ピアノ協奏曲づくし(!)の演奏会

2018.07.18| 横山幸雄

今年は仙台にお伺いして、ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲とピアノ協奏曲第2番の、1度の演奏会でピアノと管弦楽のための作品を2曲演奏させて頂きますが、11月には東京渋谷のBunkamuraオーチャードホールで、ロシアゆかりの作曲家たちによる4曲のピアノ協奏曲を1度の演奏会で演奏する、「華麗なるロシア4大ピアノ協奏曲の響宴」という演奏会を行ないます。「ロシア」をテーマに、個性の異なる多彩なピアノ協奏曲の世界をたっぷりと堪能していただきたいと思います。

 

前半に演奏しますチャイコフスキーの第1番とラフマニノフの第2番の協奏曲は、言わずと知れた最も人気のある作品で説明は不要でしょう。

 

後半のプロコフィエフの協奏曲第3番は、卓越したピアニストでもありかつて日本にも滞在したことがあるプロコフィエフの研ぎ澄まされた感性、リズム感、色彩豊かなオーケストラの響きが楽しめるロマンティシズムとモダニズムが絶妙に融合した傑作です。

 

そしてラストは第2番の協奏曲によって大成功をおさめたラフマニノフがさらに自身の作曲家、そしてピアニストとしての技量の全てを注ぎ込み、初めてのアメリカ演奏旅行のために満を持して書き上げた第3番の協奏曲。全ての作曲家のピアノ協奏曲の中で最も豪華で壮大、演奏至難でロマンティックの頂点とも言える作品です。

 

1回の演奏会で通常協奏曲は1曲ですが、今回の仙台と東京の演奏会では「協奏曲づくし」、しかもそのどれもがロシアの作曲家による豪華絢爛な作品。

 

お客さまにとっても、また僕にとってもまたとない貴重な機会です。


11月の演奏会のチラシ

 

横山 幸雄

ポーランドで演奏しました

2018.07.17| 横山幸雄

2018年6月19日から23日の間に、ショパンの祖国ポーランド国内で4回、演奏会を行いました。

 

最初の演奏会は19日にワルシャワの日本大使公邸で演奏し、つづいて21日のトルン、22日のヴウォツワヴェク 、そして23日にビドゴシュチという街で演奏会を行いました。

 

ビドゴシュチの街は、かつて僕もショパンコンクールの際に訪れた街なのですが、当時に比べれば道路も、街も、行き交う車も(!)とても整備されていました。

 

来年2019年は日本とポーランドの国交樹立100年に当たる年で、ポーランドと日本の両国でそれにちなんだ「芸術祭」が行われる予定です。ポーランドという国とその発展にとって、初代首相で偉大な作曲家でもあったパデレフスキの存在をなくして語ることは出来ないと思いますが、ポーランドと日本の両国に「パデレフスキ協会」があり、僕が今「日本パデレフスキ協会」の会長を務めさせていただいていることから、ポーランドのパデレフスキ協会の招きにより、今回このような機会に演奏させていただく運びとなりました。

 

また、ワルシャワのヤマハさんの協力で各会場にピアノをご準備いただけたので、とても気持ちよく演奏させていただきました。

 

関係の皆様に御礼申しあげるとともに、この出会いやご縁を来年日本で開催される「ポーランド芸術祭」につなげられればと思っています。

 


ポーランド/ビドゴシュチの演奏会にて

 

横山 幸雄

ドイツで演奏しました

2018.07.16| 横山幸雄

2018年6月17日(日)、ドイツのライプツィヒにありますゲヴァントハウスのメンデルゾーンホールで、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団と共に演奏会を行いました。

 

昨年ゲヴァントハウス弦楽四重奏団の来日公演で共演したご縁で、今回は僕がドイツで演奏をご一緒させていただく運びとなりました。

 

今回のプログラムは、シューマン:ピアノ四重奏曲、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団のために、ジェームス・マクミランが作曲した委嘱作品の弦楽四重奏曲、シュポア:ピアノ五重奏曲。全てゲヴァントハウスで初演された作品ばかりを集めたプログラムでした。

 

シュポアの作品は、カルテットにとっても馴染みのない作品らしく、カルテット自身が事前にリハーサルをしていても訳がわからず、ピアノ・パートが入ってようやく合点がいった場所もあったようで、第1ヴァイオリンのエルベンさんはじめみなさん、喜んでくださっていたようでした。

