
前にも書いたが、僕は三日坊主である。
唯一、長続きをしたといえるのは「歌」、そう「歌うこと」だ。
今こうして歌っているとは誰が想像したであろう!?
音楽に関わっていると言うこと自体不思議なことかもしれない。
歌をはじめたのは高校三年になってからだし、そうか「歌」「歌い手」でと思いだしたのは大学4年の今頃だった。
学部時代は「歌」や「音楽」「音楽大学」に????だらけだっし・・・・・。といいながら時間は過ぎて行ったし、気がついたら四年生になっていた。
月曜日から郷里山口から行き、戻ってきた。
先日の集中豪雨の事も気になっていたが、年に何度かは山口に戻る。
昨年からは山口県の「ふるさと大使」を勤めている。元々それ以前からふるさとのニュースは気になっていたし、大変光栄なことだ。
帰ると決まって中高の同級生が集まり飲み会となる。
そしてその青春時代を過ごした街で二カ所ほど必ず行くところがある。一つはラーメン屋、もう一つは喫茶店である。
今回も昨日、ラーメンを食べて、喫茶店へ行って、それから飛行場へと向かった。
どちらも30数年の時を経ても存在する。有り難いことだ!! いや奇跡だ!!
昔、この窓から入ってくる夕陽が心地好かった。このカウンターに座って流れてくる音楽を聴いた。
僕にとってはすべて新しい世界の音楽だった。
そこはまた粋がって大人を感じられるところだった。
外の道や街路樹は変わってしまったけれど、中はタイムトンネルのよう。
初めてこうしてマスターと二人で写真を撮った。三十数年の時を経た男二人。
河野克典(バリトン)