なんとアメリカ(ニューヨーク)生活も瞬く間に23,4年?経ちました。
すっかりニューヨーカーです。ニューヨーカーというのは、要するに「ニューヨークという土地で、人種、言語、文化の異なる人達が自分のリズムで生活をするのを阻まれない人間」というニュアンスだとすれば、私こそ年季の入ったニューヨーカーですね。
最近になって、アメリカで教育された私の子供達を知りつくしていたつもりが、大きく覆される事柄に何度か遭遇しました。
「NYこんなはずじゃなかった物語 −進行形−」、なんて大げさですか?
五嶋節(講演)
杜の都は仙台のみなさん、お元気ですか?
私はこの度、今年よりスタートするユニークな音楽祭『仙クラ』に参加させていただきます。仙台はとっても美しい調和を保つ、美味しくて刺激的でそれでいて癒される…大好きな街です!!
10月の7日と8日の2日間、私は仙台の街で歌います。
そしてまた私の舌と心を潤わせてくれる宮城の美食の数々を想い出しながら、その日を指折り数えて楽しみにしているのです(^0^)
米良美一(カウンターテナー)
こんにちは!クラリネットの赤坂達三です。
この度は急遽、仙台クラッシックフェスティバルに参加させていただく事になりました。
10月8日AM10時45から11時30仙台市青年文化センターB パフォーマンス広場及び10月9日仙台市太白区文化センターG展示ホールAM9:30〜10:15で、いずれも朝ですが、有意義な2日間にしたいと思い、楽しみにしております。
8日は、クラリネットのクラッシックのオリジナルレパートリーの中からと、おなじみの小品、9日は最新のアレンジ物で、共演してくださる浦壁さんの編曲でグリーグ特集にいたしました。
いずれも朝なので、爽やかなリサイタルにしようと思いまして選曲いたしました。
どうぞお楽しみに。
皆様早起きして是非いらしてくださいね!宜しくお願い申し上げます。
赤坂達三(クラリネット)
寄る年波には勝てず、敏捷性も緩やかになって、動作も遅くなるから、年々忙しさは倍増する。
そういう理由で、このところめちゃくちゃ忙しく、センクラのブログは開けたこともありません。
チケット販売に多少なりとも影響するかもしれないでしょと、7日分を書くように迫られ、それならば、まず、「残暑お見舞い申し上げます」から始めなくちゃ。
せんくら出演者の殆どの方が演奏家でいらっしゃる中で、私ができることは一体何でしょうねぇ?
タイトルは往々にして客集めのキャッチフレーズに過ぎないので、「五嶋みどり・龍 二人の天才を育てたが・・・」は、実にあほらしい。
私の子供はいくつになっても一番心の開ける、反抗的な、世話の焼ける分身。お蔭様で二人の子供達を一言で皆様に印象付けるとすれば、『トンビが鷹を産む』以上に上出来な子供達です。ゾッとするような青少年の問題にも今のところ手を染めていないし、ボランティア活動にも意欲的に取り組んでいるし、頭も悪くはないと、まぁ、この3拍子が揃っても“天才”と言うには羞恥心がなさすぎですよ。
現在の時点では、会場で話すことも思い当たらないので、2回のうち1回は、精神科のお医者様のところへカウンセリングに行くがごとく、お集まりいただいた観客の皆様に私の愚痴を聞いてもらって、私自身がすっきりする、その後で自己嫌悪に陥る、のパターンで逃げ切り、2回目の講演は、“天才児を育てた母親”である私に、イジメさながらの質問をしていただき、皆様の鬱憤も少々は晴らしていただいて、五分五分といきましょうよ。
五嶋節(講演)
前にもお伝えしましたが、19、20日と広上さん指揮の読響とチャイコフスキーの協奏曲1番を弾いてきました。10数年前に共演した時とはメンバーががらりと代わり、オーケストラの雰囲気も大分変わっていました。今回のコンチェルトは、2日ともお客さんは満員、オーケストラの熱演も相まって、非常に楽しく充実した時間を過ごすことが出来ました。
最後になりましたが、是非私のリサイタルを、先入観をもたず自然体で楽しんでいただきたく思います。
それでは仙台でお会いできることを楽しみにしております。
清水和音(ピアノ)
菅英三子、4回目の登場です。
今日は、私が毎年行なっているチャリティコンサートのお話をさせて頂きます。
ALSという病気をご存知ですか?筋力が衰え、やがては自力で呼吸もできなくなってしまう難病です。1997年に、このALSの患者の方とご家族を支える日本ALS協会宮城県支部が主催するチャリティコンサートに出演し、初めてこの大変な病気のことを知りました。
それ以来、毎年クリスマスにチャリティコンサートを行い、聞きにいらしてくださる皆さんのチケット代をすべて宮城県支部に寄付しています。冬の寒い日に外出されるというのは、患者の方にはとてもリスキーなことなのですが、それでも皆さん、可能な限り、ご家族と一緒にいらしてくださいます。命をかけて難病と闘っていらっしゃる患者の方・ご家族の方と一緒に、クリスマスのひと時を持つこのコンサートは、私にとってとても大切なものの一つです。
昨年、宮城学院女子大学音楽科の学生の皆さんのご協力を頂いて、ヘンデルの「メサイア」の抜粋(ほんの少しですが)をプログラムに組みました。今年はそれを膨らませて、混声合唱で行ないたいと思っています。合唱の部分は第1部を中心に5曲です。
「メサイア」を一緒に歌ってくださるという方、どうぞぜひご参加ください!
