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SENCLA BLOG

ブログ

木立至
2023.09.11

出演アーティスト 木立至さんからのメッセージ

皆様
 
 
こんにちは
午前中にお読みいただく方、若しくは業界の方にはおはようございます。
夜、このブログをご覧になる方にはこんばんはとなりますね。
 
公演番号27「東北ゆかりの木管アンサンブル」に出演させていただきます、仙台フィルハーモニー管弦楽団オーボエ、イングリッシュホルン奏者の木立至(きだちいたる)です。
 
先ずは残暑お見舞い申し上げます。仙台に30年ちょっと住んでいますが今年が一番暑い夏です(9月5日現在)
 
なんということか!自分が出演する演奏会は全て完売になってしまいました。まだ残席のある公演もありますので、早めにチケットをお求めいただければと思います。
私や西沢くんに興味がある(?)というお客様は、こうなると二人が所属する仙台フィルハーモニー管弦楽団の普段の演奏会にお越しいただくしかありません、「せんくら」よりチケット代金が高くなってしまいますがそこはご容赦下さいませ。
 
今回は仙台フィルの演奏会の他にアンサンブル公演として東北ゆかりのメンバーとのコラボレーション企画に出演させていただきます。今となってはお客様をお誘いすることができませんので、お詫びの気持ちを込めてブログを執筆させていただきます。
 
「東北ゆかりの木管アンサンブル」公演は、最近テレビでの露出度も高い最上峰行(もがみたかゆき)くん、仙台フィルの首席奏者の西沢澄博(にしざわきよひろ)くんとのオーボエ三重奏の演奏会です、と同時になんとも贅沢な日本を代表するクラリネット奏者四人のアンサンブルも聴けてしまう(こちらの詳細は9月1日掲載の伊藤圭さんのブログをご覧下さい)というお得な演奏会です。
 
先日リハーサルをしたのですが、東京から駆けつけた最上くんが充分な準備もできていないうちに、またチューニングも無しに仙台組二人が強引にリハーサルを始めてしまいました。でも音が出るやいなや「これだよ、いい音が出てるじゃない」と僕は内心ニッコリしてしまいました。
特に打ち合わせもないのに仕掛けられればついて行く、仕掛ければ応えてくれる、なんか根っこが繋がってるなぁってこんどはウルウルです。
この三人は、もちろんオーケストラでは一緒に演奏したことはありますが、アンサンブルでの共演は始めてです。
 
あっという間にリハーサルの時間が過ぎ、仙台フィルの同僚のオーボエ奏者の高橋鐘汰くんも交じっての雑談タイムも笑いの連続。
 
こんな雰囲気のアンサンブルですので演奏会当日は笑顔での演奏になること間違いありません。
最後にちょっとしたサプライズもあるかもしれませんよ。
 
リハーサル風景の写真を載せさせていただきます。(リハーサルの演奏も公式Twitterからご覧いただけます、途中で切れているのは僕がこのあと崩壊したからです)。

 
皆様と9月30日、12時45分に、日立システムズホール仙台・パフォーマンス広場でお会いできますことを楽しみにしております。
 
 
木立 至

横坂源
2023.09.10

出演アーティスト 横坂源さんからのメッセージ

この度初めて参加させて頂けることとなり、皆様にお会いさせて頂けることを大変嬉しく思っております。
今回のコンサートでは無伴奏で出演致しますので、楽器本来の音、響きを直にお楽しみ頂けたら幸いです。
 
私が初めてこの町へ向かった記憶は、小学校低学年の頃に受けたバッハホール音楽コンクールまで遡ります。
初めてのコンクール体験で、メンデルスゾーンの小品を演奏し、賞を頂いて嬉しかったことや、地元の方のご自宅でコンクール前に練習をさせて頂いたことなど、その頃の景色や楽しかった感覚が今も心に残っています。
また若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールが開催されており、パンフレットを握りしめ、父親と楽しみに聴きにいった日々も懐かしい思い出です。
終演後は美味しい地酒、お寿司を楽しみたいです!
 