 

シュポアの作品は技術的にはかなり難しいものの、大変美しく、ロマンティックでお聴きいただいた皆さんには心地よく楽しんでいただけた様子です。(演奏を聴かれた方の感想)が、僕は作曲者の楽譜と向き合っているので、正直なところ「なんでこんなに難しく書くんだろう」と思うところもしばしばあったのではありますが、、、

 

ヴァイオリンのエルベンさんは、自分たちのこのゲヴァントハウスでの定期シリーズの公演は、会場もメンデルスゾーンホールというよいサイズのホールでお客様も素晴らしい…と誇らしげにお話されておられましたが、J.S.バッハゆかりの、音楽が色濃く息づく街で、その伝統を受け継ぐ音楽家たち、そしてかの地の聴衆の皆様とともに演奏会の時間をご一緒できたことは、僕にとっても素晴らしいことでした。

 


ゲヴァントハウス弦楽四重奏団とのリハーサル風景

 

横山 幸雄

仙台にきてビックリしたこと、印象的なもの、こと

2018.07.15| 仙台フィル 中の人

・ゴミ収集車から音楽が流れている

[参考/YouTube]https://www.youtube.com/watch?v=EZanoqDpyI8

このオルゴールの音を聞くと「あっ!今日ごみの日!」と焦る朝。ただ、車のエンジンの音に消されるため、「ポロン、ポロン」程度しか聞こえず、何の曲なのかは全くわからない。分別の種類によって曲が違う(らしいが、エンジンの音でほぼ聞こえない)

 

・地下鉄の駅に音楽が流れている

[参考/YouTube]https://www.youtube.com/watch?v=yedOH0KeilU

季節感にぴったりな音楽や、ジャズ、クラシック、様々なジャンルの音楽が流れている。羽生選手が金メダルを取ったときは、ショパン:バラード第1番が流れていた。トレンディー。楽都仙台。

 

・「うらおーもーて」

これはいろんな意見があると思いますが、わたくしの育った環境は「グットッパ」でした。そこにいる人たちを2つのチームに分ける時などに使う、アレ。

 

・「おばんです」「おばんでがす」

夕方~夜にかけてのあいさつ。「こんばんは」に当たる言葉。「皆様、おばんです!」みたいな。

 

・秋に「芋煮会」という会を開催

[参考/Wikipedia]https://goo.gl/9169n9

仙台風(豚肉/味噌)と山形風(牛肉/醤油)があり、どちらもおいしいけど「富士山は山梨のものか静岡のものか」みたいな感じで、争っている感じ(に見える)。中の人は、広瀬川の河川敷で2~3回参加したことがある(朝5時から場所取りした若き日の思い出)。

 

・「ステグラ」「ディズスト」

仙台駅「ステンドグラス前」、一番町「ディズニーストア前」。いずれも集合場所になることが多い。

 

・\1,2,3! 1,2,3! ヨークベニマル1,2,3の市!/(テレビCM)

ローカルCM①これは耳に残る。

 

・\ど真ん中!ど真ん中!ヨークベニマルど真ん中得の一!/(テレビCM)

ローカルCM②これも耳に残る。

 

・けーえいちびー、おてんきじょーおーほー(全音上げて)お↑ーっ

[参考/YouTube]https://www.youtube.com/watch?v=mEOfp_HGDl8

KHB東日本放送/冒頭10秒の、タイトルコールです。

 

・「どうもね」と言う

タクシーから降りるとき、レジで会計を終えたとき、廊下で同僚とすれ違ったとき、朝の挨拶のとき、電話を切るとき、親しい人に「ありがとう」というとき。ほかにもいろんなシチュエーションがありますが、とにかくみんな「どうもね」と言う。

 

すべてのひとに

 

 

3日間のブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。

仙台クラシックフェスティバル2018に、ぜひ足をお運びください!

会場でお会いしましょう!どうもね!

