ファゴットの水野です。自称「雑学王」水野による楽曲紹介をさせていただきます。
1曲目は古典派代表、今年没後200年のハイドンの作品ですが、木管五重奏の作品ではありません。当時、まだ「木管五重奏」という形態は出来ていなかったんですね。
じゃあ、いつ、どこでだ?という話になるのですが、そこで2曲目のダンツィ(1763~1826)の登場です。ダンツィはベートーヴェンと同時代ですが「マンハイム楽派」と言われるグループで、管楽器の作品を多く書いているのです。そこで木管五重奏という形態が出来上がった、と言われています。
さて、時代はロマン派に入りますが、今回、数少ない作品の中から選んだのがタファネル(1844~1908)の作品です。そう、フルートの教則本を書いたフランスの音楽家、タファネルです。フルートばかり活躍するんでしょ、と思われがちですが、どの楽器にも特性を生かした活躍をさせています。特に第2楽章のホルンによるメロディーは絶品です。
では、近代に入ります。フランスの作曲家、イベール(1890~1962)に行きましょう。「三つの小品」は木管楽器奏者、木管五重奏にとって必要不可欠な作品です。一度は通る登竜門、といったところですかね。
最後はドイツの同時代の作曲家、ヒンデミット(1895~1963)です。メロディーは分かりやすいのですが、ハーモニーが長調でも短調でもありません。不安定な響きは二つの世界大戦の間の時代を象徴しているのかもしれません。
当日も誰かが解説入れますからお気軽にいらっしゃってください。メディアテークでお待ちしています。
今の不安は「お客さんがメンバーより少なかったら…」ということなんです…平日の昼間ですもん…あと、本番後、オケ本隊の本出番があるので国分町で酒飲むわけには行かないことですかね!ラーメン食べてイズミティに向かうことにします。
水野一英(仙台フィル木管五重奏団/ファゴット)
仙台フィルホルン奏者須田一之です。どうぞよろしくお願いします。
木管五重奏は奥が深く、アンサンブルをする上でかなりの精密さや繊細な表現を求められます。もちろんアンサンブルですから、誰も勝手な言葉というか奏法、を行ってはなりません。楽器の種類が全く違うので、奏者同士の相性は大切なのかもしれません。このメンバーは本当に食べ物が大好きで良く食べます。日比野さんは無類のラーメン好き、芦澤さんは肉好き、水野さん、西沢君は酒好きなんです。少食の私はとてもびっくりしております。だから普段から仕事合間にみんなでランチに出かけたり、バーベキューをしたり、演奏旅行を一緒になど、楽しい家族ぐるみの関係を築いております。
今回せんくらで演奏させて頂くのは、このジャンルでは有名なものばかりです。それがまたかなりのプレッシャーでもあります。なかなかライブ演奏の機会がありませんので、ご興味のある方は是非演奏会にお越し頂きたく思います。
私も家族を引き連れて様々な演奏会に行ったりしております。普段舞台の上の側ばっかりなので、とても新鮮でした。自分の子ども達が熱心に鑑賞している姿はとても感動ものです。そういった感動を届けられますよう、明日からまた頑張って練習します。皆様メディアテークでお会いしましょう!
須田一之(仙台フィル木管五重奏団/ホルン)