ブログに2回目の西本でーす。
今現在仙台フィルは、山形県酒田、北海道函館と、旅続きです。
前回は飛行機のお話で終わりましたね。
コンサートマスターになることを夢にヴァイオリニストを目指した学生時代でしたが、一時期はパイロットになりたいという淡い夢も持っていました。飛行機そのものが好きだということもあるのですが、空港にいると何か気持ちがワクワクしてくるんです。
操縦はできないものの、飛行機に乗れる日々を過ごせていることだけでも自分にとってはヴァイオリニストは天職なのかもしれません(笑)
さて、今日は別の公演の紹介です。
昨年の公演に引き続きシリーズ第二弾に初めて出演させていただきます。このメンバーでのアンサンブルは初めてですが、個人的には皆さんとどこかしらで共演させていただいたことのあるアーティストです。リハーサルから当日までどんな化学反応が起きるのか、今から楽しみでなりません!弦楽器奏者は皆さんオーケストラで重役を務める方々で、ピアニストの津田さんも、先日室内楽でご一緒したばかりです。これは勝手な想像ですが、良い意味でオーケストラの様なダイナミックなサウンドだったり、どこまでも繊細さも追及していけるメンバーなのではと思っています。
演奏の曲目はドボルザークのピアノ五重奏!本当に大好き!!芸術大学に入学してから初めて本格的に取り組んだ室内楽曲で思い出の曲でもあります。ピアノ軽やかな音形から始まり、チェロの甘ーいソロが登場した時の悦びはたまりませんよ♪個人的には同じ動きの多いファーストヴァイオリンとセカンドヴァイオリンを、オーケストラでコンマスをされているルセフさんとどのように絡めるかも楽しみです。
話も打って変わって、好きなものシリーズ
それは、、、、、、、、、、
【地図】
です。
昔から、いろんな想像を膨らましながら、地図や地球儀を眺めているのが大好きでした。古地図から現在の地図、言ってみれば住んでいる町内会の地図も眺めるのが好きです!(笑)最近では仙台の古地図を眺めてお酒を飲んだりも(^^)
それでは今日はこのくらいで、チャオ!!
皆様こんにちは、クラシックギタリストの村治奏一です。
今回初めて「せんくら」に出演させていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。
僕は9月30日(土)と翌10月1日(日)の2日間で合計4公演。しかも4つとも別プログラム。非常にやりごたえがあります。
いずれの公演もベストコンディションで迎えられるよう鋭意準備しておりますので、どうぞお楽しみに!
ところでその4つの公演のうち2つ目、9月30日17時15分からの男性アーティスト達によるガラコンサートでは、最近色々な公演で共演をさせていただいているバンドネオンの三浦一馬さんが編曲した、《「サウンドオブミュージック」メドレー》を演奏いたします。
バイオリニストの西江辰郎さん、ピアニストの近藤嘉宏さんはじめ、素晴らしいアーティストの方々との滅多にない共演のチャンス。僕自身、今からとても楽しみにしています。
三浦一馬さんとのコンサートにて。
みなさん、こんにちは。今日は西本がせんくらブログを担当します!
今年の10月で早いもので仙台生活6年目、仙台フィルに入団したのが2012年10月1日でしたので、毎年このせんくらの時期になると一年を振り返るような時期にもなります。
さて、今年もオーケストラでのコンサートマスターはもちろん、ヴァイオリニストとしても3つの公演に出演させていただきます!
54番ではお二人のソリストと共に名曲中の名曲をお届けします。1曲ずつがそんなに長くなく、個性のはっきりした、どこかで聞いたことのある名曲ばかりですので、クラシック初心者や親子での来場でも、楽しめるプログラムだと思います。歌付きの『春の声』もなかなか演奏される機会が多いわけではないので聴きどころかもしれません。
56番はオールアメリカンプログラムです。ソリストにはピアニスト山下さんを迎え、「ノリノリ」なサウンドをお届けします。大好きな『サウンドオブミュージック』のメドレーも楽しみですし、アンダーソンのついついと踊りだしたくなるような名曲、なんといってもアメリカサウンドの1つの時代の象徴するかのような『ラプソディー・イン・ブルー』は必聴です!!
