ミシン。
以前からなんとなく気になっていていたものです。電気屋さんで何気なくミシンコーナーなんて覗いたりするとあれって、ちゃんとしたものは結構なお値段しているのですよね。買ってもひょっとしたら使っている時間が無いかもしれないし、使用する人の技術不足により使えないかもしれない物・・・。気になってはいるけれど、手が出せなかったものの一つです。
そんな時、新聞にとあるチラシを発見しました。ミシンの安売り!!!新聞のチラシによりますと、なんと、お値段1万円!しかも、自宅に届けてくれる上に、使用方法の説明までしっかりしていってくれる!!!うーん。と、そこで私は考えました。使用方法を説明していってくれるのなら、私でもちゃんと使いこなせるかもしれない・・・。例え、たいしたものが作れなくてもその作っている過程が楽しめれば良しとしよう!!!と、早速ミシンを電話注文。
電話では、注文した機種と違う機種を紹介させていただくかもしれない・・・、とのことでしたが、まあ、それはそれ。良い物を紹介してもらえたら嬉しいし。と、ミシンが届くのを心待ちにしていました。
ミシンを持ってきたのは女性二人。早速うちに上がっていただき、ミシンの使用説明講習を一通り受けます。
「どんなものを作る予定ですか?」
えっ?「雑巾とか・・・。袋物とか、出来たら服とか・・・。」
(見栄をはりたい気分になってしまい・・・つい。)
「でしたら、こちらの機種もご紹介させてください。」
と、違う機種のミシンが出てきました。
「ちょっと試し縫いしてみてください。」
なるほど。購入予定のミシンよりも随分使い勝手が良いです。(私のような初心者でもはっきりと分かる使い勝手の良さ!)いろんな模様もボタン一つで簡単に縫えます。糸を切る、という事まで自動でしてくれます。
「なんて賢いミシン!!!」と、感心していると、
「お値段いくらだと思います?」と、その女性。
一万円のミシンを買おうとしている人に勧めてくるミシン、せいぜい倍額くらいのものかしら?いや、でも、世の中の電気屋さんには10万くらいのものがごろごろ並んでいます。そのくらい高価なものなのかしら・・・。まあ、でも、これだけ使い勝手が良いのであれば倍額くらいだったら買う事考えるわよねぇ・・・などと思考をめぐらせていると、
「元々は○十万円するものなんです。」
「!!!!!!!!!」
「でも、今回は特別に、という事で、半額でご紹介したいと思うのですが、いかがでしょう?」
世の中にこんなに高価なミシンが存在していること、しりませんでした!!!!へたくそな袋を作らなくても、半額でもブランド物のバッグが余裕で買えてしまうお値段、丁重にそちらのミシンはお断りさせていただきました!
・・・そして、はや2年が経過。
私の作品は今のところ何枚かの布巾と、我ながら最高傑作だと思っている枕カバー数枚のみ・・・。
登場頻度は高くありませんが、随分と幸せな気分を満喫させてくれる愛しのミシンです。
今後も一年に数回は活躍してもらう予定です。
仲道祐子(ピアノ)