出演アーティスト 福田進一さんからのメッセージ

2023.09.06| 福田進一

2006年の第一回から、ほぼ毎年出演させていただいているせんくら。
せんくら2023では、9月30日の日立システムズホール仙台内の交流ホールでのソロ・リサイタルと、
10月1日太白区文化センター内の楽楽楽ホールでのスペシャル・コラボ、2つのコンサートに出演します。
 
まず、9月30日の日立システムズホール仙台内の交流ホールでのソロ・リサイタルは「スペインを巡る旅」と題しまして、ギター音楽の故郷スペイン各地の様々な舞曲にまつわるプログラムを演奏します。
 
エンリケ・グラナドス(1867-1916)の「12のスペイン舞曲集」からの抜粋で、神秘的な第2番「オリエンタル」そしてヴァイオリンのレパートリーとしても有名な、情熱的な第5番「アンダルーサ」。続いて、グラナドスと並び称される国民楽派の作曲家ピアニスト、イサーク・アルベニス(1860-1909)の代表作「スペイン組曲」「スペインの歌」からの抜粋。これら各曲は生き生きとしたリズムと情緒豊かな旋律が有名で、それらを生んだスペイン各地の名がタイトルになっています。また、ふたりの後継者であり、20世紀に活躍したファリャとトゥリーナの音楽も、ハバネラ、セビリャーナス、ソレア、といったフラメンコのリズムに触発されて書かれたもの。夏の夜、情熱的なギターの響きを楽しんで頂けたらと思います。
 
さて毎年、せんくらでお会いするピアニストの加羽沢美濃さんとは、長年の友人であり、一緒に牛タンや美味しいお酒をご一緒する機会こそありましたが、ついぞステージでの共演の機会がなかったのです。それが今年になって、つい先日ですが、北海道の釧路で初共演しました。
さらに、10月1日太白区文化センターの楽楽楽ホールでの、「せんくらスペシャル・コラボ~美しきメロディ~」で、再び共演できることになり、年甲斐もなく今からワクワクしています。彼女が20年程前に書いてくださったギター独奏曲「プリンス・エドワード島~赤毛のアンの想い出」は、雄大な風景が浮かぶ感動的な小品です。続いて、トレモロで綴られる名曲「アルハンブラの思い出」、以上を私のソロで。そしてイギリスの作曲家アーノルドの「ギターと弦楽オーケストラのためのセレナーデ」を加羽沢さんとの共演でお届けします。この知る人ぞ知る秘曲、セレナーデは実に抒情的な美しいメロディの作品で、このコンサート・タイトルにぴったりな選曲だと思います。サックスの名手、上野耕平さんも登場して、盛り上がること間違いなしの夕べです。
まだ残席あり、ぜひご来場下さい!
 

©Takanori Ishii


 
 
福田進一

出演アーティスト 又吉秀樹さんからのメッセージ

2023.09.03| 又吉秀樹

 
いろんな場所に行きますが、仙台で食べた〝せり鍋〟はあまりに美味しく、食べてから何年も経っていますがずっと虜です。
 
せりをスーパーで見かけるたびに買って作っていますが、やはり絶品は仙台で食べたあのせり鍋!!今回は時期的に食べれるだろうかと、今からソワソワしております。
 
コンサートに来てくださる皆様は又吉を見る際、ああこの人はせり鍋に夢中な人だと思っていただければ幸いです。
 

 
 
バリトン
又吉秀樹

出演アーティスト 廣津留すみれさんからのメッセージ

2023.09.02| 廣津留すみれ

みなさんこんにちは!今年で2度目のせんくらとなります、廣津留すみれです。
初回と2度目とではまた見える景色が違うと思いますのでとても楽しみです。
 
昨年のせんくらコンサートのご縁がきっかけとなり、今回も素敵なピアニストの加羽沢美濃さんと共演させていただきます。コンサートのテーマは、「映画音楽」と「リズム」。そして前回好評だった「リクエスト祭り」もまた開催いたしますので、会場の皆さんにはぜひ積極的に参加していただきたいところです。
 
