皆さまこんにちは!今日もブログを担当させて頂きます、ソプラノの市原愛です。
私がせんくらに出演させて頂くのは、今回で3度目になります。他のアーティストさんの公演、美味しい物などなど…せんくらに思いを馳せて既にワクワクしているのですが、自分のことでも今から頭を巡っていることがあります。
それは…衣装!!
歌劇「カルメン」ハイライトでミカエラ役、そして日本歌曲なども歌うリサイタル、最後は第九!という3つの、異なる内容の公演に出演させて頂くことになっていますので、どれで何の衣装を着ようかと色々考えてみている訳なんです。
共演者の方との色合いやバランスもそうですし、過去2回ではこれを着たから辞めておこう…とか。ミカエラは村娘っぽく?リサイタルは秋・月・夜をイメージ出来るように?!第九は立ち座りも考えなくては…?!でも靴を3足持ってゆかなくて良いようにするには、これとこれの組み合わせかなぁ…とか!(笑)
よく「衣装は自前なんですか?」と聞かれますが、「もちろん!」なのです。そんな訳で我が家のクローゼットの中は、衣装がなかなかの存在感…。。。
とっても優柔不断な私は、自宅から車で行ける場所での公演には、1、2着多く持っていってマネージャーさんに相談をしたりしますが…今回はそうもゆきません!
さて、どうなることでしょう?!特に村娘…!(笑)是非会場まで見にいらして下さいね!!
村娘ミカエラが登場する「カルメン」ハイライトの公演情報はこちら!
【24】9月30日(土)16:15〜17:15 日立システムズホール仙台|コンサートホール
せんくらブログをご覧の皆さま、こんにちは!2年ぶりにせんくらに出演させて頂けることを、と~っても楽しみにしているソプラノの市原愛です。
せんくらまであと1ヶ月!!リサイタルは“秋の月夜”を堪能して頂くプログラムなのですが……8月もいよいよ終わりとはいえ、“残暑の月夜”な日々。。。練習していても、なかなか歌詞が馴染んできません(笑)本番当日にはシックリきていると良いのですが!!
リサイタルの情報はこちら!!
http://sencla.com/program/5492
暑い夏の日々が苦手という訳ではないのですが、やっぱり涼しい環境が恋しくなり、すこし前に八ヶ岳に行ってきました。実は私の中で、毎夏ここを訪れてその1年を振り返る…というのが、恒例となっていたりします。
家族や気のおけない友人たちと、一歩外に出れば野生の鹿がお散歩をしているような大自然の中(1番近いコンビニまで、車で20分位!)で過ごしていると、心も身体も癒されますし、大地のエネルギーを与えてもらえるようで、最高のリフレッシュ!!
このままの万全の体調で、せんくらに伺わせて頂くつもりです!!
写真は私のお気に入りの「美鈴池」です。標高約1633m。この日はお天気がイマイチだったのですが、晴れていれば八ヶ岳の山々を見渡せるんですよ!
皆さんこんにちは!
さて、昨日のブログの最後でも触れましたが、今年のせんくらには、イタリアと深い関係をお持ちの方が出演されます。第1回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門優勝者、イタリア出身のジュゼッペ・アンダローロ(Giuseppe Andaloro)さんです。日本には(もちろん仙台にも)彼のコアなファンの方々がいらっしゃいます。アンダローロさんが皆さん宛てにメッセージを送ってくださいました。
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Every time I come back to Japan, I feel a deep and sincere emotion.
Since 2001, when I won the first edition of Sendai Competition, I’ve returned several times every year, and this will be the 24th. I’m very attached to Sendai’s audience, which I always meet up again with huge pleasure and gratitude for the support and love they show me.
This year, for the very first time, I’ll have the honour to perform during the festival with the great Svetlin Roussev, another winner of the first edition of Sendai Competition; we’ll play for you some pieces from the great tradition, like Grieg Sonata and Ravel’s Tzigane. Also in my solo performances I’ll propose to my audience some masterpieces of pianistic repertoire, such as “Picture of an exhibition” by Mussorgsky and Chopin’s Fantasia.
