子どもの遊び

2018.08.04| 北端祥人

『作曲の秘密など、誰に知れましょう。海のざわめき、地平線の曲線、木の葉のあいだを吹きわたる風、小鳥の鋭い啼き声、そういうものがわれわれの心に、ひしめき合う印象を与えます。すると突然、こちらの都合などは少しも頓着なしに、そういう記憶の一つがわれわれのそとに拡がり、音楽言語となって表出するのですよ。———

———だからこそ、私は自分の音楽的な夢想を、できるだけ私自身から切り離して書きたいと思っています。私は自分の内的風景を、子供の素朴な、こだわりのない心で歌いたいと思っています。』

 

(音楽のために─ドビュッシー評論集 より

アンリ・マルレブによる「聖セバスティアンの殉教」初演に際してのインタビューより抜粋

訳 杉本 秀太郎)

 

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今年、2018年はフランスを代表する作曲家、クロード・ドビュッシー没後100年の記念の年にあたります。

 

「月の光」「亜麻色の髪の乙女」「アラベスク」など、聴く人を魅了する調べを産み出したその人物は、この「評論集」において赤裸々に音楽について語っています。時々かなり辛辣に同時代の音楽を批判することも……。しかし、自分のことになると、彼はそんなに多くを語りません。

 

ブログ冒頭のインタビュー抜粋、彼は「作曲の秘密」について語るかと思いきや、「誰に知れましょう」と我々をはぐらかす。しかしこの後に続く言葉こそ、彼の美学を象徴しているように感じます。

 

彼は、こういう言葉も遺しています。

「言葉が表現する力のなくなったところ、そこから音楽が始まる。」

 

僕にとって音楽は自分の主張です。

小さい頃、どちらかというとシャイで、大人しく口数の少ない方でしたが、音を通して自分の言葉とし、音楽を通して自分に正直になれる。それは大人になった今でも同じです。

 

僕には3つ上の兄と、2つ下の弟がいます。

そう、僕は「だんご3兄弟」によるところの「自分がいちばん 次男(次男)♫」です。

別にその様な選民思想はありませんでしたが、兄弟の中で僕はとりわけマイペースだったと思います。

 

間に挟まれ次男。

 

僕が4、5歳の頃、兄が家から徒歩10秒のピアノ教室でレッスンを受け始めた時、よく一緒について行っていました。僕の目的は兄の監視……ではなく、教室にあった特大のゴマちゃんぬいぐるみ(「少年アシベ」より)と戯れることでした。先生の優しい声と、兄の弾くピアノの音、ふわふわのゴマちゃん…それは僕が覚えている限りとても幸せな時間でした。

その後対峙する対象がぬいぐるみではなくピアノになり、まさか、そんな僕がピアニストになるとは——

僕の周りの人々は、僕の家族を含めて、思っていなかったはずです。

 

月日が経ち、大人になり……今年の3月にソロリサイタルに出演した際、プログラムの最初にドビュッシーの「子どもの領分」を取り上げました。僕は既に10歳の時にこの作品を弾いていたのですが、20年ぶりに取り組んでみて…なんだかムツカシイ。ギコチナイ。

 

「素朴な、こだわりのない心で歌う」

 

これがいかに難しいことか、奇しくも、子供の頃に簡単に弾けていた曲を通して思い知りました。

 

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ベルリン芸大で共に学ぶ盟友・彩ちゃんこと坂本彩さんと、ピアノ連弾のステージに出演します。

ドビュッシー「小組曲」では、舟に揺られたり、バレエを踊ったり優雅なひとときを、ビゼー「子どもの遊び」では童心に返り、リスト「ハンガリー狂詩曲」ではお互い関西弁で喚き散らすが如く火花を散らします。

(注 坂本さんは兵庫県出身、僕は大阪府出身です)

詳細は公演番号【73】をご覧下さい♪

https://sencla.com/program/558/

 

それでは、また明日…。

 