さて、リクエスト祭りといえば、客席の皆さんから聴きたい曲を募って私たちがホワイトボードに書いていき、それを4曲ほどに絞ってメドレーにまとめ、即興でデュオ演奏するというもの。
 
普段の曲ならもちろん譜面と楽器があればいつでもどこでもリハーサルができるのですが、リクエスト祭りはお客さんがいないとできません。それゆえに昨年はなんとほぼ初めましての状態で、タクシーの中でなんとなくイメージを固め、本番に臨んで2人で4曲メドレーを完成させるという荒技を成し遂げたのでした。が、今年は実はリクエスト祭りのリハーサルをする機会がありました。
 
都内のとあるジャズバーにてお誕生日を祝ってもらっていたところ、加羽沢美濃さんが遊びに来てくださり、バイオリンとピアノでセッションタイムに。せっかくなら、ということでその場にいたお客様からリクエストを募りました。
 
『推しの子』の主題歌「アイドル」やサザンオールスターズの「真夏の果実」などなど、イマドキな歌から鉄板ソングまでが集まって、なかなか良い脳の刺激になりました。1人で好き勝手にリクエスト曲を弾くならまだしも、2人でその場でメドレーを組み立てて演奏するなんて、頼りになる美濃さんとでなければ怖くてできないかもしれません…!
 
2度として同じメドレーは聴けないリクエスト祭り、今年はどんなメドレーになるのか?乞うご期待!
 
それでは、仙台でお会いできるのを楽しみにしています。Ciao!
 
 

 
廣津留すみれ

出演アーティスト 伊藤圭さんからのメッセージ

2023.09.01| 伊藤圭

皆さまこんにちは。
クラリネット奏者の伊藤圭です。
今年もせんくらに出演させて頂くことになりました。毎年参加させて頂く事を幸せに思っております。どうぞ宜しくお願いいたします。
 
まず出演いたしますのは、
9/30「こんなにいたのか! 東北ゆかりの名演奏家 ―リード楽器奏者大集合」です。
何とも楽しいコンサート!本番まで1ヶ月ほどありますが、ワクワクドキドキが止まりません。
東北ゆかりの演奏家 として、今回共演頂くスペシャルメンバーをご紹介いたします。
 
◆濱崎由紀さん
仙台市立上杉山通り小学校、五城中学校を卒業し、藝大附属高等学校に進学。藝大では私の一つ上の先輩に当たりますが、学内での濱崎さんの数々の名演に触れ、多くの事を学ばせて頂きました。何と言ってもEsクラ(小さいクラリネット)の名手。今回のアンサンブルでも披露してくださいます。いつも明るく、ポジティブな性格で、周囲の人を幸せにする存在です。美味しいものが大好き、料理上手。最近は筋トレにハマっているそうです。
現在、藝大フィルハーモニア首席奏者。
 
◆芳賀史徳さん
宮城県小牛田町立(現美里町立)不動堂中学校、古川高等学校卒業。私と出身高校が同じで、私が教育実習に行った際、ちょうど芳賀さんは現役の学生でした。心優しい、素晴らしい後輩です。
東京で芳賀さんと会えば、いつも2人でズーズー弁を話し、ゲラゲラ笑って盛り上がっています。
 

k あら、なんだべ。元気が?
h 元気でがすー。
k そいずはいがったごと。元気がいじばんだなや。
h んだでば。
<訳>
k あら、どうしたの(思いがけない出会い)元気?
h 元気ですよ。
k それは良かった。元気が一番だね。
h そうですね。
 
