日本には、レベルの高いアマチュアオーケストラが数多くあります。市民や区民オーケストラ、企業、銀行のオーケストラ…。そして、ロシア音楽を中心に演奏活動をしているオーケストラも。
ご存知でしたか?
オケの名前もロシア語です。例を挙げると…「ナジェジュダ」(希望)、「ドスヴィダーニア」(また会う日まで、さようなら)、「ラススヴェート」(夜明け)、「ダヴァーイ」(さあ行こう、とか始めよう、というロシア人が好むかけ声)などなど。
そんなオーケストラから、時々、金管セクションのレッスンを頼まれます。ショスタコーヴィチやストラヴィンスキー、チャイコフスキーなどの大曲に加えて、グレチャニノフやボルトケーヴィチなど、日本ではほとんど演奏されることのない珍しい作曲家の作品も、彼らは積極的にプログラムに取り入れています。
嬉しいですね。
ロシア音楽を愛する仲間たちが、こんなにいるとは!
ロシアで培ってきた音楽のすべてを、そんな仲間たちと分かち合いたい。
ロシアと日本の音楽の架け橋になる、私の大切なミッション…。
そんな思いを胸に、これからも、日本で音楽を奏で続けていきたいと思います。
ブログ最終日、最後まで読んでくださりありがとうございます。
ここで宣伝をさせてください。
来る10月11日(水)に新宿・東京オペラシティ―コンサートホールでリサイタルを開催いたします。しかも伴奏は日本フィルハーモニー交響楽団、指揮に世界の「ヤマカズ」こと山田和樹氏です。
そう、オーケストラによる単独リサイタルです!!
五島記念文化財団による支援で留学をしておりましたので、その研修披露演奏会という事で、私が初めてプロデュースいたします一世一代のコンサートです。
はじめはオーケストラと共演なんて、自分の身分ではまだまだやってはいけないと正直思っていました。しかし、芸術家として、誰もやらないことをやってみる、それに自分が好きにプロデュースが出来る機会はそうありません。このチャンスにやってみることを決意しました。指揮のヤマカズさんも私と年も近く、同世代の力を発揮する絶好のチャンスです。
私がイタリア留学で学んだ、そしてコンクールやオーディションで歌ってきた勝負曲を、「思い入れ」も「思い出」もたくさん詰まった、名曲ばかりを披露いたします。私の覚悟のコンサートとなりそうです。ぜひ満員のお客様に私の「今」を聞いていただきたいです!!
このように演奏会を企画していると、今まで自分がどれだけ幸せだったか気づかされました。今まですべて整った状態のところで、現場へ行き、歌う。ただそれだけでした。その演奏会にどれだけの方が企画に携わり、動いてきたかははっきりとは知らずに。。。しかし自分で企画してみると、有難さそしてどれだけ恵まれていたかを感じました。人間としても大切なことを学んだ気がします。全ての人に感謝し、謙虚に、真摯にリサイタルを務めたいと思います。ぜひ応援して頂ければ幸せです。劇場でお会いしましょう。
まずは仙台でお会いしまして、10月11日は新宿でお会いしましょう!!
西村悟テノール・リサイタルWith山田和樹指揮日本フィルハーモニー交響楽団
2017年10月11日(水) 東京オペラシティコンサートホール
19時開演 全席指定6,000円
お申込み ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040 www.japanarts.co.jp/
故郷、サンクトペテルブルグから日本に移り住んで、まもなく18年になります。その間、日本の様々な場所を訪れる機会に恵まれました。
7月には、霧島音楽祭の「ふれあいコンサート」に参加し、鹿児島県・徳之島と種子島を訪れました。徳之島は、鹿児島から飛行機で南へ1時間。豊かな自然、青々と広がる大きな空と海、戦艦大和の慰霊塔、慣れない徳之島の言葉…見るもの、聞くもの、すべてが新鮮で、大きな感銘を受けました。
戦艦大和の慰霊塔
夜の本番が行われたのは、徳之島町文化会館。正直言うと、これだけ“本土”から離れた島に、すばらしい演奏会場は期待していませんでした。
ところが…
響きの良いホール、ステージ回りも客席も、地元の人たちや行政の目が隅々まで行き届いていることがわかります。そしてステージの真ん中には、しっとりと響くスタインウェイ、とても良いピアノでした。島民の愛情と配慮あふれるホールで演奏できたことは、本当に大きな幸せでした。音楽家冥利に尽きる…そんな日本語がぴったりです。日本には、都会に限らず地方各地に、たいてい素晴らしいホールがありますね。音楽を奏で、親しむための「器(うつわ)」が日本全国に整備されている気がします。
もう一つ、日本で「音楽の底力」を感じることは、中学校や高校で盛んにおこなわれている吹奏楽部の活動です。ほぼすべての学校に吹奏楽部があって、土日も、夏休みやお正月休みにも、みんな一生懸命練習しています。様々なコンクールや演奏会も盛んで、生徒たちはそれを目標に頑張っています。徳之島でも、中学生、高校生との交流会がありました。子供たちの熱い思いが伝わってきて、こちらもテンションが上がりました!