 

仙台フィル 中の人

「トラックきたー!」多くの子供たちの笑顔と共に

2018.07.14| 仙台フィル 中の人

6月中旬、仙台フィルは、文化庁〈文化芸術による子供の育成事業〉で近畿地方の小中学校、合わせて9校を訪問してきました。小中学校の体育館に、仙台フィルのフル・オーケストラがお邪魔する、という企画です。昨年は北関東・南東北エリアを、そして今年は近畿地方(滋賀、三重、和歌山、大阪、奈良)を担当することになりました。オーケストラのメンバーは、仙台から東北新幹線、そして東京駅で東海道新幹線に乗り継ぎ、近畿方面を目指しました。

「トラックがきたー!」

公演当日のことです。我々スタッフと、4トントラック2台が学校の敷地内に入ると、校舎の3階、4階の教室の窓から、そして2階の渡り廊下から、こちらに大きく手を振ってくる子供たち。子供たちは何週間も前、いや何か月も前からオーケストラが学校に来るのをとても楽しみにしていました。

↑大阪市浪速区の学校に、息をひそめる仙台フィル楽器専用車(通称=オケトラ)。

 

スタッフが、トラックに載せられた楽器や荷物を降ろしていると「すげぇー!」と、裏方スタッフの作業を興味深くみつめる男の子たち。「このトラック仙台から来たのー?何時間かかったの?すっげぇー!」と話しかけてくれる子供も。もう、演奏会が待ちきれない様子でした。そして開演の20分前に体育館に入ってくる子供たち。先生たちの指示で整列を終えると、オーケストラのメンバーが、本番に向けて音出しをする様子を見て、さらに興奮気味な子供たち。さあ、いよいよ本番です。

 

↑木管楽器メンバーによる楽器紹介。

↑テノール歌手:糸賀修平さんによる、テノール独唱「フニクリ・フニクラ」「オー・ソレ・ミオ」「カルメン/花の歌」

 

プログラムの最初は、ビゼー:歌劇「カルメン」より”第1幕への前奏曲”。

誰もが耳にしたことのある曲ですが、最初の「ジャン!」という音を聞いた瞬間の子供たちは、それまでガヤガヤとおしゃべりをしている子たちもみな「ビクッ」と体を震わせます。「いきなりビックリさせちゃってごめんね」と思う反面、ファースト・インパクトが大事だと、私は考えています。

[参考]ビゼー:歌劇「カルメン」より”第1幕への前奏曲”

https://www.youtube.com/watch?v=yT7V_92rMc4

※音量注意、間違えても電車の中でスピーカーから流さないようにご注意ください。

 

プログラムはそのほかにも、楽器紹介、スーザ:行進曲「星条旗よ永遠なれ」、指揮者体験コーナー、そしてテノール独唱による「フニクリ・フニクラ」「オー・ソレ・ミオ」、ビゼー:歌劇「カルメン」より”お前の投げたこの花は”、シベリウス:交響詩「フィンランディア」など。子供たちにとって「記憶に残る」演奏会を作りたい。90分のプログラム(15分休憩含む)ですが、大迫力のオーケストラ・サウンドに包まれる時間はあっという間に時間が過ぎていきました。

 

期間中のとある学校で、アンコールの前に「花束贈呈」および児童代表の「お礼の言葉」をいただく段取りがありました。子供たちは司会者から名前を呼ばれると前に出て、花束をマエストロとソリストへ渡しました。そのあと、お礼の言葉を言っていただく子にマイクが渡ったのですが…様子がおかしい。なかなか話し始めません。彼はオーケストラの前で緊張しているように見えました。

 

後から聞いた話ですが、先生曰く「(あの時、彼は)オーケストラの演奏に感激しすぎて、声を詰まらせてしまったようです」と。

 

それでも、アンコールが終わった後に、もう一度オーケストラの前に立ち、「今日は、遠くから来ていただき、ありがとうございました。楽器紹介がとても楽しかったです。演奏はとても迫力がありました。今日はありがとうございました。」と、お礼の言葉をいただきました。

 

子供たちにとって「記憶に残る」演奏会-

いや、我々仙台フィルにとっても、特に印象に残る演奏会であったことは間違いありません。

 

今年10月に和歌山県内、そして11月に大阪府の学校を中心に、この巡回公演は続きます。

 

「トラックきたー!」

その子供たちの「想い」を大切に、そして、多くの子供たちの笑顔と共に。

 

仙台フィル 中の人

牛タン with せんくらちゃん

2018.07.13| 仙台フィル 中の人

みなさんこんにちは。仙台フィル【公式】Twitter中の人です。どうもね!

