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SENCLA BLOG

ブログ

高橋絵里
2022.09.05

出演アーティスト 高橋絵里さんからのメッセージ

みなさま、こんにちは!仙台在住のソプラノ高橋絵里です。

今年久しぶりに、せんくらに出演できますこと、とても嬉しく思っています。

 

 

公演番号:66
公演日:10月2日(日)12:00~12:45
歌とリュートで出会う
シェイクスピア・エリザベスⅠ世の時代・パーセルの歌

会場:太白区文化センター|展示ホール
出演者:

高橋 絵里(ソプラノ)
佐藤 亜紀子(リュート)

 

 

 

2014年、2015年に続き、今回もご一緒してくださるのはリュート奏者の佐藤亜紀子さん。

せんくらはいつも彼女に共演をお願いしています。

 

仙台ではリュートの演奏を聴く機会があまりないので

多くのみなさんにこの素敵な音色を聴いていただきたいです。

 

 

特にこの楽器が全盛期だったイギリスの音楽は、本当に魅力的なものばかり。

どの歌もシンプルでありながら、それぞれに個性があり、

とても表情豊かなリュート伴奏がついています。

 

 

 

 

亜紀子さんは普段、関東にお住まいなので、私たちはそれぞれ孤独に練習を重ねています。

先日彼女のアトリエでリハーサルがありましたが、やはりこれでようやく音楽が

一つになったね〜という実感。

まさに離れ離れのロミオとジュリエットが出会った時のような喜び。

二つに分かれた蛤の貝殻が、ピタッと一つの貝になったような嬉しさ!

 

 

(この夏、大好きな小説『澪つくし料理帖』を一巻から読み直していたので

それに影響を受けた表現になってしまいました。読んだ方なら、意味がわかるかも!?)

 

 

 

 

閑話休題。

今回は「十二夜」や「ハムレット」などシェイクスピアの有名作品から歌詞がとられた歌。

エリザベス1世の統治下で愛された歌。そしてその後に続くパーセルまで、

広い時代の括りになっているので、よりダイナミックな低音を出してもらうために

大きめの”アーチリュート”を演奏してもらいます。

弦の数、すごいですね〜。指はどうなってるのかしら。ぜひ会場でじっくりご覧ください。

 

みなさまにお会いできることを、心より楽しみにしております!

 

 

川久保賜紀
2022.09.04

出演アーティスト 川久保賜紀さんからのメッセージ

皆様、 こんにちは、ヴァイオリニストの川久保賜紀です。

今年も”せんくら”で皆さまにお会いできることを楽しみ にしています!

 

 

私の初”せんくら”は確か10年くらい前、チェロの遠藤真理さん、ピアノの 三浦友理枝さんとのピアノトリオが結成されて間も無くだった頃で、夜本番の帰りに台風が来て、最終の新幹線が止まってしまい、仙台にもう一泊することになったのですが、3人でホテルの窓から外を見ると、木がすごく揺れていて怖かったことを思い出します。

 

 

2011年3月11日東日本大震災の時も、音楽祭を続けることは大変だっただろうなという思いもありましたが、出演者とお客様の力を合わせて、たくさんの方に演奏会に来ていただいて、私もとてもパワーを感じました。

 

 

私にとっても、この音楽祭は3日間の間に、色々な素敵なコラボレーション、 そして仲間との思い出が積み重なり、音楽を通してお客様とも交流できるかけがえのない場所でもあります。

 

 

昨年はピアニストの青柳さんとフランスのプログラムでフランク のヴァイオリンソナタとショーソンでした。

 

今年は同じくピアニストの青柳さんとオーストリアのプログラムでシューベルトのヴァイオリンソナタ第4番とクライスラーの小品をお届けします。

 

ソナタは、シューベルトが19歳の時に作曲した作品で、純粋でもあり大人っぽいメロディーを感じていただきたいと思います。

 

もう一つは、オーストリア人でヴァイオリニストでウイーンの踊りを代表する作曲家、クライスラーの小品です。今年はオーストリア満載のプログラムを是非お楽しみください!

