鉄道

2017.09.06| 上野耕平

今日は趣味の話を。

僕は大の鉄道好きで、音楽家が普通は嫌がる移動が幸せで仕方ないのです。笑

 

先日仙台へ伺った時も仙石線に乗りにいきました。

都会の地下を通るのに4両編成というギャップがまず面白い!

しばらく進むと美しい海岸沿いも走るしとっても魅力的な路線ですね。

仙台を出て松島海岸まで至福のときでした。

 

仙台への帰りは仙石東北ラインに初乗車。

この仙石東北ラインで使われる車両は、ディーゼルエンジンで発電した電力でモーターを回して走ると言うハイブリッド列車。ディーゼルエンジンの音とモーターの音が同時に聴こえるという、一度で二度美味しい車両です。

 

皆様も乗った際にはご注目を。

 

上野耕平

自己紹介

2017.09.05| 上村文乃

せんくらブログをご覧の皆さま、はじめまして!
今回初めてせんくらに出演させていただくチェロの上村文乃(かみむらあやの)です。今日から3日間お付き合いいただけたら幸いです。

 

1日目は自己紹介を。

 

1990年生まれ、蠍座のA型。出身は千葉県、よく女の子なのに大きいねと言われますが身長は170センチちょうど。現在はヨーロッパに留学中で、スイスの時計市で有名なバーゼルという街に住んでチーズとサラミ漬けの毎日です。

 

チェロを始めたのは6歳のころ。

3歳からピアノを習っていましたが、音楽の道に進むなんて夢にも思わず。小さい時から指を動かす事によって、どんなことをするにしても身体能力が上がるのではないかという考えのもとピアノレッスンに通っていました。

 

そこから私が音楽が向いてそうな雰囲気?という事を感じたようで両親の好きな弦楽器をはじめることに。チェロに決めたのは、その頃まだまだチェロという楽器が知られていなかったから。珍しいものに触れるってなんだかわくわくしますよね。

 

そんなきっかけでしたが、チェロという楽器、のんびりマイペースな私にぴったりなパートナーとなりました。

 

チェロの音色、私だいすきなんです。

チェロ弾きなんだから当たり前といえばそれまでですが…

 

森のくまさんのようなほっこりしたおだやかな音から、ブランデー片手に葉巻を燻らせるおじいさんのような渋い音、かと思えば鋭い刃物でえぐられるような刺激的な音まで、一台何役も出来てしまうミラクルな楽器。

(あれ、テレビショッピングみたいになっちゃった、、笑)

 

人間関係で好きになった人の事をもっと知りたいと思うように、私ももっともっとチェロと仲良くなるべく留学しながら勉強中。

 

今回せんくらでは、チェロ無伴奏からピアノとの小品まで、数ある名作のなかからこの公演をきけばチェロ通になれる?!イチオシの作品を選びました。

 

みなさんもチェロに恋してみませんか?

 

上村文乃

今年のせんくらは…

2017.09.05| 上野耕平

皆様こんにちは。

サクソフォンの上野耕平です。

昨年に引き続きせんくらに出演できて嬉しいです!

 

せんくらのあついお客様とまた音楽を共有できると思うと今からワクワクです!

 

今年は、サクソフォンオリジナル作品はトマジのバラードを。叙情的で魅力溢れる名曲です。

 

アレンジ作品はピアソラのタンゴの歴史をソプラノサクソフォンで。元はフルートですがソプラノサクソフォンにぴったりなんですよね~。

 

是非会場で体感してください!

お待ちしています!

 

上野耕平

“OBSESSION”

2017.09.04| 三舩優子

ブログ3日目は、今年発売された新譜について・・・

 

3年前のせんくらに出演させて頂きましたドラムの堀越彰さんとのユニット“OBSESSION” の、待望の(!?)ファーストアルバムがこの5月にリリースされました。

 

活動開始からまだほんの数ヶ月の時点でのせんくら出演でしたので、やっている本人たちも半信半疑、ほんとにイケテルかなぁ?せんくらのお客様たちはどんな反応を示してくれるかなぁ?と不安いっぱいだったのを、懐かしく思い出します。

 

思いのほか大声援で迎え入れていただき、その後の活動への大きな自信となりました。あの節は本当にありがとうございました!

