Les Petites Vacances vol.7

2009.07.11| 荒川洋

昨日は浜離宮でリハーサルで、今日はトッパンホールでコンサート。

最後に、僕が小さい頃に住んでいた旭丘堤1丁目。
森隆君って小さい頃の友達に追いかけられるボク。
どこだか分かりますか。
右の住宅街の裏は、もう住宅移転し、南光台に向けた道路が出来て
います。

旭ヶ丘幼稚園に通ってたのに、遠かったのか、登校拒否を起こ
し、緑ケ丘幼稚園に。
その後、南光台小学校に1年間通っていました。

八乙女中学校の脇にあった小さな公園で散々遊んだのですが、今
は道路の橋桁工事のために、完全に山がなくなってしまったのが残
念だったけど、今も他の森林公園がたくさん残ってて仙台は今でも
本当素敵です。

当時は、写真の色のように、記憶も少し赤茶色の映像で残っています。黒松に池があった映像も少し頭に残ってトランザム鷹のマークの車を見つけて喜んでいたり、当時のシビックは、茶色で、フレームの脇から塗装がはげているので、学校の帰りがけに一枚べりっとはがしてたり、なんかろくな記憶がないのですが、

仙台名物じゃないかなと思うくらい、家の段差を埋める石とコンクリートの壁をよじ上ってよく遊んでいました。
友達も当時たくさんいたし、本当楽しかったのです。
仙台の小さい頃の記憶は僕にはかけがえのない宝物です。

あれから何十年とたった現在、こうして仙台に来れる事を誇りに思います。

せんくらまではまだ時間がありますが、早く皆さんに会いたいです。

そして、それまでにフルートの腕も磨き、新曲も作って仙台に赴きたいと思います。

その前に、実は8月に実は仙台にいくのですが、久石譲さんと新日本フィルハーモニー交響楽団のツアーで仙台県民会館に行きます。

こちらは完売なようなのですが、既にチケットお持ちの方、僕も吹
きます。いいコンサートになるようがんばります。

今後の情報はこちらまで→ http://hiroshiarakawa.com
荒川洋(フルート)

第6回 ザ・スーパートリオ

2009.07.10| 斎藤雅広

こんにちは、斎藤雅広6年前です。楽しそうな写真でしょう?今回せんくら初登場のザ・スーパートリオはまさにこのイメージ通りです。大人のためのエンターテインメント!足立さつきさん、赤坂達三さんとのユニットです。もともとは足立さんの伴奏をしていたところに、新しいユニットを組むなら赤坂さんしかいないということで結成しました。ソプラノに対してヴァイオリンやフルートならありがちだし、高音同士でぶつかってしまう。ユニットにするなら全員が主役のものにしたかった。クラリネットであれば音域はかぶらないし、またスピード感を持って自由自在に駆け回ることもできます。1つ難点はオリジナルの有名な曲がシューベルトぐらいしかないことで、それは私が編曲をすることで補っています。

あまりに楽しそうにやっているので、仲間内からもコンサートに行ってみたい!というメールをよくもらいます。またアマチュアみたいな人たちが、ああいうのいいね!と言って耳コピしたり、楽譜が欲しい等と言ってくるのですが、実はクラリネットパートは鬼のように難しい(笑)。歌の部分も足立さんの声のために書いたものだし、他の人には簡単に出来るものではないんです。で、今は楽譜も出版しないし、コンサートのためのレパートリーとして増やしています。ジョークを飛ばしながら楽しくやっていても、質は高い「ザ・スーパートリオ」なんですね。自慢に聞こえると困りますが、すばらしい共演者を誇りに思っているのでついつい。ぜひお許しを。私にとってコンサートは昔のラット・パック、フランク・シナトラがディーン・マーティンやサミー・デイヴィスといっしょに、楽しくゴキゲンにやっていたステージが理想。それを実現している感じで、本当に幸せです。

またザ・スーパートリオのコンサートの中ではそれぞれがソロをやりますが、赤坂さんは普段やらないプログラムを演奏しています。今回はそれを膨らませて、赤坂さんとのスタンダード・ナンバー等を網羅した楽しいものを、せんくら内でやることになりました。お初ですよ。今後も続けたいとは思いますが、このせんくらのために新たに編曲を作ります。どうぞお楽しみに!