I really can’t wait to be with you again, and I greet you all with big love!
日本に帰ってくる度に、とても温かい気持ちになります。
2001年に第1 回仙台国際コンクールで優勝してから、年に何度か来日していますが、今回で24回目になります。仙台に来るたびに皆さんと再会できることを大変嬉しく思います。
また、会うたびにサポートしてくれ、温かく迎えてくれる仙台の聴衆の皆さんをとても身近に感じます。
そして今年は、もう一人の第1回仙台国際コンクールの優勝者であるスヴェトリン・ルセフさんと初めて共演できること、とても光栄に思っています。私たちはグリーグのソナタやラヴェルのツィガーヌなど、素晴らしい作品を演奏する予定です。私のソロ演奏としては、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」やショパンの幻想曲など数々の名曲をお届けします。
大好きな皆さんにまた会えることをすごく楽しみにしています!
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仙台に戻ってくるのを楽しみにしてくれているアンダローロさん。ぜひ公演会場にて、生演奏をお楽しみください!出演公演はこちらです。
●公演番号11 9月29日(金)18:00開演
●公演番号51 9月30日(土)13:00開演
●公演番号85 10月1日(日)14:45開演
皆さんのご来場を、アンダローロさんと共にお待ちしております!
せんくら事務局
皆さんご無沙汰しております、せんくら事務局です。
以前、「ブログでイタリアについて書いてください」とリクエストを頂きました。仙台は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を機にイタリアのホストタウンとして登録されました。2002年のサッカーワールドカップでもイタリアと日本は縁がありましたね。
折角の機会ですので、皆さんにイタリアの素敵なところを知っていただこうと思います。ここでは私が見たイタリア(写真は全て自前です!)をご紹介します。北から始め、南下していきますよ!
①ヴェローナ
まずは開演前と後の野外劇場の様子です。なんの公演か分かりますか?右の写真はある有名な家のバルコニー。「あぁ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」と言えば…?
②ヴェネツィア
カーニヴァルの時期(2月末から3月の初めです。私が行ったときは激寒でした)は、仮装した人々で街が溢れます。日中のにぎやかさも、夜の幻想的な雰囲気も楽しめる街です。
④ナポリ
日中のナポリは喧騒としていますが、夜のナポリ湾は絶景です。私が滞在したときはちょうどクリスマス。友人家族にお世話になりました。写真のパスタは1人分。こんなお料理が何皿も出てきます。そしてもう1枚はナポリから車で40分ほどのサレルノです。この町のクリスマス時期のページェントは有名なんですよ。
⑤シチリア
シチリアと言えば海!イタリア人にとって、海=バカンスと言っても過言ではありません。シチリアのタオルミーナという町では、ギリシャ劇場を観ることができます。劇場の背景に海が広がる…その姿は圧巻です。そしてシチリアのお菓子。上部に写っているお菓子は「カンノーロ」と言って、映画「ゴッドファーザー」にも出てきます。
皆さん、良いとこ取りしたせんくらブログ上のイタリア観光はいかがでしたか?
さて、今年のせんくらにもイタリアと深い関係をお持ちの方が出演されます。明日は、その方から届いたメッセージをご紹介しますね。
せんくら事務局
「せんくら」ブログ読者の皆様、こんにちは!
宮城学院女子大学音楽科長の太田峰夫です。
10月1日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について3日にわたって書かせていただくこのシリーズ。本日でついに最終日です!
今回の公演では、及川先生のほかに音楽科准教授の井坂惠先生(メゾソプラノ)、研究生の沼里杏子さん、宮崎ゆかりさん(いずれもピアノ)、音楽科の卒業生で、現在は附属音楽教室研究コースに在籍する赤間夏海さん(メゾソプラノ)の4人が出演します。今日は井坂先生もまじえて、出演者の話を聞かせていただくことにいたしましょう!