 

そのファーストアルバム「OBSESSION」(オクタヴィアレコード)、レコード芸術の「特選盤」となると共に、第10回CDショップ大賞2018 前期クラシック推薦盤にも選ばれました!CDショップ大賞とは、本屋大賞と同じように、店員さんたちのオススメのCDを選ぶ賞なのです。

 

中の推薦のお言葉は、今年せんくらに出演されていらっしゃる巨匠山下洋輔さんが書いてくださり、こちらもぜひご覧頂きたいです。

 

このような新しい、異色の楽器の組み合わせのコラボレーションをクラシックの世界で評価して頂けたことに、感謝・感激しています。

 

九州、関西とツアーを行ないましたが、なんと来月には仙台にもやってきます!(10/13 ティーラウンジ・ルフラン)翌日は近郊で学校公演、その後新潟にも行きます。

 

あれから3年経って進化したOBSESSIONを、ぜひ聴きにいらしてください!

 

三舩優子

うた劇場とコラボするすてきなスライド

2017.09.04| 吉川和夫

ブログの第1回にも書きましたように、合唱劇、合唱童話などの作品は、舞台装置や照明、衣装といった要素を「せんくら・うた劇場」でも簡略化して上演します。そうはいっても、「せんくら・うた劇場」では、ここでしか実現できないことはないだろうかと思いました。そこで、アトリエ・コパンの力をお借りできないだろうかと考えたのでした。

 

アトリエ・コパンは、石巻で新妻健悦さん、新妻悦子さんご夫妻が主宰していらっしゃる民間の造形教育研究所です。たくさんの子どもたちが通ってきて、新妻さんから出されるテーマに従って、美術作品を創っていきます。その作品には、上手とか下手とかいうモノサシは関係のない、抽象的で自由な発想が溢れています。

 

「せんくら・うた劇場」という企画で、こんなことをやるのですけれど、アトリエ・コパンのお子さんたちの作品を飾らせていただけませんかという申し出に、新妻さんは快諾してくださり、第2回目の「せんくら・うた劇場」から、アトリエ・コパンの美術作品とのコラボが始まりました。新妻さんが、膨大な記録画像から演目に合いそうなものを選んでくださり、スライドで投影します。今年も、今年の演目「むくどりのゆめ」のために選んでくださった画像が間もなく私の手元に届きます。とても楽しみです。ご来場の皆様には、廣介童話、音楽とともに、アトリエ・コパンの美術作品を併せて楽しんでいただけたらと思います。

 
「2016年せんくら・うた劇場に寄せられたアトリエ・コパンの作品」

 

2017年せんくら、公演番号70番 せんくら・うた劇場 音楽童話「むくどりのゆめ」は、10月1日(日)14時45分~15時30分 エルパーク仙台/ギャラリーホールで開催です。ぜひお越しください。

 

そうそう!同じせんくらブログ「山中&草刈&庄司」で、草刈伸明さんが「せんくら・うた劇場」についても書いてくださっています!読んでみてくださいね。

 

吉川 和夫(せんくら・うた劇場)

 

ピアノ・ソロ

2017.09.03| 三舩優子

もうひとつの公演は久々のピアノ・ソロ。

初参加の2009年の時にさせて頂いたラグタイムとジャズがとても好評で、久しぶりにまたぜひラグタイムを〜!というお声にお応えさせていただき、今回はピアソラとタンゴの時代に繋げてみることにしました。

 

ピアソラがタンゴの世界から一時離れ、本格的なクラシック作曲家を目指して、フランスのブーランジェや、同郷のヒナステラに師事していた頃に書かれた、隠れた名曲をご披露したいと思います。

一見「これってピアソラ!?」と思うような曲調ですが、やはりどこかにバンドネオンのような厚い音の重なりや、タンゴの陰影を感じさせられます。また、東洋的な音階も多々使われていて、琴の影響なども受けていたのかも?と思わされます。

 

ラグタイムはいつ聴いても“ご機嫌”な音楽♪

古き良きアメリカの酒場のイメージ、サイレント映画などを彷彿とさせられますね。

 

同じアメリカでも、北と南でこれだけ違うのか!という、比較研究にもなりそうです。

 

楽しみにしていてください!