昨年は結成5年ということでCDも作りました。コンサートも良い感じに増えて順調です。出来ればライフ・ワークにしたいですね。赤坂さんはこの3人で映画を作りたいと言っていました(笑)。そして引退してもザ・スーパートリオだけはやるんだって!その気持ちよくわかります!!音楽ジャーナリストの伊熊よし子さんは、日本だけじゃもったいないとおっしゃってくれました。豪華客船でエジプトにでも行って、ピラミッドの上でやってみたい。砂が口に入るって、足立さんには叱られちゃいそうだけど(笑)。
斎藤雅広(ピアノ)

Les Petites Vacances vol.6

2009.07.10| 荒川洋

パリにいたときの影響だが、ワインを飲む事のが多いのだが、実はおいしいお酒だったらなんでも好き。

うちの師匠の地元のニームの近くでとれるジゴンダスというワインがあるんだけど、特に好き。とはいっても、日本のワインもここ十数年で世界に負けない品質になってきてて面白くて、塩尻ワインが特に好きなんだけど、仙台の後援会でお世話になっている、ほまれフーズの丹野さんからいただいたオーガニックワインも本当に美味だった。

宮城県のお酒も、日本酒では、一ノ蔵、蔵王、日高見、勝山酒造などは大好き。勝山館は友人が結婚式をあげたところだし、馴染みもある。

最近では、熊本の生徒のお父さんと飲み交わしたときに飲んだ米焼酎。地元の空気とあうのかな。するっと入ってくる感覚がなんとも好きだった。

あと、特に好きなのは、やはり沖縄の泡盛。あまり自宅で晩酌とかはしないのだけど、泡盛だけは自宅に常備して、たまに飲んでしまう。
外で飲むときは、沖縄の離島、宮古で作られている古酒「菊之露VIPゴールト」が特に素晴らしい。泡盛特有のトップノートのきつさがない分、滑らかでとろりとしている。しかし30度もあるので、あなどれない。
先日も、ピアノの上田陽さんと、スタジオがある幡ヶ谷の駅前にある沖縄料理屋で「菊之露VIPゴールト」をしこたま飲んだ。

スペインのお酒は、日本でも気軽に飲める「トーレス」が好きだけど(牛の人形がついているお酒)、最近はヘレス(シェリー酒)に魅了されている。
東京・月島にある「スペイン・クラブ」にたまに行ったときに飲むんだけど、最近シェリーバーなるものも増えてきているらしく、開拓の余地があるのだが、以前、パリ時代からの友人チェンバロの辻本彩ちゃんと、大船の駅コンコースに設置されたお店「エキバカナル」に行ってきたが、ヘレスが普通に置いてあって感動した。数年前のイベリコ豚解禁前じゃ考えられないシチュエーションなんだけど、ヘレスを飲みながらイベリコ豚をつまんでいただいた。あれも素晴らしかった。

また、あまり馴染めないきつめのお酒も、なんでこの味なんだろうと思う事もあるし、好き嫌いもあるとは思うのだが、生産地の風土や環境を理解しようとすると納得する事が多い。
先月、沖縄本島の北東に位置する安田(あだ)という町でカヤックで無人島に行ったのだが、地元のやんばるエコツーリズム研究所の中根さんが勧めてくれた「まる田泡盛 」は、きつくて飲むのが大変だった。でもあそこの風土や人柄に接していると、味がだんだん理解できる気がする。

未だ味を克服できない久米島の泡盛も、現地で飲んだら全然違うんだろうなと思う。
その時々人と気持ちを共有できるお酒って大好きです。

音楽も同じ。人と触れ合う潤滑油になる。そして、その音楽(もしくはお酒)で一瞬で世界中を旅できるし、時間もさかのぼる事も出来る。
荒川洋(フルート)

第5回 お友達が多いんですよ

2009.07.09| 斎藤雅広

今回のせんくらの出演者には、旧友・親友・仲間たちがいっぱい顔をそろえています。つい先日仙台放送のスポットの収録に行ったら、ヴァイオリンの漆原啓子さんに会いました。彼女も共演を含めて旧知の友人です。最初の出会いはなんと私が大学生で彼女が高校生、教育実習に行ったら、いたんです(笑)。副科のピアノも聴いたのですが、これが超うまい!普通は副科ピアノって、ビックリするくらい下手なはずなんですが(笑)達者でした。でもこの話をすると「覚えてないんだよね~」とすっかり忘れられているようなんです(笑)。この間は「久しぶり、随分金髪になったね~」と言われたので「今日からはジェニーと呼んでくれ」と言っておきました(笑)。

ピアニストは伴奏もするから他の楽器の人には友達も多いけれど、ピアニスト同士というのはなかなか交流はないものです。私の場合は2台ピアノ、3台ピアノ、4台ピアノのコンサートもちょくちょくやっていることもあり、お友達はけっこう多いんですよ。今回のせんくらには三舩優子さんがいますね。彼女ともとても仲良しです。仕事でも何回もごいっしょしているし、ご飯なんかもよく食べに行きます。一番最初に会ったのは2005年だから、割と最近ですね。そのときは及川浩治君もいっしょの仕事で、これもまたギャングみたいなユニットだよね(笑)。ブログでの(http://iisirase.exblog.jp/2707510)このお食事会が最初の出会い。ご存知のようにとても美人で教養に溢れたナイスなレディで文句なし。お人柄もとても気さくですばらしく、良い演奏家っていうのはこうでなくっちゃという見本みたいな人です。彼女に私がインパクトを与えたのは、あるときメールで「今、宇田川で夜のコースを食べてます。お肉はこんなですよ」と写真を送ったから。チラ見してこの写真が一瞬ヤバイ写真に見えたそうで「何て人だあ~!!」と呆れられたのが良かったようです(笑)。そういえば盛岡の岩手県民会館(9月10日)で、デュオ・コンサートがあります。

