ピアノの青柳晋です。
こちらへは2回目の出演となります。
初回は忘れもしない2012年、初めて仙台で演奏させていただいたのが震災の翌年。
開催にあたって様々なご苦労があった事が想像されますが、お客様、スタッフの皆さまの音楽祭への並々ならぬ愛情とパワーを感じ、演奏しているこちらが勇気づけられた事が思い出されます。
あの熱気の中に再び入っていける事をとても楽しみにしています。
ぜひ、ピアノ演奏会場へ!お運びください。
お待ちしております。
3年前に猫を飼い始めました。
自他ともに認める「犬派」の僕がです。
名前は「ロッシー」といいます。
生まれて6ヶ月ほどの時に我が家にやって来ました。
ケージの隅でおどおどとしていた小さな猫が、見る間に大きくなって、気が付いたら我が物顔で家中を闊歩するようになっていました。
「オスは男の飼い主には懐かない。」などと言われてびくびくしていましたが、ロッシーは人懐こい個体であるらしく、気が付いたら僕と背中合わせで寝ていたりします。
癒し効果は絶大で、もう彼なしには居られない状態になってしまいました。
どうです?可愛いでしょう。(親ばかでごめんなさい。)
ひとつの曲を仕上げるのに、納得のいくまで何度も何度も何度も…。
この、自分の未熟さをさらけ出すかの様な作業は中々に苛酷でした。
とはいっても限られた時間、声の消耗、集中力の持続などを思うと、気持ちが折れてしまっている場合ではない…と、とにかく自分を奮い立たせておりました。
せんくら3日目となる10月4日のリサイタルで歌う予定の、プッチーニ作曲の歌劇「つばめ」“ドレッタの夢”もレコーディングしています。
CDの中で唯一のオペラ・アリアであり、唯一のイタリア語の作品となりましたが、甘美な前奏に始まり、そして情熱的に湧き上がる旋律とハーモニーは、きっと皆さまにも気に入って頂けると思います!
さて、3日間ブログを担当させて頂きましたが、あとは皆さまにお目にかかれる10月を待つばかり…!
心から楽しみに致しております。
お読み下さってありがとうございました!
せんくらのように毎年同じ時期に開催される音楽祭には特別な雰囲気があります。
留学時代には春はイースター音楽祭で、夏はひと夏ザルツブルグで過ごしていました。
オーケストラは春はベルリンフィル、夏はウィーンフィルで、団員さんたちは毎年同じ家を借りて過ごしていました。
聴衆も毎年いらっしゃる常連の方が多く、ザルツブルグはもともと観光地ですが、その時期ばかりは街中音楽祭の関係者で溢れて、華やいだ特別な雰囲気がありました。
僕が居たのはほんの数年でしたが、そこに流れている伝統を身をもって感じたのでした。
せんくらに毎年出演されて、いわゆる常連の方々もいらっしゃいますが、その方々はたとえ仙台出身でなくても「せんくら」に帰って来るといったような気持ちを持っておられるのではないでしょうか。
回を重ねるごとに自然とせんくらにたいする愛着が生まれてくるのだと思います。
コンクールの出身者も毎年出演します。
彼らも異口同音に仙台に「帰って来る」と言うのだそうです。
コンクールは若い音楽家にとってそれはそれは厳しい舞台ですが、そうだからこそ運営のスタッフや聴衆の暖かさが身に染みるのだと思います。
そして、その街にまた戻ってきて演奏できるという事がどんなに彼らにとって喜ばしいことか想像に難くありません。
そんな出演者たちの「想い」と、毎年楽しみに聴きに来てくださるお客様の応援が、10年という歳月を経て、まさに美味しいお酒が醸されるようにこの目に見えない「雰囲気」を醸し出すのだと思います。
時を経て「イヴェント」から街に根付いた「文化」へと。
せんくらはこのような「雰囲気」を纏った、堂々たる音楽祭になったのではないでしょうか。
この8月、相模湖(神奈川県)のほとりにあるホールにこもって、私としては初めてとなるCDのレコーディングを行いました!
CDを出そうという話はもう随分前からあったのですが、自分の中で納得のいくプログラムが出来上がるまでに時間がかかってしまい(数年…!笑)、今回ようやくレコーディングまでたどり着いたのです。
悩んで、絞って、それでも歌詞はドイツ語・フランス語・イタリア語・英語・ポルトガル語・日本語…と、気付けば6ヶ国語におよびました!!
まだタイトルを決めたり、ジャケットの写真やデザインを選んだり、やらなければいけない事は沢山あるのですが…、何とこのCD。せんくら2015で先行発売をする予定になっております!!
サイン会なども行いますので、是非そちらも楽しみにして頂けたら嬉しいです。
2006年に始まったせんくら。
僕が仙台フィルの指揮者になったのも2006年でした。
それから6年間、せんくらは僕にとって秋の風物詩でした。
そのせんくらが10周年、とても感慨深いものがあります。
その記念すべき10周年に再びせんくらの舞台に立てることを嬉しく思います。
仙台の街を久し振りに訪れるのもとても楽しみです。
皆さま、ご無沙汰致しております!!
