今年の4月から仙台ジュニアオーケストラの事務局として運営に携わり、はや5ヶ月が経ちました。年に2回の演奏会へ向けて、月に3〜4回の練習はパート練習と合奏練習を織り交ぜながら…。特に今年は、3年に1度開催のジュニアオケフェスティバルと昨年に引き続くせんくら出演もあり、大忙しです!
今年入団した団員のある人は、初めてコンサートホール・ステージで合奏練習した時にとても緊張したとか!本番を何度も経験している上級生の団員は適度に緊張しつつも指揮の山下一史先生、松元宏康先生のご指導のもと、伸びやかに演奏。さすがですね!
さて、8/17〜19には新潟市のりゅーとぴあにてフェスティバルに参加し、参加9団体で最も規模が大きく、大編成の2曲を堂々と披露してまいりました。せんくらにご来場の皆さまにも、仙台ジュニアオケが奏でる雄大な「《ニュルンベルクのマイスタージンガー》前奏曲」と、ジャズの小粋さや個々の技術が煌く「パリのアメリカ人」をお楽しみいただければと思います!
財団法人仙台フィルハーモニー管弦楽団
演奏事業部 好川暁子
「ジュニアオーケストラ・フェスティバルin新潟 2007」に応援に行って来ました!!
先日、事業団の方から 「せんくら」にブログをとの依頼を受け、一瞬、たじろいだのですが、やはり、ジュニアたちが如何に頑張っているかを、皆様にお話できる機会やツールがあまりないので、これは絶好のチャンスだと思いお引き受けしました。
先ず、ブログの前に子供たちを支えて下さいました関係各所全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。保護者一同心より感謝いたします。
さてと・・・・8月19日日曜日、この日も朝6時だというのにカーテンを開ければもう陽射しが眩しいくらい。7時に仙台を出発。東北道、磐越道から新潟中央インターで下りて県庁を左手に千歳大橋を渡り、JR越後線沿いに白山駅から市役所を抜け、西堀通を古町へ。
ホテルの駐車場に車を入れ、信濃川沿いを散歩しながら会場入りすることに。新津屋小路から万代橋のたもとに出ると川沿いに「やすらぎ堤」というきれいに整備された遊歩道がある。豊富な水量を湛える信濃川はさすがに日本一。強い陽射しの中、水上ボートは優雅に水面にしぶきを上げ、のんびりした風景と、わずかな川風を感じながら、芝生の上を歩くこと10分、八千代橋をくぐり、昭和大橋のほうを見たら、何やら人だかりが。まさか螺旋歩道からはみ出しての長蛇の列??と思いきや、信濃川祭りとやらで、イベントやフリマを見に来た人たち。ホッ・・・
「りゅーとぴあ新潟」は全面ガラス張りでとても開放感があり、屋上には庭園があり、緑のじゅうたんがびっしり敷き詰められていた。螺旋歩道から入り口を入ると(たしか11時半すぎ)もう会場前は長蛇の列ができていた。
45分に開場。階段で2階に上がり会場へ入る。「わあ〜!すごい・・・・無言」って感じ。ホールは四方からステージを囲むように席があり2000人も収容可能だとか!天井がとても高く、音抜けがよさそう! 四方に入り口があり空気の通りもよさそう!・・・とあっけにとられ、我に返って慌てて席を探す。
1階と2階の一部はジュニアたちと関係者の席、一般は2階正面と3階の席から鑑賞。私たちはステージから見て3階の野球で言えば「ライト方向!?」に陣取って。あまりに広く、仙台からは100名以上の方が来ているはずなのに、一体どこにいるのやら??
