
こちらでは初めまして。ピアノの國谷尊之です。
今回ヴィオラの佐々木真史さんとの共演で、初めて「せんくら」に出演します。
4月に予定していたリサイタルが中止になってしまった時は、私の他の公演も軒並み中止や延期になってしまい、音楽人としての無力さも感じました。
しかし間もなく東北、仙台からの便りで、大勢の方々が今まで以上に熱烈に音楽に取り組んでいることを知りました。
そこに佐々木真史さんからの「せんくら」のお誘い!大喜びでお引き受けしたのは言うまでもありません。
佐々木真史さんとは20年ほどの付き合いになります。
表現も曲目も好みが合うことがほとんどで、何度も一緒に弾きたくなるヴィオリストです。
彼はヴィオラを愛しているのはもちろんですが、ピアノ曲もとてもお好きです。演奏する曲のピアノパートについて研究し尽くすのはプロとして当たり前なのかもしれませんが、それ以外のピアノ曲についても非常によく知っているのです。
ピアノを弾いている身としては、ちょっと緊張でもあります・・
13日のブログにあったように、今回のプログラムは彼が考えに考え抜いて組んだものなのですが、オリジナルがピアノソロである作品も2曲入っています。
ドビュッシーの「月の光」と、シューマンの「トロイメライ」です。
メインのブラームスはもちろん楽しみですが、これらの作品を共演するのも大いに楽しみです。
当日は皆様とともに、私もこのプログラムをじっくり味わいたいと思います。
國谷尊之(ピアノ)