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SENCLA BLOG

ブログ

ジュゼッペ・アンダローロ
2006.07.18

パパは、今日もがんばる

ジュゼッペのパパは、今日もがんばる。−オオ・ミオ・バッビーノ・カーロ。ジュゼッペ版−

ジュゼッペは、仙台、ロンドン、ブゾーニなど数々の国際コンクールで優勝という負け知らずのピアニスト…。などと書くと、太っ腹で、多少の事にはびくともしないように思えるかもしれない。一見、そつなくこなしているように思える影には、本人はもちろん、それをバックアップする人たちの涙ぐましい努力あっての彼だなあと思うことがある。

ジュゼッペがピアニストになる決心をした時、イタリア本土まで毎週レッスンに連れて通ったのはお父様。それは数年に及んだとか。ジュゼッペが言うには、もう若くない24歳となった今でも、お父様には何かと頼っているそうだ。彼が忙しい時には、不慣れな英語にも心を込めたイタリア語(?)で対応してくれる、とか。

電話の向こうで「ジュゼッペ、ノー。パパ!Eメール、Eメール。チャオ。」これがすっかりおなじみとなったジュゼッペパパ連絡用語だということ。そして、パパは直ちにパソコンに向かう。多忙な息子に代わってプッチーニの歌にもあった「ああ、いとしのお父様」になるようだ。イタリアのパパ達は、昔から懐が深く、地中海のような広い心で子供たちを愛し見守ってきたのかもしれない。それが、情熱の国、イタリアの礎となっているのかも。お父様の愛に支えられて、今日もジュゼッペは舞台に立つのだ。

仙台国際音楽コンクールボランティア 大塚幸子

http://www.simc.jp/

仲道祐子
2006.07.17

料理

今日のテーマはずばり、料理です!

以前、何かで読んだ気がするのですが・・・
血液型
A型の人は、食べる雰囲気を楽しんで食事をする。
B型の人は、食べ物そのものの味を楽しむ。
O型の人は、食べ物を栄養だと思って食べる。
AB型の人は・・・あっ、しまった、忘れてしまいました〜
出だしから甚だいい加減な記憶を記してしまいすみませんm( _ _ )m

ちなみに私はO型。食べ物はしっかり栄養だと思い込んで食べています。

日頃、コンサートの日や移動の日というのは、どうしてもお弁当や外食になってしまいます。これで栄養は大丈夫なのだろうか?と、家で過ごす日は頑張って栄養のバランスなどを考慮してなるべく作るようにしています。でも、料理って性格が出てしまうものですね。凝ったおいしいものを手間隙かけ作るよりも、その時間は何か他の事をしたい(凝ったおいしいものは外で食べるもの)。その上、興味が無い事に対してはとても大雑把な性格・・・なのでうちの料理は栄養バランスこそしっかり考えてはあるけれど、味は「まあ、こんなものか〜」というもの、でした。

ところが先日、素晴らしい物を発見したのですよ!!!!!!cookpadって皆様ご存知でしょうか?レシピサイトなのですが、これが重宝することったら!!!料理に情熱を傾けていないうちのキッチンにもある材料で、料理に情熱を傾けていない私でも出来る簡単おいしいレシピがてんこもり。今日使いたい食材で検索をかけると次から次へとおいしそうなレシピが出てくるのですね。しかも、手間いらずのもの。それを参考にしながら、いつもとは一味も二味も違ったおいしいものが作れるんです!おいしいものって手を抜かずきちんと段取り踏んで作らないと出来ない・・・と信じていた私にとってはちょっとした目から鱗でした。

そして、昨日。ついに禁断の橋を渡ってしまいました・・・。お菓子作りに挑戦いたしました!お菓子作りというのは、とにかく材料を正確に計って、泡立てたり混ぜたりをしっかりしなくてはいけない、(らしい)。そうしないとかなり悲しい出来になる、(らしい)。

「正確に計る」なんてそんな事できない!と、封印してきた分野です。ところが前述のcookpadにて「とにかく簡単でおいしい」「ホットケーキミックスを使って出来る」と大変評判の良いSUSYさんの「ホットケーキミックスで簡単バナナケーキ」。
http://cookpad.com/susy/recipe/98633/
レシピを見ながらも、やってしまった全て目分量の計測。しかも、焼くときになって気が付いた「うちにはケーキを焼く型が無い・・・。」買いに行くのも面倒だったので適当にうちにあったボウルにタネを流し込んで焼いてしまいました。あまりにも凄い作り方をしてしまいましたが、ちゃんと出来ましたよ!!!わが人生初のケーキです。ホットケーキミックスを使っているのにホットケーキの味ではなくちゃんとバナナケーキでした。やれば出来るものですねっ。何事も挑戦してみるものですねっ。