日々、140字という狭い空間で生きているので、このように文字数制限のないブログはとても解放感に満ち溢れていて、とても「きよきよしい」です。なんせ、Twitterは1ツイートにつき140字まで、と決まっているもので。。

【参考/昨年度の記事はこちら】https://goo.gl/8vxpWv

 

いきなりですが、昨年の仙台クラシックフェスティバルが終わった後、せんくらちゃんと一緒に、仙台市青葉区一番町のとあるお店に、牛タンを食べに行きました(実話です)。

おいしそうでしょ?「あんなことがあったよね、こんなことがあったよね」と振り返りながら、楽しい時間を過ごしました。

 

さて、いよいよ今年のせんくらは日程・プログラムが発表となり、あとは来てくださる皆さんが「悩む」番です!今年は3日間で87公演が行われます!どの公演に行こうか、確実に迷います。「#悩む楽しさ」Twitterでも皆さんが悩んでいる様子、教えてくださいね!

 

仙台フィル 中の人

マリンバとの出会い

2018.07.12| スリー・マレッツ

皆さま、初めまして。

スリー・マレッツの星律子です。今回初のせんくら出演に、メンバー3人で大喜びいたしました。

 

マレッツ(マレット)とはマリンバを演奏するスティックの名称です。

カラフルな色のマレットを一人4本持つと3人で12本。鍵盤をころころと転がりながら暖かくポップな音楽を醸し出してくれます。

 

「どうしてマリンバ?」とマリンバを始めた経緯を問われたことが何度かあります。

小さいころからピアノを習っていましたが相当不真面目な生徒でした。

 

それなのに、いよいよ高校進学となった時、無謀にも「音楽科」にピアノで受験しようとしたです。

私の演奏を聴いた音楽科の先生から「高校には入れてもビリだね!他に何か楽器出来ないの?」とはっきり言われ、人生初の挫折を味わったのでした!

 

吹奏楽でたまたま打楽器を受け持っていましたので急遽楽器を変更してマリンバと出会い、すっかり夢中になってしまい現在に至っております。

それぞれがマリンバとの出会いを大切にしながら結成されたスリー・マレッツ!

 

皆様に楽しんでいただけますようプログラムも工夫しておりますのでどうぞお出かけくださいませ。メンバー一同、そして愛鳥のマリンバ大好きビビアンも心よりお待ち申し上げております。

 

スリー・マレッツ 星律子

 

マレッツ

2018.07.11| スリー・マレッツ

せんくらブログをご覧の皆様こんにちは!

今回ブログ担当、スリー・マレッツの亀山侑楓です。

 

この度、せんくらに初出演させていただきワクワクドキドキしております。

仙台の夏は短いので、9月末は秋色に染まり始め芸術の秋〜〜の雰囲気になってることと。

 

コンサートに向けてのスリー・マレッツの練習は、笑いが絶えない楽しいリハーサルです♫もちろん!合わせ練習もしっかり!

 

 

さて、マリンバにはなくてはならない道具「マレット」。最高6本まで持てるのですが、2本〜4本マレットの演奏が主になっています。ゴム玉に綿糸や毛糸が巻いてあり、それらの巻き数によって音色が変わってきます。曲や音域によって様々なマレットを使い分けます。

 

そのなくてはならない大事なマレット!

我が家の愛犬が、バッグから取り出してボロボロに( T_T)静かな時は何かイタズラをしている、、、お気に入りのマレットが、、、トホホでした。

若干反省しているようなお顔。

さぞかし壊すのは楽しかったことと!

イタズラ盛りの2歳になるビションフリーゼです。

 

 

また、2年ほど育てている金魚。一番大きいのが全長18センチくらいになりました!育てている私も、こんなに大きくなるとはビックリ‼

 

その金魚達が、卵を産んで、一か八か違う水槽に入れてたら何と孵化しました!ウジョウジョいて数えきれないほどです!メダカの赤ちゃんにソックリで、ちょっと大きい感じがするかな

あまりにもウジョウジョいて数え切れません。

この子達がどのくらい育つのか、楽しみに育ててみたいと思います。

 

金魚の里親募集中です^_^

 

 

9月30日「スリー・マレッツ」のコンサートに、どうぞ皆様!遊びにいらしてくださいませ!お会い出来ることを楽しみにしております🎵

 