―昨年に引き続き、井坂先生にもご出演いただきます。
及川「井坂先生とは昨年もやらせていただいて、音楽家としてありがたい経験をさせていただきました。また共演させていただけるということで本当に楽しみにしています。」
―井坂先生は今回、ヨハン・シュトラウスの《こうもり》から、オルロフスキー侯爵の曲をお歌いになります。
井坂「僕はお客を呼ぶのが好きだ」はあのオペレッタの中でも舞踏会の幕開けに歌われる曲です。その後にいろいろなゲストが出てくる形になっているので、今回プログラムのはじめの方に歌うのにちょうどいいのではないかと考えました。」
―男性の役柄です。
井坂「ズボン役に縁があったので、これまでも演奏会で何度か歌ってまいりました。今回は及川先生の伴奏で歌えるということで、楽しみにしています。
―ありがとうございました。及川先生はほかに、研究生2人とも共演なさいます。
及川「2人とも学部の1年生の時から指導してきた生徒です。気心が知れているので、一緒に連弾で弾くのを、僕自身も楽しみにしています。
沼里さんには昨年のせんくらにも出演していただきました。今回2回目なので、緊張しているでしょうけれども、楽しみにもしていると思います。宮崎さんははじめてですが、頑張ってくれるでしょう。二人とも堂々とした演奏をするので、こちらも身が引き締まる思いです。学生と演奏するというより、対等な演奏家を相手にするという感じでいきたいと考えています。」
―声楽では赤間夏海さんが出演します。
井坂「私が本学に着任した年、彼女はちょうど学部の3年生だったと思います。それ以来順調に力をつけてきて、今では大学の授業を手伝ってくれています。とても真面目で、何事にも一生懸命に取り組まれる方なので、本番ではきっと若々しい、素敵なカルメンに「変身」してくれるのではないかと期待しています。」
―本日はどうもありがとうございました。
45分のコンサートなのに、3日かかってもなかなか話題がつきません。歌あり連弾あり。盛り沢山の「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」をどうかお聴き逃しなく!それでは皆様、10月1日に日立システムズホールのパフォーマンス広場にてまたお目にかかりましょう!
「せんくら」ブログ読者の皆様、こんにちは!
宮城学院女子大学音楽科長の太田峰夫です。
10月1日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について3日にわたって書かせていただいております。本日はその2日目。
私達が「せんくら」に出演するのは昨年に引き続いて今回で2回目ですが、そもそも宮城学院女子大学とは…という方のために、宮城学院についてごくかいつまんで紹介させていただきます。
アメリカ合衆国改革派教会宣教師と日本人キリスト者達の尽力により、「宮城女学校(後の宮城学院)」が仙台の地に産声をあげたのは今からおよそ130年前の、1886年のこと。キリスト教教育に基づく女子教育を行う学校として始まった「宮城女学校」は今日に至るまで、宮城学院は認定こども園、中学校・高等学校、大学・大学院を持つ東北最大の女子教育機関として、スクールモットー「神を畏れ、隣人を愛する」のもと、数多くの卒業生を世に送りつづけています。
初夏のキャンパス
ピアニストの及川浩治先生はこの宮城学院の音楽科で教鞭をとられています!ということで本日は連弾と歌の伴奏について話をうかがうことにいたしましょう。
―普段の演奏活動で連弾を弾かれることはありますか。
「弾かないですね。ただ、日本で教えていただいた児玉(邦夫)先生も、ブルガリアのガネフ先生も連弾や2台ピアノを専門にやっていらっしゃったので、レッスンではずっと弾いていました。学生の時、連弾のオーディションで金賞をとったこともあるのです!」
―どちらのパートを弾かれるのでしょうか。
「学生の頃はいつも上のパートを弾いていましたが、今回は主に下のパートを弾きます。昔よりベースラインとかに興味が出てきて、下の方を弾くのが楽しいのです。」
―上のパートは若い人におまかせになるわけですね。
「若いからできることというのがあるので、上のパートで思い切り演奏してくれればいいなと思います。まあ、ラフマニノフの《イタリアン・ポルカ》では僕が上のパートを担当してしまうのですが(笑)。」
―歌の伴奏もなさいます。
「楽しみにしています。普段歌の伴奏をさせていただく機会があまりないので、前回(昨年)のせんくら(「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」)では本当に楽しませていただきました。
本当のことを言うと、声さえ良ければ、僕はテノール歌手になりたかったんです。だからレッスンではいつも歌っています!音域は狭いんですが…(笑)とにかく気持は歌の人と同じ気持を持っているつもりです。今回、赤間夏海さんと一緒に《カルメン》を演奏しますが、「ハバネラ」は僕も大好きなので、本当に楽しみにしています。」
―どうもありがとうございました。
及川先生がこれほどまでに楽しそうに連弾や歌についてお話しになるということを、意外に思われる方も多いかもしれません。「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」は普段なかなかふれることのできない及川浩治の一面にふれるチャンスでもありますので、皆さまどうぞご来場ください!