 

 

 

 

川久保賜紀

吉岡知広
2022.09.02

出演アーティスト 吉岡知広さんからのメッセージ

皆さまこんにちは、チェロの吉岡知広です。

 

今回は友滝さん、北端さんという素敵なお二人とトリオを弾かせて頂くのですが、この3人の共通点はドイツに留学していたこと。

 

その為ベートーヴェンとメンデルスゾーンというドイツの王道プログラムを皆さまにお届けします。

 

 

さて今回演奏するメンデルスゾーンの第二番のトリオですが、実は僕がライプツィヒ留学中にメンデルスゾーンの住んでいた家「メンデルスゾーンハウス」で彼が亡くなった日にあたる11月4日に弾いた事があります。

 

「Konzert zur Todesstunde」というタイトルがつけられており、直訳すると亡くなった時間のコンサート…的な感じでしょうか。

 

 

その時の写真がこちら

(画像が粗くてすみません)

 

 

 

 

 

 

そんな思い入れの深いこの曲を地元の仙台で演奏できるのはとても嬉しいです。

ぜひ皆さま正統派トリオ、聴きにきていただければ幸いです。

 

 

吉岡知広

コロンえりか
2022.08.31

出演アーティスト コロンえりかさんからのメッセージ

皆様こんにちは!

コロンえりかです。初めてせんくら2022で皆様にお会いできるのを今から楽しみにしております。

 

 

私は南米のベネズエラで生まれました。

早朝からラジオではサルサが流れ、音楽と踊りが生活の中に溶け込んだ空間で育ちました。

 

ベネズエラは、エルシステマという音楽教育プログラムの影響もあり、世界一オーケストラが多い国で、ここで学ぶ若者たちが音楽文化をさらに豊かなものにしています。

 

子どものオーケストラが駐車場でマーラーを弾いているのを、スーパーの買い物袋を持ったお客さんが聴いていたり、ロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督のグスターボ・ドゥダメルがオーケストラと一緒にポップスターとコンサートをしたり「音楽が好き」という共通項だけでアーティストが出会い、複雑で多様なラテンの音楽からさらに新しいものが生まれています。

 

 

今回取り上げる楽曲は19世紀、20世紀にかけて、西洋音楽の技法で書かれた音楽で、生活と密着した喜びを描いた曲ばかりです。

ビラ=ロボス、モンサルバッチェ、レクオーナやラウロといった代表的な作曲家から、言霊の作品を選びました。

スペインとラテン・アメリカのクラシック音楽は、哀愁や、皮肉、爽快さや情熱といった感情から独特の香りを漂わせています。

 

そしてどんなに悲嘆に暮れていても「幸せ」のレシピが詰まった楽曲ばかりです。

 

10月1日はイベロ・アメリカの音楽をたっぷり長富彩さんと、そして、10月2日の魅惑のガラ・コンサートでは上野耕平さん、三浦一馬さん、山中惇史さんと一緒に踊る音楽をお届けします!

ぜひ日本の皆様に、地球の裏側の熱くて、美しい歌を聴いていただければ嬉しいです。

 

 

「オペラ・ラティーナ」

コロン えりか ソプラノ・リサイタル

10月1日|土|18:15-19:00

 

 

魅惑のガラ・コンサート

~時代を彩る名手たちが送る“南米からの風”

10月2日|日|17:15-18:15

 

 

 

 

三又治彦
2022.08.29

出演アーティスト 三又治彦さんからのメッセージ

せんくらブログをご覧の皆様、はじめまして。

 

ヴァイオリン奏者の三又治彦です。私は仙台で中学生まで育ちました。

今も実家は仙台にあり、故郷でおこなわれるフェスティバルに参加できること、とても感慨深い気持ちでいっぱいです。

 

 

今回は学生時代の仲間とともに結成し、20周年を迎える昴21弦楽四重奏団として2つの公演に参加させて頂きます。

 

1つは妹とともにお届けする

【15】祝・結成20周年 昴21弦楽四重奏団×三又 瑛子 「46歳のドヴォルザークが書いた歌」

 

 

2つ目はせんくら名物企画!

【25】「せんくら・フェスティバル・ソロイスツ」 名曲で聴く弦楽アンサンブルの魅力!

 

2つとも聴きやすく、尚且つ深みもある公演、いまからわくわくが止まりません。

 

 

さて、この記事では20周年を迎える昴21弦楽四重奏団の紹介を致したいと思います。

 

昴21弦楽四重奏弦楽四重奏団が結成した理由、もちろん音楽的にも人間的にも尊敬できる仲間で結成したのですが…

きっかけは卒業のための単位が足りるか瀬戸際で、室内楽講習会にいって試験を受ければとれる!