亀山侑楓でした。

 

スリー・マレッツ

「スリー・マレッツ」の誕生秘話✨

2018.07.10| スリー・マレッツ

今回のブログ担当のスリー・マレッツの熊谷昇子です😊

 

イベントでたまたま一緒に演奏したのをきっかけに、亀山侑楓さんの手料理でお酒を飲むことになり、ほろ酔い気分になった3人は

 

「今度コンサートやらない?」

「何弾く?」

「何着る?」

「どこで?」

 

話はとんとん拍子に進み…

 

律子さんが「スリー・マレッツ」と命名して…

 

飲んだ勢いで結成されました😅

 

 

使い方がよくわからないのにプリクラ撮ってみました!

(左)律子さんは、お話上手で色々と気配りをしてくれるリーダー的存在です。

(中)侑楓さんは、お料理も上手なファッションリーダーで、スリー・マレッツの衣装担当です。

(右)私は編曲を担当しています。編曲は得意なわけではありませんが、マリンバ用に書きなおされた楽譜はまだまだ少ないので頑張ってやっています。

 

 

2017年6月アコーディオン奏者の桑山哲也さんのコンサートで♫

私は、桑山哲也さんの演奏も作品も大好きです❣

彼の作品の「哀愁のミュゼット」を聞いた時に、絶対に演奏したい!!と思い、すぐ曲名をメモして楽譜を探したのですが…

見つからず(T-T)

そんな時に桑山さんのソロコンサートが開催され、鎌倉まで聞きに行き、「哀愁のミュゼット」の楽譜の事を本人に尋ると…なんと!!

その時に使っていた楽譜をくださったんです!!

 

 

桑山さんに感謝✨

 

哀愁のミュゼット〜〜💕

 

嬉しすぎです(≧∀≦)

 

今回「哀愁のミュゼット」も演奏いたします!

一生懸命演奏したいと思います。

 

ぜひ会場に聴きにいらして下さい。

お待ちしております😊

 

スリー・マレッツ 熊谷昇子

ジプシープリマーシュ

2018.07.06| ハンガリー・ブダペスト・ジプシートリオ

こんにちは!!
日本で唯一のプロフェッショナルジプシーヴァイオリニスト古館由佳子です。

 

毎日発信していたこのブログも最終日となりました。

 

3日間のブログでは、お伝えしたいジプシー楽団の魅力のほんの一部しかご紹介できなくてごめんなさい。

 

昨日のブログでは、私の初めて触れたジプシー楽団の「ラースロー・ベルキ楽団」の凄さの説明を試みましたが、ハンガリーの首都、ブダペストにはきら星のように輝くジプシープリーマーシュがまだまだ沢山います。

 

2004年に「ボノー・パール・バイ」という国際ジプシープリーマーシュ・コンクールを受けたことで、私の名前がハンガリーの殆どのジプシー音楽家に知られるようになったのですが、そのコンクールに出るように勧めてくれたのが、当時ベルギーに住んでいたロビー・ラカトシュです。彼の演奏は表向きはロビー印のコンサートピースですが、ハンガリーで一番有名なラカトシュ一族の血を引く彼も、ブダペストのレストランに出没するときはマジャール・ノータを演奏して居合わせたハンガリー人のお客さんを沸かせたりしています。

 

 

日本でレストランで演奏していると、よく「クラシック奏者になる事を諦めたのでここで弾いているんだろう」と、いらぬお世話の発言をよくされたものです。実際にはそんな事はなく、ジプシー音楽を演奏しながらクラシックの仕事現場にいつもいましたし、スタジオやカルテットのお仕事も普通にしていました。

 

どうして、レストランで演奏している事が仕事のステージが低いと思われるのか、それこそハラスメントを受けたような嫌な気分になったものです。音楽教育を受けていない趣味のヴァイオリニストがやっとありつく仕事だと思われていたのでしょう。

 

本場のハンガリーでは、日本のそんな誤解とは全く違っていて、ジプシー音楽家はその演奏功績に応じて国から勲章をもらうようなエリートに属しています。そして、ハンガリーのジプシー音楽家はクラシック界の人々にも尊敬されています。その中の一人、プカ・カーロイが演奏していたレストランにはズーカーマンが遊びに来ていました。

 