(c)Takashi Okamoto


 
 
横坂源

濱崎由紀
2023.09.08

出演アーティスト 濱崎由紀さんからのメッセージ

皆さん、こんにちは!
『こんなにいたのか!東北ゆかりの名演奏家-リード楽器奏者大集合』
にクラリネットアンサンブルで出演します
濱崎由紀です。
 
熱望していたせんくらへの出演!素晴らしい機会に感謝しております。
仙台での演奏は私自身が小中学生時代を過ごした土地であることもあり
特別な思い入れがあります。
上杉山通り小学校四年生の時にブラスバンドで、クラリネットを始めた頃の自分に
〇〇年後せんくら出演するよ!と教えてあげたい!
 
3歳から始めたピアノでしたが
なんだか自分にフィットしない感覚がずっとありながらも音楽はすごく好きで
小学校四年生になったらブラスバンドに入ると決めていました。
希望した楽器はフルート!笑
案の定希望者多数でクラリネットに。
 
しかし、手にした日から
とても自分にフィットする感覚がありました。
出会いとは面白いものです。
 
まさかこんなにも長く付き合い
職業にまでなるとは当時想像もしていませんでしたが
仙台でのクラリネットとの出会いは
私の人生を大きく変えたことは言うまでもありません。
 
今、私はセイジオザワ松本フェスティバルで松本に滞在しています。
やはり夏の松本といえば
このフェスティバル。
地元の皆さんのご協力が温かく
ずっと続く音楽フェスティバルを地域全体が育て守ってきた重さを感じずにはいられません。

 
せんくらも同じで
地域の皆さんの大切なフェスティバルになっていると思います。
 
この秋
仙台の美しい景色と共に、皆様の心に届くことを願っています。
どうぞ楽しみにしていてください。
 

松本滞在中にほぼ毎日食べている蕎麦。
飽きません。


 
濱崎由紀

福田進一
2023.09.06

出演アーティスト 福田進一さんからのメッセージ

2006年の第一回から、ほぼ毎年出演させていただいているせんくら。
せんくら2023では、9月30日の日立システムズホール仙台内の交流ホールでのソロ・リサイタルと、
10月1日太白区文化センター内の楽楽楽ホールでのスペシャル・コラボ、2つのコンサートに出演します。
 
まず、9月30日の日立システムズホール仙台内の交流ホールでのソロ・リサイタルは「スペインを巡る旅」と題しまして、ギター音楽の故郷スペイン各地の様々な舞曲にまつわるプログラムを演奏します。
 
エンリケ・グラナドス(1867-1916)の「12のスペイン舞曲集」からの抜粋で、神秘的な第2番「オリエンタル」そしてヴァイオリンのレパートリーとしても有名な、情熱的な第5番「アンダルーサ」。続いて、グラナドスと並び称される国民楽派の作曲家ピアニスト、イサーク・アルベニス(1860-1909)の代表作「スペイン組曲」「スペインの歌」からの抜粋。これら各曲は生き生きとしたリズムと情緒豊かな旋律が有名で、それらを生んだスペイン各地の名がタイトルになっています。また、ふたりの後継者であり、20世紀に活躍したファリャとトゥリーナの音楽も、ハバネラ、セビリャーナス、ソレア、といったフラメンコのリズムに触発されて書かれたもの。夏の夜、情熱的なギターの響きを楽しんで頂けたらと思います。
 
さて毎年、せんくらでお会いするピアニストの加羽沢美濃さんとは、長年の友人であり、一緒に牛タンや美味しいお酒をご一緒する機会こそありましたが、ついぞステージでの共演の機会がなかったのです。それが今年になって、つい先日ですが、北海道の釧路で初共演しました。
さらに、10月1日太白区文化センターの楽楽楽ホールでの、「せんくらスペシャル・コラボ~美しきメロディ~」で、再び共演できることになり、年甲斐もなく今からワクワクしています。彼女が20年程前に書いてくださったギター独奏曲「プリンス・エドワード島~赤毛のアンの想い出」は、雄大な風景が浮かぶ感動的な小品です。続いて、トレモロで綴られる名曲「アルハンブラの思い出」、以上を私のソロで。そしてイギリスの作曲家アーノルドの「ギターと弦楽オーケストラのためのセレナーデ」を加羽沢さんとの共演でお届けします。この知る人ぞ知る秘曲、セレナーデは実に抒情的な美しいメロディの作品で、このコンサート・タイトルにぴったりな選曲だと思います。サックスの名手、上野耕平さんも登場して、盛り上がること間違いなしの夕べです。
まだ残席あり、ぜひご来場下さい!
 