北端 祥人

ブラームスの処方箋

2018.08.03| 北端祥人

『ブラームスは、自分自身を能力の限界まで押し上げるためには、知識だけでなく、心や精神や想像力をつねに育む必要があると感じていた。だからこそ、つねに詩や文学や美術で満たされるように生活を組み立て、ひとりだけの思索をしたり、これこそが真実と思えることに関わったり、何よりも自然と親しんでいたのだ。あるとき「早く上達するにはどうしたらよいでしょう」とたずねると、即座に答えが返ってきた。

 

「とにかく森を歩くことだよ」

 

それはブラームスお気に入りの処方箋で、本人は言葉を文字どおりに受け取ってほしかったのだ。』

 

(ブラームス回想録集第1巻 ヨハネス・ブラームスの思い出 より

クララ・シューマンの弟子、フローレンス・メイによる回想録より抜粋

天崎 浩二 編・訳 関根 裕子 共訳)

 

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ピアニストの北端祥人(きたばた・よしと)です。

僕は練習の合間の読書が好きです。気分転換になるし、本を通して様々な世界を覗き見している様な、そんな気分になります。

音楽に関わる書物や小説はもちろんのこと、サッカーの長友佑都選手の自伝や、俳優・堺雅人さんのエッセイ集などを通して、全く違うジャンルで活躍する方々のプロフェッショナルな生き様から学ぶことも沢山あります。

 

最近読んでいるのは、ドイツの作曲家・ブラームスの回想録で、ブラームスの友人や、ブラームスがピアノのレッスンをしていた生徒が彼の思い出を語る事により、知られざる作曲家像が露わになるという内容のものです。ブログ冒頭の一節はその抜粋です。

 

別にブラームスと僕自身を重ねるつもりはないのですが……。

今から2年前の6月、僕は森を歩いていました。

場所は仙台の台原森林公園。日立システムズホールのすぐ隣にあり、ホールでは連日仙台国際音楽コンクールが催されていました。

 

僕はコンテスタントとして、練習・リハーサル・本番(予選)の毎日。本当に緊張の連続でした。そんな生活と並行して、コンクール期間中、実は僕は会場の隣の公園で散歩することが日課となっていました。

この公園、地図上で見ていただければわかりますが、とっても広い!

木々もかなり生い茂っているので、ほぼ「森」なんです。

この森を歩きながら色んな事を考えました。自分のこと、音楽のこと、コンクールのこと、これまでのこと、これからのこと。そして自分を応援してくれた人々のこと。

その様な思いを巡らせている時は、コンクールの緊張から解き放たれる瞬間でもありましたし、自分と静かに向き合える貴重な時間でもありました。

 

僕にとって忘れられない、仙台国際音楽コンクール。

あの時もしかしたら、ブラームスの「処方箋」が効いていたのかもしれません。

写真提供:仙台国際音楽コンクール事務局

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「せんくら」では、ヴァイオリニストの岡本誠司さん、仙台フィル首席チェリストの吉岡知広さんとブラームスのピアノトリオ第1番を演奏致します。

詳しくは公演番号【52】をチェックして下さい♪

https://sencla.com/program/537/

それではまた明日、別の話題で・・・・・・。

 

北端 祥人

 

楽曲を仕上げる工程(つづき)

2018.08.02| 村治奏一

(つづき)

 

前回は1つの楽曲を仕上げるまでの、

僕なりの工程1つ目「解析」と2つ目「運指付け」

について書いてみました。

 

今回は最後の3つ目の工程です。

ここで、いよいよギターを用いての練習に取り掛かります。

1つ目の解析作業、2つ目の運指決め作業を経て、

頭の中に出来上がった「イメージ」と、

指の「筋肉」を繋げる作業です。

 

これは、とても楽しい作業です。

根気もそんなに必要ありません。

日に日に、着実に、自分の奏でる音が、

「イメージ」に近づいていくからです。

 

あ、

でも、暗譜の作業はやっぱり大変です。

でもその先にご褒美のような響きが待っています。

その響きを、お客様の前で披露できた時は、

なるほど、ギタリストというのも

なかなか良い職業かもしれないなぁと思うのです。

 

 


暗譜作業は移動中にも行います

 

