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SENCLA BLOG

ブログ

河野克典
2009.08.15

あっという間に・・・・、そして思いは北へ

久しぶりに地元で乗ったバスは貸し切り状態で20分ものあいだ運転手の動きをじっと見ていた。昔は運転手の横にも座れたし、前に大きなボンネットもあった。あの左手の動きがとても目を惹いていた。

不慣れなブログであったが、あっという間に過ぎた。この一週間、「話題は無いか」と目をきょろきょろとさせながら歩いていた。そしていろんな事を考えることもできた。

思いは既に10月の演奏会! せんくらの4公演だ!
暗い演奏会の前は、日本の歌の演奏会。

昨年、「この道 ふるさとの歌」という日本の歌のCDを出した。表紙を如何しようか、という話になった時に直ぐに浮かんだのが八戸の海岸を描いた東山魁夷画伯の「道」。快諾を頂き使わせて頂いた。

「山は碧きふるさと、水は清きふるさと」、日本は何処に行ってもこの言葉がよく似合う。

先ずはできるだけ明るく、そしてたくさんの思い出を共有できればと思う。

4つめはグランドフィナーレ!

マエストロ山下と一緒に演奏をするのは初めてで、これも今回の楽しみの一つだ。昨年、もしかしたら20年ぶりに、偶然飛行場で会った。全然変わっていないのに驚いた!

仙台で美味しいものを一緒に食べよう! ということになった。

皆さんともお目にかかれるのを楽しみにしています。
一週間、お付き合いいただきましてありがとう御座いました。

河野克典(バリトン)
ホームページ: http://www.k-kono.com

河野克典
2009.08.14

続けることの尊さ!

前にも書いたが、僕は三日坊主である。

唯一、長続きをしたといえるのは「歌」、そう「歌うこと」だ。

今こうして歌っているとは誰が想像したであろう!?

音楽に関わっていると言うこと自体不思議なことかもしれない。

歌をはじめたのは高校三年になってからだし、そうか「歌」「歌い手」でと思いだしたのは大学4年の今頃だった。

学部時代は「歌」や「音楽」「音楽大学」に????だらけだっし・・・・・。といいながら時間は過ぎて行ったし、気がついたら四年生になっていた。

月曜日から郷里山口から行き、戻ってきた。

先日の集中豪雨の事も気になっていたが、年に何度かは山口に戻る。

昨年からは山口県の「ふるさと大使」を勤めている。元々それ以前からふるさとのニュースは気になっていたし、大変光栄なことだ。

帰ると決まって中高の同級生が集まり飲み会となる。

そしてその青春時代を過ごした街で二カ所ほど必ず行くところがある。一つはラーメン屋、もう一つは喫茶店である。

今回も昨日、ラーメンを食べて、喫茶店へ行って、それから飛行場へと向かった。

どちらも30数年の時を経ても存在する。有り難いことだ!! いや奇跡だ!!

昔、この窓から入ってくる夕陽が心地好かった。このカウンターに座って流れてくる音楽を聴いた。

僕にとってはすべて新しい世界の音楽だった。

そこはまた粋がって大人を感じられるところだった。

外の道や街路樹は変わってしまったけれど、中はタイムトンネルのよう。

初めてこうしてマスターと二人で写真を撮った。三十数年の時を経た男二人。
河野克典(バリトン)

河野克典
2009.08.13

また、暑い日に!

この日曜日の朝の散歩は谷中にある全生庵で開催されている落語家さんのお祭り「圓朝まつり」に行ってきた。

うだるような暑さにもかかわらず凄い人だかり。浴衣姿の噺家さんたちが汗だくになりながらお客さんの要望に必死に答えていた。噺家さんの顔が普通の人の顔に見えた。

圓朝といえば「四谷怪談」で有名でヒンヤリとするはずなのだが、もしかして・・・・・。

今日はフルメニュー。午後に別の用事を済ませた後、先日オペラでご一緒した能楽師の清水寛二さんの新作能「長崎の聖母」を観に行った。

無駄なものを排除した表現の美しさとその中にある「藝術」「芸」を堪能してきた。

表現というと「自由」という言葉が常についてくるが、現在ある演奏において、ともすると、それは言い訳の言葉であることが多くなってきてはいないか?