と、公演の紹介をしつつ、毎年このブログではどんなことを書こうか考えてしまうのですが、今日は僕の好きなものについて少しだけ。
乗り物で一番好きなは【飛行機】です。
昔から好きで、どうしてあんな鉄の塊が空を飛ぶのか不思議でたまらなかった幼少時代を思い出します。揚力について考えてみたり、エンジンや機体の仕組みについての専門書は沢山読みました。
最近一番気になっているのはB787という機材で、乗客目線でも他の飛行機と全然違うところがたくさんあるのです。
窓はシェードがありません、ボタン1 つで遮光できます。乾燥が気になる機内もNO心配です、湿度調整機能ばっちり!そして見た目でわかる部分は、羽根の下に取り付けてあるエンジンのカバーしている部分の模様が波打っているんです。(これちょっとマニアックなのかな。。。。(笑))
このまま飛行機への愛を綴ってしまいそうなのでこれくらいに。
ヴァイオリニストをやっていると移動も多いので必然と大好きな飛行機に搭乗する機会も多く、うれしいです(笑)
離陸はワクワク、着陸はドキドキとたまらない時間です♪
このブログを書いている今も着陸後の空港でした。
それではまた次の旅の始まりです。
(機内からとった宮城県周辺)
しつこく楽器の話を続けて3回目、これが最終回。
僕が弾いているバンドネオンは、連れ添って今年で11年。色々な楽器を試してきたけど、やっぱり、これが一番しっくり来る気がしています。僕にとっては、「良き相棒」といったところでしょうか(まあ、時に手こずる「じゃじゃ馬」でもあるけれど…)。
バンドネオン界の世界的権威、そして、僕の敬愛する師匠でもあるネストル・マルコーニ氏から譲って頂いた楽器で、バンドネオンの最高峰ブランド、Alfred Arnold(アルフレッド・アーノルド)というメーカーのものです。バンドネオン奏者の多くが、このブランドの楽器を愛用しており、その頭文字を取って「AA(ダブル・エー、スペイン語読みだと、”ドブレ・アー”)」などと呼ばれることもあります。
楽器の至るところに「AA」の印が刻されている
「楽器は、音楽家から多くのものを引き出す力がある」と、よく言われるけれど、僕の場合に於いても「このバンドネオンと出逢わなかったら、いまの自分はない」と、きっぱり言い切ることが出来ます。それだけ、この楽器が秘めたポテンシャルは計り知れず、いつでも僕にインスピレーションを与えてくれるのです。
(C)藤本史昭 愛すべき師匠、マルコーニ氏と。2016年6月、有楽町朝日ホールにて。
楽器の内部には、恩師直筆のサインも!
今年の春、この愛器の大修理を行うことになりました。というのも、バンドネオンの重要パーツである「蛇腹」の劣化が進み、空気漏れが顕著になってきていたからです。空気を送り込んで音を発するバンドネオンにとって、この「空気漏れ」は深刻な問題で、症状が進めば演奏にも支障を来たしかねません。楽器が製造された当時のままの、オリジナルの蛇腹ではありましたが、背に腹は変えられません、アルゼンチンへ行ったタイミングで修理をすることになりました。
修理が完了したとの知らせを受け、期待と不安の入り混じった気持ちで楽器を弾いてみると…。それはもう、楽器が新品のように生まれ変わったではありませんか!しかも、ただの新品ではなく、ボディや内装はそのままに、最新鋭のエンジンを搭載したクラシック・カーのように、歴史や栄光は失わずに保たれていたのです!!
…飛び上がらんばかりに喜んだと同時に、「この楽器は僕の愛器であるけれど、いつの日か、僕の師匠がしたのと同じように、大切に後世へと受け継いで行かなくては」と、使命感にも似た想いを抱くことになったのです。
”ドブレ・アー”、我が愛器。今後も共に!いざ、行かん!!
素晴らしい修理をしてくださった”THE・職人”のファリスさんと。
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3回に渡りお送りして参りました「せんくらブログ」、お楽しみ頂けましたでしょうか?お読みくださった皆様、どうもありがとうございました!今年の「せんくら」、僕は下記の4公演に出演いたします。今回も盛り沢山な内容ですね。乞うご期待!
【13】バンドネオンの新たな境地 三浦一馬編曲によるオール・ガーシュウィン・プログラム
【55】全てを兼ね備えた貴公子たちが集結! 仙台だけの特別なコラボが実現
【64】ギター×バンドネオン 何かが起こる熱いデュオ!
【83】Crossover 三楽士 ~戯れる音・あふれる音
さて、次回からは西本幸弘さんと村治奏一さんがブログを担当されます。こちらも、どうぞお楽しみに!