ズーズーな宮城弁講座はまた改めて。
古典から現代コンテンポラリーまで幅広いレパートリーの持ち主。現在、読売日本交響楽団。
 
◆下路詞子さん
東京出身の都会っ子。東京藝大では濱崎先生のお弟子さんでしたが、その後、私も教える機会に恵まれました。柔らかな音色がとても美しい、まさに’音美人’。若い力でオーケストラを盛り上げている姿を見て、いつも感心しています。お酒もよく飲み、頼もしい!故郷に信頼出来る奏者がいるのはとても心強いです。
現在、仙台フィルハーモニー管弦楽団。
 
◇伊藤圭(自己紹介)
宮城県古川市立(現大崎市立)古川中学校、古川高等学校卒業。
実は古川高校卒業生の中に、プロのクラリネット奏者が4名おります。私と芳賀さんの恩師である、元仙台フィルの千石進先生、元東京フィルの伊藤正太郎さん。全国を見てもこの様な学校はおそらく他にありません。今の私の音楽家としての人生があるのは、恵まれた環境があったからこそです。音楽文化の発展にご尽力くださった先生や先輩方に感謝いたします。
古高万歳!宮城万歳!
現在、日本最大級(身長183cm)クラリネット奏者。NHK交響楽団首席。
 
イギリスの作曲家ヘンリーの「バードウォッチング」と、フランスの作曲家ベッファの超絶技巧曲、「花火」を演奏いたします。クラリネットの特色が良く活かされており、大変人気のある作品です。Es クラリネット、Bass クラリネットも登場します!
 
そして、
10/1 伊藤圭クラリネット・リサイタルⅤ
です。今回もやらせて頂きます。
 
テーマは「オペラ」
メイン曲は現在ピアニストとしても活動するロシアの作曲家、ローゼンブラットのカルメン幻想曲です。オペラの名旋律によるこの幻想曲は、モティーフを変奏し、クラリネットの音域、奏法をフルに生かせるよう書かれたヴィルトゥオーゾ・ピースです。ロシア音楽を代表するラフマニノフの影響も見られ、情熱的でドラマチックな音楽が大変魅力的な作品です。
 
オペラといえば、プッチーニファンという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回の為に作曲家 内田 祥子さんに新たに編曲を依頼しました。プッチーニ・トリビュートとして、プッチーニの名旋律をメドレーでお届けします。トゥーランドット? 蝶々夫人? どの作品のメロディが入っているのでしょうか。どうぞお楽しみに!
 
当日の演奏曲目は以下のとおりです。
・ヴェルディ/ ロブレーリョ 
「椿姫」による演奏会用幻想曲 
・マスネ タイスの瞑想曲
・プッチーニ/内田祥子 プッチーニ・トリビュート 
・ローゼンブラット カルメン幻想曲
 
共演するピアニストは昨年に引き続き、榊原紀保子さんです。
*榊原さんとのCDが来年春に発売予定です。
昨年のせんくらで初演しました、吉川和夫先生の「変奏曲キーウの鳥の歌」を含む、小品集です。Rec-Labより発売いたします。
 
アンサンブル、リサイタルともにクラリネットという楽器の性格や、魅力を存分に味わって頂けるプログラムです。
全国の皆さん、美しい音楽が響く都、仙台に是非お越しください。
 
 
伊藤圭

嘉十の見たもの

2023.08.31| せんくら・うた劇場

せんくら・うた劇場、今年は、宮沢賢治原作、吉川和夫作曲による「鹿踊りのはじまり」をお聴きいただきます。
オペラ「鹿踊りのはじまり」は、2021年に作曲し、東京で初演しました。せんくら・うた劇場のために大幅に作り直しましたので、今回が改訂初演となります。
 
小さな畑を拓いて粟や稗を作っている農夫・嘉十(かじゅう)は、あるとき山の中で六匹の鹿と出会います。すすきの陰から様子を見守っているうち、不思議なことに、嘉十には鹿たちが話すことばが聞こえてきたのでした…。
 
