今日はオペラで主役を歌っていた時に思わず起こってしまったある事件について、キュウちゃんに聞きました。舞台上では何が起こるかわかりません!
マネージャー
竹島愛弓
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During the performance of an opera, you get to use all different kind of props depending on the situation.
Sometimes you have to act like you are eating or drinking.
Sometimes they put fake food but from time to time they put real food on the stage.
For wine, they usually put grape juice in a wine glass and it looks just like a glass of wine. Some singers just pretend and don’t eat nor drink. Some singers really drink on the stage. Sometimes that is a good opportunity to quench your thirst between hard singings!
But anything can go wrong in a live performance.
In 1999, I was singing the title role of Don Giovanni in USA. There is a party scene close to the end of the show. There was a big table in front of me and there was a chicken and a glass of wine looking like juice. One girl was sitting on my lap and another girl was standing right next to me. I was singing very happy and macho like music.
And I drank a sip in between my lines.
Then the drink went down to my wind-pipe instead of my stomach. Then I started coughing. I could not sing and was missing my solo lines.
The girl sitting on my lap was whispering and laughing at the same time to my ear that
〝Are you OK?” And I was not able to sing for the next couple of measures.
Finally I became OK and finish the show without further problem. Since then I am very careful with any “PROP” on the stage!
オペラ公演の時は状況に応じて様々な小道具を使います。
時にはあたかも食べたり飲んだりしているように演じないといけません。
その場合ニセモノの食べ物を置くこともあれば、本当の食べ物が置いてあることもあります。
ワインに関しては、大抵の場合グレープジュースをワイングラスに入れると、本当のワインみたいに見えます。
歌手の中には全く食べたり飲んだりしない人もいますが、本当に飲食する歌手もいます。時には一生懸命歌っている途中にのどの渇きを癒す良い機会になったりもします!
生の舞台と言うのはどんなことが起こってもおかしくありません。
1999年、私はアメリカでドン・ジョバンニの主役を歌っていました。劇の最後の方にパーティのシーンがありました。私の前には大きなテーブルがあり、チキンと(ジュースが入っている)ワイングラスが置いてありました。一人の女の子は僕のひざの上に乗り、一人は僕のすぐ隣に立っていました。音楽がそうであるように僕はハッピーでマッチョな感じで歌っていました。
歌っている途中少しだけそのワイン(ジュース)を飲みました。
すると、それは胃の中ではなく気管支の方へ流れていったのです。咳が始まり、僕はソロを数行歌うことができませんでした。
ひざの上の女の子は笑いながら僕の耳にこう囁きました、“大丈夫?”
そこから数小節は歌うことができませんでしたが、やっと大丈夫になり、問題なく無事にショウを終えることができました。
それからと言うもの、僕は舞台上のどんな“小道具”に対してもとても慎重になっています!
~作曲家の視点~
今日は、今年のせんくらでの共演ピアニスト寺嶋陸也さんについて。
お写真ではクールな面持ちですが、笑うと実は俳優の高島政伸さんに激似!!
本業は実は作曲家、でもピアノや指揮までこなし、しかもどれも素晴らしい才能という、私が最も尊敬してやまない音楽家仲間の一人です^^
作曲専攻出身のピアニストというのは、いつも共演するたび思うのですが、ピアノ専攻のピアニストとは全然違う視点から作品を見ています。横から見て三角とばかり思っていたら上から見ると実は四角錐だったり、みたいな。いつ一緒に弾いても、おなじみの作品に新しい刺激、違った角度からの光をあててくれる素敵な共演者です。
さて、本日のお取り寄せ一品。京都のお抹茶の老舗・伊藤久右衛門さんから抹茶アイスとほうじ茶シャーベット。 こちらの和菓子は何を頂いても品のいい甘さで大好きですが、これからの季節このアイスは大活躍!! 共演者の方にはよく自宅にいらして頂いてのリハーサルするのですが、猛リハの合間のリフレッシュ・タイムに、いつも大好評頂いています^^
今日は キュウちゃんより、<ゴルフと音楽>についての彼の意見を聞いてみましょう。
音楽に対してもゴルフに対しても真摯な姿勢で取り組む姿が目に浮かびます・・・でもゴルフはなかなか思うようにはいかないようです。
マネージャー
竹島愛弓
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I love to play golf very much. But that does not mean that I am a good player.