というなんとも夢のない、現実的な所からスタートしました。

(それも試験はメンバーのトラブルにより受けられず…)

 

 

折角だからメンバーの出身地で記念に演奏会をしよう!ということでチェロの玉川さんの出身地宇都宮と私、そして佐久間さんが仙台にゆかりがあったため第1回公演を開催しました。

 

さて、そこで終わると思いきや…なぜか大阪国際室内楽コンクールに参加したりしているうちにあっという間に20年がたち現在に至っております。(ヴィオラの生野さんは2年前よりメンバー)

 

 

なぜ続いたのかな…と振り返ると年に1度集まり集中的に練習して公演をする、このスタイルがよかったのかなと思います。各々色んな演奏会、企画で成長をしメンバーと1年ぶりに対峙するので、お互いの成長、音楽観や音色の変化、それはそれは感じることが多く、練習は楽しくて仕方ありません。これも音楽家として常に成熟して尊敬できるメンバーだからこそですね!

 

 

【メンバーの一言紹介】

 

 

ヴァイオリン・三又治彦

仙台市出身。年少の頃からジャック・ティボー、ミシャ・エルマンなど魅力溢れるヴァイオリニストの音をレコードで聴き育つ。60歳の時に自分の理想の音が持てることが夢。

 

 

 

ヴァイオリン・佐久間聡一

山形市出身。巨匠のモノマネが得意でTwitterでも人気に。その実は音楽・ヴァイオリンに対し情熱的で常に高みを目指す音楽家。

 

 

 

ヴィオラ・生野正樹

大分市出身。ヴァイオリンから始めず最初からヴィオラを手に持った稀な音楽家。歌よし、色付けよし、トークよしの三拍子が揃う。

 

 

 

玉川克

栃木県那珂川町出身。このメンバーの中では一番冷静に音楽も物事も運びます。クールなのに熱い音楽を出してくるところが魅力。

 

 

 

昴21弦楽四重奏団が演奏とともに面白く尚且つ実のあるトークもあるスタイルで行っています。是非足を運んで頂ければ幸いです。

 

 

神田将
2022.08.28

出演アーティスト 神田将さんからのメッセージ

こんにちは、エレクトーンの神田将です。

今年もせんくらへのカウントダウンが始まり、とてもワクワクしながら準備に励んでいます。

 

 

突然ですが、エレクトーンでの準備と聞くと、何を思い浮かべますか?

楽器演奏の準備は、練習が大半を占めることが多いと思いますが、エレクトーンの場合はその練習までの道のりがとても長いんです。

 

 

まず、総譜があるものは入手して、10指1脚での演奏に収まるように解析します。スッキリ収まるのは稀で、どうしても指が届かなかったり、各楽器が不規則に動いている部分などは、将棋盤を見つめるようにじっくり腰を据えて考えこむことも。パズルが解けたら楽譜を書いて、次は演奏に必要な音の組み合わせを作成します。5分程度の作品で、ざっとここまでで2週間。それからやっと練習に入れます。

 

 

こうした理由もあって、せんくらエントリーが決まった瞬間から選曲や編曲に取り掛からないと、時間がなくて慌てることになってしまいますので、すでに完成しているレパートリーを効果的に取り入れつつ、新鮮さも感じてもらえるような選曲を心がけています。

 

 

また、エレクトーン演奏でとても大切なもののひとつに、クリエイティビティがあります。それはどんな楽器演奏にも必要ですが、エレクトーンは歴史が浅く、体系が出来上がっていない草創期ですので、特に創意工夫が欠かせません。自作曲を演奏しないまでも、創造性豊かな発想なしにはクラシック作品をまとめ上がることはできませんし、ひとりで弾くからこそ見えてくる解釈というのも育んでいきたいと思っています。

 

 

最近は創作にも復帰しつつあるので、いつか自作曲を聞いていただきたいものですが、今は、まずそのクリエイティビティを異色コラボやアレンジに活かしてみます。どんな創意工夫でエレクトーン演奏ができているのかを見つけるのも、ひとつの楽しみ方かもしれませんね。

 

 

今年はせんくらで初披露となる曲も多く、日々編曲に勤しんでいる(苦しんでいる)ところ。中の人からの嬉しいムチャぶりで実現した大河特集や、津軽三味線の浅野祥さんとの激熱コラボに、ぜひご注目ください。

 

 

それではせんくらでお会いしましょう。

 

 

 

北端祥人
2022.08.26

出演アーティスト 北端祥人さんからのメッセージ

皆さまこんにちは!ピアニストの北端祥人(きたばたよしと)です。

 

 

今回は、10月1日(土)公演番号23番「仙台国際音楽コンクールが結ぶ楽都の絆のアンサンブル」に出演させて頂きます。

 

 

仙台国際音楽コンクールに参加したのが6年前、それ以来ソリストとして仙台フィルと共演させて頂いたり、室内楽を沢山演奏したり、ある時はピンチヒッターで駆けつけたり!?沢山の素晴らしい思い出があります。

 

 

