この夏、八ヶ岳で行われる弦楽器のセミナーに、昨年に続き講師として参加する。
講師としてレッスンを行うということは、当然ながら自分と向き合うということでもあるわけで、どうしてこれが出来ないか、これを克服するためにはどうしたら良いかなど、生徒さん達と一緒に考え向き合う中で、とてもいい時間を過ごさせていただいている。
ある年齢に達すると教える仕事をいただく機会が増えるとは聞いていたが、大いに勉強し実際本当にそのとおりで、楽しませていただいている。
川畠成道
先日、今何かと話題の作曲家、新垣隆さんの新曲を演奏する機会をいただいた。新垣さんは、互いが学生時代からの友人である。
この度演奏したのは、無伴奏ヴァイオリンソナタ。まだ1楽章だけの抜粋ではあったが、どこかイザイの無伴奏ソナタに通じるような、不思議な透明感を感じる。
「せんくら」に先がけて都内で9月に行われる公演で全楽章の世界初演を目指しており、これから他の楽章も全て完成し、どう展開していくのかが大変楽しみだ。
この夏は、こんな新曲にも取り組みつつ、パワーアップした姿で「せんくら」に臨みたい。
川畠成道
皆さんはヴィオラの音色をお聴きになったことはありますか?
勿論オーケストラや、室内楽でもヴィオラの音は鳴り響いていますが、ソロとなると中々聴く機会も無いのではないでしょうか。
ヴァイオリンやチェロと比べると華々しさは少ないかもしれませんが、中音域の、なんとも良い音を持った楽器です。
10月5日、11時からの「0歳児からのコンサート」ではそんなヴィオラにぴったりの、心優しくなれる様な小品ばかりを集めてみました。
なかでも注目はシューマンの[おとぎの絵本」。
本来は4つの小品からなる組曲なのですが、今回は2曲目の「いきいきと」のみ演奏します。
走る馬の蹄の音を表現した、ギャロップと呼ばれる、楽しい音楽です。
殆どの方が初めて聴かれると思いますが、きっと楽しめます。
共演してくれるのは地元仙台の素晴らしいピアニスト、高橋麻子さんです。
高橋さんとは、彼女のリサイタルで、ブラームスのヴィオラソナタ第2番を演奏して以来の共演です。
その時とても楽しく演奏できたので、ぜひまた共演したいと願っていました。
今回実現してとても嬉しいです。
高橋さんの暖かい人柄がにじみでるピアノとともに奏でる名曲の数々。
未来を担う子供たちの心にもきっと響くと願っています。
そしてその子達を見守る、お父さん、お母さんはじめ、全ての人が、心暖かくなれるコンサートに出来たら、こんな幸せはありません。
10月5日に、エルパーク仙台でお会いできますのを心から楽しみにしています。
3日間お読み頂いて有難うございました。
佐々木真史
仙台フィルを退団してからは、東京を拠点に音楽活動をしています。
あちこちのオーケストラのコンサートに客演首席として出演したり、室内楽奏者としても活動しています。
時にはソロリサイタルもやっています。
仕事で全国各地に伺いますが、珍しいところでは、先月生まれて初めて徳島に行きました。
海の美しい、お魚の美味しい素敵な所でした。
どこか時間がゆったり流れているようにも感じました。
そして本物の阿波踊りを鑑賞する機会にも恵まれ、それはそれは凄い迫力で圧倒されました。
そういえば空港の名前も「徳島阿波踊り空港」って言うのですね。
全然知りませんでした。
全国各地で色々な方に巡り会えるのは、音楽家の醍醐味の一つですが、11年半過ごした仙台はいわば心の故郷。
皆さんにお会いできるのを
今からとても楽しみにしています。
佐々木真史
皆さんこんにちは。
元仙台フィル首席ヴィオラ奏者の佐々木真史です。
10月4日11時からのイズミティ21小ホールでのクァルテットと、10月5日11時からのエルパーク仙台での「0歳児からのコンサート」の二つに出演させて頂きます。
仙台の地を離れて早いもので3年が過ぎました。
いまだにせんくらで、仙台の皆さんにお会いできるのは本当に嬉しいです。
せんくらも9回目ですか、、、早いですね。
昨年は出演の機会が無かったのですが、あとの8回は毎年出演している事になります。
今回演奏させて頂く、エルパークもイズミティも思い出が一杯。
万感の想いを込めて演奏したいと思います。
佐々木真史
エレクトーンが誕生してから半世紀以上が経ちましたが、この楽器はまだまだ進化を続けています。