3日目の明日は共演者について、井坂先生もまじえつつ、お話をうかがってみることにいたします。
「せんくら」ブログ読者の皆様、宮城学院女子大学音楽科長の太田峰夫と申します!本日から3日間、宮城学院女子大学と音楽科のこと、10月1日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について書かせていただくことになりましたので、どうぞよろしくお願いいたします!
まずは大学音楽科特任教授であり、ナビゲーターでもある及川先生に今回のコンサートについてお話をうかがうことにいたしましょう。
―及川先生はこれまでもせんくらに何度も出演されていますが、「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」という企画では今回で2回目の出演となります。今回のプログラムはどんなコンセプトのものなのでしょうか?
「舞曲、それに3拍子の曲ですね。チャイコフスキーの「花のワルツ」から始めます。その後にヨハン・シュトラウスの《こうもり》から独唱1曲、ブラームスの《ハンガリー舞曲第4番》……それから同じブラームスの《交響曲第3番》から第3楽章を連弾で演奏します。舞曲ではありませんが、3拍子の曲ですし、連弾曲としてもなかなかの曲です。そして皆さんが大好きな《カルメン》の「ハバネラ」も取り上げました。」
―ラフマニノフの曲もあります。
「《イタリアン・ポルカ》です。本来は連弾と2本のトランペットのための曲なのですが、トランペットのパートを歌のお二人に歌ってもらったら面白いんじゃないかと考えました。最後はチャイコフスキー作曲、ラフマニノフ編曲の組曲《くるみ割り人形》から抜粋2曲を演奏します。」
―ヴァラエティがありますね。
「がっちりした構成の曲で固めるのもそれはそれで良いのですが、今回はより大勢の人たちに喜んでもらえるようなプログラムにしました。普段あまりクラシック音楽をお聴きにならない方でも、バレエがお好きであれば、チャイコフスキーの三大バレエの音楽をお楽しみいただけるでしょう。反対に、クラシック音楽にお詳しい方にはブラームスの交響曲があります。ハバネラも、ビゼーの《カルメン》の一番美味しいところです。その一方、普段聴く機会がないようなラフマニノフの曲を入れることで、新しい曲に出会える楽しみも持たせてみました。」
―にぎやかで、楽しそうなプログラムですね。
「短調の曲もありますが、どこかワクワクするような感じで、大好きな曲ばかりです。僕は全部弾かなくちゃいけないのですが、聴いてくださる皆さんが音楽を聴く喜びを感じ、さらに演奏しているわれわれの側の喜びも共に感じ取っていただければ幸せだなって思っています。」
―ありがとうございました。また明日、お話の続きをお聞かせください。
ということで今回の「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」のキーワードは「舞曲」。ロシアからハンガリー、ドイツ、イタリア、スペインと各国の音楽をめぐるようにして聴くプログラムを用意いたしました。皆さまどうぞご来場ください!