嘉十はどんな人で、鹿と出会うことにはどんな意味があったのでしょう。柳田國男は「遠野物語」の中で、白鹿は神の使いであるとの言い伝えを記しています。一方、現実の鹿は、スマートな容姿や愛らしい眼に反して、畑を荒らす「害獣」と嫌われることも多く、電車と衝突して運転を見合わせているというニュースを今でも時折耳にします。鹿に出くわすのはそれほど珍しいことではないし、人間たちは鹿に必ずしも好感を持っているとは限りません。でも、嘉十は違います。岩手県各地で行われている民俗芸能「鹿踊り(ししおどり)」、その「はじまり」はこんなふうだった…というのは宮沢賢治の想像ですが、芸能とは、いきものに対する慈悲のまなざしを持った嘉十のような人が、幻視した神の技に畏怖し、神に通ずる通路を人々に拓いたことから始まったのではないかと思えてきます。であれば賢治の描いた「鹿踊りのはじまり」は、すなわち「芸能のはじまり」「芸術のはじまり」でもあるのです。
 
この作品に登場する鹿たちは、岩手ことばを話します。リズムも音韻も豊かでしなやかな岩手ことばが原作の大きな魅力ですが、ことばと音を両立させることは容易ではありません。田舎情緒を漂わせるだけの「東北弁」ではなく、賢治が書き留めたことばのリアリティに少しでも近づくために、岩手県北上出身の演劇人しままなぶさんに鹿たちの会話を音読していただき、抑揚やリズム、音韻を音符に置いていきました。チェコ語についての知識はありませんが、作曲家ヤナーチェクがモラヴィアのことばを音にうつした作曲の仕方と通じるものがあるかも知れません。私は長年仙台で仕事をしていますが、岩手ことばのネイティヴな話者ではないし、今回の出演者もみな同様です。しかし、そこに挑戦しないとこの作品の心棒には近づけないような気がしています。原作の一部分を省略しましたが、基本的には原文のまま歌い語ります。そして、今年もアトリエ・コパン美術教育研究所の子どもさんたちの素晴らしい絵画とのコラボレーションが実現します。
 
せんくら・うた劇場は、公演番号60、10月1日(日)16時30分~17時15分、日立システムズホール仙台・交流ホールです。どうぞお楽しみに!
 
出演:せんくら・うた劇場(アンサンブル)
ソプラノ:中村 優子
アルト:髙山 圭子
テノール:原田 博之
バリトン:武田 直之
ピアノ:倉戸 テル
作曲・監修・指揮:吉川 和夫
フルート:芦澤 曉男、パーカッション:星 律子
 

オペラ「鹿踊りのはじまり」初演のために作られたマスク(美術:上條直之)


 
 
吉川 和夫

出演アーティスト 西沢澄博さんからのメッセージ

2023.08.30| 西沢澄博

仙台フィルのオーボエの西沢です。
今年は公演番号27「こんなにいたのか!東北ゆかりの名演奏家-リード楽器奏者大集合」で東京交響楽団オーボエ奏者、最上峰行さん、そして仙台フィルの先輩である木立さんと共にオーボエトリオ、三重奏で参加させて頂きます。おかげさまで既にチケットは完売(祝!!)という事。ありがとうございます。
 
今回はクラリネットアンサンブルとオーボエアンサンブルが一度に聴ける公演ですが、オーボエという楽器はその音色にかなり個人差があり特色(性格?)が出やすい楽器だと思っています。そんなオーボエ業界のなかでもひときわ美しい音色、音楽をされるのが最上さんです。出会いはもう20年以上前、お互いにオーケストラに入団する前までさかのぼります。
たしか小澤征爾音楽塾の「フィガロの結婚」のリハーサルに師匠・宮本文昭先生に連れられて急遽お邪魔した時でした。ものすごい美音のオーボエが聴こえてきて、それが最上さんとの初対面でした。突然先生に「最上君の代わりに試しに中で吹いてみなさい」と言われ「まじ??」と思っているうちにオケの中に放り込まれました。恥ずかしながら当時このオペラを全部聞いたことが無く、テンポも指揮の振り分けもわからず、さっきまで聴こえていた美音オーボエと比較にならないミャアミャアした変な音で吹いて、落ち込んだのをよく覚えています(苦笑)
 
