
インドを訪れた人々は、真っ二つに分かれると言います。
はまってしまい、また行きたくなる人と、
こりごりでもう二度と行きたくない人。
私は完全に前者でした。
昨年末に初めて南インドに行きましたが、(私を連れて行って下さった入野先生が素晴らしい方なのでそれも大きいとは思いますが)心に残るひと時で、またぜひとも訪れたい国の一つになりました。
クーリヤッタムというインドの伝統芸術。無形文化財であり1千年以上の歴史を持つ、サンスクリット舞踊劇の音楽祭が、南インド・ケーララで毎年開催されています。
入野先生のお嬢様智江さんは素晴らしいインド舞踏家で、毎年ケーララでも主役をつとめ、その公演も素晴らしいものでした。
私も、クーリヤッタム音楽祭の一環で、インドの名打楽器奏者や名バンブー奏者との共演や、由緒ある地で無伴奏リサイタルをさせて頂いたりと、日本では想像もしていなかったような、なかなかできない貴重な経験をたくさんさせて頂いて、大変幸運でした。
インドでは象は特別な存在です。それまで象は怖いと思っていましたが、実際象園に行っ
てみると、近くで見る象はとても美しい動きをし、優しい目をしていました。
食べ物もそれはそれは美味しく、且つ健康的なのです。それも毎日楽しみに過ごしました。
南インド・ケーララはまたぜひ行きたい街の一つです。
鈴木理恵子(ヴァイオリン)