村治 奏一

スペインと関西人

2018.08.02| 坂本彩

こんにちは!ピアニストの坂本彩です。

 

前回のせんくらブログ「ドイツの夏」に引き続き、今日はヨーロッパでの生活 – 旅行編としてスペインについて書いてみようと思います。

 

ヨーロッパ内の移動は飛行機で2、3時間とスムーズに行くこともあり、最近はドイツ近隣の国々でも活動させていただくことが増えてきました。

 

そんな中、昨年はスペインに3度も訪れる機会に恵まれ、その国を深く知るきっかけを持ったことで、私がこれまでに滞在した国の中から群を抜いて大好きな国へとなっています!

ヴァレンシア聖堂の内部

 

潮風を浴びながらのランチタイム。

 

スペイン料理の代名詞・パエリアは、現地人にとっては家族みんなでつつく、言わば日本の「鍋」感覚のようなものだそうです。

 

食べ物、お天気、音楽、文化、建物……

どれを取っても素晴らしく、私にとってスペインは飽きることのない、まさに夢の国。

 

留学先のドイツと大きく違うことを1つ挙げるとすると、それはラテン特有の文化でしょうか。

 

ドイツ生活に暮らす生粋の日本人としてラテンの国にお邪魔するという、ちょっと変わった立ち位置ではありますが、実際にラテンの国では思わずガクッとするような (少し斜め上をいくような…?) 人々の対応に驚く場面も多くあります。

 

しかし気付けば、人々のチャーミングさ、純粋さ、優しさに癒され、最終的には虜になってしまっているのが不思議。

 

素敵な魔力を持つスペイン、旅情をそそります。

 

***

 

こちらは昨年秋、演奏会のためにアギラスという海沿いの街に出向いた時のエピソード。

滞在中、アテンドしてくださる方と丸2日間行動を共にしたことがありました。

 

演奏会の内容はオーケストラとのコンチェルトだったので、演奏会当日の朝、最後のリハーサルを済ませた後は「夜の公演に向けて、まずは腹ごしらえにいこう!」と、ランチタイムの市場へ出かけることに。

 

美味しい海鮮と一杯のスペインビールをいただきホッと一息、さてこれから休んで練習だ!と立ち上がった矢先、今度は続けてチーズ工房へ連れて行ってもらうことになりました。

 

食事の次はチーズ。よくあるヨーロッパでの光景ですが、チーズといえば、ワイン?

 

(あの、本番は今夜ですよね??)

 

店主おすすめのチーズをいくつか出していただきました。

 

(そしてやっぱり、ワインが出てきた…)

 

旅行中は普段一人で行動していたら経験出来ないことや、予想外の出来事に遭遇することが多いため、異国に出向く際は「郷に入っては郷に従え」をモットーに努めるようになりました。

 

そこに加え、スペインに於いて欠かせないのが「なんでやねん!」という関西スピリット。

 

※この場合の「なんでやねん」には3つの解釈の余地があります。

 

① もちろん、喜んで!

② んーちょっと理解できないけど、まぁいっか!

③ 一人にしてください。

 

(疑問はさておき、この何種類ものチーズは甘くて、とっっっても美味しかった♪♪)

 

この後、シエスタの時間にしっかりお昼寝をして身体を休ませ、練習をして、演奏会を無事に終えました。演奏会の開始時刻が21時と夜が遅いのも、スペインらしいです。

ムルシア交響楽団とのモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。

 

マドリードから来られたゲストコンマスの方と、演奏後はスペイン流のご挨拶でお別れ♪

 

素直に感情表現をすれば、真剣に尽くしてくれるスペインの人々。また、言葉にしなくとも空気を読む文化が日本人にあるとしたら、それに準じたものがある気がしてならない、温かいスペインの人々。

 

そして、言わずもがな、関西人気質とスペイン人のメンタリティーは、どことなく深い部分で繋がっているのかもしれません!

 

スペイン愛を綴っているとついつい長くなってしまいました。ここで話をせんくらに戻しますと…

 

出演する2つ目の公演は、同じく関西出身のピアニスト、北端祥人さんとのピアノデュオ公演です!