仙台人は新しいもの好きなのか(?)、帰仙する度に街中には、東北初出店のお店が出来ていたり新しいビルが建っていたり。
ちなみに今回私が演奏する、仙台銀行ホールと日立システムズホール、という新しい名称も、中学生まで仙台に住んでいた私には未だに違和感があります。
日本人は常々略語の天才だなあと思うのですが、この新しいホールの名前はどう頑張っても略せないではないか。どなたか良い略し方を知っているという方は教えて下さい(笑)
そんな訳で、私は9月30日に公演番号54番と25番で演奏させて頂きます。
せんくらはお客様だけでなく出演者もはしごをしており、私は仙台銀行ホールで現田さん、仙台フィルの皆様とベートーヴェンのロマンス(ロマンスはロンカプとは違い略語ではありません。)を弾いた後、楽屋に戻って数時間後に迫っている日立システムズホールでの人生◯回目のビオラの本番に向けて、ガンざらい(※ガンガンさらうの略。名詞形)していると思います。
この夏は例年に比べとても長く仙台で過ごしましたが、偶然にも身近にせんくらでボランティアをされているよという方がいらしたり、たまたま訪れたレストランの店員さんにそのような方がいたりして、その他嬉しい出会いがたくさんありました。
せんくらの3日間で、みなさんも音楽との素晴らしい出会いがありますように!
どうもありがとうございました。
楽器の話を続けます。
大抵、どんな楽器でもドレミ…の並びには、ある程度の法則がありますね?例えば、ピアノだと鍵盤を右に移動していくと音が高くなり、ヴァイオリンやギターだと、弦の長さが短くなれば、音も上がっていく。これはもう当然というか、常識みたいな話なんですが、この「バンドネオン」という楽器に関していえば、その法則性みたいなものが、「全く」ないのです。これは、比喩でも誇張的表現でもなく、文字どおりの「皆無」。こんなにも複雑なドレミ…は、ちょっと他にはないんじゃないかと、我ながら思います。はい。
それでは早速、この楽器のボタン配列を見てみましょう。下の写真は、バンドネオンのボタン配列表。さあ、どうなっているのでしょうか?
えーと、なんだかよく分からない?大丈夫、ゆっくり説明しますから!まず、バンドネオンの奏法としては、蛇腹を「引っ張って弾く時(開)」と「縮めて弾く時(閉)」の2パターンがあります。それぞれ、演奏上のタイミングやニュアンスによって、そのどちらが良いかを決めているのですが、その2つのパターンによって、ボタンに対応している音が変わるのです。…うーん、まだ分かりづらいですね。。。つまり、「同じボタンを押し続けていても、蛇腹の開閉によって、音が変わってしまう」ということなのです。これでお分かり頂けましたか?(笑)
先の配列表で、1つのボタンに2つ音が載っているのはその理由によるもので、白玉の音符(二分音符)が「引っ張って弾く時」で、黒玉の音符(四分音符)が「縮めて弾く時」を表しています。この表を見ると、右下のボタンは、引っ張った時が「ソ」、縮めた時が「レ♯」。音が4度ほど下がりましたね。では、ひとつ上のボタンに移動すると、引っ張った時が「シ」、縮めた時が「ド♯」。あれ?今度は、さっきほど音が変わっていない。しかも音が上がってる。…そうなんです。音の変わり方に法則がありませんね。そして、あれあれ?そもそも、よく見ると隣同士のボタンなのに音階が連続していない…!
どうです?だんだん、表の見方が分かってきたのではありませんか?お暇な方は、この表をどうぞ隅々までご覧になってみてください(笑)
お気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、この楽器を演奏しようと思ったら、まず、このボタン配列を暗記しないと話になりません。僕も、バンドネオンをはじめた頃、必死になって、この配列表を頭に叩き込んだものです。だから、記憶力には自信があるんですよ…なんて言ってみたいところだけど、、、何故か、それとこれとは話が違うんだなぁ…(笑)
さて、次回は僕のブログも最終回。現在、僕が弾いている愛器についてお話しします。お楽しみに!
7月に、南仏のエクスアンプロヴァンスというところへ行って来ました。
この時期は毎年大きな音楽祭が開かれており、私は滞在中に運良くカルメンのチケットが取れたのですが、ここで衝撃を受けました。
簡単に説明すると、私達が知っているカルメンの内容とは程遠く、カルメンの曲を使った全く別のストーリーになっていたのでした。
とっても見にくい写真ですが、全員スーツ姿で登場するという衝撃の冒頭。
あまりにも話が違うので説明するのが難しいのですが、冒頭はミカエラとドン・ホセが結婚している前提で話が進みます。結婚生活があまり上手くいっておらずカウンセリングを受けている、という場面から始まるのです。
カーテンコール。さすがにカルメンはスーツは着ていません。(笑)
そんな訳で内容はあまり良く理解出来ませんでしたが、人生で初めてカルメンを生で聞けたことに大変感動したのでした。
こんにちは!バンドネオン奏者の三浦一馬です!