仲道祐子(ピアノ)

ホァン・モンラ
2006.07.17

2006年07月17日

ここではヴァイオリニスト、ホァン・モンラさんではなく、ホァン君という一人の青年について少し書こうと思います。写真よりずっと若く見えます。そう、普通の青年・・26歳のね。食事を一緒に何回かしました。とても周囲の人に気を使い、心配りができる青年でした。

例えば、食事中。

「ちゃんと食べてる?」「こっちの美味しいよ、取ろうか?」と部屋中の人に声をかけてくれる。大好きな食べ物は勿論「中華」。

ホームステイ先のパパが作るラーメンは特にお気に入りだったようです。
「パパが作るラーメンは美味しいよ。食べた?」「パパ作ってよ。」
パパさんの都合も聞かず皆に声をかける(本当に美味しいラーメンでした)。

食事中ある人がホァン君に質問した。

「作曲家では誰が好きですか?」ホァン君は食事中の手を止めて暫く考えて答えた。
「今はバッハとドビュッシー。今はね・・だけど明日になったら変わっているかもしれないな。」
「毎日変わるんだ。でもね、心の中にあるのはヴァイオリンが好き、音楽が大好きって気持ち。皆に僕の音楽を聴いて欲しいって思うよ。」

好きな音楽家を一人決めるというのは難しいと思います。ホァン君は今の正直な気持ちを私達に自分の言葉で話してくれました。

ステージで彼は天から与えられた才能を惜しむことなく聴衆に伝えてくれます。

ヴァイオリニスト、ホァン・モンラ26歳。どんな人生を歩んできたのか、優しい青年です。ステージを下りた彼の魅力も感じてください。

ヴァイオリニスト・音楽家・・近寄りがたいかもしれません。でも、会場で彼を見かけたら是非声をかけてみてください。恥ずかしそうに返事が返ってくるかもしれません。

仙台国際音楽コンクールボランティア 栗原定子

http://www.simc.jp/

ジュゼッペ・アンダローロ
2006.07.17

2006年07月17日

シューマンの子供の情景。

タイトルからすると子供向けな感じですが、作者の意図としては大人が子供心を表現してみせるための曲集なんだそうで、そういうところがロマンチストのシューマンらしいです。7曲目の「トロイメライ」が有名ですね。

スーパースターで当時の女性たちから熱いまなざしを注がれていたリストですが、晩年は僧侶として暮らしながら作曲していたようです。「エステ荘の噴水」という曲名は、僧侶としてローマに住んでいるときに、近郊の町ティヴォリのエステ荘というところにある噴水の様子を表したことから付けたそうです。

ベルギー人作曲家でオルガニスト、フランクの小曲「人形の嘆き」。子供の発表会なんかでも弾かれそうなやさしい曲ですが、こういう曲をコンサートで聴けるというのもなかなか無い機会かもしれません。

ドビュッシーは当時としては革新的な作品を数多く産み出した作曲家ですが、その一方でとても親しみやすい曲もたくさん作っています。その筆頭が「月の光」でしょう。それから「夢」。どちらも夜を素敵なムードに包み込んでくれるような曲です。もちろんお昼に聴いても素敵なムードです。それから、愛娘”シュシュ”のために作った楽しい曲集「子供の領分」の「人形のセレナード」や、前奏曲集第1巻から「アナカプリの丘」と「吟遊詩人」といったちょっと不思議な雰囲気の曲まで、様々なドビュッシーを楽しませてくれそうです。

水をモチーフにしている音楽作品って結構ありますが、ラヴェルは実にうまいです。タイトルからしてわかるように「水の戯れ」は水の様子を表した作品で、実際にとってもみずみずしいのです。「夜のガスパール」はアロイジウス・ベルトランという人の詩集で、そのなかから3篇を音楽にしたそうですが、1曲目の「オンディーヌ」は水の精のお話で、これも水を表現した曲になっています。

きっと一番なじみの無い作曲家がヒンデミットだと思います。彼は20世紀のドイツを代表する作曲家で、ヴィオラ奏者でありました。とても多才で数種類の楽器を弾きこなすことができたそうで、しかも単独で演奏することが少ないような楽器でも独奏できるような作品をたくさん残し、作品は600以上を数えるそうです。「ルードゥス・トナリス」はピアノの曲集ですが、ふつうのクラシック音楽からすると、ちょっと「新しい」感覚かもしれません。ちなみにこの曲集の最初の曲の楽譜をひっくり返すと最後の曲になるようです。これってスゴいかも・・・。

仙台国際音楽コンクールボランティア 千葉周平

http://www.simc.jp/

仲道祐子
2006.07.16

数独

武藤章さん撮影による裕子様

みなさま、こんにちは。ピアノの仲道祐子です。

せんくら2006では10月7日、8日、9日とフル出場させていただきます! ソロ・プログラムを毎日。そして、音楽もお人柄も大好きで大ファンであるチェロの長谷川陽子さんと2回。楽しみです!!!