私がせんくらに初登場したのは2009年。
以来5年間は同じ機種を使って演奏してきましたが、今年はいよいよ4月に出たばかりの最新型エレクトーンに変わります。
この10年ぶりのモデルチェンジでいったい何が変わるのかというと、シンプルに言えば音のクオリティと表現力です。
より存在感が増したナチュラルな音色を、より細やかに表現することが可能になり、思い通りの音楽を奏でられるようになりました。
エレクトーンは誰が弾いても同じ音しか出ないと思っている方も少なくありませんが、実際にはまったく同じ音を出すことが不可能に近いほど、タッチによって音の表情が大きく変化する楽器です。
それだけに、弾き手による違いや差が、これまで以上に顕わになっていくことでしょう。
さて、楽器が進化したなら、奏者は更にその先を行かなければなりません。
今年のせんくらでは、より高度で複雑になった表現ツールを完ぺきにマスターして活用するだけでなく、音色の組み合わせや演奏のしかたにも工夫をして、今回私が選んだ素晴らしい作品を一層輝かせたいと思います。
ぜひ新しいエレクトーンに込められた10年の進化と、それにシンクロして生まれ変わった新しい神田将をせんくらで体感して下さい。10月に皆様とお会いするのを楽しみにしています。
神田将
こんにちは。エレクトーンの神田将です。
私にとって、今年は6回目のせんくら。もうルーキー気分で甘えてもいられませんので、いつも聞いて下さっている皆様により一層満足していただくために、精一杯工夫を凝らしたプログラムをご用意しました。
それでは早速、今年の神田将の聞きどころをご紹介しましょう。
10月3日(金)12:30~13:15 日立システムズホール仙台 シアターホール
「我が心の青春クラシック」
青春時代に夢中で聞いたレコード。旋律を耳にすれば、たちまちあの頃にタイムスリップ。
そんな懐かしいクラシック名曲ばかりをセレクトしました。
選曲に際しては、多くの方々にリサーチしたり、ご縁のあるプロデューサーに相談するなどして、私の発想を超えたものが組み上がりました。
最近ではあまり演奏されなくなってしまった曲も含まれていますが、改めて聞くと本当にいい曲ばかり。
中盤では、仙台で人気のソプラノ歌手・齋藤翠さんにご登場いただき、すてきな歌声とエレクトーンとのアンサンブルをお届けします。
10月4日(土)11:45~12:30 エルパーク仙台 スタジオホール
「0歳からのコンサート」
せんくら恒例の「0歳からのコンサート」。
毎回ワクワクドキドキの雰囲気に包まれ、シアワセが会場いっぱいに広がります。最初はホワイエにずらりと並ぶベビーカーに圧倒されましたが、今ではママたちのリラックスした表情に私の方が癒されています。
ぜひクラシックデビューをせんくらで。
泣き出したりして迷惑かけてしまわないかしら?と躊躇しているママもいらっしゃるかもしれませんが、ご心配なく。
まずは会場に足を運んで、お子さんと一緒に音のシャワーを浴びてみて下さい。
10月5日(日)10:30~11:15 日立システムズホール仙台 シアターホール
「スポーツ×クラシック!」
オリンピックにワールドカップに運動会。
スポーツシーンには、常に熱い音楽が。
すべてのアスリートに敬意を表しつつ、パワフルな名曲で会場を熱気で包みます。
それには私自身がアスリートでなければなりません。
日課の水泳を継続し、当日は昨年より一回り引き締まったシェイプで登場すると誓います。
10月5日(日)16:45~17:30 太白区文化センター 楽楽楽ホール
「宮沢賢治が聴いたクラシック」
今年のイチオシはこちら。
超有名なクラシック作品も、宮沢賢治にまつわるお話とともに聞くと、一味違った響きを感じさせてくれるかもしれません。宮沢賢治の世界がより身近になれば、本を読む時にも一層深い感動を与えてくれることでしょう。
監修とお話は同名の本もお書きになった音楽評論家の萩谷由喜子さん、ピアノ演奏は松坂優希さん。
素晴らしいおふたりと同じステージに立てるなんて、私は本当に幸せ者です。
このコンサートは15:30からのトークイベントと続けてご観賞いただくと、より一層お楽しみいただけます。
今年の神田将は以上4公演に出演します。半数以上の曲が新編曲の初披露なので、これから4ヶ月をフルに使って準備し、10月には自信を持って演奏したいと思います。ご期待下さい!
