昨日の続き。
さてこのヨーロッパのリュートがもっとも流行した時代が今からざっと400年前。レオナルド・ダ・ヴィンチやシェイクスピアの時代。ガリレオ・ガリレイの父も弟も高名なリュート奏者であったのです。
当時イギリスでは、ジェントルマンたるもの、何はなくともまずはリュートをつま弾くことができるようでなくては貴婦人たちの心を動かすことはできなかったそうです。
時代が変われば状況も変わる。
今どきリュートをつま弾くぐらいでは貴婦人の心は動かない。
それどころか、だいたいまず貴婦人を見つけることすらむずかしい。
それにたとえば、私が誰か美しいご婦人宅の庭先から2階のバルコニーに向かってリュートを奏でてご覧なさい。警察に通報されるのが落ちです。
ま、私の場合、問題は容姿にあるかもしれませんが...。