「むくどりのゆめ」

2017.09.03| 吉川和夫

「せんくら・うた劇場」では、これまでの3年間、宮沢賢治の作品を取り上げてきましたが、今年2017年にお聴きいただくのは、浜田廣介の「むくどりのゆめ」です。

 

童話作家・浜田廣介(1893~1973)は、現在の山形県高畠町の農家に生まれました。自然に囲まれ、母や祖母から聞かされた昔話に育まれた生い立ちは、廣介童話の礎を築き、「日本のアンデルセン」と称せられるほど豊かな作品をたくさん書き残しました。「むくどりのゆめ」は、「泣いた赤おに」「りゅうの目のなみだ」などと並ぶ廣介の代表作のひとつですが、この作品には廣介自身のつらい思い出が反映されていると言われています。

 

「ひろい野原のまん中の、たいそう古いくりの木のほこらに、むくどりの子が父さん鳥と住んでいました。今日もむくどりの子は、母さん鳥が帰ってくるのを待っているのでした。」

 

「きけばきくほど、ただ、なつかしく」、枯葉の鳴る音を表現したこのフレーズは、母が不在であることの廣介自身の哀しさを象徴的に言い表しているように思えます。むくどりの父と子を取り巻く野原、栗の木、ほこら、そして風と雪は、廣介の故郷である東置賜盆地の美しい自然を想像せずにはいられません。大声で嘆くのでも怒るのでもなく、廣介は静かにしみじみと語るのです。

 

 

「せんくら・うた劇場」は、中村優子さん(ソプラノ)、髙山圭子さん(アルト)、原田博之さん(テノール)、草刈伸明さん(バリトン)という4名の歌手の皆さん、ピアノの倉戸テルさんとともに演奏します。今年はこのメンバーに、ソプラノの高橋まり子さんが加わってくださいます。高橋さんこそ、「むくどりのゆめ」を歌いたいという強い希望をもって、私に作曲を委嘱してくださった、いわば音楽童話「むくどりのゆめ」の生みの親です。

 

音楽童話「むくどりのゆめ」は、2015年9月20日、山形市の文翔館議場ホールで初演されました。ご覧いただく写真は初演のコンサートのチラシで、洋画家の樋口健介さんが初演のコンサートために描き下ろしてくださった絵を中心にデザインされています。

 

吉川和夫(せんくら・うた劇場)

9年目

2017.09.02| 三舩優子

こんにちは!

せんくら参加9年目となりました、ピアノの三舩優子です。
仮に、産まれた子供が9歳になっちゃうんだ!と考えると
すごいことですね。

 

毎年応援して頂き、心から感謝申し上げます。

 

さて、今年は2公演。
初日は、ヴァイオリンの川久保賜紀ちゃんとのデュオで「アメリカと映画音楽」です。
今まで顔を合わせたことは何度もあるのですが、共演は今回が初めて!共に幼少時をアメリカで過ごしたふたりなので、共感出来ることがたくさんあるのではないかと、とても楽しみにしています。

 

ご本人に伺ったことはありませんが、こういうプログラムをやってくれるならきっと映画も好きなはず!映画談義でも盛り上がりたいですね。

映像と音楽は、たまらなく感性を刺激してくれるものですよね。

 

それぞれの名シーンを振り返りながら、思い出のひとときを皆さんと一緒に過ごして頂きたいと思います。

 

三舩優子

「せんくら・うた劇場」って?

2017.09.02| 吉川和夫

こんにちは!作曲の吉川和夫です。

「せんくら・うた劇場」は、毎年大変ご好評をいただき、おかげさまで4年目を迎えることになりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

そもそも「せんくら・うた劇場」って何なの?というところから、私の担当ブログを始めましょう。

 

音楽は、旋律や和音、響きの重なりの美しさを楽しむものですが、詩や文学と結びつくことによって、音楽と同時にことばの美しさや情感を味わうものもありますね。たとえば歌曲や合唱曲。それから、もっと大がかりになって、文学だけでなく美術や演劇と結びついたのが、オペラです。

 

私は、自分の作曲活動のひとつに合唱童話、合唱劇、合唱オペラを据えています。一般的なオペラは主役がいて脇役がいて、物語を、オーケストラや器楽とともに、個人の力で進めていきますね。オペラに登場する合唱は、村の人々や群衆、時には居酒屋の客や囚人だったりしながら、物語の幅を広げます。でも、あくまでも主役はフィガロであり、椿姫であり、ミミやヴォツェックです。