・・・と、隣の人に声をかけられた。「仙台の?」「そうです!!」仙台ジュニアのご父兄だった。
会場の外からは「ロビーコンサート」の音が聞こえて来る。見に行こうかとも思ったが3階から1階に下りるのも・・・しかも最近は一度座ってしまったら何故か「ケツが重たい(笑)」
連れが喉が渇いたと自販機を目指し席を立った。10分くらい経ち、ロビコンを見たお土産を持って上がって来てくれた。
12:25 トップバッター「みたかジュニアオーケストラ」の挨拶が始まった。いよいよだ。12:30 みたかの演奏が始まる。1曲目はOGをフューチャーした演奏。最初の緊張した感じから2曲目は、だいぶ音も落ち着いてきたようだった。60名ほどだったが、頑張った。
1団体およそ30分の持ち時間。入れ替え、会場セッティング変更が約10分。
続いて初参加の「すみだトリフォニージュニアオーケストラ」発足からまだ2年経たない出来たてほやほやの団体。でも中味は半端じゃなくまとまりがあり、特に弦楽器の響きは「つわもの?」と思うほどのレベルの高さを感じた。
13:40 仙台ジュニア登場。事前にちゃんと「ステージマナー」も会得したとのこと。入場もスムーズにいった。120名乗ってもまだ後ろにだいぶ余裕のあるステージで、その広さにまたあらためて驚いた。
1曲目「マイスタージンガー」松元先生が入ってくるなり、会場は大きな拍手に湧いた。子供たちの表情から緊張した硬さが少しほぐれたように見えた。亀倉君の「初コンマス」も凛としてなかなか素敵だった!
そして山下先生登場! 何か「オーラ」があった。ピリッとした空気になる。「パリのアメリカ人」という、ジュニアにありがちではない難曲を選曲し、先生も相当の神経を使われたんだろうなと。半拍外してもズレてしまいそうな緊張感を、大きな温かい指揮で、こどもたちの心をほぐしながらジャズ風の特異性のあるこの曲を、楽しくノリなさいと導いてくださった。
他のジュニアもレベルはそれほど変わらないとは思うけれど、やはり山下先生に引っ張られた子供たちは光ってたなぁ!!堂々たる演奏だった。弾き終えた満足感と安堵感で、みなさわやかな笑顔になった。
最後にコンミス、井川さんの頭をなでたパフォーマンスに会場もどっと湧き、「山下一史、ここにあり!」という貫禄を見せてくれた。「この子らに惜しみない拍手を!」のパフォーマンスをされる指揮者が多い中、山下先生はきっと本音で全員に「よくやった!!」と言わんとして井川さんの頭をなでてくださったのだろうと思ったら、ジーンと胸が熱くなった。さすがに仙台ジュニア「無心の尊さ?」・・褒めすぎかな・・「親バカ」で。
浜松、豊田、北九州、最後に新潟の演奏、そしてフェスティバルオケの演奏2曲が終わると、既に夕方5時半を回っていた。みんなよく頑張った!ブラボー!
5時間という長時間、本当に熱く燃えたフェスティバルだった。
みんないい顔してた。元気と感動をもらえた。ありがとうね!
最後に父母の会役員の感想を少し。
《同じ目標を持った同志がまた3年後にフェスティバルで会えることを楽しみに、お互い頑張る事ができたら素敵ですね!》
《すみだの短期間で高いレベルまで出来上がった経緯など、学ぶべき点などもあるかもしれない。志の同じ同年代の団体の演奏を聴く事は子供たちにとって大きな刺激になったようだ。》
《子供たちが安心して演奏できたのも細部まで気を配ってくださったスタッフの方々がいらしてくれたから。子供たちもちゃんとスタッフの方たちに感謝の気持ちを持ってもらいたい。》
以上、本当に感謝、感謝の一日でした。
追伸
急遽作ったTシャツ、団員はじめ、ご父兄の方からも「カワイイ!」「目立ってよかった」と大変好評をいただき、父母の会役員一同心の中で「スリーピース!」状態です。たまたま今回のプログラムの表紙の色合いと偶然同じで、それも密かにニンマリでした。♪♪ あの青い空のように 澄み切った心になるよーに・・♪♪ との親心が込められているのだぁ・・(笑)なんちゃって!!
仙台ジュニアオーケストラ父母の会 佐々木 佳代子
ちょうど折り返し地点の三人目は、金管5重奏でも真ん中に座るホルンの斎藤雄介君の紹介をします。彼は前任者の上間君の異動に伴い、難関のオーディションを乗り越えて晴れて9月から入団します(8月末現在)。若き期待の新星!ピカピカホヤホヤピチピチのホルン吹きです。というわけでネタが無いので本人からの自己紹介をお送りします。
こんにちは。金管五重奏でホルンを担当します斎藤雄介(さいとう・ゆうすけ)です。
皆様どうも初めまして。m(__)m
私は9月より仙台フィルに新しく入団させていただくことになりました。宮城県の皆さん、東北の皆さんに音楽を身近に楽しんでいただけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します!