この写真は、それに先立って、島の保育園を訪れた時のものです。
子供が元気なら、大人も社会も、元気になれます!
徳之島の保育園でのショット
中学校、高校の吹奏楽部の指導や定期演奏会へのゲスト出演も、毎年何回かあります。そんな時は、いつもワクワクしながら学校の門をくぐります。若い力と情熱を、今日もいっぱいもらえる、という思いで。
素晴らしいですね。
私はスポーツをやるのも見るのも大好きです。
見るなら断然野球です。(球場で飲むビール!至福です)
先日広島で仕事があり、主催者様がマツダスタジアムのチケットを手配してくださいまして観戦してきました。しかも正面の砂被り席と、堪能するには最高の席でした。
マツダスタジアムはテレビで見ていて、いつか行ってみたいと思っていたのでちょっとだけ滞在を延長してお言葉に甘えてきちゃいました。東京ドームは毎年、西武ドームにも交流戦の巨人戦とあれば行きますが、マツダスタジアムそれはそれは新鮮でした。
球場内がテーマパークみたいで、誰が行っても楽しめるようになっています。それに席によってはバーベキューや寝そべって観戦したりもできるのです。よく考えられていて、ファンを楽しませる工夫がいっぱい!ぜひクラシックにもなにか参考にしたいぐらい。。。
球場内は熱狂でした!
広島ファンは本当にチームを愛しているのだなと感じました。
私もファンになってしまうかもしれませんね(笑)最高に楽しんだ夜でした。これで私が訪れた球場は12分の6、これを機に全球団制覇が目標です。(まだまだ半分ですが)残念ながらKOBOパーク宮城は行ったことがありません。ぜひ近いうちに観戦に行きたいと思います。楽天。今年は優勝するかもしれませんね!!
トランペットのアレクセイ・トカレフです。
今回初めて、せんくらに参加させていただきます。
私は、サンクトペテルブルグ音楽院(当時はレニングラード音楽院)のトランペット科を卒業しましたが、同学院の声楽科にも在籍していました。今は声が低くなりましたが、もともとはテノールです。
在学中に入団したオーケストラでの演奏活動が忙しくなり、歌からは遠のいていたのですが、この数年、ロシアの声楽曲をレパートリーにする歌手の皆さんや合唱団からの指導や、バリトン歌手としての出演依頼が入るようになりました。
今は、在日ロシア人音楽仲間のアンサンブルで、ボーカルも担当しています。昔取った杵柄が、はるかのち、遠い日本で、まさか役に立つなんて!人生、無駄なことなど、なにもありませんね。そう実感する今日この頃です。
声楽を学んでいたことは、私のトランペット演奏にも大きく影響しています。トランペットは歌う楽器。自分の歌声をトランペットにのせて、いろんな歌い方ができます。
ラフマニノフもチャイコフスキーも、残念ながらトランペット用の作品は残してくれませんでした。でも、チモフェイ・ドクシツェルを始め、多くのロシアの先輩奏者たちが、彼らの珠玉の音楽を、トランペット用にたくさんアレンジしてくれています。
トランペットに込める僕の歌を、どうぞ聞きにいらしてください!