 

それに対して、合唱童話、合唱劇や合唱オペラでは、主役は「合唱=複数の人の声」です。役を演じるソリストが置かれたとしても、合唱は劇の背景や心情を歌い語り、物語を牽引する主役なのです。これは、古代ギリシャ劇の「コロス」の役割に近い考え方なのかなと思います。

 

日本では、指揮者の鈴木義孝さん率いる山形の合唱団じゃがいもや、栗山文昭さん率いる栗友会の合唱団が、合唱劇に積極的に取り組んでいます。林光さん、寺嶋陸也さん、萩京子さんといった作曲家が、合唱オペラを作曲してきました。長年にわたって、多くの宮沢賢治の作品を合唱劇として上演してきた合唱団じゃがいもは、今年第27回イーハトーブ賞を受賞しました。舞台装置や照明、衣装といった要素を簡略化することが多いのも合唱劇、合唱オペラ(そして少し規模の小さな合唱童話も含めて)の特徴です。演技も最小限に止め、あくまでも音楽とことばの力を中心に、物語をお客さまに伝えていきます。

 

「せんくら・うた劇場」は、このように合唱劇、音楽童話として作られた作品を、さらにコンパクトにせんくら仕様に編集して、重唱でお聴きいただくものです。小さなお子さんに、物語の「読み聞かせ」ということをしますよね。「せんくら・うた劇場」は、お子さんだけでなく大人にも向けられた「歌い聞かせ」と考えていただけると良いかなと思います。

 

次回は、今年とりあげる「むくどりのゆめ」という作品について、お話しましょう。

 

うつのみやレディースシンガース<晶>による合唱劇「手袋を買いに」

 

吉川和夫(せんくら・うた劇場)

フィナーレ公演は第九!

2017.09.01| 市原愛

皆さまこんにちは!

 

今年のせんくらのフィナーレを飾るのは、現田茂夫マエストロ、仙台フィルさんとの第九の演奏です!!

 

公演情報はこちら!
【87】10月1日(日)19:45〜20:45 仙台銀行ホール イズミティ21|大ホール

 

第九…、多分30回は歌わせて頂いていると思います。オーケストラと歌う作品としては、私の中でダントツに演奏機会が多く、もちろん毎回真剣(!)に取り組んでいるのですが…久しぶりに練習を始めると、どうしてもまたゼロからのスタート…のような感覚になります。。。第九恐るべし!本当に難しいっ!

 

第九が12 月の年末にかけて演奏されることが多いのは、皆さまもご存知の通りかと思います。私の尊敬する大先輩の歌手の方は「12月に第九以外の仕事は入れない」とキッパリ仰られていました。それだけ聞くと、皆さまには“なんて贅沢なっ!”と言われてしまいそうですが、私も最近、その意味を理解し始めています。我儘とかではなく、それだけ集中して第九用に声のコンディションを整えていないと、なかなか納得のゆく演奏につなげられないのだと思います。

 

…なぁんて生意気を言ってみましたが、ソリストよりも歌う量が多い合唱の方々はもっともっと、準備も本番での演奏も大変なんだと思います。。。せんくら合唱団の皆さまとの共演も待ち遠しいです!

 

さて、ここまで私のブログにお付き合い下さいまして、ありがとうございました!私の担当は今日が最終日…!仙台で皆さまにお目にかかれますことを、心より楽しみに致しております!

 

市原愛

衣装

2017.08.31| 市原愛

皆さまこんにちは!今日もブログを担当させて頂きます、ソプラノの市原愛です。

 

私がせんくらに出演させて頂くのは、今回で3度目になります。他のアーティストさんの公演、美味しい物などなど…せんくらに思いを馳せて既にワクワクしているのですが、自分のことでも今から頭を巡っていることがあります。

 

それは…衣装!!