その後、最上さんも僕もそれぞれのオーケストラに入るわけですが時に東京交響楽団にゲストで呼んでいただいたり、逆に最上さんに仙台フィルにゲストで来ていただいたりと、オーケストラは違っても様々な交流があります。出会いの印象が強いのか、最上さんの音色は今も憧れの一つです。今回は三重奏くらい編成の小さな、密なアンサンブルなので今からその音色と一緒に音楽できることにワクワクしますし、会場で皆様にお会いできるのも今から楽しみです。
 

東京交響楽団にて最上さんとご一緒しました


 

仙台フィルにゲストとして共演した最上さん


 
仙台フィル オーボエ奏者
西沢澄博

出演アーティスト 鷲尾麻衣さんからのメッセージ

2023.08.27| 鷲尾麻衣

せんくらブログをご覧の皆様、はじめまして!
ソプラノの鷲尾麻衣です。
初めてのせんくら出演に今からワクワクしております。
 
プログラムをみると、3日間で約70公演!充実したプログラムに有名アーティスト多数!(完全にファン目線・・・)どのコンサートに行くかスケジューリングするのもせんくらの醍醐味のひとつですよね。
 
今回私はこちらの2公演に出演予定です♪
9月29日(金)14:45開演 鷲尾麻衣&又吉秀樹 「名曲アラカルト」
9月30日(土)10:30開演 鷲尾麻衣&又吉秀樹 「カジュアル・クラシック」
 
両公演とも同じメンバーですが、違うプログラムをお届けいたします。
オペラ、ミュージカル、歌曲など名曲を「ギュッ!」と集めたコンサート。バリトンの又吉秀樹さんは、共演の度にその美声に驚かされます。今回、2重唱もたくさんお届けする予定ですが、又吉さんと声を重ねる度に助けられ、いろんな表情や色が生まれます。また、ピアノの石野真穂さんのオーケストラを聴いているかのようなピアノと一緒に演奏できることも幸せなことです。舞台を通して、音楽を通して、また、当日来場される皆様とのエネルギーの交換を通して、どのような音楽が太白区文化センターにて生み出されるのか・・・是非お楽しみになさってください。
 
先日福島県のいわきにあります、いわきアリオスにてコンサートをいたしました。
こちらのお写真は、リハーサル前に舞台から客席を撮影したものです♪
 

 
いかがでしょうか?
声楽の場合は正面を向いて演奏しますので、演奏中も舞台からも客席が良く見えます。
これは、嬉しくもあり、時には緊張の原因にもなったりしますが、やはり演奏後に皆様の「笑顔」に触れられた瞬間は心から感謝の気持ちが湧きあがってきます。
 
秋の仙台にて、皆様の「笑顔」にお会いできますことを楽しみにしております。
皆様のご来場をお待ちしております。
 

 
 
鷲尾麻衣

出演アーティスト はじめてのおんがくかいさんからのメッセージ

2023.08.25| はじめてのおんがくかい

皆さま、こんにちは!
今回出演の機会をいただき、とても嬉しくワクワクしています。
 
どこかで聴いたことのあるメロディー、思わず体を動かしたくなるリズム…
ヴァイオリン、フルート、ピアノ、それぞれの楽器の音色を間近で感じ、体全体で音楽を楽しんでもらえたら嬉しいです。
コンサートが初めての小さなお子さん達も大歓迎!ぜひご家族でいらしてください♪
 
学生時代、同じ学び舎で過ごした3人が仙台の地でこうして新たなご縁で集まりました。
リハーサルも和やかに進んでいます♪
 

 
 
はじめてのおんがくかい

せんくら2022の回想  関島岳郎さん(栗コーダーカルテット)