Actually I really want to improve my game in a big scale.
Many say that there are similarities between golf and music. In both, rhythm is extremely important. And you have to relax certain parts of your body and you have to use right muscles in order to execute.
So some people think musicians should be good golfers because they have a good sense of rhythm.
I hope that is not so true with everybody, I don’t want anybody to judge my musicianship by looking at how I play golf. Because if they don’t know how I sing, they would probably think that I am not a good musician. But there is a hope, you can improve your musicianship by hard practice and you will get better in the future. Playing golf is the same case I think.
Maybe that’s why I don’t give up playing.
Every time I play, I hear it from my heart “it will be better next time”.
ゴルフをするのが大好きです。
でもだからと言って名ゴルファーと言うわけではありません。
実のところは長期的に見てもっとうまくなりたいと思っています。
ゴルフと音楽にはいくつか共通点があると多くの人が思っています。
両方ともリズムがとても重要です。体のある部分はリラックスし、遂行するために正しい筋肉を使わないといけません。ですので、音楽家はリズム感があるのできっとゴルフが上手いだろうと思う人がいるようです。
それは全ての人(音楽家)にとって真実であるとは思いたくありません・・・僕のゴルフのプレイぶりを見て、僕の音楽家としての楽才を判断してほしくはありません。
なぜなら、もし僕の歌を知らない人がそれを見たらきっと僕のことを良い音楽家とは思わないからです。
でも、希望はあります・・・厳しい練習で楽才は成長し、もっと良くなる可能性はあるのです。
ゴルフをすることは同じようなことだと思います。
多分、だから僕はゴルフをすることをあきらめないのでしょう。
ゴルフをする度に、心の声が聞こえるのです・・・“次回はもっと良くなるさ”と。
~不揃いな真珠~
昨日はギターの福田進一さんについて、書きました。
今日は福田さんと「せんくら」で演奏するプログラムについて。
今年のテーマはバロックです。ちなみに「バロック」の語源は一説では、ポルトガル語で“不揃いな真珠”という意味だとか。私たち演奏家が学生時代には「特にバロックは一音一音粒が揃っているように!」と習うのですが、一見逆のようで意外でしょう?
ボッケリーニといえばイタリア生まれの名チェリストでもあったのですが、彼の作品はどれもノーブルで華やか。ギター・ファンでもあったのでしょうか、ギター五重奏は現代でも演奏される機会の多い名曲ですね。ボッケリーニの作品から数曲。
それから是非見もの聴き物なのが、“バッハの無伴奏チェロ組曲対決”です!!私が第三番、福田さんには第五番を演奏していただきます。これは是非お楽しみに!!
さて、本日のおススメの一品。お酒が大好きな福田さんにもおススメしたい酒の肴、高知から「姫かつお」。このままでも十分美味しいですが、私はこれを一口大に切って大根おろしや刻んだ大葉と一緒に頂くのがお気に入り。時間がないときのだんな様やお父さんのおつまみに、いかがでしょう^^
(※ハセガワ、オススメはしますがいっさい回し者ではございません)
<キュウちゃんとの出会い>
人の出会い、ご縁とは不思議なものだなぁとつくづく感じます。
私がキュウちゃんと一緒にお仕事をするようになったのはつい最近のことですが、一番最初の出会いは約10年前にさかのぼります。
その頃、私は学生としてサンフランシスコ近郊に住んでいたのですが、
毎週土曜日はサンフランシスコのオペラハウスにて、
usher(お席に誘導したり、プログラムを渡す方)のお仕事をボランティアでしていました。
(せんくらには沢山の素晴らしいusherの方達がいらっしゃいますね!)