そんな大好きな街・仙台で、同じくコンクール入賞者のヴァイオリニスト・友滝真由さん、仙台フィル首席チェロ奏者・吉岡知広さんと、ベートーヴェンとメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲を共演いたします。

 

 

ベートーヴェンの「街の歌」は、まるでファンファーレの様にハイテンションにスタート!まさにフェスティバルにふさわしい幕開けです。フィナーレには当時流行していたオペラのメロディーが引用され発展していく「変奏曲」の形式が用いられています。そう、ベートーヴェンは「変奏」の大天才で、「こんなこともできんねんで、すごいやろ」というベートーヴェンのドヤ顔が浮かびます。

 

 

メンデルスゾーンは二つのピアノトリオを作曲しており、今回は第2番を取り上げます。1番より演奏頻度は少ないようですが、メンデルスゾーンの作品中、屈指の名曲です。仄暗く始まるユニゾンはベートーヴェンの様な雰囲気を漂よわせますが、エレガントなメロディーはやはり稀代のメロディーメーカーが成せる技。2楽章の旋律は聴くものの心に寄り添ってくれる感動的なもの(涙)3楽章はシェイクスピアの「夏の夜の夢」を彷彿とさせ、続く4楽章ではバッハのコラールが盛大に鳴り響き、オーケストラの様なスケールで全曲を結びます。

 

 

是非会場で、ライブで!私たちと曲の素晴らしさを共有しに来ませんか?

 

お待ちしております♪

 

 

 

1966カルテット
2022.08.24

出演アーティスト 1966カルテットさんからのメッセージ

皆さまお久しぶりです!1966カルテットです。

 

 


 

 

今年もやってきましたね、せんくら!また皆さまにお会いできる喜び、嬉しすぎて言葉になりません!!

 

そして今年はデビューからビートルズを演奏してきた1966カルテットにとって特別な一年なんです。というのも、ビートルズがデビューレコード『Love Me Do』をリリースしたのが1962年10月5日。

 

つまり、今年はビートルズデビュー60周年という、おめでたい年なのです!

しかも、私達の出演するせんくらは3日前の10月2日!これはもうお祝いしないわけには参りません!

 

というわけで、今年のせんくらはビートルズ60周年を1966カルテットが勝手にワイワイお祝いしちゃいますよ!なプログラムをお届けします。これまでのカバー曲もさることながら、リアレンジや新しくカバーに挑戦する曲もたくさん加えて、盛り沢山でお届けします♪

 

 

 

 

そんな公演はこちら!

10月2日(土)13:15-14:00

『GET BACK〜ビートルズクラシックス』

太白区文化センター 楽楽楽ホールにて

 

 

 

 

そしてその日の夜は、ガラリと雰囲気を変えて、1966カルテットがお届けするクラシックandミュージカルコンサート!

 

TVのミュージカル番組で演奏する機会に恵まれたのをきっかけにミュージカル音楽の楽しさに目覚めた私達。YouTubeの方でも演奏したりしてきました。

 

このコンサートの目玉はなんと言っても、有観客で初演奏のレ・ミゼラブルメドレー。名曲揃いのレ・ミゼラブルですが、舞台感を大切にした1966カルテットならではのアレンジで、じっくりお楽しみいただければ嬉しいです。

 

 

また、今年リメイクされて世界中が熱狂したあのミュージカルの名曲(といったらあれですね!)も、もしかしたらお届けしちゃうかも!?どうぞお楽しみに!

 

 

そんな公演はこちら!

10月2日(土)18:30-19:15

『1966カルテットのクラシックandミュージカル』

日立システムズホール仙台 シアターホールにて

 

この日のせんくらは、1966カルテットに注目っ!です♪ぜひ会場でお会いしましょうー!!!

 

石丸友貴
2022.08.22

出演アーティスト 石丸友貴さんからのメッセージ

皆さまこんにちは!仙台市出身でピアノの石丸友貴です。

 

今までブログというものを書いたことが無く、この度、人生初で書かせていただきます。(緊張しております…)

 

素晴らしい演奏家の皆さまに囲まれて恐縮ではございますが、せんくらに出演させていただくこととなり、とても嬉しいです!

 

今回は、10月2日(日) 公演番号59番「音楽と文学と私 〜佐伯一麦 読むクラシック 音楽と私の風景〜」に出演させていただきます。

 

仙台文学館館長の作家・佐伯一麦さんの、人生と共に寄り添ってきた音楽から、心に残る特別な作品を演奏いたします。

 

佐伯さんは、ノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネス氏と対談されたことがあるとのこと。佐伯さんと、聞き手の渡辺祥子さんによる貴重なお話が聞けるチャンスです。

 

プログラムは、どの曲も私の好きな曲ばかりの名曲の数々となっており、演奏することが出来、光栄に思っております。

 

皆さまの心に届くコンサートになるよう、気持ちを込めて演奏いたします。

音楽ファンの方はもちろん、文学ファンの方もお楽しみいただけますので、ご来場お待ちしております!