©Takanori Ishii


 
 
福田進一

又吉秀樹
2023.09.03

出演アーティスト 又吉秀樹さんからのメッセージ

 
いろんな場所に行きますが、仙台で食べた〝せり鍋〟はあまりに美味しく、食べてから何年も経っていますがずっと虜です。
 
せりをスーパーで見かけるたびに買って作っていますが、やはり絶品は仙台で食べたあのせり鍋!!今回は時期的に食べれるだろうかと、今からソワソワしております。
 
コンサートに来てくださる皆様は又吉を見る際、ああこの人はせり鍋に夢中な人だと思っていただければ幸いです。
 

 
 
バリトン
又吉秀樹

廣津留すみれ
2023.09.02

出演アーティスト 廣津留すみれさんからのメッセージ

みなさんこんにちは!今年で2度目のせんくらとなります、廣津留すみれです。
初回と2度目とではまた見える景色が違うと思いますのでとても楽しみです。
 
昨年のせんくらコンサートのご縁がきっかけとなり、今回も素敵なピアニストの加羽沢美濃さんと共演させていただきます。コンサートのテーマは、「映画音楽」と「リズム」。そして前回好評だった「リクエスト祭り」もまた開催いたしますので、会場の皆さんにはぜひ積極的に参加していただきたいところです。
 
さて、リクエスト祭りといえば、客席の皆さんから聴きたい曲を募って私たちがホワイトボードに書いていき、それを4曲ほどに絞ってメドレーにまとめ、即興でデュオ演奏するというもの。
 
普段の曲ならもちろん譜面と楽器があればいつでもどこでもリハーサルができるのですが、リクエスト祭りはお客さんがいないとできません。それゆえに昨年はなんとほぼ初めましての状態で、タクシーの中でなんとなくイメージを固め、本番に臨んで2人で4曲メドレーを完成させるという荒技を成し遂げたのでした。が、今年は実はリクエスト祭りのリハーサルをする機会がありました。
 
都内のとあるジャズバーにてお誕生日を祝ってもらっていたところ、加羽沢美濃さんが遊びに来てくださり、バイオリンとピアノでセッションタイムに。せっかくなら、ということでその場にいたお客様からリクエストを募りました。
 
『推しの子』の主題歌「アイドル」やサザンオールスターズの「真夏の果実」などなど、イマドキな歌から鉄板ソングまでが集まって、なかなか良い脳の刺激になりました。1人で好き勝手にリクエスト曲を弾くならまだしも、2人でその場でメドレーを組み立てて演奏するなんて、頼りになる美濃さんとでなければ怖くてできないかもしれません…!
 
2度として同じメドレーは聴けないリクエスト祭り、今年はどんなメドレーになるのか?乞うご期待!
 
それでは、仙台でお会いできるのを楽しみにしています。Ciao!
 
 

 
廣津留すみれ

伊藤圭
2023.09.01

出演アーティスト 伊藤圭さんからのメッセージ

皆さまこんにちは。
クラリネット奏者の伊藤圭です。
今年もせんくらに出演させて頂くことになりました。毎年参加させて頂く事を幸せに思っております。どうぞ宜しくお願いいたします。
 
まず出演いたしますのは、
9/30「こんなにいたのか! 東北ゆかりの名演奏家 ―リード楽器奏者大集合」です。
何とも楽しいコンサート!本番まで1ヶ月ほどありますが、ワクワクドキドキが止まりません。
東北ゆかりの演奏家 として、今回共演頂くスペシャルメンバーをご紹介いたします。
 