…と元気よく挨拶したところで、「ん?なに?」「あなた、バンドやってらっしゃるの?」、なんて聞き返されることは日常茶飯事。まぁ、何だか聞き慣れない名前だし、そもそも実際に見る機会なんて、 なかなかないですからね。せっかくなので、少しでも楽器のことを知って頂けるよう、今日から3日間、「バンドネオン」にまつわることを、せっせと書いていきたいと思いますので、どうぞお付き合いくださいませ!
さて、初回である今日は、「バンドネオン大分解」と題して、楽器の内部まで大公開いたします!よく「アコーディオン」と間違われることが多いのですが、まあ、それもそのはず、楽器の形から音に至るまで、なかなか似てますからね。でも、よく見ると大きな違いに気付くはず。…そう、一般的なアコーディオンにあるはずの「鍵盤」がありませんね?
このボタンは、右手に38、左手に33、合計71個あり(中途半端…)、古い楽器だと象牙製のものもあります(上の写真参照)。このボタンを押すと、当然音が鳴る訳ですが、楽器の内部では、どんなことが起こっているかと言うと…?
どうです?楽器内部って、かなり、複雑な作りをしているでしょう!ボタンを押すと、レバーを介して反対側の蓋が開き、そこにのみ空気が流れ込む仕組みなのです。…そう、いま「空気」と書きましたが、このバンドネオンという楽器は、空気を使って音を出しているのです。その「空気」を作り出す役目を担っているのが、「蛇腹(じゃばら)」と呼ばれる部分。
この蛇腹が「ふいご」と同じ原理で空気を生み出しています(ちなみに、素材は紙と革)。模様も綺麗ですね!蛇腹を引っ張ったり、縮めたりする強さによって、音の強弱も変化するので、これも、この楽器に於いて、とっても大切なパーツ!そして、最後に忘れてはいけないのが、この楽器の心臓部である「リード」。要は、振動して音を発する薄い板のことですが、管楽器にも多く使われていますね。では、バンドネオンのリードを見てみましょう。
沢山ありますね!音の高さによって、リードの大きさも違うことがお判り頂けると思います。ちなみに、写真に写っているのは、右手側のリード群。反対の左手側も合わせると膨大ですね!そう、バンドネオンには、何と百数十枚ものリードが、所狭しと詰め込まれているのです!!
バンドネオンの構造、何となくでもお分かり頂けましたか?「蛇腹」で空気を起こし、「ボタン」によって空気の流れ道を作って、その空気で「リード」を振動させて音を出す…。小ぶりな楽器でありながら、実はなかなか複雑な経路を経て音が鳴っているのですね!
それでは、最後に、バンドネオン全てのパーツを分解した写真をどうぞ!次回は「不可思議なボタン配列」と題して、この楽器のドレミ…についてご紹介します。お楽しみに!
三浦一馬
皆さま、こんにちは。
ヴァイオリンの飯川直美です。
せんくらに初めて参加させていただいてから2年が経ちますが、再びこの場所で演奏出来るのを大変楽しみにしておりました!
突然ですが、私にとっての今年のせんくら1つ目の公演は、なんと明日に迫っております(汗)
仙台トラストタワーの一階エントランスホールにて、仙台フィルの若手三名+私で弦楽四重奏のコンサート、なんと入場無料です!(9月18日のブログでHAL PLANNINGさんが明日の公演について書かれています。是非そちらもご覧下さい。)午前と午後の2公演、それぞれ異なるテーマに沿ったプログラムでお送りいたします。
今回会場となる仙台トラストタワー。
仙台出身の私はかなりの頻度で出没するのですが、先日打ち上げで訪れた2階のレストラン、焔藏にて人生初の鴨しゃぶを頂きました!
パリ在住にも関わらず鴨が苦手な私でもペロッといけるくらい予想を遥かに上回る美味しさ。
〆に絶品山形蕎麦も。。
明日の終演時間はかなり早いですが、ディナーの時間まで待っていられるよと言う方(笑)是非召し上がってみて下さい!
皆様こんにちは!ソプラノの今野沙知恵です。
早いもので私のブログ担当も今回が最終回となりました。
皆様にはもちろん『せんくら』にお越しいただきたいのですが、せんくら前にも仙台で演奏させていただく機会があります!
9月27日(水)12:10~12:50まで東北大片平キャンパス北門会館1階にて、ピアニストの和久佳菜さんと一緒にロビーコンサートをさせていただくことになりました。こちらは日本歌曲やオペラアリアなど、皆様に楽しんでいただけるプログラムをご用意致しました。
ぜひ皆様のお越しをお待ちしております!
また、せんくらの私の出演日は9月30日(土)14:15~15:15『名曲みっけ!~初めてのオーケストラ』にて、シュトラウス作曲「春の声」を演奏いたします。こちらも1人でも多くの皆様のご来場をお待ちしております!