さてさて。「ブログ7回分お願いします。」と依頼があり「はい。分かりました〜。」と、即答したのは良いものの、内容については未だ何も見通しが立っておりませぬ・・・。気の向くままに音楽の事、私自身の事、趣味の事などを書いていこうと思いますので、みなさまどうぞお付き合い下さいね。

という訳で、今回のプログラムなどについてはまた後日。(気が向いたら・・・)で、今日は私の旅の必需品について。

「鉛筆」。これはもうすべての音楽家にとっての必需品!(もちろん、ピアノ奏者以外にとってもですよ!)楽譜に書き込みをするためです。ちょっと丁寧な方になると、書き込みを訂正するのに消しゴムを使うこともいたします。ちなみに仲道家では、ピアノのところには鉛筆のみが常備され、万が一書き損じなどがあった場合は鉛筆でゴシゴシ・・・。

でも、旅道具の中には鉛筆と消しゴムの両方がきちんと筆入れに収納され、常備されています。コンサート会場についてから必要になった場合に備えて、が一つの理由。もう一つの理由が「数独」。(こちらの理由でのほうが断然活躍頻度が高い!!!) ナンバープレイスとも言うのですが、縦横9つのマスの中に1〜9までの数字を一つずつ入れて行く、というパズルです。脳内トレーニングの本としてもでています(初めて「数独」という言葉をご覧になる方・・・ググって見て下さいませ)。シンプルにして実に奥が深いパズルなのですよ。

これがもう無くてはならない新幹線の友!!!2,3時間はあっという間に経過してくれます!!!コンサートに行く時の新幹線の中ではすぐ熟睡できるのに、何故か帰りの新幹線の中では眠れずモンモンと過ごしている私にとって、これは「ふと気が付いたらもう東京駅現象」を引き起こしてくれる有難い有難い物なのです。苦労して、努力して、頑張って、頭を酷使して、やっとの思いで解けた時のあの爽快感!すっかりクセとなっております・・・。

今回のせんくら2006終了後、東京行きの新幹線の中でビール片手に数独に没頭している女性を見かけましたら、それは、おそらく仲道祐子でしょう。

それでは、明日のテーマはまた気が向くままに。みなさま、ごきげんよう。また明日。

仲道祐子(ピアノ)

ホァン・モンラ
2006.07.16

2006年07月16日

第1回仙台国際音楽コンクール(2001年)ヴァイオリン部門優勝のホァン・モンラさん。

今週は、コンクール期間中からホァン・モンラさんと交流のある仙台国際音楽コンクールボランティアが、ホァン・モンラさんを紹介します。

ホァン・モンラ(黄蒙拉)1980年、上海生まれ現在26歳。4歳でヴァイオリンを始め上海音楽院でリナ・ユ女史に師事、2002年7月上海音楽院学士課程を卒業、現在ロンドン在住。メニューイン、スターン、アッカルド、チョーリャン・リン、グラッキー、ザハール・ブロン氏他のレッスンを受講。これまでに仙台フィルハーモニー、ドイツ国立フィルハーモニー、深セン交響楽団、上海交響楽団、アンサンブル金沢と共演。

ヤポンスキー国際ヴァイオリン・コンクール第3位(1999)ヴィニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール第2位(2000)第1回仙台国際音楽コンクール第1位(2001)、第49回パガニーニ・コンクール第1位(2002)などを受賞。

少年っぽさの残るホァンさん、仙台国際音楽コンクール当時はまだ21歳だった。ステージ上の彼の音は弾き始めの音を聴くまでは全く想像できない。

予選ではバッハ「ヴァイオリン協奏曲」パガニーニ「カプリス1番、17番」を弾いた。その超絶技巧的な曲を実に生き生きと難なく弾いてしまった。細部において満足のいく素晴らしい演奏だったのを覚えている。