◆濱崎由紀さん
仙台市立上杉山通り小学校、五城中学校を卒業し、藝大附属高等学校に進学。藝大では私の一つ上の先輩に当たりますが、学内での濱崎さんの数々の名演に触れ、多くの事を学ばせて頂きました。何と言ってもEsクラ(小さいクラリネット)の名手。今回のアンサンブルでも披露してくださいます。いつも明るく、ポジティブな性格で、周囲の人を幸せにする存在です。美味しいものが大好き、料理上手。最近は筋トレにハマっているそうです。
現在、藝大フィルハーモニア首席奏者。
 
◆芳賀史徳さん
宮城県小牛田町立(現美里町立)不動堂中学校、古川高等学校卒業。私と出身高校が同じで、私が教育実習に行った際、ちょうど芳賀さんは現役の学生でした。心優しい、素晴らしい後輩です。
東京で芳賀さんと会えば、いつも2人でズーズー弁を話し、ゲラゲラ笑って盛り上がっています。
 

k あら、なんだべ。元気が?
h 元気でがすー。
k そいずはいがったごと。元気がいじばんだなや。
h んだでば。
<訳>
k あら、どうしたの(思いがけない出会い)元気?
h 元気ですよ。
k それは良かった。元気が一番だね。
h そうですね。
 
ズーズーな宮城弁講座はまた改めて。
古典から現代コンテンポラリーまで幅広いレパートリーの持ち主。現在、読売日本交響楽団。
 
◆下路詞子さん
東京出身の都会っ子。東京藝大では濱崎先生のお弟子さんでしたが、その後、私も教える機会に恵まれました。柔らかな音色がとても美しい、まさに’音美人’。若い力でオーケストラを盛り上げている姿を見て、いつも感心しています。お酒もよく飲み、頼もしい!故郷に信頼出来る奏者がいるのはとても心強いです。
現在、仙台フィルハーモニー管弦楽団。
 
◇伊藤圭(自己紹介)
宮城県古川市立(現大崎市立)古川中学校、古川高等学校卒業。
実は古川高校卒業生の中に、プロのクラリネット奏者が4名おります。私と芳賀さんの恩師である、元仙台フィルの千石進先生、元東京フィルの伊藤正太郎さん。全国を見てもこの様な学校はおそらく他にありません。今の私の音楽家としての人生があるのは、恵まれた環境があったからこそです。音楽文化の発展にご尽力くださった先生や先輩方に感謝いたします。
古高万歳!宮城万歳!
現在、日本最大級(身長183cm)クラリネット奏者。NHK交響楽団首席。
 
イギリスの作曲家ヘンリーの「バードウォッチング」と、フランスの作曲家ベッファの超絶技巧曲、「花火」を演奏いたします。クラリネットの特色が良く活かされており、大変人気のある作品です。Es クラリネット、Bass クラリネットも登場します!
 
そして、
10/1 伊藤圭クラリネット・リサイタルⅤ
です。今回もやらせて頂きます。
 
テーマは「オペラ」
メイン曲は現在ピアニストとしても活動するロシアの作曲家、ローゼンブラットのカルメン幻想曲です。オペラの名旋律によるこの幻想曲は、モティーフを変奏し、クラリネットの音域、奏法をフルに生かせるよう書かれたヴィルトゥオーゾ・ピースです。ロシア音楽を代表するラフマニノフの影響も見られ、情熱的でドラマチックな音楽が大変魅力的な作品です。
 
オペラといえば、プッチーニファンという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回の為に作曲家 内田 祥子さんに新たに編曲を依頼しました。プッチーニ・トリビュートとして、プッチーニの名旋律をメドレーでお届けします。トゥーランドット? 蝶々夫人? どの作品のメロディが入っているのでしょうか。どうぞお楽しみに!
 