仙台で、皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしています。
「ロシア民族舞踏アンサンブル「ガルモシカ」の仲間とのステージです。バラライカのマクシム、アコーディオンのイリーナと」
皆様こんにちは。
昨年に引き続き今年もまた、せんくらに出演いたしますテノールの西村悟です。毎回第二の故郷(昨年のブログをみてくださーい)で歌えることがとてもうれしいです。今年はカルメン、カンツォーネ、第九と、大好きな演目ばかり!是非会場でお会いしましょう。
今日から3日間ブログを書きます、ぜひ最後まで読んでください。
私、今年で36歳になります。(ちなみに10月1日、まさにせんくら期間中です!)まだまだ声楽界では若手ですが、色々とからだのケアについて考えるようになりました。スポーツ選手でしたらベテランの年齢ですね。
彼らは毎日ストレッチをして仕事をして、最後はケアをして。。。それが当たり前ですが、声楽家はそれほど体のケアを大事にする習慣がないように思います。もちろん風邪をひかないとか、喉のケアは細心の注意ですが。。。
しかし我々もスポーツ選手と同じく肉体労働です。ケアは絶対に必要なのです。本番の後は体の疲れと、それ以上に極限の緊張からくる精神的な疲労がありますし、本番後は興奮して眠れないなども多々あります。そんなときある方からヨガを奨められました。
ヨガの教えとは、ただ「生きているうえで自然の事をする」ということだけなのです。野生動物は、寿命はあっても人間のような不自然な病死はありません。私たち人間は無意識に不自然な行動をしているのです。それを自然に戻し、整える、それがヨガです。それに呼吸も整うので声楽家にはうってつけです。普段よりヨガをルーティーン化することで、本番でも緊張することが無くなると、まさに一石二鳥です。
今後ながい歌手人生を歩むことが私の夢ですのでぜひ続けてみたいと思います。あまり無理をせず「ながら」でいいそうなので、私でも続けられるかも。お風呂上がりにテレビ見ながらヨガやって、終わった後のビール! 至福です。皆さんもぜひ試してみてください。
皆様こんにちは、佐藤しのぶです。
ブログに慣れないまま、遂に最終日となりました。
なんだかテストに落第したような気持ちに陥っていますが・・・(笑)、今は東京で、10月末初演の新作オペラの練習に奮闘しています。
一つの作品を創り上げるまでの時間とエネルギーは、それはそれは想像をはるかに超えるもので、 まさに「産みの苦しみ」ですが 、出来上がった時に仲間たちと分かち合える喜びも大変大きいものです。
どんな作品を歌う時も、いつも練習時間が足りない、と叫んでいるうちに本番がきてしまいます。
が、振り返ると、初めてその作品を歌った日から、なんと数十年の月日が流れたことに驚くこともあります。これもクラシック音楽の素晴らしさのひとつですね。
ひとつの作品を通して、試行錯誤を繰り返しながらも、半世紀、いやそれ以上、 健康である限り生命尽きるまで、時間をかけてほんの少しずつ自分なりの成長をしてゆけるからです。
また、自身の進歩を一曲の中に感じられる瞬間があるからです。そしてその時間をかけた音楽がお客様の心に響いた時、本当に深い喜びに満たされます。
世の中はアンチエイジングが大流行ですが、私はむしろ逆行していて、年齢は大切な宝物だと感じます。年齢を奪われたくないし、年齢すら考えず、もっと毎日の営みに没頭し、未来の自分を創り続けたいです。
9月29日皆様にお目にかかれます事をとても楽しみにしております。
拙い初ブログを最終日までお読みくださり、ありがとうございました。
オペラ「蝶々夫人」より
追伸
実は、私は明日仙台にお墓参りに行きます。
昨年亡くなった父の兄が眠るところです。
久しぶりに親戚と会えるのが楽しみです。
きっと29日には従兄弟達も聞きにきてくれるでしょう。
そして亡くなった父も叔父も天から笑顔で歌を聞いてくれることでしょう。
ミヤケ担当最終日の今日は、音楽サプリで共演する加藤昌則さんについて書いてみたいと思いますよ。
彼と初めて会ってから、既に10数年経つでしょうか。今や時代の寵児の感もある売れっ子のかとちゃんですが、当時は名前も知られておらず。でもたまたま僕が引き受けてたオーケストラの仕事で彼の新作を演奏する機会があったのです。
そのとき、心の底のどこかで「またアタマでっかちのつまらない曲を弾かされるのか?」って思った僕がいたことを告白いたします。。
ところがその予想は見事に裏切られました。なんと美しい音楽!
リハーサルの後、すぐに僕は「君、いい曲書くね!」って言いに来たと、かとちゃんは主張するのですが、どうだったかな?