…ということで、この“せんくら”にも今回初めて出演させていただくわけですが、たくさんのコンサートを気軽に楽しめるこういったイベントは本当に素敵!今(8月下旬!)からとても楽しみです。是非みなさん、ご家族と、友達と、恋人と(!)…“せんくら”へいらしてくださいね。
さてさて、今回の“せんくら”では私にとって他の楽しみがあるんです。
何だかわかりますか??
…絶対にわからないと思います!(笑)
実は、金管五重奏で共演するTubaの大塚哲也氏(以下、大塚先生)とは不思議な縁がありまして、なんと地元が同じ千葉県の東金市!
…というだけならまだよくある話ですが、出身の中学、高校、大学、そして初入団したオーケストラがすべて同じなのです!!
こういった偶然もあるんですね。信じる信じないは別として、江原さんと美輪さんに「これは必然よ。」っておそらく言われると思います(笑)。
大塚先生には、私が高校生の時から色々と目をかけていただき、本当に感謝しています。今回が初めて(?)の共演ですから、私が楽しみなワケ、おわかりいただけたのではないでしょうか?
9月から入団ということで、今引越の準備でとても慌ただしいです。慣れない土地での新生活は、なかなかパワーが必要なことだと感じていますが、肉を食べて、温泉に浸かって、ジムで鍛えて(早く入会しなくては!)、いっぱい練習して頑張ります!
それでは皆さん、まだまだ暑い日も続きそうですが、暑さに負けずお過ごしください。
斎藤でした。m(__)m
仙台フィル金管五重奏
私たち仙台ジュニアオーケストラは、新潟の政令指定都市へと移行する記念すべき年に行われた「ジュニアオーケストラフェスティバルin新潟 2007」に参加しました。
いつもとは響きの違うホールでの演奏や、特別編成で他のジュニアオーケストラの人と一緒に演奏したフェスティバルオーケストラなどの経験はとても貴重なものでした。また、他の団体の演奏や団員との交流は、楽しい思い出になるとともに良い刺激となりました。
新潟で学んだことや感じたことがせんくらでの演奏に生かされるよう、練習に取り組んでいます。今回の曲目は、クラシックはもとより、ジャズなどの要素を含んだ曲にも挑戦しています。せんくらでは、更に成長した姿を皆さんにお見せしたいと思います。
せんくらにぜひお越し下さい!
仙台ジュニアオーケストラ
インスペクター 落合涼香
入団式で、曲目が決まり各講師によるパート別の練習を行い、6月下旬には、松元宏康先生指揮の合奏練習が、7月上旬には、山下一史先生指揮の合奏練習が行われ、練習は、ハードでしたが、団員にとっては、すごく充実した練習になりました。
また、8月9日・10日にはジュニアオーケストラの夏期集中練習が行われ、両日とも、朝から夕方まで、休憩をはさみながら、指揮者・講師の熱い指導のもと、団員は、一生懸命練習をしました。
今年は、ジュニアオーケストラ・フェスティバル(3年に一度開催。前回は、浜松)が、8月17日〜20日まで、新潟市で開催され、全国公立ジュニアオーケストラ連絡協議会に加盟している9団体が、全国の仲間たちの演奏を聴くことで互いに良い刺激を受け、その貴重な経験を地元での演奏活動に活かすために演奏を行いました。仙台ジュニアオーケストラは、「せんくら」でも演奏するワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲とガーシュウィンの「パリのアメリカ人」を演奏しました。
新潟に着いた日から、休む間もなく、練習を開始、19日の本番前に、何回も合奏練習を重ね、本番をむかえました。本番は、舞台袖にいたので、客席では、聞くことができませんでしたが、お客様の大きな拍手が鳴りやみませんでした。
財団法人仙台市市民文化事業団
コンクール推進課 後藤 秀彰
こんにちは、仙台ジュニアオーケストラ インスペクターの小野寺陽です。
今回、仙台ジュニアオーケストラが「せんくら」で演奏する曲についてですが、この曲目が、音楽監督の山下先生から発表された時、迫力のある“マイスタージンガー”、陽気でポップ調な“パリのアメリカ人”、そして壮大なドヴォルザーク“交響曲第8番1楽章”と、いろんな音楽が、一度に楽しめて良いなあと思いました。
今年で、2年目となる仙台クラシックフェスティバルに向けて、素晴らしい演奏できるように、頑張っていこうと思います。
仙台ジュニアオーケストラ
仙台ジュニアオーケストラでは、3月に行われたスプリングコンサートをもって卒団生・退団生44名の欠員が生じたため、4月29日の団員選考会(今回は、全パートで実施)で、39名の団員が採用され、その39名の新入団員生を迎えての入団式が、5月10日に行われました。
その入団式で、音楽監督・指揮者・楽器の指導にあたる仙台フィルハーモニー管弦楽団の団員の紹介があり、仙台ジュニアオーケストラの山下一史音楽監督よりジュニアオーケストラの団員に「せんくら」の曲目が発表されました。
曲目は…
・ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
・ガーシュウィン/パリのアメリカ人
・ドヴォルザーク/交響曲第8番 第1楽章
ジュニアオーケストラの団員は、曲目を聞いて、どのように思ったのでしょうか?