 

公演番号【73】

https://sencla.com/program/558/

 

プログラムはドビュッシー没後100年を記念して、ドビュッシー「小組曲」とプレリュード、フランス的ユーモアと遊び心が満載のビゼー「子供の遊び」、リスト「愛の夢」の後は、締めに「ハンガリー狂詩曲 – 連弾版」をセレクトしてみました。

 

ベルリン芸術大学で共に学ぶ友人の一人であり、音楽に対する思いやお互いの考え、人生観まで語り合える大切な音楽仲間との楽しみな公演。既にベルリンでリハーサルが始まっています!

春に大阪で初共演した際の1コマ。

仕掛けたり、仕掛けられたり… 演奏中も楽しくて、思わず笑みが溢れてしまいますね。

 

さて、本日にてせんくらブログも最終回。

 

3日間お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

秋の仙台で多くの皆様にお会いできることを、心より楽しみにしています!

 

坂本 彩

楽曲を仕上げる工程

2018.08.01| 村治奏一

今日は1つの楽曲を仕上げるまでの、

僕なりの手順について綴ってみようと思います。

 

大きく分けると3つの工程があります。

 

1つ目は、ギターを弾かずにひたすら楽譜と向き合う作業です。

作曲家が、速度や曲調の指定など、

ここはこう演奏してほしいと

文字で書いてある部分をチェックするのは簡単ですが、

楽譜の大部分である音符達を解読するのは、

それなりに根気が必要なのです。

時間をかけて少しずつ、ここは「、」だな、

ここは「。」だな、と調べ上げていきます。

 

次の工程は、運指を書き込む作業です。

クラシックギターは、左手4本の指で弦を押さえるので、

どの音をなんの指で押さえるのか、決めていきます。

また、右手も4本の指を使って弦を弾くのですが、

速く演奏しなければいけない所は、

右手の運指も決めます。

1つ目の工程と同じくらい、時間がかかります。

(つづく)

 

清書が終わった運指用譜面。清書すると曲への愛着が増します

 

村治 奏一

ドイツの夏

2018.08.01| 坂本彩

こんにちは!ピアニストの坂本彩です。

 

 

日本の蒸し暑い夏と打って変わり、明るくカラッと気持ちの良い季候が特徴的なヨーロッパの夏。

 

長く厳しい冬を越えて迎える太陽の季節には言葉に出来ない喜びがあり、年々この季節の到来が一層楽しみに、愛おしく感じられるようになってきました。春の憧れや喜びなど、明るい季節を憧憬するような作品や、その描写に心から共感を覚えるようになったことも、留学して以来、大きな心境の変化です。

 

爽やかな風、太陽の光に照らされる緑。ドイツの夏は、まさに「美しい」という言葉がぴったり!

 

家の前の通り。

 

人々は日光浴を楽しみ、休みの日には郊外の森や湖へ出かけ、ある日はベンチでリンゴをかじり、読書をし。暑い日には湖に飛び込み泳ぐ、という、自然と共に在るシンプルな生活が、首都ベルリンに於いても未だなお残っています。

 

テラス席でいただくお料理は最高!ビールも!

 

Wannsee – ベルリンの中にある湖。

一部が泳げるように解放されています。時々、湖近くの駅でずぶ濡れのワンちゃんに遭遇してびっくりすることがあるのですが、ワンちゃんもしっかりと泳いでいる模様です。笑

 

夏を楽しみながら夏と共存する、そんなゆったりと時間が流れるドイツの生活から、今日は私自身が感じる「ドイツらしいこと・夏編」の3つをご紹介します!

 

その1

「エアコンがない」

 

ヨーロッパの石造りの建物は暑さ寒さにとてもよく対応出来ていて、非常に過ごしやすく、外が暑い日も建物内はまるで冷蔵庫のようにひんやり!どの建物も、窓はほぼ二重窓構造となっています。

大学内のホワイエ。

 

日本では生活必需品になっているエアコンですが、こちらも一部のカフェやデパートでは導入されるようになりました。30℃を超え暑くてたまらないときは、涼みに行きます。

 

その2

「アイスコーヒー」

 

暑い中、氷の入った冷たいアイスコーヒーを飲むことは夏のささやかな楽しみですが、ドイツのアイスコーヒーは一味違ったもの!