 

 

 

 

浅野祥
2022.08.21

出演アーティスト 浅野祥さんからのメッセージ

どうも皆さんこんにちは!三味線プレイヤーの浅野祥です。

今年もせんくらに出演させていただくことになり、心から喜びでいっぱいです!

音楽の街仙台。その活気がまた戻ってきて嬉しいですね!

 

さて今回は、3公演お届けいたします。

 

 

◆まずはソロ公演。

津軽三味線の独奏をたっぷりじっくりお楽しみいただきます。

私たちにとってのクラシカルな音楽は「民謡」

民が紡いできた非常に土着的な音楽です。

特に正解は無く、決まった譜面も存在しません。同じ曲でも奏者はみなフレーズも違えば旋律もそれぞれ。

とても自由でありながら、自由こその不自由さが混在します。なんとも言葉にし難いのですが、日本の民謡もまた、音楽家の人生そのものが音になるのです。

クラシックファンの方も、三味線ファンの方も、ぜひ「津軽三味線」という概念を一度取り払って、その場に流れる【音】をただ感じてみていただきたいと思います。それは昔から脈々と繋がる民の暮らしそのものであり、現代に生きる私ならではの三味の音であると思っています。

 

ステージには津軽三味線が一梃。

その緊張感を楽しむと同時に、日本民謡の面白さを感じていただけるよう、心を込めて演奏します。

 

 

◆お次はもはや、せんくら名物!(と自負しております^ ^)

ピアノとヴァイオリンからなる唯一無二のアンサンブル “スギテツ”さんとのコラボ公演です!

「もし日本が鎖国をしていなかったら・・・」もっと早くに西洋の音楽家と日本の音楽家が出会い、こんな音楽が生まれていたのではないだろうか。

ぜひそんな想像を膨らませながらお楽しみください!

 

音楽は世界中繋がっていると、私はいつもそう感じています。

例えば会津の盆唄「会津磐梯山」は、より俯瞰的に聴いてみると、私はアラブの音楽に聴こえる瞬間があります。

また、2拍子と3拍子の複合拍子が特徴のフラメンコ。これは日本の古い音楽「雅楽」にも存在します。

どうやらその起源はインド音楽にあるのではないかと言われており、ロマたちによって西に伝えられスペインのアンダルシアまで届いたのが「フラメンコ」そしてここ、極東日本までとどいたのが雅楽の「夜多羅拍子」なのではないかと。

この夜多羅拍子がいわゆる2と3の複合拍子であり、2と3の掴みどころのないリズムの繰り返しから無秩序な状態が連想されるため、ここから「ヤタラメッタラ」という言葉が大阪で生まれた、という話もあります。

 

いずれにしても、世界中様々なジャンルの音楽は歴史のどこかで繋がっている!それをエンターテインメントショーにするのが、このコラボレーションです!

ぜひ爆笑しに、会場へ遊びにいらしてください(笑)

 

 

◆そして最後は、せんくらで7年ぶりに共演させていただく、エレクトーン・神田将さんとのコラボ公演!

私が17歳の時に発売したデビューアルバムでは、エレクトーンとの共演が目玉コンテンツだったのです。

ですからエレクトーンという楽器は、私にとってはとても御縁の深い楽器、なのです。

 

7年前を思い返してみると、神田さんは全ての楽曲に新たな芽吹きを与えてくださり、本番ではそれを大樹の如く、はたまた大きく咲き誇る一輪の花の如く、輝かせてくださいました。私のオリジナル曲にも関わらず、私が想像もしなかった楽曲の一面に出合わせてくれたのです。

あの感動はいまでも強烈に脳裏に焼き付いています。

 

 

あれから7年。

私なりに音楽活動を通して培ったものを、今年また、全てを受け止めてくださる神田さんにぶつけてみようと意気込んでおります。

今回も神田さんは、私を含めオーディエンスの皆さんごと未だ見ぬ世界へ連れて行ってくれるでしょう。

10/2が本当に本当に楽しみです!

 

 

 

3日間、津軽三味線のあらゆる顔と、可能性を感じていただくべく、楽しみにせんくらへ伺います。

ぜひ皆様と、会場でお会いできますことを心から楽しみにしております!

取り留めのない文章ですが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

んではまた!くれぐれもお身体には気をつけて。

 

 

 

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