2023.08.23| 栗コーダーカルテット

みなさん、こんにちは。栗コーダーカルテットの関島岳郎です。せんくら初出場の一昨年、そして昨年に続き、今年も栗コーダーカルテットに声をかけていただきました。実にありがたいです!三回目のせんくらへの出演を楽しみにしております。
 
さて、せんくらと言えば、昨年はなぜか私がパンフレットにおすすめはしごコースやおすすめ公演を寄稿させてもらいました。多彩な公演の中からテーマを決めて移動時間も考慮しつつおすすめコースを設定するのは難しい作業ではありますが、自分の好きな類いの行いでもあります。楽しく文章を書かせていただきました。子供の頃に時刻表で机上旅行を楽しんでいた感覚に近かったのかもしれません。
(こちらにアーカイブがあります)
 
昨年のせんくらでは、自分がパンフレットでおすすめした公演をなるべく聴いて回ろうと考えました。とは言え、自分の出演もありますので、それほど多くの公演を聴けるわけではありません。食事や移動の時間も考慮しつつ綿密に計画を立てて、チケットが発売されるとすぐに予約をしました。以下、昨年の自分の動きを簡単に振り返ってみようと思います。
 
 
2022年9月30日
 
2022年せんくらの初日、この日の出演は日立システムズホール仙台シアターホールで「栗コーダーカルテット・ランチタイムコンサート」でした。本番を終え、仙台駅近くの宿に楽器を置いて身軽になり、再び日立システムズホール仙台シアターホールへ。リスナーとしてのせんくら2022初コンサートは「鈴木優人 チェンバロ・リサイタルⅠ」でした。この日の鈴木優人さんは2回のコンサートに分けてパルティータを全曲演奏するという企画。素晴らしい演奏を堪能しました。その後は太白区文化センター展示ホールに移動して「田村響 ピアノ・リサイタル バッハ&ベートーヴェン~ドイツ音楽を奏でる~」。これまた良いコンサートでした。このはしごで、バッハの曲をチェンバロとピアノで立て続けに聴けたのがよかったです。いろいろ発見がありました。
 
その後は南北線長町一丁目駅近くの「カレーの店 南國堂」で腹ごしらえ。前回2021年にも立ち寄った南インドカレーのお店です。
 

 
写真は、ご飯少なめながらせっかく来たのだからといろいろ欲張った注文。しかし、この店は健康に配慮した料理を作っていて、胃にもたれません。コンサートのはしごの合間に食べるのにぴったり。太白区文化センターから歩いても13分ほどです。
 
食事の後は再び日立システムズホールへ向かい「次期仙台フィル指揮者太田弦が奏でる 神尾真由子×仙台フィル」でチャイコフスキープログラムを楽しみました。神尾さんのチャイコンの何と素晴らしいこと!初日からこんなに楽しんでしまって良いのかなあ。
 
 
2022年10月1日
 
せんくら二日目の出演は「栗コーダーカルテット・ファミリーコンサート」、太白区文化センターで15時に終了。本来ならこの日に本番を終えたら東京に戻るのですが、僕はせんくらをもう少し楽しもうと、自主的に宿を押さえてもう一泊することにしていました。新しい宿にチェックインをした後、日立システムズホール仙台交流ホールで「上野耕平 無伴奏サクソフォン・リサイタル」を聴きました。なんとも圧倒的な素晴らしい演奏でした。無伴奏のコンサートは演奏者の本性が出ますね。
 
充実したコンサートを聴いた後はカレーが食べたくなるものです。ホールを抜け出して住宅街の中を歩くこと11分、「カリーハウスマシャーーラ」で食事をしました。このお店、昨年も足を運んだのですが、運悪く休みだったんですよね。今年は初めて入ることができました。せっかく来たのだからと色々トッピングしたら、こんなことになってしまいました。
 