 

歌劇「カルメン」ハイライトでミカエラ役、そして日本歌曲なども歌うリサイタル、最後は第九!という3つの、異なる内容の公演に出演させて頂くことになっていますので、どれで何の衣装を着ようかと色々考えてみている訳なんです。

 

共演者の方との色合いやバランスもそうですし、過去2回ではこれを着たから辞めておこう…とか。ミカエラは村娘っぽく?リサイタルは秋・月・夜をイメージ出来るように?!第九は立ち座りも考えなくては…?!でも靴を3足持ってゆかなくて良いようにするには、これとこれの組み合わせかなぁ…とか!(笑)

 

よく「衣装は自前なんですか?」と聞かれますが、「もちろん!」なのです。そんな訳で我が家のクローゼットの中は、衣装がなかなかの存在感…。。。

とっても優柔不断な私は、自宅から車で行ける場所での公演には、1、2着多く持っていってマネージャーさんに相談をしたりしますが…今回はそうもゆきません!

 

さて、どうなることでしょう?!特に村娘…!(笑)是非会場まで見にいらして下さいね!!

 

村娘ミカエラが登場する「カルメン」ハイライトの公演情報はこちら!
【24】9月30日(土)16:15〜17:15 日立システムズホール仙台|コンサートホール

 

市原愛

“秋の月夜”が“残暑の月夜”?

2017.08.30| 市原愛

せんくらブログをご覧の皆さま、こんにちは!2年ぶりにせんくらに出演させて頂けることを、と~っても楽しみにしているソプラノの市原愛です。

 

せんくらまであと1ヶ月!!リサイタルは“秋の月夜”を堪能して頂くプログラムなのですが……8月もいよいよ終わりとはいえ、“残暑の月夜”な日々。。。練習していても、なかなか歌詞が馴染んできません(笑)本番当日にはシックリきていると良いのですが!!

 

リサイタルの情報はこちら!!

http://sencla.com/program/5492

 

暑い夏の日々が苦手という訳ではないのですが、やっぱり涼しい環境が恋しくなり、すこし前に八ヶ岳に行ってきました。実は私の中で、毎夏ここを訪れてその1年を振り返る…というのが、恒例となっていたりします。

家族や気のおけない友人たちと、一歩外に出れば野生の鹿がお散歩をしているような大自然の中(1番近いコンビニまで、車で20分位!)で過ごしていると、心も身体も癒されますし、大地のエネルギーを与えてもらえるようで、最高のリフレッシュ!!

このままの万全の体調で、せんくらに伺わせて頂くつもりです!!

 

写真は私のお気に入りの「美鈴池」です。標高約1633m。この日はお天気がイマイチだったのですが、晴れていれば八ヶ岳の山々を見渡せるんですよ!

 

市原愛

イタリアからお届け物です。

2017.08.28| せんくら事務局

皆さんこんにちは!

 

さて、昨日のブログの最後でも触れましたが、今年のせんくらには、イタリアと深い関係をお持ちの方が出演されます。第1回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門優勝者、イタリア出身のジュゼッペ・アンダローロ(Giuseppe Andaloro)さんです。日本には(もちろん仙台にも)彼のコアなファンの方々がいらっしゃいます。アンダローロさんが皆さん宛てにメッセージを送ってくださいました。

 

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Every time I come back to Japan, I feel a deep and sincere emotion.

Since 2001, when I won the first edition of Sendai Competition, I’ve returned several times every year, and this will be the 24th. I’m very attached to Sendai’s audience, which I always meet up again with huge pleasure and gratitude for the support and love they show me.

 

This year, for the very first time, I’ll have the honour to perform during the festival with the great Svetlin Roussev, another winner of the first edition of Sendai Competition; we’ll play for you some pieces from the great tradition, like Grieg Sonata and Ravel’s Tzigane. Also in my solo performances I’ll propose to my audience some masterpieces of pianistic repertoire, such as “Picture of an exhibition” by Mussorgsky and Chopin’s Fantasia.

 

I really can’t wait to be with you again, and I greet you all with big love!

 

 

日本に帰ってくる度に、とても温かい気持ちになります。

 

2001年に第1 回仙台国際コンクールで優勝してから、年に何度か来日していますが、今回で24回目になります。仙台に来るたびに皆さんと再会できることを大変嬉しく思います。

また、会うたびにサポートしてくれ、温かく迎えてくれる仙台の聴衆の皆さんをとても身近に感じます。

 

そして今年は、もう一人の第1回仙台国際コンクールの優勝者であるスヴェトリン・ルセフさんと初めて共演できること、とても光栄に思っています。私たちはグリーグのソナタやラヴェルのツィガーヌなど、素晴らしい作品を演奏する予定です。私のソロ演奏としては、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」やショパンの幻想曲など数々の名曲をお届けします。

 

大好きな皆さんにまた会えることをすごく楽しみにしています!