当日の演奏曲目は以下のとおりです。
・ヴェルディ/ ロブレーリョ 
「椿姫」による演奏会用幻想曲 
・マスネ タイスの瞑想曲
・プッチーニ/内田祥子 プッチーニ・トリビュート 
・ローゼンブラット カルメン幻想曲
 
共演するピアニストは昨年に引き続き、榊原紀保子さんです。
*榊原さんとのCDが来年春に発売予定です。
昨年のせんくらで初演しました、吉川和夫先生の「変奏曲キーウの鳥の歌」を含む、小品集です。Rec-Labより発売いたします。
 
アンサンブル、リサイタルともにクラリネットという楽器の性格や、魅力を存分に味わって頂けるプログラムです。
全国の皆さん、美しい音楽が響く都、仙台に是非お越しください。
 
 
伊藤圭

せんくら・うた劇場
2023.08.31

嘉十の見たもの

せんくら・うた劇場、今年は、宮沢賢治原作、吉川和夫作曲による「鹿踊りのはじまり」をお聴きいただきます。
オペラ「鹿踊りのはじまり」は、2021年に作曲し、東京で初演しました。せんくら・うた劇場のために大幅に作り直しましたので、今回が改訂初演となります。
 
小さな畑を拓いて粟や稗を作っている農夫・嘉十(かじゅう)は、あるとき山の中で六匹の鹿と出会います。すすきの陰から様子を見守っているうち、不思議なことに、嘉十には鹿たちが話すことばが聞こえてきたのでした…。
 
嘉十はどんな人で、鹿と出会うことにはどんな意味があったのでしょう。柳田國男は「遠野物語」の中で、白鹿は神の使いであるとの言い伝えを記しています。一方、現実の鹿は、スマートな容姿や愛らしい眼に反して、畑を荒らす「害獣」と嫌われることも多く、電車と衝突して運転を見合わせているというニュースを今でも時折耳にします。鹿に出くわすのはそれほど珍しいことではないし、人間たちは鹿に必ずしも好感を持っているとは限りません。でも、嘉十は違います。岩手県各地で行われている民俗芸能「鹿踊り(ししおどり)」、その「はじまり」はこんなふうだった…というのは宮沢賢治の想像ですが、芸能とは、いきものに対する慈悲のまなざしを持った嘉十のような人が、幻視した神の技に畏怖し、神に通ずる通路を人々に拓いたことから始まったのではないかと思えてきます。であれば賢治の描いた「鹿踊りのはじまり」は、すなわち「芸能のはじまり」「芸術のはじまり」でもあるのです。
 
この作品に登場する鹿たちは、岩手ことばを話します。リズムも音韻も豊かでしなやかな岩手ことばが原作の大きな魅力ですが、ことばと音を両立させることは容易ではありません。田舎情緒を漂わせるだけの「東北弁」ではなく、賢治が書き留めたことばのリアリティに少しでも近づくために、岩手県北上出身の演劇人しままなぶさんに鹿たちの会話を音読していただき、抑揚やリズム、音韻を音符に置いていきました。チェコ語についての知識はありませんが、作曲家ヤナーチェクがモラヴィアのことばを音にうつした作曲の仕方と通じるものがあるかも知れません。私は長年仙台で仕事をしていますが、岩手ことばのネイティヴな話者ではないし、今回の出演者もみな同様です。しかし、そこに挑戦しないとこの作品の心棒には近づけないような気がしています。原作の一部分を省略しましたが、基本的には原文のまま歌い語ります。そして、今年もアトリエ・コパン美術教育研究所の子どもさんたちの素晴らしい絵画とのコラボレーションが実現します。
 
せんくら・うた劇場は、公演番号60、10月1日(日)16時30分~17時15分、日立システムズホール仙台・交流ホールです。どうぞお楽しみに!
 
出演:せんくら・うた劇場(アンサンブル)
ソプラノ:中村 優子
アルト:髙山 圭子
テノール:原田 博之
バリトン:武田 直之
ピアノ:倉戸 テル
作曲・監修・指揮:吉川 和夫
フルート:芦澤 曉男、パーカッション:星 律子
 

オペラ「鹿踊りのはじまり」初演のために作られたマスク(美術:上條直之)


 
 
吉川 和夫

西沢澄博
2023.08.30

出演アーティスト 西沢澄博さんからのメッセージ

仙台フィルのオーボエの西沢です。
今年は公演番号27「こんなにいたのか!東北ゆかりの名演奏家-リード楽器奏者大集合」で東京交響楽団オーボエ奏者、最上峰行さん、そして仙台フィルの先輩である木立さんと共にオーボエトリオ、三重奏で参加させて頂きます。おかげさまで既にチケットは完売(祝!!)という事。ありがとうございます。
 