2日目の明日は連弾曲と声楽作品について、及川先生のお話をもう少し詳しくうかがってみることにいたしましょう。
今回でせんくら3回目となります草刈伸明です。
毎回出演させていただいている会場がエル・パーク仙台ということもあり、お客様と近い距離で演奏させていただいているので、お越しいただいた皆様の反応がダイレクトに感じられます。
今年は2公演に出演させていただきますが、どちらの公演もエル・パーク仙台ですので、また実家に戻ってきたような感覚です。ちなみに私の実家は会場から10分程北上した二日町にある「草刈はしや」ですので、箸でお困りの際には是非ご来店ください(笑)
さて公演の内容ですが、9月30日 10:30~11:15 【40】「歌い継ぎたい名曲 0歳の子ども~パパ、ママたちへ贈るコンサート」で歌わせていただきます。一緒に出演させていただきます山中さんは2歳の元気な男の子のお母さん。庄司さんは1歳半の可愛い女の子のおばあちゃん。そして私自身も昨年の11月に女の子の父親となりました。
子どもが出来ると大変なことも多いですが、それにも増して毎日の生活に笑顔が多くなりました。大人が当然だと思っていたこと、何も考えないで出来ていることが、子どもにとっては全てが初めてのことであるということを再認識させられています。音楽に合わせて手を叩く、身体を動かす、一緒に歌うということは素晴らしい体験で、大変な刺激です。
我々の演奏は小さなお子様にも楽しめるように、親しみやすい曲に様々な動きの要素を取り入れています。最後まで飽きることなく楽しんでいただけますよう、日々我が子で実践して腕を磨いておりますので、どうぞご期待ください!!
もう一つの公演は10月1日 14:30~15:30の【70】「せんくら・うた劇場」です。過去3回は宮沢賢治の詩に吉川和夫さんが作曲した音楽劇を上演しており、私は昨年の第3回より参加させていただきました。形式はオペラの演奏会形式と近いものがありますが、歌唱が日本語であるということと、同時に映し出される映像が絶妙に演奏を彩ってくれるので、全体を隅々まで理解することが出来、大変分かりやすかったです。
今回は山形県出身の童話作家である浜田廣介の名作「むくどりのゆめ」に、吉川和夫さんが作曲された音楽童話を演奏させていただきます。美しい文章にシッカリ寄り添い、その世界観を更に広げていく旋律、和音、歌唱、アンサンブルによって、聴きにいらっしゃってくださった皆様の心の中まで深く染み入る演奏となると確信しています。
大変魅力的な公演がたくさん詰まった「せんくら」ですので、どの公演に行こうか決めかねている方もいらっしゃると思いますが、少しでも御興味がわいた方は是非是非足をはこんでいただけますと幸いです。
それでは演奏会場でお会いできますことを楽しみにしております♪
草刈 伸明(山中&草刈&庄司)
はじめまして、ソプラノの山中敦子と申します!!
今回初めてせんくらに出演させて頂けることになり、大変嬉しく思っております! 仙台とのご縁は、東日本大震災の後、「被災地へピアノをとどける会」の皆様の活動を知ってから。 岐阜県出身(現在は東京在住です)の私はそれまで東北地方を訪れたことがありませんでした。 それ以来、毎年仙台を訪れておりますが、町、人、食べ物全てが大好きで、今ではすっかり故郷に帰る様な気分で毎回ワクワクしています。
さて今回子ども向けのコンサートをさせて頂く訳ですが、私自身、現在2歳男児の子育て奮闘中です! 共演のバリトン草刈さんも0歳の女の子のパパ、ピアノの庄司先生も1歳6か月の女の子のグランマという訳で、全員がリアルタイムで子どもと向き合っております。
子どもを産み、子育てをする中で感じたことは、小さな我が子にどんな素敵な音楽を聴かせるよりも、まずはママの声、ママの歌が子どもにとって最高の音楽なのではないかということ。 上手い下手ではなく、ママの声が安心なのですよね! という我が子は子守歌を歌うと私の歌声が大き過ぎたのか寝てくれませんでしたが・・・(笑) 寝てはくれませんでしたが私が歌うとニコニコご機嫌になっておりました。