 

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仙台に戻ってくるのを楽しみにしてくれているアンダローロさん。ぜひ公演会場にて、生演奏をお楽しみください!出演公演はこちらです。
●公演番号11 9月29日(金)18:00開演
●公演番号51 9月30日(土)13:00開演
●公演番号85 10月1日(日)14:45開演

皆さんのご来場を、アンダローロさんと共にお待ちしております!

 

せんくら事務局

イタリア

2017.08.27| せんくら事務局

皆さんご無沙汰しております、せんくら事務局です。

 

以前、「ブログでイタリアについて書いてください」とリクエストを頂きました。仙台は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を機にイタリアのホストタウンとして登録されました。2002年のサッカーワールドカップでもイタリアと日本は縁がありましたね。

 

折角の機会ですので、皆さんにイタリアの素敵なところを知っていただこうと思います。ここでは私が見たイタリア(写真は全て自前です!)をご紹介します。北から始め、南下していきますよ!

 

①ヴェローナ

  

まずは開演前と後の野外劇場の様子です。なんの公演か分かりますか?右の写真はある有名な家のバルコニー。「あぁ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」と言えば…?

 

②ヴェネツィア

  

カーニヴァルの時期(2月末から3月の初めです。私が行ったときは激寒でした)は、仮装した人々で街が溢れます。日中のにぎやかさも、夜の幻想的な雰囲気も楽しめる街です。

 

④ナポリ

  

日中のナポリは喧騒としていますが、夜のナポリ湾は絶景です。私が滞在したときはちょうどクリスマス。友人家族にお世話になりました。写真のパスタは1人分。こんなお料理が何皿も出てきます。そしてもう1枚はナポリから車で40分ほどのサレルノです。この町のクリスマス時期のページェントは有名なんですよ。

 

⑤シチリア

  

シチリアと言えば海!イタリア人にとって、海=バカンスと言っても過言ではありません。シチリアのタオルミーナという町では、ギリシャ劇場を観ることができます。劇場の背景に海が広がる…その姿は圧巻です。そしてシチリアのお菓子。上部に写っているお菓子は「カンノーロ」と言って、映画「ゴッドファーザー」にも出てきます。

 

皆さん、良いとこ取りしたせんくらブログ上のイタリア観光はいかがでしたか?

 

さて、今年のせんくらにもイタリアと深い関係をお持ちの方が出演されます。明日は、その方から届いたメッセージをご紹介しますね。

 

せんくら事務局

及川浩治と“宮城学院女子大学の仲間達”

2017.08.26| 宮城学院女子大学

「せんくら」ブログ読者の皆様、こんにちは!

宮城学院女子大学音楽科長の太田峰夫です。

10月1日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について3日にわたって書かせていただくこのシリーズ。本日でついに最終日です!

 

今回の公演では、及川先生のほかに音楽科准教授の井坂惠先生(メゾソプラノ)、研究生の沼里杏子さん、宮崎ゆかりさん(いずれもピアノ)、音楽科の卒業生で、現在は附属音楽教室研究コースに在籍する赤間夏海さん(メゾソプラノ)の4人が出演します。今日は井坂先生もまじえて、出演者の話を聞かせていただくことにいたしましょう!

 

―昨年に引き続き、井坂先生にもご出演いただきます。

 

及川「井坂先生とは昨年もやらせていただいて、音楽家としてありがたい経験をさせていただきました。また共演させていただけるということで本当に楽しみにしています。」

 

 

―井坂先生は今回、ヨハン・シュトラウスの《こうもり》から、オルロフスキー侯爵の曲をお歌いになります。

 

井坂「僕はお客を呼ぶのが好きだ」はあのオペレッタの中でも舞踏会の幕開けに歌われる曲です。その後にいろいろなゲストが出てくる形になっているので、今回プログラムのはじめの方に歌うのにちょうどいいのではないかと考えました。」

 

―男性の役柄です。

 

井坂「ズボン役に縁があったので、これまでも演奏会で何度か歌ってまいりました。今回は及川先生の伴奏で歌えるということで、楽しみにしています。

 

―ありがとうございました。及川先生はほかに、研究生2人とも共演なさいます。

 

