今年3月26日に和歌山であったコンサートが終わってNYに戻ってきました。約2週間の滞在でいっぱいおいしいもの食べて幸せ気分でJFK空港に着きました。で、やっぱり一番先にする事は携帯のメッセージを聞く事。地下鉄待ちながら留守電聞いてたらジュリアード学部長からのメッセージが。
ウゲゲ。
地下鉄がうるさくてあまりよく聞き取れなく何かレパートリーがどうのこうのと。
学部長からの電話は生まれて初めて。
こっから私の最悪想像がポンポン頭の中に浮かび上がる。プラス、空港から家までたっぷり1時間半地下鉄でかかるので遥かに想像豊か。一番最初に思ったのはこの2年間のアーティスト・ディプロマコースで新しく学んだレパートリーが少なすぎて卒業できないと。
やだやだ、もう17年間もジュリアードに居たんだ。もう卒業させてくれてもいいだろう。
家についても学部長にかける勇気がでてこなく1時間程時間をもてあます。やっとあきらめがついて勇気出して学校に電話。アパートの隅っこの方に行って壁に向かって体操座りして(でも緊張でお尻浮いてる)体ちっちゃくして学部長に電話がつながるのを待つ始末。
“Hello, Saeka. I was trying to get in touch with you”. (今日は、さえか。君と話したかったんだ)。
で、そのお話とはその日から約1ヶ月後の4月30日でリンカーンセンターにあるAlice Tully Hallでそのホール最後のガラコンサートに出演できるかと言う事。
妄想しすぎてこのいいニュースを聞いた時は緊張とけてお尻が床にペッタンコ。
ガラコンの曲はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番、3楽章。学部長にお礼言って電話をきった時に初めて気がついた。
そのガラコン、まじ1ヶ月後じゃん。またもモーツァルトなんて...
気がつくの、遅い?