●徹底ピアノ・コンサート!三舩優子&斎藤雅広のピアノ三昧ブリランテ!●

ガーシュイン  ラプソディ・イン・ブルー
ファリャ        火祭りの踊り
ショパン スケルツォ第2番 作品31
シュトラウス 美しき青きドナウ
チャイコフスキー   花のワルツ
リスト        ハンガリア狂詩曲第2番
プーランク 2台ピアノのための協奏曲
リスト 巡礼の年・第2年補遺「ベネチアとナポリ」
ボロディン ダッタン人の踊り

え?宣伝しちゃ駄目だって?いいじゃないの~。むこうでも「せんくら」アピールしてきますよ!おまかせあれ!東京の人はさすがに無理かもだけど、仙台なら盛岡もぜひ!いらしてくださいませ。盛岡の方もぜひ「せんくら」にいらしてくださいね~!よろしく!
斎藤雅広(ピアノ)

Les Petites Vacances vol.5

2009.07.09| 荒川洋

もう一つのライフスタイルの形になっているアウトリーチ活動。
つまり子供への音楽の手引きの活動のこと。
どうしても子供が好きみたいで、様々な知へ赴いては様々な経験をしてきています。
その地元の子のために曲を作って一緒に演奏したり、絵本に音楽をつけて、鑑賞したり、いまのところそのアイディアが枯渇する事がなく、新しいことに挑戦しているのですが、マリ・ホール・エッツの書いた絵本「もりのなか」って知っていますか。
男の子がラッパをもって、もりのなかを歩きながら、様々な動物たちを誘って、行列を作って行進する絵本なんだけど、このお話を朗読しながら、同時に演奏できる曲を作ったんです。

だから、お話とスライドを子供たちが見ながら、同時に音楽も楽しめるという、なんとも贅沢な企画なのですが、直接イメージが目の前に飛び込んでくるものなので、世界に入りやすいなと思っています。

とよたかずひこさんが作った絵本の「バルボンさんのおさんぽ」にも音楽を作ったのですが、最近はこの2作品をあわせて演奏する事が多いです。

今年はレオ・レオニの作品に挑戦したいなと思っています。
あと、もう一つ素敵な企画。様々な場所でアウトリーチと共にコンサートに呼ばれていったとき、合唱曲を作る事もあるのですが、最近は他の地域の子供たちが、他の地域のために作った曲を歌い、地域交流をするようになってきているということです。

豪雪地帯を見た事のない千葉の子供たちが、北海道中標津町のために作った曲「またあえる」を歌い、その思いをビデオレターして送ったのです。
それを見た中標津の子たちが、自分の町に誇りを持って「またあえる」を元気に歌っている姿を見て、目頭が熱くなる経験をしました。

僕は宮城県の本吉町でもそういう活動をしたので、本吉町のはまなすホールのために作った曲「かぜがよんでる」という曲があります。
いつか、この曲も他の地域の人に歌われて、交流が広がって行く事を願っています。
荒川洋(フルート)

第4回 わが町「人形町」自慢

2009.07.08| 斎藤雅広

そんな人形町界隈は、テレビでもおなじみのグルメスポットばかり。まずは「玉ひで」という「軍鶏鍋」の名店の「親子丼」、ランチタイムは毎日30メートル以上の行列です。「今半」「日山」のすき焼、「喜寿司」、ねぎま鍋の「よし梅」等々も全国的に有名ですね。その他、東京で指折りの呑み屋が軒を並べています。日本橋の「たいめいけん」も歩いていけるし、渡辺淳一の小説でおなじみの鰻屋「喜代川」だとか、そんな情緒溢れる店が家のそばにあるので、毎日の食べ歩きはとても楽しいです。でも地元民はあまり表の名店には行かないんですよ(笑)。並ぶのも馬鹿馬鹿しいですしね。