ごほうびは何といっても世界一流のオペラを体験することでしたが、
白人の歌手の方が多い中、アジア系で主役(もしくはヒロインの相手)
を歌っている人がいるのを発見した時は、少し驚いたと共に、すごいなぁと思ったものでした。
〝カルメン”、〝ドン・ジョバンニ”、〝トゥーランドット”など、いくつかの作品で〝その彼”を見た記憶があります。
名前までは覚えておらず、プログラムに載っていた写真をうろ覚えしていたくらいでしたが、
それから10年が経ち、事務所でキュウちゃんに会い、色々とお話をしている内に、その時の〝彼”がキュウちゃんだったことに気付きました。
何という偶然でしょう。
〝あなたがサンフランシスコで歌っていた時、私は客席の階段に座って見ていましたよ!”と話すと、
〝出会いは不思議だねぇ”と一緒に笑いました。
さて、今日はそのキュウちゃんより生の声をお届けします。
第一弾は”食べ物について”です。では下記どうぞ!
マネージャー
竹島愛弓
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Today I want to talk about food and singing.
Eating is very important for me. Tasty and healthy food would give me happiness and energy to sing
better. So I try to eat well before I sing.
There are some people who think or imagine that singers eat certain food and avoid certain food, in order to maintain a healthy voice. But I do not believe that there is such a thing like good food for a voice and bad food for a voice.
As long as you are satisfied and happy, there is no problem with that food.
But there are some food I try not to eat right before I sing. I try not to eat dairy food because they can cause phlegm.
Except that everything is fine with me.
My favorite food? SUSHI with a big smile!!
今日は食べ物と歌について話したいと思います。
食べることは私にとってとても重要なことです。
美味しくてヘルシーな食べ物は幸せにしてくれるし、上手く歌うためのエネルギーを与えてくれます。
ですので、歌う前は正しい食事を摂るようにしています。
中には、歌手はある特定の食べ物しか食べず、健康的な声を保つために特定の食べ物を避けるのではと思っている人がいます。
でも、私はある食べ物は声のために良く、ある食べ物は声のために良くない、というのは信じていません。
あなたが満足でハッピーなら、その食べ物に問題はありません。
でも歌う直前には食べないようにしているものがあります。
それは乳製品です。痰が出てしまう恐れがあるのです。
それ以外は全て大丈夫です!
僕の好きな食べ物は何かって? スシですよ(ビッグスマイル)!!
キュウ・ウォン・ハン
<写真提供:ビクターエンターテインメント>
~情と知~
昨年のせんくら、マエストロ福田進一さんとのデュオでは本当に温かいお客さまがいらしてくださって、「また是非来年もデュオ組んで下さい!」とリクエストを多数頂きました^^
今年もやります、マエストロ福田&長谷川陽子!
一言で福田さんのことを言うなれば、やんちゃな人^^
ステージ上でもアドリブの連続で一緒に弾いていて、それはそれはスリリング!
演奏を聴くとその艶のある音色といい溢れる情熱といい、一見右脳派人間かと思うのですが、音楽の話をしていると意外や意外。非常に理路整然とした不思議なお方。
演奏家って感受性のアンテナばかりにスポットライトが当たりがちですが、それだけじゃなくて実は素敵な音楽を奏でる人は、情と知、感性と理性のバランスが何よりも大切なんじゃないかな、などと思わせてくれる素敵な大先輩です^^
さて本日のおススメの一品。
「たんぽぽコーヒー」実は私、大のコーヒー党。こちらは冷え性改善に友達から「血行促進にいいよ~」とオススメされて以来すっかりハマってしまいました。実際飲んでみると身体がポカポカしてきます。お味はクセはが全くなくて濃厚。おまけに眠る前にも飲めるノンカフェイン。色々なメーカーから出ているようです、冷え性の方おためしあれ^^
(※ハセガワ、オススメはしますがいっさい回し者ではございません)