及川「2人とも学部の1年生の時から指導してきた生徒です。気心が知れているので、一緒に連弾で弾くのを、僕自身も楽しみにしています。

沼里さんには昨年のせんくらにも出演していただきました。今回2回目なので、緊張しているでしょうけれども、楽しみにもしていると思います。宮崎さんははじめてですが、頑張ってくれるでしょう。二人とも堂々とした演奏をするので、こちらも身が引き締まる思いです。学生と演奏するというより、対等な演奏家を相手にするという感じでいきたいと考えています。」

 

―声楽では赤間夏海さんが出演します。

井坂「私が本学に着任した年、彼女はちょうど学部の3年生だったと思います。それ以来順調に力をつけてきて、今では大学の授業を手伝ってくれています。とても真面目で、何事にも一生懸命に取り組まれる方なので、本番ではきっと若々しい、素敵なカルメンに「変身」してくれるのではないかと期待しています。」

 

―本日はどうもありがとうございました。

 

 

45分のコンサートなのに、3日かかってもなかなか話題がつきません。歌あり連弾あり。盛り沢山の「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」をどうかお聴き逃しなく!それでは皆様、10月1日に日立システムズホールのパフォーマンス広場にてまたお目にかかりましょう!

 

宮城学院女子大学

及川浩治:連弾、歌との共演の楽しみ

2017.08.25| 宮城学院女子大学

「せんくら」ブログ読者の皆様、こんにちは!

宮城学院女子大学音楽科長の太田峰夫です。

10月1日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について3日にわたって書かせていただいております。本日はその2日目。

 

私達が「せんくら」に出演するのは昨年に引き続いて今回で2回目ですが、そもそも宮城学院女子大学とは…という方のために、宮城学院についてごくかいつまんで紹介させていただきます。

 

アメリカ合衆国改革派教会宣教師と日本人キリスト者達の尽力により、「宮城女学校(後の宮城学院)」が仙台の地に産声をあげたのは今からおよそ130年前の、1886年のこと。キリスト教教育に基づく女子教育を行う学校として始まった「宮城女学校」は今日に至るまで、宮城学院は認定こども園、中学校・高等学校、大学・大学院を持つ東北最大の女子教育機関として、スクールモットー「神を畏れ、隣人を愛する」のもと、数多くの卒業生を世に送りつづけています。


初夏のキャンパス

 

ピアニストの及川浩治先生はこの宮城学院の音楽科で教鞭をとられています!ということで本日は連弾と歌の伴奏について話をうかがうことにいたしましょう。

 

―普段の演奏活動で連弾を弾かれることはありますか。

 

「弾かないですね。ただ、日本で教えていただいた児玉(邦夫)先生も、ブルガリアのガネフ先生も連弾や2台ピアノを専門にやっていらっしゃったので、レッスンではずっと弾いていました。学生の時、連弾のオーディションで金賞をとったこともあるのです!」

 

―どちらのパートを弾かれるのでしょうか。

 

「学生の頃はいつも上のパートを弾いていましたが、今回は主に下のパートを弾きます。昔よりベースラインとかに興味が出てきて、下の方を弾くのが楽しいのです。」

 

―上のパートは若い人におまかせになるわけですね。

 

「若いからできることというのがあるので、上のパートで思い切り演奏してくれればいいなと思います。まあ、ラフマニノフの《イタリアン・ポルカ》では僕が上のパートを担当してしまうのですが(笑)。」

 

―歌の伴奏もなさいます。

 

「楽しみにしています。普段歌の伴奏をさせていただく機会があまりないので、前回(昨年)のせんくら(「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」)では本当に楽しませていただきました。

本当のことを言うと、声さえ良ければ、僕はテノール歌手になりたかったんです。だからレッスンではいつも歌っています!音域は狭いんですが…(笑)とにかく気持は歌の人と同じ気持を持っているつもりです。今回、赤間夏海さんと一緒に《カルメン》を演奏しますが、「ハバネラ」は僕も大好きなので、本当に楽しみにしています。」

 

―どうもありがとうございました。

 

及川先生がこれほどまでに楽しそうに連弾や歌についてお話しになるということを、意外に思われる方も多いかもしれません。「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」は普段なかなかふれることのできない及川浩治の一面にふれるチャンスでもありますので、皆さまどうぞご来場ください!

3日目の明日は共演者について、井坂先生もまじえつつ、お話をうかがってみることにいたします。

 

宮城学院女子大学

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