Eiskaffee – アイスカフェ

コーヒーの上にアイスクリームと生クリームがドンと乗っています。(パフェとアイスコーヒーが合わさったようなテイストで、甘いです。)

 

ちなみに日本で連想するアイスコーヒーは、冷たいカフェアメリカーノと表現します。ドイツ系のカフェではなかなか取り扱いがなく、注意が必要です!

 

その3

「休暇 – Urlaub」

 

先日、ドイツ人の先生とお話した際、

「夏休みはしっかり練習できますか?」と問われました。

 

質問の意図がわからず、再度聞き返すと、

「夏休みはどこかに旅行に出かけてしまいますか?それとも、ベルリンにいて練習の時間を取れますか?」

 

時間にきっちり、真面目で勤勉な国民性のイメージが強いドイツ。

日曜と祝日はお店が閉まったり、窓口や事務所も平日16時には閉まってしまう風習から、日本人の私には不便に感じることも多い反面、仕事とプライベートのオンオフがとてもハッキリしているところは魅力的ですね。

 

余談ですが、お勤め帰りのご婦人が夜のクラブでノリノリ踊っている光景も、こちらでは珍しくありません。

デパートの靴売り場でも、ご婦人同士で「この靴じゃ踊れないわよっ!」と話しながら試着しているのを小耳に挟み、何だかかっこいいなぁー!と思ったり。

 

(私のオフ日の出没先がクラブではないことは、1つ補足しておきますね♪)

 

さて、この秋せんくらで出演する公演、1つ目は公演番号【52】ドイツの王道プログラムでお送りする、室内楽公演です。

 

ベルリンで共に学ぶヴァイオリニストの岡本誠司さん、ピアニストの北端祥人さん、そしてドイツで研鑽を積まれ、現在仙台フィル首席チェリストを務める吉岡知広さんと共に、ドイツロマン派のシューマン、ブラームスのプログラムを、デュオ、トリオの編成でお届けします。

 

ブラームスの才能を見出し世に送り出したシューマンの甘い世界から、深遠なブラームスの世界へ…

ドイツの世界観に誘われてみませんか?

https://sencla.com/program/537/

 

次回は大好きなスペインのお話を交えつつ、せんくらでのもう1つの公演、ピアノデュオ公演について触れてみたいと思います。

 

それではまた明日♪Tschüss!

 

坂本 彩

“せんくら”の洗礼

2018.07.31| 村治奏一

せんくらブログを御覧の皆さま、こんにちは。

クラシックギタリストの村治奏一です。

 

 

今日は7月下旬のとある土曜日。

家の近所の、昭和感溢れるレトロな喫茶店に来ています。

珈琲を注文して、

店内に流れる静かなジャズをまったり聞きながら、

文章を綴っております。

 

昨年はじめて「せんくら」に出演させて頂いたのですが、

あの時は2日間で、ソロ公演、ギターデュオ公演、

バンドネオンとのデュオ公演、そしてガラコンサートと

4つの公演を致しました。

 

1つの公演が終わり、サイン会に出て、

ステージ衣装のまま次の公演のリハーサルに行き、

すぐに本番・・・。

「せんくら」の洗礼を受けました。

 

今年は一転、出演はソロ公演とガラコンサートのみとなります。

ソロ公演では、J.S.バッハの作品を中心とするプログラムを

考えています。

 

本番まで約2ヶ月。

お客様に聴いて頂ける日を楽しみに、

日々の練習を積み重ねてまいります。

 

村治 奏一

仙台国際音楽コンクール

2018.07.31| 坂本彩

こんにちは。

この度初めてせんくらに寄せていただきます、ピアニストの坂本彩です。

 

今日から3回担当するせんくらブログの第1回は、自己紹介を兼ねて、仙台と私の出会いとなった「仙台国際音楽コンクール」について書いてみようと思います。

 