日本の文化であり西洋の文化・音楽の姿と、そしてその演奏にも通ずる藝術だ。

Simple is best!
心に問う静かで涼しいひとときだった。
河野克典(バリトン)
http://www.k-kono.com

河野克典
2009.08.12

半分暗いお話し

え~、毎度馬鹿馬鹿しいお話しでぇ・・・・

ではなく今回のせんくらでの僕の出番は、え~~っと4回。
その中の二回が、というか二回に分けての演奏会のプログラムが『二分の一「冬の旅」』である。

演奏会というものは聴衆の皆さんを幸せな気持ち、または楽しい気持ちにさせて帰すべきものである。
しかし、唯一例外といえるのがこのシューベルト作曲の24曲からなる「冬の旅」だ。
演奏者はとにかくお客様を暗い気分で会場を後にさせるために努力をするのである。

今回は、ちょっと出しの半分暗い気持ちになってもらおうかな?
たっぷりと暗くなりたいお方は是非とも両方を!

追伸:二つの演奏会の間、ず~~と暗い気持ちを維持する演奏者も聴衆も大変だと思います。
顔が攣りそう!
河野克典(バリトン)

河野克典
2009.08.11

男の朝食

イタリアの男たちはバールで朝、食事をする。
そこで好みの新聞と煙草を買い、そしてブリョーシュと呼ばれるパンとエスプレッソを頼む。
日本の男は立ち食いそば屋で!

さて僕は、毎朝といいたいところであるが、残念ながらこれもめげて、時々散歩をする。
その時の行動習性がある。僕は豆腐屋の前を素通りすることができない!
先ず豆乳を飲み、そして豆腐を一丁買う! 基本的には木綿派であるが、豆腐屋によっては絹に力を入れているところもあるので、必ず二度目は絹を。
買ってきて、鰹節を削って添える。
ああ、日本人だ!

追伸: ちなみにドイツ人は・・・・・・。
朝、焼きたてのパンを買いに行き、自宅で食べる。
河野克典(バリトン)

河野克典
2009.08.10

皺のない真っ白な・・・・

先週、年一回の人間ドックのオプションで「脳ドック」なるものにチャレンジしてきた。

他の検査と違って、前日からの食事制限などが無いので楽だった。
歌い手は記憶力との勝負!

毎回自分のリサイタルの歌詞を訳していて、最後にその量に驚くやら、呆然とするやら、嫌気がさすやら・・・・・。
その暗譜ということ、年と共に難しくなってきて、ここらでちょっとシワ伸ばしをして・・・・?! 違う!
そんなものしても駄目!
さしづめお医者さんに「河野さん、いやぁ~、貴方のはシワ一つ無い真っ白な脳ですね!」といわれるのが落ち。
まあともかく15分ばかりギーガーギーガーと鳴る機械の中に入っていた。

その昔昔、NHKのテレビ番組で「タイムトンネル」というアメリカの番組をやっていた。あの中にあった機械の小さい形のようなものだ。フルフェイスのヘルメットのようなものを付けられて横たわっていただけで、途中から眠っていたような気がする?
結果をご覧じませ!

追伸:ちなみに、暗譜するということと、音楽を創る(演奏する)と言うことは全く別の次元の
行為であり、音楽には絶対ではない。
河野克典(バリトン)

河野克典
2009.08.09

緊張しています

皆さん、こんにちは!
今日から一週間ブログを担当します河野克典です。

日記をつけることもない僕(遙か昔、小学生の夏休み、そして青春時代に、幾度かチャレンジしたことはあるが、結果は初めの何ページだけ。交換日記などというロマンチックな思い出もなく、その残骸が実家に眠っている)が、こうして毎日皆さんを前にして書く、というのはとても緊張しています。
歌う時と同じくらいです。^^;

「せんくら」は今回初参加となります。毎年お招きを頂きながらいつも日程が合わず残念な思いをしていましたが、やっと、やっと、今回!

やっと参加させていただけることとなりとっても喜んでいます。
仙台にはこれまでプライベートでも演奏会でも幾度か伺ったことがあり、大変好きな街です。

一番初めはまだ学生時代でした。青葉城趾に登って「青葉城恋唄」を歌ったことと土瓶蒸しを食べたことを憶えています。

次に行った時には夏で岩牡蛎と、鰻を食べた・・・・・・・。
食べ物の思い出ばかりのようですが、ちゃんと街も歩いていますよ。
今回はどんな仙台に会えるか、今から楽しみです。
それでは、一週間お付き合い下さい。よろしくお願いいたします。
河野克典(バリトン)

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