神田将
こんにちは。エレクトーンの神田将です。
せんくら2014開幕までちょうどあと4ヶ月。
仙台が音楽一色に染まる3日間を待ちわびて下さっている方々がたくさんいらっしゃることと思います。
さて、今年はどんな方たちが出演するのでしょう。
でき上がったばかりのパンフレットを開いてみると・・・おーっ、おーっ、おおおおーっ!!とうとうあの大物が登場ですか!それに以前出演して素晴らしかったあの方も再登場!毎年売り切れ必至の常連演奏家たちも!いやいや、すご過ぎです。
それに、演奏会の内容にも更なる工夫が凝らされていますね。
せんくらならではの魅力的なコンセプトを掲げたコンサートが目白押しではありませんか。
クラシック音楽は難しいと感じていらっしゃる方や、小さい子どもがいるからコンサートはムリと思っていらっしゃる方にも、安心して思い切り楽しんでいただける公演がたくさん。
それでいて音楽通の皆さまにもじゅうぶんご満足いただける素晴らしい内容のコンサート揃いです。
本当に楽しみですね。
と、浮かれてばかりもいられません。
だって、私も出演するのですから。
このような最高の演奏家たちと名を連ねることが出来るだけでも、私には夢のような歓びです。と同時に、私の音楽にそのような価値があるのか、名手たちの名を汚してはいないだろうかと、時折怖くなることもあります。
そんな時は、これまで出演した過去5回のせんくらで惜しみない拍手を送って下さったお客様のことを思い浮かべます。私には足りないところがたくさんあるけれど、せんくらは確かに私を迎えてくれたのだと、また胸を張ってステージに立つ勇気を湧きあがらせてくれます。
さあ、今年はどんな出会いと経験が待っているのでしょう。
もうカウントダウンはスタートしました。
満を持して皆様にお会い出来るよう、すでにコツコツと準備を進めています。
皆様も楽しみに待っていて下さいね。
(上の写真は、昨年のせんくらでいただいた名取のバラです。とても新鮮で3週間も咲いていました!)
神田将
みなさんこんばんは。
いよいよせんくら2013も3日目、あっと言う間に最終日となりました。
今日は仙台市南部の会場であります長町駅前の太白区文化センター【たいはっくる】の様子をご案内いたします。
(写真上)
本日たいはっくるでは楽楽楽ホールと展示ホールで、合計6公演開催されました。
特に地元仙台、宮城にゆかりの方々が多く登場しどの公演も沢山のお客様で賑わっていました。
今年は東北大学学友会吹奏楽部のみなさんも駆けつけていただき、ホワイエでは楽器の体験コーナーも開催。
学生のみなさんが来場したお子様に楽器の吹き方を教える光景が見れました。
若い世代がより若い世代へ音楽の魅力を伝える姿は、地域に根ざしたせんくらというイベントの可能性を感じるものでした。(写真中)
メイン会場である楽楽楽ホールにも高校の吹奏楽部の生徒さんなど、未来の演奏家達が大勢いらっしゃっていたのが印象的でした。
最終日は生憎の小雨混じりとなりましたが、各会場とも最終日に相応しい沢山のお客様に起こし頂きました。
本当にありがとうございました。
せんくら2013は間もなくフィナーレを迎えますが、また明日からせんくら2014へ向けての1年が始まります。
せんくらを応援して下さる大勢の方々のご期待に応えるべく、またあらたな気持ちで取り組んでいきたいと思います。
最後になりますがせんくら2013をサポートして頂いた多くの皆様、会場にお越し頂きましたたくさんのお客様に心より感謝申し上げます。
これからも仙台クラシックフェスティバルをよろしくお願いいたします。
せんくら事務局 厚綿
さあ、泣いても、笑っても、最終日です。皆さん、いらっしゃい!
≪コンクールボランティアスタッフによる今からでも間に合う!本日のオススメ公演≫も3日目となりました。
まずは、このブログに記事を書く機会をいただきました事務局に感謝申し上げます。
私自身、今年もすっかり「せんくら」にはまってしまい、一昨日と昨日で10公演を楽しみました。
今日も6公演の鑑賞を予定しています。
では、実際3日間の「せんくら」を一人で何公演楽しむことができるのでしょうか?