 

三舩優子

「むくどりのゆめ」

2017.09.03| 吉川和夫

「せんくら・うた劇場」では、これまでの3年間、宮沢賢治の作品を取り上げてきましたが、今年2017年にお聴きいただくのは、浜田廣介の「むくどりのゆめ」です。

 

童話作家・浜田廣介(1893~1973)は、現在の山形県高畠町の農家に生まれました。自然に囲まれ、母や祖母から聞かされた昔話に育まれた生い立ちは、廣介童話の礎を築き、「日本のアンデルセン」と称せられるほど豊かな作品をたくさん書き残しました。「むくどりのゆめ」は、「泣いた赤おに」「りゅうの目のなみだ」などと並ぶ廣介の代表作のひとつですが、この作品には廣介自身のつらい思い出が反映されていると言われています。

 

「ひろい野原のまん中の、たいそう古いくりの木のほこらに、むくどりの子が父さん鳥と住んでいました。今日もむくどりの子は、母さん鳥が帰ってくるのを待っているのでした。」

 

「きけばきくほど、ただ、なつかしく」、枯葉の鳴る音を表現したこのフレーズは、母が不在であることの廣介自身の哀しさを象徴的に言い表しているように思えます。むくどりの父と子を取り巻く野原、栗の木、ほこら、そして風と雪は、廣介の故郷である東置賜盆地の美しい自然を想像せずにはいられません。大声で嘆くのでも怒るのでもなく、廣介は静かにしみじみと語るのです。

 

 

「せんくら・うた劇場」は、中村優子さん(ソプラノ)、髙山圭子さん(アルト)、原田博之さん(テノール)、草刈伸明さん(バリトン)という4名の歌手の皆さん、ピアノの倉戸テルさんとともに演奏します。今年はこのメンバーに、ソプラノの高橋まり子さんが加わってくださいます。高橋さんこそ、「むくどりのゆめ」を歌いたいという強い希望をもって、私に作曲を委嘱してくださった、いわば音楽童話「むくどりのゆめ」の生みの親です。

 

音楽童話「むくどりのゆめ」は、2015年9月20日、山形市の文翔館議場ホールで初演されました。ご覧いただく写真は初演のコンサートのチラシで、洋画家の樋口健介さんが初演のコンサートために描き下ろしてくださった絵を中心にデザインされています。

 

吉川和夫(せんくら・うた劇場)

9年目

2017.09.02| 三舩優子

こんにちは!

せんくら参加9年目となりました、ピアノの三舩優子です。
仮に、産まれた子供が9歳になっちゃうんだ!と考えると
すごいことですね。

 

毎年応援して頂き、心から感謝申し上げます。

 

さて、今年は2公演。
初日は、ヴァイオリンの川久保賜紀ちゃんとのデュオで「アメリカと映画音楽」です。
今まで顔を合わせたことは何度もあるのですが、共演は今回が初めて!共に幼少時をアメリカで過ごしたふたりなので、共感出来ることがたくさんあるのではないかと、とても楽しみにしています。

 

ご本人に伺ったことはありませんが、こういうプログラムをやってくれるならきっと映画も好きなはず!映画談義でも盛り上がりたいですね。

映像と音楽は、たまらなく感性を刺激してくれるものですよね。

 

それぞれの名シーンを振り返りながら、思い出のひとときを皆さんと一緒に過ごして頂きたいと思います。

 

三舩優子

「せんくら・うた劇場」って?