私と仙台の出会いは、遡ること2016年の仙台国際音楽コンクールでした。

 

仙台国際コンクールは、何と言ってもセミファイナルからプロオーケストラと共演できることで世界的に有名なコンクール。予選のソロラウンドの後は、オーケストラとの共演でコマを進めていきます。

 

バリバリとソロで弾き進めていくコンクールとは違い、フレキシブルさ、視野の広さ、楽器の扱い方などなど、演奏家としてより多面的な要素が求められるコンチェルトでのコンクールです。

 

限られた時間でのリハーサルで様々なことを実践し、コンクール期間には1週間で3曲も(!)

マエストロ・パスカル・ヴェロ指揮、仙台フィルの皆様と日立システムズホールで演奏しました。後にも先にも経験できない、宝物のような経験でした!

 

写真提供・仙台国際音楽コンクール事務局

 

さて、ここからは少しコンクール中のお話を♪

 

国際コンクールとなると海外から参加するコンペティターも多く、彼らにとって仙台コンクール遠征は同時に、またとない日本滞在でもあります。当時、ドイツに留学して5年が経っていた私にとっても、それは楽しみな日本滞在!不思議なことに、久々に帰ってくる母国では見るもの体験するもの全てがキラキラと目に映るのです。

 

まず、なによりコンクール事務局、ボランティアスタッフの方々のサポートが行き届いていることに感動しました。練習環境も素晴らしく、練習時間もしっかり確保でき、完璧なホスピタリティーに驚いたことは今でも鮮明に覚えています。こんな国、他にありません!

 

そして、コンクールと並行して「日本でしか出来ないことリスト」を遂行。

朝から和食を堪能し、休憩時間には日本の繊細なスイーツで癒され、空き時間には美容院へ。フラッと立ち寄るお店で流行り物を試してみたり、本番後には牛タン、ずんだ餅、萩の月、とご当地グルメも少しずつ堪能しました♪そして練習後はホテルの大浴場でふぅーっと湯船に浸かる(サウナで蒸される….) 。

 

 

コンクールは長丁場になればなるほど、集中とリラックスのバランスを保つことが難しいです。怖い顔をして細部まで詰める時間もあれば、ケラケラと笑う人間に帰る場面ももちろん必要不可欠。平常心でいるために、個人的にはむしろそのように努めていることも多いです。

 

全演奏を終え、セレモニー&記者発表前。ファイナリストのみんなと。

 

「これはあくまでもステップで、今後の将来はあなた方の音楽に対する姿勢で決まります」

 

副審査委員長のヴィルサラーゼ先生から激励のお言葉をいただきました。世界的巨匠、演奏家として世界中を飛び回る先生の言葉はとても胸に響くものがあり、今でも時々思い出す言葉です。

 

コンクールからまだ2年、もう2年(!?)

最近はコンクールでのご縁がきっかけで仙台にお邪魔する機会が増え、今年は憧れのせんくらに参加!心から幸せに思っています!

 

さて、次回は留学先ヨーロッパでの生活の話&せんくらでの出演公演について触れてみたいと思います。どうぞお楽しみに♪

 

ベルリンより

 

坂本 彩

のんあま🐈

2018.07.30| 伊藤圭

不得意なブログ担当、3日目の伊藤です。

上野動物園のシャンシャンはもう”普通”になってしまったでしょうか。上野に通っていますが、まだまだお客さんが多過ぎて出逢えていません。

 

今日はパンダではなく、私の大切な家族「猫」のお話です。

我が家の家族構成は私、妻(ヴァイオリニスト)、のんた君♂(マンチカン)、あまんだちゃん♀(スコティッシュ)です。

のんちゃんとあまちゃんは同い年。2人とも生まれて数ヶ月のとびっきり可愛い時期に我が家へやってきました。のんちゃんは静岡県、あまちゃんは北海道十勝生まれです。

 

まずうちに来たのはのんちゃん。近所のイオンでひとめぼれ。抱っこしても大人しかったのでのんびり屋ののんた君と名付けました。しかし飼ってみると大違い。抱っこは大嫌いだし、小心者で超びびり。小さな物音でも飛び起きてしまう、のんびりとは正反対の性格なのでした。