昨晩、コンサートの興奮をビールで冷やしながら数えてみたところ、23公演見ることができることが分かりました。
全公演数は83なので、どう頑張っても60公演は見逃すことになります。
「選択」は究極的に重要なのです!
では、さっそくオススメ公演のご紹介です。
まずは、皆様「せんくら」ブログで堀米ゆず子さん投稿をご覧になったでしょうか?
(http://sencla2013.asablo.jp/blog/cat/horigome-y/)
これを読んで涙しなかった宮城県民はいないでしょう。
「せんくら」のこと、コンクールのこと、震災のこと、これだけ心を込めて書いてくださった方は見当たりません。
堀米ゆず子さんは1980年、エリーザベト優勝、仙台国際音楽コンクールでは第2回からずっと審査委員を務めて頂いています。
その堀米ゆず子さんと仙台国際音楽コンクール第3回優勝者、津田裕也さんのリサイタルは本日11:45から日立システムズホール仙台(青年文化センター)コンサートホールで行われます。
コンサートホールを一杯にして、堀米さんの期待に応えたいという私の思いから、まずは第一番におすすめしたいと思います!
堀米さんのヴァイオリンの素晴らしさは昨日のイズミティ最終公演や昨年のメンデルスゾーンの協奏曲でも実感していただけたと思います。
今日の曲目はブラームスとフランクのヴァイオリンソナタ(ブラームスは第3番です)。
昨日の松山冴花さんとのコンサートでブラームスのソナタ第2番を端正で清潔感あふれる素晴らしい伴奏で支えた津田さんが今日も伴奏を務めます。
そして、フランクのソナタ!
終楽章の清らかな旋律がヴァイオリンとピアノで交互に奏でられる瞬間の感動は、何回聴いても胸震えます。
感激をご一緒しましょう!
仙台にかかわるピアニストと言えば、中川賢一さんです。
仙台のクラシックイベントにその名前がないことはめずらしい位で、中川さんほど仙台の音楽文化に貢献しているピアニストもいないのではと思います。
編曲や指揮もこなし、変幻自在の活躍を続ける中川さんの公演は本日2つあります。
一つは10:30(エル・パーク仙台:ギャラリーホール)からの「ピアノ・こんさーとfor KIDS」です。
どんな場面でも巧みに状況をつかみ、的確に対応できる中川さんですから、子供たちのために素晴らしい仕掛けやトークを考えているに違いありません。
もう一つは16:15(日立システムズ:シアターホール)でチェロの長谷川陽子さんとのリサイタルです。
「せんくら」初日、素晴らしいテクニックで清々しいチャイコフスキーを聴かせてくれた長谷川さん。
ビロードの様な音色と紫のドレスが美しかったことを覚えています。
今日は数々の小品を集めた名曲集のプログラムが用意されています。
私も大好きな、カザルス「鳥の歌」、ピアソラ「リベルタンゴ」など、名曲が目白押しの贅沢な45分。
中川さんも単なる伴奏にとどまらない長谷川さんとの掛け合いを聴かせてくれるでしょう。
太白区文化センター(楽楽楽ホール、展示ホール)では、今日もシエナが熱い!
3つの公演全てに参加者体験コーナーが設けられています。
11:15の公演にはご自分の楽器を持って、楽楽楽へGO!
「星条旗よ永遠なれ」を東北大吹奏楽部&シエナと一緒に演奏しちゃいましょう。
午後の2公演では、あなたもシエナを指揮できるかも。
太白区文化センターへいらっしゃる方は長町商店街も一緒にお楽しみください。
沢山のお店が「せんくら」チケットで特別なサービスを準備しています。
「せんくら2013」もいよいよ大詰め。
大団円のイズミティ「第9」(ごめんなさい、完売です)まで、今日も盛り沢山のプログラムが用意されています。
「地下鉄駅コンサート」も仙台駅、旭ヶ丘駅でいろいろなジャンルの音楽団体、個人が演奏を繰り広げます。
「街なかコンサート」はヤマハ仙台店前、アエルアトリウムでそれぞれ11:00~/12:00~です。
さあ、今日も「せんくら」で盛り上がりましょう!
(月曜日の「せんロス」にご注意ください)
仙台国際音楽コンクールボランティア
(広報宣伝サポート部門スタッフ) 岡