これから仙台フィルハーモニー管弦楽団の講師の方の指導のもと、「せんくら」では、きっと素晴らしい演奏が聴けることでしょう。
財団法人仙台市市民文化事業団
コンクール推進課 後藤 秀彰
せんくら事務局海野です。
せんくら2007に山形交響楽団が出演すると知った時はすごく嬉しかったです。
なぜなら?
実は…山形県出身なのです。
仙台のみなさんに、
いや、全国のみなさんにせんくらを通して山響のすばらしさを知ってもらえるからです。
今はすっかり仙台に染まっていますが…私の原点はやはり山形。
クラシック曲、中でもオーケストラの曲は、ほとんど山響から学んだといってもいいでしょう。
山響の演奏は私にオーケストラの楽しさを教えてくださいました。
山響の演奏は私にとっての故郷です。
飯森範親さんは、私の通っていた高校で講演してくださったことがありました。
飯森さんの手にかかるとオーケストラはもちろんですが
ピアノ独奏までもガラッと変化させてしまうほどの魔法の手!
あの時の感動は今でも忘れられません。
飯森範親さんの指揮でお送りします山響のせんくら公演
10月7日(日)会場はイズミティ21です。
お隣、山形県の素敵なオーケストラをぜひお聴きください!
こうして東北一帯となって「せんくら」が盛り上がる事はすばらしことですよね。
山形のみなさんも是非「せんくら」で山響の演奏をお楽しみください!!
会場イズミティ21へのアクセスは
・仙山線でお越しの方はJR仙台駅より、地下鉄泉中央行きに乗ります。
JR北仙台駅からも地下鉄に乗り換えることができます。
終点泉中央駅下車し北3番出口を出るとすぐ目の前が会場です。
・高速バスでお越しの方は仙台駅前で下車、地下鉄仙台駅より地下鉄泉中央行きに乗ります。
広瀬通一番町で下車、地下鉄広瀬通り駅からも地下鉄泉中央行きに乗るこができます。
せんくらでお待ちしております。
せんくら事務局 海野
仙台フィルに来て、早くも1年半が経ちました。皆さんの温かい環境、音楽をするのに適した街の空気、仙台に来れて本当に良かったと思い、感謝しています。
せんくらは今年も充実したプログラムで、演奏するのが楽しみです。またその直後には定期演奏会があり、リヒャルト・シュトラウスの英雄の生涯を演奏することになっています。
皆さん是非ご来場ください(^-^)
伝田正秀(ヴァイオリン)
昨年度、山響は、自主レーベル“YSO live”を立ち上げ、年4回の飯森範親音楽監督指揮の定期演奏会をライヴ録音し、その中から2枚のCDを制作し販売しました。
第1弾(CD番号:OVCX-00024)は「ハイドン&シューマン」。ハイドン/交響曲第85番「王妃」とシューマン/交響曲第4番の2曲です。(レコード芸術準特選に選ばれました)
第2弾(CD番号:OVCX-00031)は「イタリアからアルルへ」。R.シュトラウス/交響的幻想曲「イタリアから」とビゼー/「アルルの女」第1・第2組曲のカップリングです。
これらのCDは、飯森範親音楽監督をはじめ、楽団員の音楽に対する並々ならぬ情熱と真摯な姿を捉えたドキュメントです。好評発売中ですので、ぜひお買い求め、いえ、お聴きくだされば幸いです。今年度も第3弾、第4弾を予定していますので、どうぞご期待ください。
それから、9月2日と16日の「題名のない音楽会」(テレビ番組)に出演しますので、こちらもぜひご覧ください。
山形交響楽団 事務局次長 斎藤正志