 
見た目はすごいことになっていますが、美味しかったです。今年も行きたいなあ。
 
さて、食事の後は日立システムズホール仙台交流ホールに戻って「福田進一&長谷川陽子 デュオ・リサイタル」を鑑賞。バッハからピアソラまで幅の広い選曲で楽しかったです。ちなみにこの交流ホールはキャパが250人、昨日田村さんのピアノを聴いた太白区文化センター展示ホールはキャパが120人でした。大きなホールでは豊かな響きと共に楽器の音を楽しむことができますが、これくらいの小ぶりな会場で、演奏者の息遣いすら感じられるような距離で音楽を楽しむのもまた良いものです。
 
 
2022年10月2日
 
せんくら2022の最終日です。僕は夜に東京でライブが入っているので、会場にいられるのは14時くらいまで。あまり欲張らずに太白区文化センターで二公演を鑑賞するのみとしました。そして、その二公演の間隔は30分。コンサートの合間は時間がないので、会場に着いたらまずは昼食です。一昨日の南國堂まで行く時間の余裕は無く、ホール近くで簡単に食事をできるところはないかと探すと、ホールのすぐ隣のビルに「元祖ニュータンタンメン本舗」を発見しました。ニュータンタンメンは川崎市のローカルフードで、中華料理の坦々麺とは全く違ったものです。前から一度食べてみたいと思っていたのですが、ここ仙台で巡り合うとは!
 

 
はい、ニュータンタンメンはこんな感じでした。ニンニクと唐辛子の入ったラーメンにひき肉と卵がトッピングされています。この下世話な感じが最高です。
 
ニュータンタンメンの余韻が口に残る中、高橋絵里さんと佐藤亜紀子さんの「歌とリュートで出会う シェイクスピア・エリザベスⅠ世の時代・パーセルの歌」を展示ホールで聴きました。パーセル、ダウンランド、ジョンソンなどを交えたプログラム。お二人に関しては予備知識が無かったのですが、とても良いコンサートでした。こういう巡り合わせも地元出身の音楽家を大事にするせんくらならではでしょうね。爽やかな音楽で口の中のニンニクの香りも払拭されました。
 
その後、楽楽楽ホールで1966カルテットの「GET BACK ~ビートルズクラシックス~」を楽しみました。僕の場合、学生時代にクラシックのレッスンを受けていたものの、大学卒業後はクラシック以外の音楽の世界に入ってしまったため、クラシックのコンサートは自分の活動とは別の世界の音楽として楽しんでいます。しかし、この1966カルテットのコンサートは自分と同じ側のものとして聴いていました。もちろん、メンバーはクラシック奏者で高い技術を持っているのですが、有名曲をカバーする時の視点や考え方が興味深かったです。
 
昨年のせんくらはこのような感じで満喫させてもらいました。今年も自分たちの出演はもちろん楽しみですが、会場でどんな音楽に出会えるかも楽しみにしております。皆さんも楽しんで下さいね。
 
それでは、せんくら2023の会場でお会いしましょう!
 
 
関島岳郎

出演アーティスト 音楽隊うたうたうさんからのメッセージ

2023.08.21| 音楽隊うたうたう

皆さんこんにちは!
「音楽隊うたうたう」、バリトンの武田直之です。

今年もせんくらに参加出来る喜びを噛みしめながら、暑い日々をなんとか乗り切っております。
さて、昨年の「うたのえんそく」から、また大きく広がって、今年は音楽に乗って世界旅行に出かけちゃいます!
今年はどんな子どもたちに会えるのか、どんな世界旅行になるのか、わくわくドキドキしながら仙台に向かいますよ〜!
そして今年は「ドレミの歌」の絵を募集しております!

ドーナツ、レモン、みんな、ファイト、そら、ラッパ、しあわせ。

みんなの感じるままに描いてくれたら嬉しいなぁ。

音楽と一緒に、じぶんが描いたドレミの世界が、会場のスクリーンに映し出されます!是非、われわれ「音楽隊うたうたう」と一緒に、舞台をつくりましょう!
ご応募、お待ちしておりまーす!!!
 
