(c)Yuji Hori
今日は午前中に鍼灸に行ってきました。
ピアニストも運動選手と同じように体のメンテナンスをしっかりする事が大事なのです。
午後からは練習してました。
夏は毎年丸々1週間『チェロを弾かない週』を作ります。その週を楽しみにして、目一杯遊ぶ計画を前もって念密に練るのです。
基本的に休日は都内近郊でのんびりが多いけれど、朝から晩まで映画のハシゴをしたり、水族館でぼ~っとイルカを眺めたり、渓流に釣りに行ったり、大好きなドライブも兼ねて、美味しい魚を食べに遠出したり・・・。
夏休み週間の初日~2日目あたりは、「今日はチェロ弾かない♪」と羽を伸ばして嬉しかったりするけど、中盤あたりになると、妙にソワソワ。「あれ・・・『ド』ってドコ押さえるんだっけ・・・?」なんて遊びながらちょっと心配になったりして、そしてお休み最後は初日のウキウキとは裏腹に練習室に入って楽器ケースの蓋を開けたい衝動を抑える羽目に・・・^^;
今年は8月の終わりに、南国へ旅行に行く予定です。この辺は余裕があるハズと思い込んで旅の日程を入れたら、なんと10月の予定だったバッハの無伴奏のリサイタルが急遽繰り上がって『チェロを弾かない週』の1週間後に。
今回は楽器ナシ旅行を満喫する予定だったけど、一週間も楽器に触らずにいきなりバッハを弾く度胸はさすがにありません!!
とは言え、南国の潮風は楽器には大敵。自分のチェロを持っていくのも気が引けるので、過去にアルバムのジャケット撮影を浜辺でした時の事を思い出し、今回は『撮影専門小道具用チェロ』なるものをレンタルして持参するべきか、迷っている最中^^:
ん?それじゃ休みにならんじゃないか?・・・と思いつつも、青い空とどこまで
も広がる海を眺めながらのんびり弾くのも、そう悪くなかろう♪
そういえば、マリオ・ブルネロが富士山の頂上でチェロを弾いたとか・・・。こ
ちらはずっと崇高な目的で敢行したイベントですm(__)m
ところで皆さん、11日に僕は、オールベートーヴェンのアルバムをリリースしました。まだ聴いてない方は、直ちに買いに行くべし!!!よろしくね!
せんくらでも共演予定のピアノの仲道祐子さんと、
あるコンサートでトーク中
日本の夏といえば、とにかく湿気。毎日すごい湿気です!!梅雨のこの季節は楽器の音も重くなるし、なんとなく気分的に晴れませんよね。そんな時はお香や香水、ルームスプレーなどを使ってリフレッシュしています。
『せんくら』ではそんなことないのですが、色々なコンサートの中には、早い時間からステージ・リハーサルがあり、かつ出番が遅い時間だったりすると、楽屋にいる時間が本当に長い!!たいていの楽屋は防音のためでしょうか、窓がなかったり、あったとしても少ししか開かなかったり。閉された空間で長時間スタンバイしつつも、本番までいい感じの緊張感を保つのは、結構大変です。
そんな時に簡単に五感を刺激をしてくれてリフレッシュ出来るのが香りモノ。楽屋では手軽に使える香水が一役かってくれます。特にこの時期はすっきりとした柑橘系の香りに手が伸びます。
そんな訳で今日は香りにまつわる私の失敗談を^^; 私が、まだデビューして間もないひよっこで、また香水の扱いもまだまだ初心者だった頃の話。あるリサイタルで、当時愛用の香水を本番少し前にリフレッシュを兼ねて左手首にシュッと軽く一吹きしてステージに出たときのことです。
香りって、温まるとどんどん香り立ちが強くなるってご存知でした?
その日は今と同じ蒸し暑い夏の日でした。お客様の熱気もさることながら、ステージ上はライトに照らされ弾き進むにつれどんどん熱を帯びてきます。おまけにチェロって、弾いている間ずっと自分の鼻のすぐ近くに左手首があるんですよね。
ご想像頂けましたでしょうか?・・・そうです!コンサートの間中、自分のつけた香りが私の鼻を容赦なくモロ直撃状態。しかも弾くとなると、その手首を常にブンブン動かして匂いを拡散しているのですから、・・・うわぁ、自分がクサい~~~~~!!
何せ香りの元は自分の左腕ですから、これはもうどうやっても逃げ場がありません。お気に入りの香りなハズなんだけど、恐るべし舞台照明の威力。計算外の香り立ちでした^^;
それ以来本番直前に香りを楽しむ時は、絶対腕にはかからないよう気をつけています。・・・それにしても、我ながらあれはマジメにクサかった^^;
ザ・シンフォニーホールでのリサイタルでは、台風が来ている中、たくさんのお客様たちにご来場頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。素晴らしいホール、良いピアノ、素晴らしい調律、そして最高の聴衆のおかげで、「激情」の初日を無事終えることができました。
今日は9月に演奏するラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を練習していました。細かい細かい練習をしていると、ほんと神経質になりますね。神経質な性格は職業病だな、とつくづく感じます。
今日は、私のかけがえのないもののお話。『指』です。
「・・・演奏家なら当たり前だ!」なんて、話終わらせないでください^^;
(そりゃ、当たり前なんだけど・・・)
実は、日本人にしてはもの凄く手が大きいらしいんです。弦楽器奏者は左手を広げる運動が多いので、皆右に比べて左手が大きくなるのですが、私の場合右手はピアノの鍵盤で10度(ドからミまで)なのに、左手は11度(ドからファまで)届きます。
先日亡くなった巨匠ロストロポーヴィッチに並んでロシア(旧ソ連)を代表するチェリストの一人D.シャフランは弦を押さえる左の指先が、まるでカエルの手のようにプクンと太くなっていました。シャフランほどではないけど、私も多少カエルさんの指です。
つくづく、ヴァイオリンでなくて良かったと思います。この指であの0.1ミリ単位の音程を取れ、と言われたら、それはもうエラいことですから・・・^^;
「じゃあ、ピアノに向いているんじゃない?」とよく言われますが、ピアノは何せ音が多すぎ!!忙しいのは性に合いませんm(__)m
ピアニストがよく冗談で、「音の数でギャラが決まればいいのに」と言いますが、そう言われたら、私たち弦楽器奏者は、「じゃ、ヴィブラートの数で決めよう」と対抗するしかありません?!