 

一方あまちゃんはケージに入れられ、北海道から1人飛行機でやってきました。空港まで妻とお出迎え。鳴いたり、脱走の恐れもあったので、空港から上野まではタクシー。上野から最寄り駅まではグリーン車移動。超VIP待遇です。堂々としたもので、我々の心配をよそに何事もなく自宅まで到着しました。家に入るなり、先輩風を吹かせ、唸るのんちゃんを完全無視。あっという間に自分のテリトリーを広げていきました。とほほ、のんちゃん。完全にあまの方が上手。女性は強いなー!

 

んー、なんだか我ら夫婦に似ているかも、、(泣)

 

2人とも楽器の音はあまり好きではないご様子。うちはリビングが1番気持ちよく響くので、そこでさらう事が多いのですが、楽器ケースを開けるなり、あまちゃんはブーブー文句を言い始めます。(さっきまで寝てたじゃん!黙って寝てればいいのに笑)音を出せば、足元に絡みついてきて、やめろやめろ!そんなことより私の相手をしなさい!と猛抗議してきます。一方のんちゃんは、文句は言わずとも、しれーっと二階へ避難。

人間ではないけれど、うるさいうるさいと逃げられるのは演奏家としてとても悲しいです。指が回らないし、音も汚くてごめんよ、と毎回凹む私なのでした(泣)

 

オーケストラでの演奏は、繊細でとても神経を使うものです。夫婦共々、疲労困憊で帰っても2人は温かく迎えてくれます。

誰も家にいないし、寂しいだろうにね。

何も言葉では表さないけれど、しっかり我々夫婦の演奏活動を支えてくれている大切な家族です。のんあまちゃん、これからもよろしくね。

 

伊藤 圭

Let’s speak Miyagi-ben!

2018.07.29| 伊藤圭

皆さん、こんにちは。

ブログ2日目です。

我が故郷、宮城県には表情豊かな方言が沢山あります。せんくらにいらした際に、より仙台を楽しんでいただくため、ここで方言講座を開講します!

 

[基礎編]

宮城弁で特徴的なのは、五十音のイ段です。

母音イとウの間の発音になります。

特にサ行ナ行に表れやすいです。

 

さしすせそ→さすすせそ

なにぬねの→なぬぬねの

 

となります。

 

(例)

お寿司→おすす

刺身→さすみ

新聞紙→すんぶんす

人参→ぬんずん

新潟→ぬうがだ

 

数字の発音も同様です。

 

1→いず

2→ぬー

3→さん

4→すー

5→ごー

6→ろぐ

7→なな

8→はず

9→くー

10→ずー

 

ずーずーなまってきましたね(笑)

その調子!

 

では、[応用編]

会話の中で、頻繁に使われる方言を取り上げます。

 

宮城のYes.Noはこうなります。

はい → んだ

いいえ → んでね

そうです→んでがす

そうではありません→んでがいん

 

Good.Badは

良い→いがす

悪い→いぐね

 

☆命令

〜しなさい→〜らいん

(例)

食べなさい→たべらいん

入りなさい→はいらいん

見なさい→みらいん

(例文)

お寿司を食べなさい→おすすたべらいん

 

☆勧誘

〜しましょう→〜(す)っぺ(べ)

(例)

食べましょう→たべっぺ

入りましょう→はいっぺ

行きましょう→いぐべ

(例文)

せんくらに行きましょう→せんくらさいぐべ。

 

いかがですか?

Nice!ZuーZuー!

 

他にも面白い方言があるのでご紹介します。

 

恥ずかしい→おしょすい

眩しい→まつぽい

大変だ→おどげでね

貼る→ねっぱす

目→まなぐ

額→ひてこび

眉毛→このげ

 

シャイで頑固な宮城県人ですが、

方言一言で相手の心の扉は開くはず(笑)

Let’s speak Miyagi-ben!

宮城をお楽しみください。

 

伊藤 圭

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