高音部の美しさ、中音域が豊かで気持ちよかった。ヴァイオリンが感情を持って歌っている・・そう感じた。私がホァンさんの演奏、音について書くより実際に会場で彼の演奏を聴いてください。

「赤丸急上昇のヴァイオリニストに間違いない!」って思います。

仙台国際音楽コンクールボランティア 栗原定子

http://www.simc.jp/

ジュゼッペ・アンダローロ
2006.07.16

2006年07月16日

第1回仙台国際音楽コンクール(2001年)で優勝して以来、毎年仙台にやってきて演奏を披露してくれているイタリアーノ、ジュゼッペ。

今回はまさに「どこかで聴いたクラシック」。おなじみの曲をたくさん弾いてくれますので、一通り見ていきましょう。何かの参考にでもなればということで。

まずはやっぱりモーツァルトのトルコ行進曲。言わずと知れた超有名曲ですが、曲の後半で突然乾いたシンバルのような打楽器が鳴り響く演奏を聴いたことあります?
Christian Zacharias氏のCDを初めて聴いた時にそれが出てきてビックリしたことがありますが、モーツァルトが生きていた頃のピアノには、その打楽器が標準装備されていたものがあったそうです。今のピアノにもあったら楽しそうだけどなぁ。

おなじみの曲というとたいていは何かニックネームが付いているものですが、ショパンのノクターン2番には不思議と無いですね。こんなに知られた曲なのに。誰か素敵な愛称を付けてあげてはいかがでしょうか。ちなみにエチュード1番の方は「エオリアンハープ」という素敵な名前で呼ばれています。シューマンが「エオリアンハープのようだ」とこの曲を評したからだそうです。

ロマンチストの皆さん、ベートーヴェンはいかがでしょうか。激しさとか雄大さで物語られるベートーヴェンですが、「月光」1楽章や「悲愴」の2楽章のような、思わずうっとりとしてしまう音楽も彼は得意のようです。

バッハのゴルトベルク変奏曲は、バッハが音楽を手ほどきしたことのあるゴルトベルクという音楽家が不眠症に悩む伯爵様のために夜な夜なこの曲を演奏して楽しませた、というエピソードからこの名前がついたらしいのですが、それが本当かどうかは定かではないようです。まともに演奏すると40〜50分くらいはかかるというものすごい曲ですが、今回はその最初と最後を美しく飾るアリアをどうぞ。

仙台国際音楽コンクールボランティア 千葉周平

http://www.simc.jp/

西江辰郎
2006.07.15

仙台フィル&新日フィル

仙台フィル

さあいよいよ七日目に入ったぞ;結構大変・・・・・文章。
何だか話が飛びすぎて、何のブログなのかわからなくなっていますよね(^0^;せんくらです。

少しは僕の日常を見ていただけましたでしょうか?

言葉で言うなら、負けず嫌いで、趣味は人間観察とか・・・・

そうそう、運動したくてたまらないんです。桐朋に入ってから、当時一週間に1時間半しか体育はなかったんですよ!これは男にはきついです。それ以来あまり運動できていないから、10年ほどたまっていることになりますね!

仙台フィル、新日本フィル、どうですか?ときかれることもあるのですが、僕はどちらも大好きです。

仙台フィルでは同じプログラムがまわってくる回数は少なかったですが、ホントにたくさんの曲と出会うことが出来、色々な指揮者、ソリストと話したり、交流を持てる機会も時間も多かったとおもいます。外山監督、梅田俊明さんから教わることも多かったですし、時にはきつく叱って頂いたり、アドバイスを下さったりしました。一時にその演奏にじっくりと取り組むことが出来るというのはとても大切なことだとおもいます。またメディアの出演や自主企画の演奏会をしたい場合に、こちらからお願いしたときも、とても親身に考えてくださる余裕は仙台ならでは、かも知れません。

新日本フィルは、すみだトリフォニーホールとフランチャイズをしていて、そこで練習もできるという環境で、とても恵まれています。楽団員一人一人がそれぞれにオケ以外でも活躍していて、事務局も奏者みんなをそれぞれにアピールしているという点で、素敵だなと思います。新しい発想や企画もあり、面白いです。

どちらも和気藹藹とした仲の良いオーケストラです。

将来合同演奏会みたいなのがあったらいいのになと思います。

今回の仙台クラシックフェスティバルで、音楽をもっと身近に感じる方がどんどん増えたらうれしいです。演奏家を育てるのはお客さまですし、聴いてくださる存在がなかったら、僕らは何に向かって・・・・神?ということになりますものね。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

