福田さんとは十数年ぶりの共演です。
ギターの福田進一さんとは十数年前に参加した、沖縄ムーンビーチミュージックキャンプで共演させて頂きました。繊細な音色の中に歌心が溢れていて、時にドラマチックで大胆な表情を見せる。ギターってこんなに表現力のある楽器なんだと感動したのを良く覚えています。因みにそのキャンプには福田さんのお弟子さんだった、鈴木大介君も参加していました。年も近かった彼とは意気投合し、その後何度も楽しく共演させて頂きました。ギターとヴィオラ、これ又好相性なんですね。それを教えてくれたのは大介君とのアンサンブルだったのです。今回は大介君の師匠でいらっしゃる福田さんと、しかも十数年ぶりの共演!とても楽しみです。
佐々木真史(ヴィオラ)
みなさん、こんにちは。斎藤雅広35歳です。私はアンサンブルが大好きです。アンサンブルと言うと私にとっては人付き合い(笑)。人によっては精緻で気難しく、重い芸術性を持ったものかもしれませんが、こちとらはかたいことを言いっこなし、楽しくてゴキゲンな時間を共有するためのものです。外国人の歌手や特にウィーン・フィルの関係の人たちとはほぼ同じ種族と言ってよく、共演は嬉しいお仕事です。特にクラリネットのシュミードルさんとかチェロのドレシャルさんは共演も多く楽しい。私がNHKの子供番組でキーボーズをやっている頃には、ウィーンでもちゃんと見れることもあって「あれに出たい!」みたいなことを言っていたぐらいです。本当にNHKの子供イヴェントにはシュミードルさんに出ていただきました。とぼけた熊さんのついたTシャツを着てノリノリでしたね。こういう温かなハートをもつ人たちが大好きです。
ウィーンの人たちとは定番の「鱒」もよくやりましたが、ただでさえ時間がなく事前のリハーサルができないのに、私の顔を見るなり「あ、今日はサイトウなのか。なら大丈夫」とゲネプロ(本番直前の会場リハ)もしないで遊びに行ってしまいました。でも本番は魔法のように、お互いどんなにテンポを揺らしてもピッタリ合って自由にやり放題。とても楽しいのです。ただ演奏中に曲中の繰り返しの部分に気がついて、にわかに「リピート?」「NO!」みたいな小声が一斉に飛び交うのはさすがにまずいと思うけど(笑)。そんな彼ら、某有名ロシア人ピアニストと共演してガッチリと弾かれてしまい「ロシアの鱒は川底で動かないらしい」と悲鳴をあげていましたね(笑)。やはり音楽の真髄は自由なファンタジーのやりとりですよ。そうでなくっちゃ。
日本人の多くが四角四面に、まるでガンジガラメに考えているドイツ歌曲のようなものでも、外国人の「リート歌い」と言われている人と共演すると、かなり自由なものを要求してきます。逆に表では言わないけれど「日本人のドイツリート専門の人と共演したけど、頭でっかちで音楽とは呼べないよ」みたいなことを聞かされます。私の場合フリーダムなスタンスなので苦労はないし楽しくも共演できますが、このように考えの違う日本人からは厳しい批評を受けてしまうことも随分ありました(笑)。やっと最近世の中が変わってきて、音楽界もフリーな雰囲気になってきましたね。良いことです。だってさ、おなかが痛かったり特に頭痛のときなんて、どんなに自分がこだわっている大好きな音楽にだって、耳をふさぎたくなるでしょ。絶対的なものだったら、どんなコンディションの時も同じに聴こえるはずですものね。その日その日の自分の気持ちや状態を素直に語りかけてくる、そんな演奏家が大好きですし、そんな演奏家になりたいといつも思っているのです。
斎藤雅広(ピアノ)
こんにちは。昨日に引き続き第2回目です。
別に今沖縄にいる訳ではありませんが、今回も沖縄の写真と話。
最近、仕事の合間に考える事といったら、沖縄の事ばかり。。
すでに僕の頭の中では、様々な熱帯魚が泳いでいます。
水納島から沖へ船で移動して、水深数メートル潜った時の映像が頭から離れません。
そして、今度行くときは渡嘉敷島に行きたいです。
渡嘉敷といえば、渡嘉敷を舞台にしている、中川陽介監督の映画「郡青」も見たくてうずうずしています。
僕個人的には、玉城満さんの演技がなんとも好きなのですが、ストーリーの重さと海の美しさ、長澤まさみが見つめる海の色。
予告を見ててもとても切なくなります。
青々とした沖縄をテーマにした最近の映画といえば、2006
年の小沼雄一監督の沖縄伝説「夏の思い出」という映画も好きなの
ですが、それでという訳ではないのですが、ちょうど今日、8月の終わりにやる小さな野外コンサートのアンコールピースの為に「夏の思い出」のフルートとギターのアレンジを作ってます。
原曲の色を壊さないで作ったつもりが若干軽快で切ないテイストになりつつありますが、どことなくSo Danco Sambaのような雰囲気もしてきました。
夏が終わったらサンバしか踊りたくない。。そんなテイストの「夏の思い出」。
どんな夏になるんだろう。。。
荒川洋(フルート)
フルートの荒川洋さん、ギターの福田進一さんとのトリオに出演します。フルートの荒川さんとは、まだ共演した事は無いのですが、素晴らしいフルーティストだという噂はかねがね耳にしていたので、初共演を楽しみにしています。昨年のせんくらでの僕のリサイタルでも、仙台フィルフルート奏者の戸田敦さんと共演しましたし、フルートとヴィオラは意外に相性が良いのですね。優雅なフルートに素朴なヴィオラ、、、今回はそれに劇的なギターが加わってのトリオです。どんなサウンドになるか、僕も今からわくわくしています。どうぞお楽しみに!