また、友人のプリーマーシュ、ホルバート・ジュラがスイスのホテルで演奏していた時、ローラ・ボベスコがホテルに泊まっていて、ある時楽器を取り出して古いマジャール・ノータを弾きだしたのでとても驚いた、という話など、たくさんのクラシック関係者との繋がりがあります。

 

私の先生になってくれたボロシュ・ラヨシュも、メニューインの映画にも出演しています。ボロシュ・ラヨシュはプリーマーシュの王様と言われ、実際にジプシーヴァイオリンの王様という称号を国から授与されています。ある日、私がボロシュ先生の演奏しているレストランに遊びに行くと、アメリカから里帰りしている母娘のテーブルの隣に案内されました。聞いてみると、娘さんはメトロポリタンで歌っているソプラノ歌手。

 

そのお母さんがいうには、「娘について行っていろんな国に行ったけど、本当の音楽はここにしかないわ。」その言葉を、音色を聞くだけですぐに鳥肌がたってしまうボロシュ・ラヨシュの演奏が脇で鳴ってる時に言われたので、ものすごく納得したのでした。

 

歴史的に見ても、ハンガリーのジプシー楽団がいなかったら、今ではクラシックヴァイオリニストの定番曲のあの名曲もこの名曲も、ピアニスト泣かせのあの曲も存在してなかったわけですから、ハンガリージプシー音楽家の影響力はすごいものがあります。

 

 

そんな本物の音楽の流れるブダペスト出身のチェリストとピアニストの二人と私とで結成したブダペストジプシートリオ。いよいよ仙台で初ステージを踏みます。

 

日本では、謙遜が美徳とされていますが、ハンガリーのジプシーミュージシャンの辞書には謙遜という言葉が薄れています(笑)なので、思い切り宣伝になりますが、二人のプロフィールをちょっとだけご紹介いたしますね!!

 

チェロのカーロイ君は、ブダペストの殆どの有名プリーマーシュの元で演奏して来ました。今も、アンタル・サライ・バンドや、プカ・カーロイの楽団で演奏してます。ライコー・オーケストラの出身で、8歳位の頃から世界中をコンサートで巡業していました。

 

ピアノのデジュー君は、ベルキ楽団のクラリネット奏者の息子さんです。15歳の時にブダペストのジャズコンクールで優勝して以来、モナコで10年間自分のバンドで有名ホテルの専属ピアニストとして活躍し、そのあと再びブダペストでローランド主催のバーピアニストコンクールで優勝した後、スイスのルツェルンの高級ホテルで演奏しています。

 

あれ、話が違うんじゃない??

ジプシー楽団って、ツィムバロムとかコントラバスとか、そういう編成だって言ってましたよね?第一、チェロって以下省略ってぐらい最優先楽器じゃなかったような??

 

うん、

これはね、

ピアノは、ツィムバロムとコントラバスとビオラの代わり、チェロはビオラとセカンドヴァイオリンの代わりになるんです。言うなれば、二人で五人分。

 

あは、随分とエコな楽団ですね。

 

いやいや、日本向けレパートリーも充実してるから。やっぱり日本でコンサートするんだから、日本人のわかる選曲しないとね〜〜。観客満足度が高くないとジプシー音楽家じゃないからね。あと、楽器問題もあるしね(ゴニョゴニョゴニョ)

 

というわけで、斜め上からのジプシー楽団編成でお届けするブダペストジプシートリオの出番は、9月29日です!!

 

是非是非お越しくださいね!!

 

最後に3日間このブログをお読みいただきありがとうございました。こんなにたくさんジプシー楽団についてブログで語ったことは殆ど初めてかもしれません。

 

この続きは、いつになるかわかりませんが、古館由佳子のfacebookで続けたいと思います。

このブログが面白かったらぜひfacebookで繋がってくださいね。

古館由佳子フェイスブック https://www.facebook.com/yukako.furudate

 

3日目の最後のYouTubeは、私のハンガリーで出場したジプシープリーマーシュ・コンクールの映像を紹介いたしますね!!
https://www.youtube.com/watch?v=pjOiD5yOaXI

 

3日間ありがとうございました。

あとはせんくらの会場でお会いいたしましょう!!

 

古館由佳子
https://www.facebook.com/gypsyviolinyukakofurudate/

 

ハンガリー・ブダペスト・ジプシートリオ

カテゴリー