楽家の為にジャズのクラスがあり、一流のジャズ演奏家からコードやスケール、スウィングのことなどを学び、その年の終わりにはミニコンサートで生まれて初めてドラムとベースと共に演奏しました。
作曲家のラヴェルは、アメリカを訪れた際には必ずジャズクラブに入り浸る程ジャズに魅せられた音楽家の1人です。彼のピアノコンチェルトの第二楽章などは、本当に色濃くジャズの影響を受けています。
ガーシュウィンがクラシック音楽に魅せられた様に、クラシックの音楽家がジャズに魅せられ、影響を受けるという事もまたあるのです。
39歳の誕生日を迎える前に、脳腫瘍を患って他界したガーシュウィン。
人懐っこい性格で、多くの音楽家からも好かれていたようです。
現在の混沌とした世の中にあって、この世のすべてを受け入れ昇華したガーシュウィンの音楽を通し、少しでも心を軽くしていただけましたらと思います。
中野翔太 ピアノリサイタル
「次なる挑戦は、ガーシュイン」
9月30日 (日) 16:45~17:30
青年文化センター
パフォーマンス広場
お会い出来ることを楽しみにしています!!!
中野翔太(ピアノ)