佐々木真史(ヴィオラ)
みなさん、こんにちは~!斎藤雅広4歳です。今週は私がブログの担当です。ちょうどこの写真の頃にピアノを始めました。この頃はちびっ子ギャングと言うニックネームがついていまして、名付け親は伝説のテナー藤原義江先生です。今回せんくらはソロもありますが、仙台初お目見えは何と言ってもザ・スーパートリオ!足立さつきさん、赤坂達三さんとのトリオですが、我々のトリオの写真ってご覧になったことありますか?これも何か映画の「スティング」とかお洒落な西部劇のギャング系のイメージだとよく言われました。ご覧になってない方はこちらをごらんくださいね。
http://pds.exblog.jp/pds/1/200810/27/50/a0041150_1154419.jpg
さてさて、仙台はもう何度も何度もお邪魔しています。リサイタルでは何度来たかなあ?今回やるイベントスペースでも、確かヤマハのイベントで出演したことがあります。宮城大学のアートマネージメント部とはお付き合いがあり、こちらとも何度も行き来しました。その関係で気仙沼のほうでコンサートをしたこともありますね。地元の音楽教室やバレエ教室のゲストとしても伺いました。仙台出身の名ピアニスト秋谷(小山)恵美さんとも仲良しで、ピアノデュオもやりましたね!バレエのプリマとの共演もあって面白いコンサートでした。
表立ってアナウンスしてませんが(こういう機会なのでオープンにしますが)、現在の伊達家の当主は私の従兄弟なんです。でも大人になってからは全然交流がなく音信不通状態(笑)。お仕事でシンクロしたこともないし、助け合ったこともないです。ここに二人のツーショットの写真を貼れれば良かったのですが、あるにはあったものの親戚の誰かのお葬式かなんかの墓前写真でこりゃやば過ぎるとやめました(笑)。彼は昔からハンサムで、あの頃は「ヤッコちゃん」「まあちゃん」の間柄でしたね。元気かなあ?
今回せんくらに参加できてとても嬉しいです。もちろんお客様とのより近い距離での親しいお付き合いも楽しみですが、出演者に楽しい仲間たちやお友達がいっぱい!毎夜の宴会の大騒ぎに備えて、体調を整えておかなければ(笑)。そうそう、そういえば赤坂さんから「せんくらは厳しいタイムテーブルで動いてますから、コンサートの時間延びちゃ駄目なんですよ、大丈夫ですか斎藤さん!」って心配されました。こちらはラスベガス方式で、たくさんおしゃべりしちゃうしね。ご心配ごもっとも!もっと早く言って欲しかったなあ(笑)。曲目めいっぱいじゃないっすか!ほぼ絶望的な状況じゃ~(爆笑)。とりあえず怒られるまで弾くことにしましょうか。それではどうぞよろしく!!!