(2013年に出演させて頂き、2年ぶりとなります…!)
今年は10周年とのことで、いまこのブログを書きながら、その記念の年に参加出来る喜びを改めて実感しております。
前回は生後半年の娘を連れていましたので、あれだけ沢山の素晴らしい公演を目の前にしながら、なかなか聴いてまわることが叶わなかったのですが、今回はそういった意味でも、自称「せんくら」ファンとしての血が騒ぎます!
演奏の方は、なんと…!2日間で4つの公演に携わらせて頂くことになっており、盛り沢山!
“究極のイタリアオペラ・アリア”と銘打った2つの公演は、私にとって正に挑戦になります。
というのも、私はイタリア作品だけでプログラムを組む事は殆どありません…!
ですので、是非この貴重な機会をお聴き逃しなく!(笑)
そしてあと2つの公演は仙台フィルさんとの共演で、グノー、カッチーニ、シューベルトの3大アヴェ・マリアのメドレーで伝える「歌の力」、グランドフィナーレでの第九となります。
この2年で少し成長したであろう(?!)歌をお聞かせ出来るように頑張りたいと思います。
皆さまのお越しを、会場にてお待ち申し上げます!
12月9日(水)にイズミティ21・小ホールで行われる「街かどガラ・コンサート」というものに出演させて頂きます。
私はラヴェルのツィガーヌを、音楽教室の先輩でもあるピアニスト、三又瑛子さんと演奏します。
仙台ゆかりの音楽家14名が集結するということらしいので、是非、足を運んでいただければと思います。
といっても、まずは「せんくら」。
おそらく最年少、そして初めてのせんくらですが、みなさんと一緒に楽しめるよう精一杯頑張ります!
三日間、どうもありがとうございました♥
こんにちは。仙台チェンバーアンサンブルの叶です。
チェンバーには直接関係ないのですが、お盆の16日から18日まで東鳴子温泉で「宮城クラリネットキャンプ」を開催しました。
もともとは宮城蔵王でやっていたのですが今年は東鳴子温泉の「旅館大沼」さんと鳴子公民館をお借りしてクラリネットを勉強する合宿です。
講師は地元大崎市出身のNHK交響楽団首席クラリネット奏者、伊藤圭さん、私の高校の後輩で仙台で教え始めた頃の生徒でもある加藤丈陽君、仙台フィルの千石先生のところの「妹弟子」の大場さや佳さんと佐藤由紀さん。と私の5名。
ピアニストはチェンバーの門脇さんと時々ご一緒している山形佑輔さん。
今回は14名の参加があり、半分は東京の音大生のみなさん、東京芸大の学生さんも3名いて非常にハイレベルな講習会となりました。
期間中、講師、受講生のコンサートには地元の皆さんも聴きにきてくださってとても喜んでくださいました。
レッスンも大事ですが楽しみはなんといっても温泉や食事。そして旅情も。
期間中、鳴子の温泉街での自由時間もあり、それぞれが楽しんだようでした。
それにしても鳴子の温泉は本当にパワフルで、元気になりますね!
帰りには岩出山の道の駅で「ロイズ」のチョコレートと新鮮な野菜(特に枝豆が最高!)を買って帰りました。
写真は最終日の旅館大沼さんの前での記念写真です。
来年も開催予定です。
驚いたこと。
それは、10月4日のせんくらで弾く曲が、昔習っていた先生のために書かれた曲だったということ。。
その曲とは、フランス人作曲家エリック・タンギ(1968-)による「二つのヴァイオリンのためのソナタ」です。
おそらく聴いたことのある方はいないでしょう。
私もありません。笑
共演するスヴェトリン・ルセフ氏は、第1回仙台国際音楽コンクールの優勝者なので、仙台でも良く知られていると思いますが、私が在籍するパリ国立高等音楽院での師匠でもあります。
ルセフ氏がヴァイオリニストとして素晴らしいのはもちろんですが、私が彼から一番学んだのは、音楽家としてのあり方だと思います。
音楽に対して、音楽家として、常にプロフェッショナルで在ること。
先生を見ているとそのことを深く考えさせられる上に、レッスンや普段のやり取りの中で、それはプロフェッショナルじゃないね。
と一言言われた日には…
悔しいのでその場では顔に出しませんが、帰宅してから落ち込みます。
それはさておき、二台ヴァイオリンをやると決まった時、プロコフィエフかイザイかタンギ、と聞いていましたが、それ以来、一度もせんくらの話はしていません。
(とても忙しく世界中を飛び回っているのでレッスン時間が貴重で、私が喋る隙を与えずに次から次と楽譜を出しては、コレ弾きます。と言って弾きだしてしまうため。ちなみに、タンギに決まったというのもサイトを見て初めて知りました。)
そんな先生は、東京などでリサイタルの際にはいつも、故郷のブルガリア人作曲家の作品を取り入れていたと記憶しています。
「せんくら」で現代作曲家の作品を聞くというのは、相当レアな機会かもしれません。
ちょっと難解な曲ですが楽しみにしていて下さいね。