菅英三子(ソプラノ)
今回が最終回、今までお付き合いいただきありがとうございました。
僕は生まれてから高校3年生まで会津若松で過ごした。市内の中心には鶴ヶ城があり、町のいたる所に戊辰の役の名残が点在し、たくさんの観光客を集めている。
荒城の月は、仙台出身の土井晩翠が戦火で荒れた鶴ヶ城を見て作詩したとされている。僕が幼稚園の頃に今の天守閣の工事がされていたので、僕にとっては古い荒れた天守閣はそう遠くない昔のような感覚である。
今回共演する僕の家内は大分の出身。作曲者の滝廉太郎が育ち、晩年を過ごした地でもある。会津生まれと大分生まれの二人が仙台で生活している。これはもう自分達のテーマソングだと勝手に思うようになった。その荒城の月が数年前に教科書から外されるという話になった。僕にとっては一大事。テーマソングが歌われなくなる危険性が生じたからだ。
その頃から荒城の月の他、日本の四季折々を感じさせる歌をできるだけ多くの子供たち、もちろん大人の人たちにも聴いてもらおうと、コンサートのプログラムに必ず加えるようにしてきた。
今回も是非聴いていただきたい。
自分のふるさとを思いながら、また小学生の頃の校庭裏の田んぼの風景を思い出しながら歌いたいと思う。
ちなみにピアノ伴奏の小熊由里子さんは仙台市出身である。
佐藤淳一(テノール)
いよいよ「せんくら」最終日、シエナラストステージの紹介です。
なんと、今までのコンサートの概念を覆すような、体験型の企画のステージです。
先ずは、小編成の吹奏楽をしっかり聴いて頂いた後、次にこれを客席ではなくステージ上、いわゆるプレイヤーの隣で聴いたら、どのように聴こえるかという体験コーナー。わくわく!
次は、オーケストラを自分の音楽で自在に操りたい人のための、指揮者体験コーナー。わくわく!!普通は、プロのオーケストラの指揮など、1000円のみの入場料では出来ません。
その他に、小物打楽器で、お客様と一緒に音楽を楽しむコーナーもあります。わくわく!!!
そして、ファイナルステージは厳しい!?オーディションを勝ち抜いた方々との、合同ステージ「星条旗よ永遠なれ」の演奏です。シエナの公演では、お馴染みのコーナーですが、そこは「せんくら」、いつもの星条旗とは訳が違います。これを、シエナのメンバーを審査員に公開オーディション形式にしてしまいました。(詳しくは募集要項をご覧下さい。)
審査委員長いわく、上手ければ合格という訳でも無さそうですよ。音楽はパフォーマンスですので、音楽性に対して強いアピールがあると良いようです。
さぁ、勇気あるチャレンジャー!シエナと一緒に星条旗を演奏して、「せんくら」涙のラストステージにしようじゃないか!
そしてこの3日間の音楽、シエナの演奏、参加の思い出などで、もっともっと音楽が身近で、かけがえのないものとなりますように・・・
シエナ・ウインド・オーケストラ(管楽アンサンブル)Tb塚本修也
プログラム後半のショパンについてです。
ショパンの作品について言えることは「完成度が高い」ことです。ショパンは彼が語りたいことを作品の中で端正に洗練した言葉で完璧に語っています。またフォームが綺麗な音楽であるとも言えると思います。
実はショパンはいたるところでベートーヴェンと同じ素材を使っています。しかしほとんどの場合において人々にその事実がばれていない。この辺もショパンの天才性の一つであるといえます。同じモチーフを使いながら、まったく違う完成された作品を創りあげているのです。
前期の作品と後期の作品を比べると、芸術的には圧倒的に後期の作品が優れています。私のプログラムのうちノクターン1番、2番、遺作などの前期の作品は非常に分かりやすく魅力的ではあります。それに対し、17、18番の後期2作品は古今のノクターンの最高傑作であり、最高の芸術レベルをもつ作品です。
ただし、生まれて初めてこれらの作品を比べて聴いた人にその感想を求めた場合、多くの人は前期の作品により好感を持つと思います。これはワインを始めて飲む人がボージョレ・ヌーヴォとロマネ・コンティを同時に飲み比べたときに圧倒的多数がヌーヴォを好むということに似ているかもしれません。いずれにせよ先入観をもたず自分のスタンスで音楽を楽しんでいただければと思います。
清水和音(ピアノ)
みなさん こんにちは。
私は、大学で声楽を勉強しています。大学では、菅英三子先生に教えていただいています。菅先生は、世界的に活躍されているのにもかかわらず、謙虚で優しく聖母マリアのような先生です。先生の生徒になれて本当に嬉しく思います。
私は、大学1年のときに観劇したキャッツに衝撃を受け、ミュージカルが大好きになりました。こんなに素晴らしい世界があるんだ!と感動で涙が出てきました。それから一人で何度も東京に足を運びミュージカルを観に行っています。実は先週も東京へ行きダンスオブバンパイア・エビータ・キャッツを観てきました。キャッツを観たのはこれで7回目です。何度観ても飽きず、家で何度もCDを聴いています。年に一度の舞踏会のために24匹の猫たちが次々と集まりだし、歌や踊りお芝居などを披露します。アンドリュー・ロード=ウェーバーの代表作のひとつで、グリザベラが歌う「メモリー」が一番有名なナンバーです。
四季は1つの演目に沢山の役者さんがキャスティングされているので、観る度にキャストが違い、印象が違って面白いです。9月はコーラスラインを観る予定なので、とても楽しみです。
今年は、私の通っている大学の創立120周年という節目の年で、大学の演奏会もいつもとは違い、仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演という素晴らしい企画に私も出演できることになりました。MOZART生誕250周年なので「フィガロの結婚」より伯爵婦人のアリアと手紙の二重唱を歌います。素晴らしいチャンスを頂くことができ本当に有難く思います。聴きに来ていただく方に楽しんで頂けるか不安ではありますが、悔いの残らない演奏になるように頑張ります。
渡辺多佳子