今回はクラリネットアンサンブルとオーボエアンサンブルが一度に聴ける公演ですが、オーボエという楽器はその音色にかなり個人差があり特色(性格?)が出やすい楽器だと思っています。そんなオーボエ業界のなかでもひときわ美しい音色、音楽をされるのが最上さんです。出会いはもう20年以上前、お互いにオーケストラに入団する前までさかのぼります。
たしか小澤征爾音楽塾の「フィガロの結婚」のリハーサルに師匠・宮本文昭先生に連れられて急遽お邪魔した時でした。ものすごい美音のオーボエが聴こえてきて、それが最上さんとの初対面でした。突然先生に「最上君の代わりに試しに中で吹いてみなさい」と言われ「まじ??」と思っているうちにオケの中に放り込まれました。恥ずかしながら当時このオペラを全部聞いたことが無く、テンポも指揮の振り分けもわからず、さっきまで聴こえていた美音オーボエと比較にならないミャアミャアした変な音で吹いて、落ち込んだのをよく覚えています(苦笑)
 
その後、最上さんも僕もそれぞれのオーケストラに入るわけですが時に東京交響楽団にゲストで呼んでいただいたり、逆に最上さんに仙台フィルにゲストで来ていただいたりと、オーケストラは違っても様々な交流があります。出会いの印象が強いのか、最上さんの音色は今も憧れの一つです。今回は三重奏くらい編成の小さな、密なアンサンブルなので今からその音色と一緒に音楽できることにワクワクしますし、会場で皆様にお会いできるのも今から楽しみです。
 

東京交響楽団にて最上さんとご一緒しました


 

仙台フィルにゲストとして共演した最上さん


 
仙台フィル オーボエ奏者
西沢澄博

鷲尾麻衣
2023.08.27

出演アーティスト 鷲尾麻衣さんからのメッセージ

せんくらブログをご覧の皆様、はじめまして!
ソプラノの鷲尾麻衣です。
初めてのせんくら出演に今からワクワクしております。
 
プログラムをみると、3日間で約70公演!充実したプログラムに有名アーティスト多数!(完全にファン目線・・・)どのコンサートに行くかスケジューリングするのもせんくらの醍醐味のひとつですよね。
 
今回私はこちらの2公演に出演予定です♪
9月29日(金)14:45開演 鷲尾麻衣&又吉秀樹 「名曲アラカルト」
9月30日(土)10:30開演 鷲尾麻衣&又吉秀樹 「カジュアル・クラシック」
 
両公演とも同じメンバーですが、違うプログラムをお届けいたします。
オペラ、ミュージカル、歌曲など名曲を「ギュッ!」と集めたコンサート。バリトンの又吉秀樹さんは、共演の度にその美声に驚かされます。今回、2重唱もたくさんお届けする予定ですが、又吉さんと声を重ねる度に助けられ、いろんな表情や色が生まれます。また、ピアノの石野真穂さんのオーケストラを聴いているかのようなピアノと一緒に演奏できることも幸せなことです。舞台を通して、音楽を通して、また、当日来場される皆様とのエネルギーの交換を通して、どのような音楽が太白区文化センターにて生み出されるのか・・・是非お楽しみになさってください。
 
先日福島県のいわきにあります、いわきアリオスにてコンサートをいたしました。
こちらのお写真は、リハーサル前に舞台から客席を撮影したものです♪
 

 
いかがでしょうか?
声楽の場合は正面を向いて演奏しますので、演奏中も舞台からも客席が良く見えます。
これは、嬉しくもあり、時には緊張の原因にもなったりしますが、やはり演奏後に皆様の「笑顔」に触れられた瞬間は心から感謝の気持ちが湧きあがってきます。
 
秋の仙台にて、皆様の「笑顔」にお会いできますことを楽しみにしております。
皆様のご来場をお待ちしております。
 

 
 
鷲尾麻衣

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