かとちゃんは「なかなかわかってるチェリストだな」と思ったとか。なんという上から目線!(笑)
それから彼が持っている銀座の王子ホールのコンサートシリーズにゲストで呼んでくれたり、僕の仙台でのリサイタルでピアノを弾いてくれたり、よい関係が続いています。
今だから言えますが、僕のリサイタルでは、なんと僕自身が開演時間を1時間間違えるというスゴい事件があったのです。
開演10分前に僕はまだホールに到着していなかったのですが、加藤くん一切焦らず客席に座布団敷いて落語のひとつもやろうという体だったようで(笑)
昨年はこの音楽サプリで、僕が持参した白衣がきつくて、急きょ代わりに着せられたのにもかかわらず、むしろ大喜びでピアノ弾いておりました。
今年は、この企画どんなことになりますやら。
音楽サプリのリクエストお待ちしてますよー。
皆様こんにちは、佐藤しのぶです。
「せんくら」は2011年3月11日のあの東日本大震災という未曾有の大災害を乗り越え、続けてこられました。それは言葉に尽くせぬほどのご苦労とご努力の賜物と胸が熱くなります。6年経ってまだ本当の復興には至らないたくさんの問題もありますが、こうして「せんくら」を続けることの大切さと意義を益々強く感じます。
ところでみなさん「までいの村」をご存知でしょうか。福島県飯舘村のことで、「までい」とは、”手間暇かけて”、”丁寧に心を込めて”、”両手で包むように大切に”、”慎ましく”….といった広く深い意味を持つ言葉だそうです。
飯舘村は、あの震災の原発被害で全村避難をされた村ですが、あの日から、村民一丸となって今日に至るまで頑張っておられます。ご縁あって、私は飯舘村の菅野村長からこの言葉を教えていただきました。
2015年3月28日、まだ避難生活の真っ只中にありながら、東京・池袋の東京芸術劇場コンサートホールで行われた「東日本大震災復興に寄せるチャリティコンサート”明日へ”」の演奏会で飯舘村の子供達の歌った「花は咲く」。その、あまりに明るく元気一杯な歌声に、皆、涙が溢れとまりませんでした。
古来、日本人は、資源に特別恵まれたわけでもない小さな島国で、農耕民族として、お互い助け合いながら自然の厳しさを耐え抜いてきました。こうして、飯舘村に限らず、日本人には「までいの精神」が先祖から受け継がれていると思っていました。が、時代や人々の暮らし、価値観も激変する中で、私達は目に見える豊かさに惑い、いつしか大切なものを忘れていったように感じます。
でも、私達はあの震災で、生命の尊さ、人との繋がり、本当の幸せとは何か… 目に見えないものが如何に大切かを考え始めました。
音楽は目に見えませんし、音楽の効能を数値化して証明する事も難しいでしょう。
しかし、音楽は、人の心に確実に力や勇気、希望や安らぎを与え、精神を育んでくれます。ですから、初めての方こそ、せんくらの演奏会を、是非一度体験していただきたいと思います。美しい音を響かせる為に「までい」の心がなければ、生まれない演奏だからです。これこそが「までいの音」です。
せんくらの未来を心から応援します。
クラシックを専門に勉強してた我々プロフェッショナルの音楽家はやはり普段聴く音楽はクラシックに決まって。。。るわけないじゃないですか!(笑)
小学生時代はビートルズから洋楽を聴き、音楽の授業でギターが必修だった中学からはフォークも楽しくなってきました。
さだまさしさんや、あのアリスの弾き語りなんてよくやっていました。
チェロの練習に飽きると、チェロを横にしてギターみたいにしてみたり(なにやってんだか)
高校時代は、バンドごっこもやり、TOTOの武道館公演を聞きにいって、そこがアリーナ席で巨大なスピーカーの真ん前。翌日まで耳鳴りがしてソルフェージュの授業をお休みしたこともありました。
音楽大学に入っても、チック・コリアのコンサートを聴きに行って興奮して鼻血を出したり、学園祭でディスコ(古い❗)バンドをやったりというわけで、ポップスは大丈夫というか大好きです。
クルマの中で聴く音楽もグレン・グールドから、クイーン、荒井由美、GONTITI、ビル・エバンスまで多種多様。
プロになってからも、内職でいろんな音楽のレコーディングに参加しています。最近ではあのF山さんの。。。
というわけでいろんな音楽大好きですが、クラシックはやはり最高です!
せんくらのステージでそんなトークしたいのですが、
なにせ時間が短いですからね。。。