斎藤雅広(ピアノ)
こんにちは。皆さん。
荒川洋です。 お元気ですか。
またせんくらで皆さんにお会いできる事をうれしく思います。
今回は、新曲も含め、様々な曲を短時間で楽しめ、わくわくするような時間をお届けします。
僕は、ソロの曲を吹く以外に作曲もします。
最近、フルートとギターのための「ソナタ」を書きましたが、
スェーデンやフランス、スペインを旅するような曲になっています。
この曲を披露するかはわかりませんが、普段は南国に行っているような曲ばっかり書いています。
そんな南国のイメージをまた収集すべく、先月沖縄に行ってきましたが。。素晴らしかったです。
ダイビングをしに水納島にいってきて、沖の深いところで魚と戯れてきましたが、魚と空中遊泳をしているようでした。
またそんな曲も書いて、吹きたいと思います。
ブログ一週間よろしくお願いします。
荒川洋(フルート)
皆様こんにちは。仙台フィル首席ヴィオラ奏者の佐々木真史です。早いもので三回目、今年もせんくらの季節が巡ってきました。今年は仙台フィルで五公演、フルートの荒川洋さんとギターの福田進一さんとのトリオ、それにセレーノ弦楽四重奏団の七公演に出演します。
3日で七公演、しかも会場を移して、違う曲目を演奏するのは結構ハードですが、それだけにやりがいも十分です。限界に挑戦する楽しさもあります。それに全てを成功させて乗り切るには、コンディションを最高度に整えなければいけないので、アスリート気分も味わえます。その意味では仙台国際コンクールと同じですね。皆様と会場でお会い出来るのを楽しみにしています。
佐々木真史(ヴィオラ)
私の最終回のブログです。
今日はロシア・ナショナル管弦楽団との最初のコンサートでした!
マエストロPLETNEVとは、今日はじめて会って、初めて演奏したのですが、それが不思議となんだかずっと昔から馴染みがあるような感じがしました。
音楽がはじまってしまえば、緊張から解き放されて、自然と演奏がはじまったという感じです。
オーケストラの音もとっても素敵で、もうトニカク「音楽」でした!
プログラムは、前半「雪娘」の後、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏して、後半はTCHAIKOVSKY SYMPHONY NO.6゛悲愴゛でしたが、その音楽のなんと深いこと!私はすっかり魅了されてしまいました。HARASHO!(ハラショー!)
マエストロプレトニョフと音楽で会話した幸福感あふれる忘れがたい一夜でした。
これからあと2回(東京8日と大阪11日)の演奏会が楽しみです。
そして、仙台の皆さんには、10月の「せんくら」でお会いできるのを楽しみにしています!
川久保賜紀(ヴァイオリン)
「夏」というと、私の中に色々な風景がうかんできます。
初めて日本で夏を過ごしたとき、なぜみんなハンカチをもってるのかが分かりました!(笑)
日本の夏には、カキ氷がピッタリですね!
今日は私の夏の思い出をひとつ。
小さいころのことです。8才から16才くらいまで、私はアメリカのOHIO STATEの音楽祭に参加しました。それは、HUDSONという小さな町で行われるもので、6週間くらいの期間で、レッスンやCHAMBER MUSICとのアンサンブルなど、みんなで音楽することを楽しむのですが、ある夏の日、そこで私は初めてホタルを見ました。その頃はCALIFORNIAに住んでいて、ホタルを見たことはありませんでしたから、みつけたときの感激は今でも忘れません。
それからずーっと、本当にフシギな虫だなーっと、思っています。
ピカピカと緑の光がちりばめられるように飛んでいる様子は、とても幻想的で、まるで違う世界にいるような気持ちになりますよね。
最近、日本でもホタルを見ました。そして、小さい頃の想い出がいっぱい思い出されました…
自然って、本当にスゴい(素敵だ)なー、という思いをますますつのらせたのでした。
では、またあした!
あしたは最終回で~す。
川久保賜紀(ヴァイオリン)
日本にもどりました!
お天気は雨・・・ドイツとあまりかわりはないです。
でも、日本では、美味しいものをいっぱい食べることができるので、とても幸せです!!
私は、日本に住んだ経験がないのですが、日本食が大好きで、こちらにくるといつも食べもの話になっちゃうのです!
ドイツにいるときは、たまに 今日はなにを食べようかな~っという具合にどちらかというと食べ物には消極的な方なのですが、日本にいると、あまりにも美味しいものがあって困ってしまうのです!!
おなかよりも、目の方が大きくなりますね。
日本での滞在は、親戚宅なのですが、今夜は、たきたての白いご飯に、「牛タンの佃煮」をいただき、いわしのフライ、マーボーなすでした。牛タンは仙台の名産でしたよね?
叔母のrecipeを教わって、ドイツでつくってみますが、一応書いた通りに作ってはいるのですが、なかなか同じ味にはなりませ~ん。ぼちぼちよくなるように、頑張ります!
皆さんも美味しいご飯を食べてください!
では、またあした!
川久保賜紀(ヴァイオリン)