2017.09.02| 吉川和夫

こんにちは!作曲の吉川和夫です。

「せんくら・うた劇場」は、毎年大変ご好評をいただき、おかげさまで4年目を迎えることになりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

そもそも「せんくら・うた劇場」って何なの?というところから、私の担当ブログを始めましょう。

 

音楽は、旋律や和音、響きの重なりの美しさを楽しむものですが、詩や文学と結びつくことによって、音楽と同時にことばの美しさや情感を味わうものもありますね。たとえば歌曲や合唱曲。それから、もっと大がかりになって、文学だけでなく美術や演劇と結びついたのが、オペラです。

 

私は、自分の作曲活動のひとつに合唱童話、合唱劇、合唱オペラを据えています。一般的なオペラは主役がいて脇役がいて、物語を、オーケストラや器楽とともに、個人の力で進めていきますね。オペラに登場する合唱は、村の人々や群衆、時には居酒屋の客や囚人だったりしながら、物語の幅を広げます。でも、あくまでも主役はフィガロであり、椿姫であり、ミミやヴォツェックです。

 

それに対して、合唱童話、合唱劇や合唱オペラでは、主役は「合唱=複数の人の声」です。役を演じるソリストが置かれたとしても、合唱は劇の背景や心情を歌い語り、物語を牽引する主役なのです。これは、古代ギリシャ劇の「コロス」の役割に近い考え方なのかなと思います。

 

日本では、指揮者の鈴木義孝さん率いる山形の合唱団じゃがいもや、栗山文昭さん率いる栗友会の合唱団が、合唱劇に積極的に取り組んでいます。林光さん、寺嶋陸也さん、萩京子さんといった作曲家が、合唱オペラを作曲してきました。長年にわたって、多くの宮沢賢治の作品を合唱劇として上演してきた合唱団じゃがいもは、今年第27回イーハトーブ賞を受賞しました。舞台装置や照明、衣装といった要素を簡略化することが多いのも合唱劇、合唱オペラ(そして少し規模の小さな合唱童話も含めて)の特徴です。演技も最小限に止め、あくまでも音楽とことばの力を中心に、物語をお客さまに伝えていきます。

 

「せんくら・うた劇場」は、このように合唱劇、音楽童話として作られた作品を、さらにコンパクトにせんくら仕様に編集して、重唱でお聴きいただくものです。小さなお子さんに、物語の「読み聞かせ」ということをしますよね。「せんくら・うた劇場」は、お子さんだけでなく大人にも向けられた「歌い聞かせ」と考えていただけると良いかなと思います。

 

次回は、今年とりあげる「むくどりのゆめ」という作品について、お話しましょう。

 

うつのみやレディースシンガース<晶>による合唱劇「手袋を買いに」

 

吉川和夫(せんくら・うた劇場)

フィナーレ公演は第九!

2017.09.01| 市原愛

皆さまこんにちは!

 

今年のせんくらのフィナーレを飾るのは、現田茂夫マエストロ、仙台フィルさんとの第九の演奏です!!

 

公演情報はこちら!
【87】10月1日(日)19:45〜20:45 仙台銀行ホール イズミティ21|大ホール

 

第九…、多分30回は歌わせて頂いていると思います。オーケストラと歌う作品としては、私の中でダントツに演奏機会が多く、もちろん毎回真剣(!)に取り組んでいるのですが…久しぶりに練習を始めると、どうしてもまたゼロからのスタート…のような感覚になります。。。第九恐るべし!本当に難しいっ!

 

第九が12 月の年末にかけて演奏されることが多いのは、皆さまもご存知の通りかと思います。私の尊敬する大先輩の歌手の方は「12月に第九以外の仕事は入れない」とキッパリ仰られていました。それだけ聞くと、皆さまには“なんて贅沢なっ!”と言われてしまいそうですが、私も最近、その意味を理解し始めています。我儘とかではなく、それだけ集中して第九用に声のコンディションを整えていないと、なかなか納得のゆく演奏につなげられないのだと思います。

 

…なぁんて生意気を言ってみましたが、ソリストよりも歌う量が多い合唱の方々はもっともっと、準備も本番での演奏も大変なんだと思います。。。せんくら合唱団の皆さまとの共演も待ち遠しいです!

 

さて、ここまで私のブログにお付き合い下さいまして、ありがとうございました!私の担当は今日が最終日…!仙台で皆さまにお目にかかれますことを、心より楽しみに致しております!

 

市原愛

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