アメリカの作家John Erskine の言葉からです。
「音楽は、意地悪なことや皮肉なことを言うことができない唯一の言語である。」
私はこの言葉にとても心を打たれました。なぜなら、これまで二十数年の間、音楽を勉強してきて、このようなことを実感したことがなかったからです。
作曲家は、彼らの苦しみや悲しみを自分の曲の中で表現します。
しかし、意地悪なメロディってなんでしょう?そもそも、意地悪なメロディを書くことってできるのでしょうか?
まあ、演奏家にとって技術的に意地の悪い (曲) というのは、よくあると思いますけどね(苦笑)。
(意地悪なメロディの) もっとも近い例が、オペラだと思いますが、たとえそうであっても、
その印象は、我々の辞書にある言葉から受ける印象とは、ほど遠いものです。
ある意味、これが音楽が「万国共通の言語」と言われる理由なのかもしれませんね。
音楽では、意地悪なことや皮肉な言葉が話されることはなく、
ただ、歴史や芸術的な美しさが人々に伝えられるものなのです。
あなたのそばにも 音楽を!
では、またあした!
川久保賜紀(ヴァイオリン)
「作曲家は、自分の作品の、演奏されるテンポを指定するために”速度標語”を付け加える。作家に同じことができたら、と想像してみて欲しい。」モルゲンシュテルンという、ドイツの作家の言葉(大まかな訳ですが)です。
初めてこの言葉に出会ったとき、私は読者が読むべき速度を、作家が指定することなど、無理だと思いました。
でも、ふと考えてみたのです。
たとえば、ひとつの音楽作品の中には、リズムと楽章の持つ雰囲気があり、それは、アダージョ(ゆるやかに)やアレグレット(ややアレグロで)という、速度標語に応じています。
では、本の場合はどうか!
たとえば、ゆるやかでロマンティックな心構えで読者にある章に臨んでもらいたいなら、作家は「アダージョ」を使うと良いかもしれません。そして、サスペンスに満ちた段落には「ポコ・ア・ポコ・アジタート(少しずつ激しく)」、人々が大宴会をしている場面の浮かれ騒ぎを表現するには「クレッシェンド(しだいに強くあるいは大きく)」などなど、そんなふうに作家が付記したらと想像してみてください。
時々私は、自分が演奏する曲に合わせて、ある本のイメージや雰囲気を思い描くことがあります。
作曲家と作家は、共に他者が読む・聴くための作品を創造します。私達の一人一人がこの両方に、あるいはどちらかに感動させられる方法は確かなものです。
わたしは、この言葉には、本当にいろいろなことを考えさせられました。あなたはどう思いますか?
では、またあした!
今日は、ベルリンを出発して、演奏会のために日本へ向かいます!
川久保賜紀(ヴァイオリン)
5月の日本滞在中のことですが、私は、素晴らしいヴァイオリニストであるフランク・ペーター・ツィンマーマンの放送をみることができました。
それは、ツィマーマン・トリオと呼ばれるストリング・トリオで、ヴィオラがAntoine Tamestit、チェロがChristian Poltera による演奏でした。
その演奏は、本当にとても素敵で、その後、私はベルリンに戻り、幸いにもコンツェルトハウスで行なわれる彼らのコンサートのチケットをゲットしたのです。
プログラムは、2つのベートーヴェンのトリオ(ト長調とハ短調)と、モーツ
ァルトのディヴェルティメントからなるものでしたが、もちろん、演奏はいうまでもなく、ずば抜けて感動的でした!
洗練とユーモアが絶妙なバランスで調和していて、まるで彼らは遊ぶように音楽を楽しんでいるのですが、同時にそれは崇高な芸術そのものでした。
このような心ときめかせる演奏会に出会うのは、何より幸せなことです。私は、彼らの次のコンサートを心待ちにしています!
皆さんにも素晴らしい音楽との出会いがありますように!
では、またあした!
川久保賜紀(ヴァイオリン)
こんにちは!川久保賜紀です。今週1週間、よろしくおねがいしますね!
私はベルリンに住んでいます。日本へ行くのは、演奏会があるときなので、今度日本に行くのは、ロシア・ナショナル管弦楽団の日本ツアーのときです。もうすぐです。
東京で2回と大阪でコンサートがあります。演奏する作品は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲!この曲は、私が、チャイコフスキー国際コンクールで賞をいただいてから、常に演奏し続けている、とても親しみのある作品です。
間違いなく、演奏した回数は一番多いのですが、演奏する度に、新鮮な発見があります。
何度演奏しても魅力はその時々で、作品の持つ奥深さや美しさ、音楽の内に秘められた情熱が語りかけてきます。いつもわくわくした気持ちで演奏できるのは、そのためだと思います。
また、お客様の反応や会場の響きによっても、音楽への印象は異なります。
今年は、ロシアの2つの名門オーケストラと続けてこの曲を演奏する、またとないチャンスに恵まれました。フェドセーエフさん指揮のモスクワ放送交響楽団とのツアーを終えたばかりですが、私にとって、とても素晴らしい経験でした。
今回、プレトニョフさんとは、はじめての共演なのですが、チャイコフスキー国際コンクールを制したピアニストでもありますので、”チャイコフスキーがくれた縁”といわせていただいてもよいでしょうか(!)私の中で大好きなチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が、どんな風に語りかけてくるのか、とても楽しみにしています。
皆さんにもぜひ楽しみにコンサートへお出かけいただけると嬉しいです。
では、またあした!
川久保賜紀(ヴァイオリン)
フィレンツェにあるナポリ・ピッツァの店、フニクリにて、ピッツァ・マルゲリータを食べる!結構大きいけど、一枚しっかりいただきました!ごちそうさま~(^-^)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。10月の公演で皆様にお会いできる事を楽しみにしています。どうぞ会場に足を運んでくださいね!
足立さつき(ソプラノ)
今日はビステッカ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)を食べるぞ~!油が少ないから、結構食べられるのです。…とは言ってもイタリア人男性ほどは食べられませんけどね。
足立さつき(ソプラノ)
やっぱりジェラート(アイスクリーム)をたべなきゃね~(^-^)
今日はピスタチオとピーチ味!おいしいー!大満足!
足立さつき(ソプラノ)
フィレンツェ5月音楽祭で、ハイドンの「天地創造」を聴いて外に出たら、アルノ河の上にほぼ満月が輝いて…。なんとも幻想的な光景に出会い、感激。
足立さつき(ソプラノ)
今日のお昼はポモドーロ(トマト・ソース)のパスタとサラダ。日本でも、こんな感じですけどね…。場所が変われば味も変わりますわ。
足立さつき(ソプラノ)
バラの季節もそろそろ終わり。中心部から少し歩いたところにあるバラ園から、ドゥオーモを眺める。何度見てもいい景色!
足立さつき(ソプラノ)