冗談はさておき、自分の性格や指を考えても、やっぱりチェロで良かったと思う今日このごろ。
そして、この手のおかげで今日も一日チェロが弾けるわけで、やはり代わりが利かない『かけがえのない物』です。
そういえば、昨年の『せんくら』の時はよさこい祭りも街中で行われていて、昨年はコンサートが終わった後夜はお祭り見物しました。今年も同時開催かな?
私のこの大きな手、つかみ取りにはとっても便利!『せんくら2007』でコンサートを満喫した夜は、よさこい祭りのつかみ取り大会、是非お声かけ下さい^^ 報酬は、つかみ取り成果の10パーセントで応じます?!
今日は、大阪のザ・シンフォニーホールにいます。今年のツアー「激情のベートーヴェン」の初日です。ということで、ブログの内容を考える脳細胞がないのでこれにて失敬。See you tomorrow
及川浩治
(写真提供:ビクターエンタテインメント)
~ご挨拶~
皆さま、こんにちわ!
今日から一週間『せんくらブログ』を担当させていただきますチェロの長谷川陽子です。
昨年の『せんくら2006』、いらして下さったお客様、そしてスタッフの皆さん、
もちろん私たち出演者もすごい熱気の3日間でした!! あの熱気溢れるフェスティバルに今年も再び参加出来るのを、今からとても楽しみにしています。
昨年のせんくらの初日はたしか大雨でした。
地下鉄が止まったらしい、いや再開したなど色々な情報が飛びかって、本番前は「今日はお客様がいらっしゃれないかもしれない?!」とドキドキでしたが、ステージに出てみると、たくさんの温かいお客様がいらして下さり、とても嬉しかったのを覚えています^^
『せんくら』はご存知のように、1公演アンコールも含めて45分厳守です。時
間延長するとコンサートのはしごをする方には大変ご迷惑になるからなのです。
前回は、本プログラムが終わったのが41分。残る時間は4分。
ちょうどアンコールは華やかなスリリングな曲で、最後はどんどんテンポを速くしていってジャン!と終わる曲。
ステージからホール内の時計が目に入っていたのですが、弾きながら「あと1分じゃ終わんない~!!」と、ラストスパートのaccel(だんだん速くなること)部分、巻きました!! 最後の一音「ジャン!」の瞬間、時計を見るとピッタリ45分。 あの瞬間は生ものならではのドキドキ感で、実は弾いている本人も大興奮でした^^
今年はチェロの色々な魅力がいっぱいつまった、まるで、チェロのおもちゃ箱のようなプログラムを3種類、10月6日と7日で計4回演奏します。
今年の『せんくら2007』は、どんな興奮が待っているのでしょう^^ とても楽しみです!!
(c)Yuji Hori
昨年に引き続きせんくら登場の及川浩治です。今年の曲はイントロを聴いた事がない人はおそらくいないほど有名なピアノ協奏曲の人気ナンバーワン、チャイコフスキーの第一番です。この曲は自分で言うのもなんですが、十八番です。超エキサイティングなコンサートになるでしょう。皆で興奮するのだ!あたたたたたた、ほぁた~!!! 及川浩治
芸大在学中に当時ドイツから、いらっしゃった指揮科の客員教授の先生と親しくなった。在学中に東京都交響楽団へ入団し、学生と仕事の2足のワラジを履いていて、大学の授業(オケ)に30分だけ出て、すぐ仕事としてのオケへ行くと言うことがしばしばあった。その先生との「絆」のおかげで30分で「出席」を頂いていた。
しかし、それだけの為に懇意にして頂いたのではなく、その先生のお人柄も素晴らしかったし、奥様も、とても優しく、おおらかな方で、ドイツ語を教えて頂いていた。
ドイツでの留学を終えて日本に帰り、恥ずかしながら結婚する仕儀に至り、親しくして頂いたその先生に、「お仲人」をお願いした。
「今まで披露宴には何回か出席したが、式には臨んだことがないのでとてもインテレサント(興味がある)だ。」と引き受けてくださった。
その当日、神前に畏まり神主の祝詞が始まった。そのドイツ人の先生は、エルビン・ボルン、奥様はエリザベス・ボルンと言うお名前だった。
残念ながら、その神主さんの頭には「ボルン」という語彙はなかった。
「高天が原」に始まる祝詞は読み進まれ、新郎、新婦の名前に続き仲人の名前が静まりかえった式場に響き渡った。「エルビン・ボイル(!)、エリザベス・ボイル(!)」
居並ぶ両家の親戚は、今日初めて会った外国人の名前に気付くはずもない。
ただ、新郎、新婦の頭の中にのみ、「ボイル」の言葉と同時に「ゆで卵」が浮かび上がってしまった。本来そうあってはならない場所であっただけに、必至の思いで笑いをこらえていた。
言うまでもなく、ボルン先生ご夫妻は神妙に畏まったままだった。
何等、音楽と関係のない話の数々で大変失礼致しました。そんな村上が恥ずかしながらコントラバスと言う朴訥な楽器で皆さんにお話させて頂きたいと思います。
10月6日、太白区文化センター展示ホールでお待ちしています。