それではまた!お会いでき、演奏を聴いていただけることを楽しみにしています。

季節柄ご自愛ください。皆様にくれぐれも宜しく、あとは僕が練習して、祈るだけです。
「○×△□!!」

西江辰郎 2006年6月11日
http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/

新日本フィルハーモニー交響楽団
http://www.njp.or.jp/njp/index.html

仙台フィルハーモニー管弦楽団
http://www.sendaiphil.jp/

松山冴花
2006.07.15

音楽とジュリアード音楽院

最後のブロッグです。変なことばかり書くので仙台オフィスの人達もハラハラしてたかも。

最後は音楽とジュリアード音楽院のこと。

かれこれジュリアード音楽院にはもう17年近く通ってます。プレカレッジ9年、バッチェラー4年、マスター2年、で今のArtist Diploma 2年目突入中。それを言う度に友達から冗談のネタにされます。

でも音楽のおかげでここまでいろんな体験をさせてもらって、そして成長させてもらって本当に有り難く思います。

音楽が専門じゃなくて、でも音楽が好きな人に会って音楽の事、日常の事を話すと安心できる。音楽のおかげで色々な所に出かけ色々な人に出会って、何処かに行く度に必ず新しい経験ができる、その上自分が好きな音楽を人前で弾ける、自分が普通なかなかだせない思いを心底からその時弾いている曲にぶち込める。その気持ちが聴いている人、一緒に弾いている人、先生、教え子に伝わった時がヴァイオリンを弾いていて一番幸せな時。

ステージの上に立つのは怖くない?と時々聞かれますが、音楽に自分が乗ったら、全く。ずっとその時間がつづいてほしい。

これからもがんばります。120%ではなく、自分にあった弾き方、解釈、そして絶対何もかも一人では出来ないので、周りの人達からのサポートにも頼って、一歩一歩限りない道を歩んで行こうと思います。

いつも温かい応援、有り難うございます。

See you all in October!

松山冴花(ヴァイオリン)

西江辰郎
2006.07.14

2006年07月14日

今日はショスタコーヴィチの交響曲第7番、バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ、スターウォーズ、未知との遭遇、音階、ワーグナーのワルキューレなどをさらいました。

毎日いつの為の曲を練習しているのかよくわからなくなっていますが、こんなのにも慣れてきて、準備を早くにするように心がけています。

ところでショスタコーヴィチですが、この曲は「レニングラード」といわれていて、バスのテーマに長三和音がそのままの形で移動するテーマがあります。この曲は僕がスイスへ留学していた際、ミッシャというサンクト・ペテルスブルクから来ていた友人が、「タツ!この曲知ってる?」といって、学校にあったアプライトピアノで吹き飛ばんばかりの大音量で弾いてくれた曲です。あまりのうるささに、すべての部屋からみんなが出てきて、それはそれは・・・・・・

彼にはマリナという姉がいて、彼女が最初にスイスへ来ました。そして、「私には弟がいるの、彼は私なんか肩に担いで歩けるんだから!」というので、そんなばかなと思っていたのですが、半年ほどして本当に弟がスイスへ留学してきたら、姉を本当に片手で持ち上げ肩にのせて階段をおりていくんです。まあ、姉は軽そうだったから45キロくらいかも知れませんが。

ミッシャが来てからというもの、次第に物が壊れていきます。まず、トイレの扉がしまらなくなり、ブラインド、取っ手、しまいには学校のオートロックの扉、絨毯、洗面台、ピアノ・・・・パワーがあり過ぎて、彼としてはやさしく取り扱ってるつもりなのですが、色々吹っ飛んでいきます。

あるとき、学校から遠くに住んでいたミッシャに自転車を下さった方がいました。26段ギヤつきのマウンテンバイクで、なかなか良いものだったのですが、1週間後、壊れているんです。「どうしたの、これ?」と聞くと、「ああ、あのね、ギヤを変えずに学校まできたら、途中で壊れてさ、Haha!」と、ミッシャ。
「・・・・・・」
返す言葉もありません。

だって、いちばん重いギヤで、しかも学校へは歩いてだってかなり急な坂があるんだから、普通 漕げないだろう・・・・!!そりゃ、チェーンも切れる・・・そんなこんなで、ウォッカの飲み方などを教わったり、ハチャメチャでした。

今僕がショスタコのこの曲を聴いて、このパワーを少なからず理解でき想像できるのは、ほんと彼のお陰だとおもいます。

西江辰郎
http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/

新日本フィルハーモニー交響楽団
http://www.njp.or.jp/njp/index.html

仙台フィルハーモニー管弦楽団
http://www.sendaiphil.jp/

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