 
武田直之


こんにちは「音楽隊うたうたう」ソプラノの山中敦子です。
今年も仙台のお子様達にお会いできる事、とても嬉しく、ワクワクしています!

私は海無し県である岐阜県出身、現在は東京に住んでおりまして、食の宝庫である仙台に来る事が楽しみなんです!

これまでに、牛タン、海の幸、ずんだもち…沢山頂きました。
コロナ禍の公演時には、外食も難しい状況でしたので、駅地下のお惣菜を買ったりしていたのですが、そこには東京では見たことの無い、ホヤの天麩羅や、はらこ飯などなど、目移りする物が沢山!!
それ以来、必ず駅地下に寄っては、短い滞在期間中にどうやって食べ尽くそうかと悩んだり(笑)
仙台の皆さま、オススメがありましたら是非教えて下さいね!

さて、今回私たちの公演は
「First flightはじめての音楽の旅」と題しまして
さまざまな国の歌をお届けします。と言いましても、皆さんがよくご存知の童謡が沢山でてきます。
日本の童謡ですが、外国の歌が元になっている歌が沢山あるんですよ。

今回は外国語で歌う歌もあります。
言葉の意味が分からなくても、それぞれの原語がもつ響きを感じて頂きながら、私たちと一緒に、世界旅行をしましょう!

そして、今回は皆さんも一緒に口ずさんで頂けます!

コロナという未知のウィルスに世界中が悩まされ、歌う事を禁じられた約3年という長い期間が明け、幼稚園、学校などに子ども達の歌声が戻ってきました!
小学生の我が子も、音楽の授業で歌った歌をおうちで嬉しそうに口ずさむ姿に、母としても、やっとこの時が帰ってきた、と感無量でした。

さぁ、これから!
子ども達も皆さんも出発です!
親子でたくさん歌いましょう!
知っている歌があった、口ずさんで下さい。

「音楽隊うたうたう」の公演は、小さなお子様にもよりお楽しみ頂けます様に、スライドの投影もありますので、目と耳と心でお楽しみ頂けましたら嬉しいです。

それから、ドレミの歌の絵の募集もしています!
応募下さった絵は、当日スライドで映し出されますよ!!
是非応募してくださいね!
 
最後に、クイズです!
みなさんよくご存知の「鬼のパンツ」はどこの国の歌が元になったでしょうか?

答えは9月30日せんくらで!!
 
 
沢山のお子様にお会いできる事、楽しみにしております!
 
 
山中敦子


今年もせんくら<音楽隊うたうたう>にて演奏をさせていただきますことを楽しみにしております。
私たちのこのグループ名は左から読んでも<うたうたう>、右から読んでも<うたうたう>です。
とにかく皆様ご存じの歌を沢山歌います。歌いまくります。

最初は0歳からのコンサート企画ということでお引き受けしたのですが、ステージに出てみると、お子様は勿論ですが沢山の大人の方のご来場があり、いつも驚いております。幼いころ母親が歌ってくれた曲、お風呂の中で歌った曲、いつになっても心に残っている懐かしい曲が沢山あります。
文部省唱歌が教科書から消え、日本の名歌は次第に知る人も少なくなっている昨今です。
童謡もどんどん傾向が変わっていき、懐かしい曲を子供たちは知らずにいます。
そんな状況にいつも不安と不満を感じている私です。これからも日本の童謡、日本の名曲を次の世代へ伝えていきたいものです。

今年はコロナ禍の苦しい時期が明けようとしてはいますが、まだまだ不安な日々をお過ごしのこと思います。そんな中で、まずは子供たちと「はじめてのおんがくの旅」へご一緒しませんか。英語、イタリア語、フランス語、と各国の言葉を聴きながら世界のいろいろな国へ旅に出かけましょう!「First flight はじめてのおんがくの旅」です。

音楽隊うたうたう(せんくら2022)


 
 
庄司美知子

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