我が子がお腹の中にいる時には、第九のソリストをさせて頂いたり、また別のコンサートで唱歌や昭和歌謡曲を歌うことがあり、幅広いジャンルの歌で胎教になっていたかなと(笑) 第九の本番では、ティンパニが大きな音で鳴った時にびっくりしたのかお腹の中で物凄い勢いで動き出し、その蹴りの力強さに私もびっくりした思い出があります。 お腹の中でもちゃんと感じているのですね!!! 1歳頃だったでしょうか、TVで第九の演奏が流れていたら釘付けになっており、もしかして覚えているのかな、なんて思ったり。
その後も特に音楽を教え込んだ訳でもありませんが、お片付けを歌で促したり、お散歩中にお花に出会ったらお花に関する歌を歌ってみたり、バスを見つけたら「バスに乗って」(今回演奏します)を歌ってみたり、日々の中で歌を取り入れていたら、 音楽が聞こえると手拍子してリズムを取ったり、体が勝手に動いてしまう程大好きになったみたいです。
1年弱前になりますが、今回共演の3人で合わせをしていた時の動画です。
シューベルトの鱒の曲。
鱒が泳ぐ様子なのか、盗人の役になり川の水を濁しているのか、音楽を聴き何かしら感じて体が動いているのでしょうね。今ではこの幼き頃が懐かしい…(笑)
子どもを見ていると無限の可能性を感じますね!! 今回はそんな子ども達に是非パパやママに歌って欲しい、伝えていって欲しい歌を歌います!! 世界に同じ物はない楽器、それは声!! 世界に一つしかないママの声、パパの声で、我が子と歌って動いてみんなで楽しみましょう!!
会場で皆様にお会い出来る事を楽しみにしております!!!!
さて、それまでまた怪獣化してきた我が子の子育て頑張ります(苦笑)。。。
山中敦子(山中&草刈&庄司)
私が子育てをしていた頃、子どものためのコンサートなどは1つもなかったし、子どもをコンサートに連れて行ってはいけないとみんなが思っていた時代でした。子どもたちの名誉の為に弁解をしますが(というか私の為?かもしれません)、そんなに何十年も昔の話ではありません。それでも私は子どもを連れてコンサートやコンクールを聴きに行っていました。周りではきっとあきれたお母さんと思われていたでしょう。
長女はおしゃべりをしないように、コンサートの直前に大きなキャンディーをなめさせられ、本を与えられました。次女はコンサートに行く日は朝から外で遊び、お昼寝は抜き。コンサートが間もなく始まる時に必ず「ママ、もう寝てもいい?」というと同時に眠っていました。いまだにピアノの演奏を聴くと眠くなると言います。
でもこの娘たちは音楽家ではありませんが、音楽を聴くこと、楽器に触れることは間違いなく好きでいてくれていると信じています。
そして私自身は小さい頃、母から毎日たくさんの童謡を聴かせてもらいながら育ちました。レコードを擦り切れるまで聴きました。今でも歌詞までも覚えています。土曜日の夕飯の後は弟妹と歌い、ピアノを伴奏したりと、楽しい家族団らんの時間でした。
あの頃歌った童謡を子どもたちに歌い継ぎ、孫の代まで伝えたい。娘たちがコンサート会場で口をふさがれながら聴かされたクラシック音楽をもっと気楽に皆さんには聴いて頂きたい、というのがこのようなコンサートを考えたきっかけです。子どもたちに伝えていきたい童謡、子守唄、そして歌曲もオペラの曲も、たくさんたくさん聴いて欲しいのです。今は聴いているのかいないのかわからないと思っても、子どもたちの心の中に、耳の奥に残っていると思います。いつか大人になったとき、「ああ、いつかママとコンサートで聴いたよね、この曲!」と思い出してくださる日が来れば嬉しいです。未来のクラシック音楽の素晴らしいオーディエンスを育てるのは私たちの大切な役目と思っております。
今回の公演でご一緒する山中さんは2歳になる坊やのお母さま、草刈さんはお父さまになったばかりです。
私も新米おばあちゃん。初心者マークの私たちは、わが子たちが練習を足元で聴きながら楽しんでくれるのを最高のオーディエンスと思い、コンサートに向けて準備をしております。皆さまとどうぞ会場でご一緒できますことを今から楽しみにしております。
庄司美知子(山中&草刈&庄司)