
皆さま、こんにちは!宮本文昭です。
7月の九州交響楽団定期演奏会でベートーヴェン「運命」を指揮しました。
「運命」は、以前に題名のない音楽会の番組の中で、この曲について、佐渡裕さん、金聖響さん、沼尻竜典さんと喧々諤々話したことがあるくらい、いつ指揮しても怖い曲です。
そして、ご存じのように10月のせんくら2010でも演奏します。
九州交響楽団のメンバーはホントに素晴らしくて、ゲストコンサートマスターに矢部達哉さんが来てくださり。ホントに最高でした。
実は、ボクはオーボエを演奏している時は、ベートーヴェンは「とっつきにくい」と感じていたので、余り好きではありませんでした。
ところがどっこい、指揮者する立場からベートーヴェンを見てみると、人間の生の声みたいなものが、腹の底のど真ん中にビンビン響いて、訴えかけてくるんです。すごいドラマがある。
人間の恐ろしいところも楽譜に書き残しているんですね。
時間をかけてこの人の作品と向き合うと、そういう力が途方もなく大きいということがわかります。
そのうえ、オタクと言っていいほどリズムにうるさい「リズム漢」で、踊りだすくらい!
今では、「すっげぇやつだな~」と心から尊敬しています。
そんなベートーヴェンの代表曲「運命」をまた仙台フィルのメンバー達と一緒に演奏できることが、今からとっても楽しみです。
是非、聴きにいらしてください。
宮本文昭(指揮)