今日はキュウちゃん(我々は親しみをこめて彼をこう呼びます!)の、音楽との出会いについて聞いてみましょう。
Q. 音楽との初めての出会いは?
7歳のとき、母に連れられて初めてガラコンサートに行きました。
あの衝撃はいまだに忘れられません。私の場合、両親は音楽家ではありませんから、
音楽の道を選ぶのは容易ではありませんでした。
しかし今舞台で、何にも代えがたい喜びや幸福感を味わうとき、私が音楽を選んだのではなく、
私は「音楽に選ばれた者だ」と実感するのです。
彼は、幼少時代を韓国で過ごし、高校でアメリカに単身留学、ニューヨークで色々吸収したと言います。
今では世界各地を飛び回り、何ヶ国語も操る彼ですが、私生活では一児のパパ。
子煩悩な姿を見ると親の愛情は世界共通で代々受け継がれていくのだなあと感じます。
息子をガラコンサートに連れて行く日も近いのかもしれません。
マネージャー
竹島愛弓
~今年も弾きます、せんくら2008!~
皆さま、こんにちは。チェロの長谷川陽子です。せんくら2008、今年で3回連続出演、またあの熱気溢れる「せんくら」で皆さまにお会いできること、本当に嬉しく思っています^^
さて、今週1週間「せんくらブログ」を担当させていただきますが、何せこのブログを書くのも3回目。プログラムや共演者のことなどと共に、実は密かな趣味の「お取り寄せ」などをテーマに、一週間綴っていきます。
味覚と聴覚というのはどこか相通じるのか、演奏家は「食」を大切にしている人が多いのです。が、忙しい時は食材を買いに行くのもコンサートや練習の後、深夜営業スーパーを探してやっと。。。でもやっぱりせっかく口にするなら美味しいものを頂きたい、というわけで今やお気に入りの取り寄せは、お仕事と家庭の円満両立の強い見方です!
初日の本日、おススメの一品は朝食に欠かせない、タマゴ。
たかがタマゴ、されどタマゴ。あなどっちゃいけません!! 何しろこちらの“お鶏さま”は、抗生物質は一切使わずに、毎日高麗人参とウコンを召し上がっていらっしゃるそうな。。。
黄身のオレンジ色と濃厚な艶、お味は大地の恵みがぎゅっと濃縮されています。
朝から、この“タマゴさま”を頂けば一日元気間違いなし?!
ご興味あるかたは「中村農場(八ヶ岳)」でググッてみて下さいませね。
(※ハセガワ、オススメはしますがいっさい回し者ではございません)
さて、明日は「せんくら2008」での共演者の一人、ギターの福田進一さんについてお便りします。
皆さまはじめまして!
韓国出身のバリトン歌手、キュウ・ウォン・ハンをご紹介します。
日本では、年末の「サントリー一万人の第九」や、兵庫県立芸術文化センターのオペラ「蝶々夫人」でシャープレスとヤマドリの二役で一万六千人の聴衆を魅了した彼ですが、ヨーロッパやアメリカなど世界中のオペラハウスでその美声を響かせていると共に、母国の韓国では大河ドラマの主題歌に起用されるなど、多彩な活動で活躍中です。
せんくらに登場するのは今年が初めてですが、仙台の皆さまにお会いするのを心から楽しみにしています。
ではまた明日!
マネージャー
竹島愛弓
【出会い】
一週間はあっという間に経ってしまい
今日がもう最終回となってしまいました。
今回は岡村喬生先生とご一緒させていただき
本当に嬉しく楽しく光栄でした。
そして私の拙い文章を一週間お読みくださった方々に
心から感謝いたします!
最後に私事でまことに恐縮なのですが、
9月28日2年半ぶりに行うアコーディオン・ワークスにおいて
今回は吉松隆さんの新作初演という名誉に恵まれました。
実はこの素晴らしいチャンスを与えてくれたのが
昨年の「せんくらポッドキャスト」であります。
というには、ちょうど私の収録が終わったときに
吉松隆さんがスタジオに入ってこられて
そこでいろいろなお話をしながら、
この幸運をつかむことが出来たというわけです。
このような【出会い】はまさに神様からの贈物だと思います。
今年も再び「せんくら」に出演できますことは
私にとって大きな喜びであります。
主催者の方々はじめ多くのスタッフとボランティアの皆々様
ほんとうに、ほんとうにありがとうございます!
10月の再会をいまから心待ちにしています。