私は朝から鰻、とんかつ、てんぷら、お寿司と全開です。1日4食プラス夜中にこってりラーメンや焼肉、焼き鳥等食べていて、その割にはやせていると大評判(爆笑)。私の一押しは天麩羅の「中山」、「太田鮨」。まさに江戸の味!そしてお店の雰囲気も親父さんたちのお人柄も最高なんです。こういう店は常連さんのために行列店にならないように、取材も避けていたりしますが、私のブログとか人形町のグルメブログが火をつけてしまって、氷川きよしさんとかも来ちゃって大騒ぎになることも。けっこうグルメブログとして私のブログは読まれているんですよ。ここはIBMはじめ大企業の本社もたくさんあるし。私とある方のブログの両方が誉めている店なら間違いないと、判断の基準にされているそうです。町を歩いていても「あ、ピアノ弾いたりする人ですよね」と不思議な声のかけ方をされることが多くなってきた今日この頃です(笑)。共演者やお友達も仕事を離れて、わざわざ食べに来てくれます。

「中山」はアワビの天麩羅とかも最高だけど、黒いタレの天丼が最高。ここの海老天丼は私が考案したものです。「太田」も江戸の寿司だから「大トロ」とかは置かず「ずけマグロ」「こはだ」「煮はま」「穴子」等が勝負ネタ。超うまいですよ。昨日書いた「大和田」の鰻は柔らかくステキ!「ウザク」も最高にうまいです。トンカツの「宇田川」も超お気に入り!芸能人も数多く来る店で、お土産の「カツサンド」はテレビで超有名。私はここの「トンテキ」が大好きなんです。これを食べたら他店の「ポークソテー」は戴けないですね。高級イタリアンの「アル・ポンテ」フレンチの「ル・ブション」では最高のコースを。いつもわがままメニューで作っていただく。カニコロッケや伊勢海老のグラタンなら「ガブリエル」、牡蠣フライならその大きさでビックリうまい「三友」、エビフライなら「すがや」、ビーフシチューは「ぐるとん」(たいめいけんよりうまい)、ミートソースなら「孔雀の舌」、ステーキならば「仁」、焼肉は「燈花」でレバ刺、甘味やプリンは「つくし」、ここのプリンはとても濃くて懐かしい!焼鳥は「とり鈴」や「おが和」、タレがうまいっす。東銀座の絶品の和食「さの」、馬肉の名店「仲巳屋」等も大のお気に入り。ちょっとやそっとじゃ書ききれません。詳しくは「まさひろ瓦版(http://iisirase.exblog.jp/)」の検索窓からどうぞ。

私がデビュー30周年のコンサート「フランス音楽の夕べ」を東京文化会館でやったとき、ヤマハの社長はじめ業界のトップからの花輪に混じって「人形町・鰻の大和田」「人形町・太田鮨」のお花が~(笑)!ロビーで必死にCD売ってるのに、お客様はそっちのほうに行っちゃって写メしたりで大騒ぎ。確かにおもしろい(笑)!見たことないし。私も写メしちゃいました(笑。)これらのお店は、私には家族のような感じなのです。
斎藤雅広(ピアノ)

Les Petites Vacances vol.4

2009.07.08| 荒川洋

もう数ヶ月の前の話ですが、千葉の旭市にいる知人の社長のお祝い
をしてくださいということで、サロンコンサートをお願いされ、同じ新日本フィルの首席ビオラ奏者の篠崎友美ちゃんと、首席ホルン奏者の吉永雅人さんたちと一緒に海岸沿いのリゾート地に赴いて演奏しに行った事があった。

一室借りて、曲を披露。フルート、チェロ、ビオラ、ホルンの編成だったが、1曲作って行ったし、大変喜んでくれた。
おかげで話も盛り上がり、夕方の海を見て、夜は皆さんと会食をして、翌日はお宅訪問で、バーベーキューの会も催してくれた。

たまにこういうふうに誘われる事があるんだけど、直接人に喜びを提供できるということで、非常に音楽家でいてよかったなと思える瞬間でもある。

そのパイプ役をしてくれたのが、普段からお世話になったいるマッサージ師の長瀬幸子さん。
一回行くと数時間はやってくれるので、終わった後はふらふらになるのだが、以前のままなら、こりがひどくなって、いろいろ支障がでてきたんんじゃないかなと思う。
やはり心と体がいつまでも健康なのが一番だと思う。

ここの社長も、長瀬さんにお世話になっている一人。おかげでとてもお元気で、さらに元気そうな人たちとたくさんの犬猫に囲まれて暮らしている。
僕は、パリで「らんぱる」という名前の猫を飼っていたんだけど、猫アレルギーになってしまい、日本では猫を飼う事ができないのと、移動が多いため、犬も飼う事ができない。

でも、動物好きだという事は、犬猫の彼らにはわかったようで、飛びついてきた。簡単な話。エサをくれる(やすい)人だ。と認識されただけなのかもしれないけど。
彼らの読み通り、焼いた肉やソーセージをたくさんあげて帰ってきた。

先日は小さなコンサートでも呼ばれて名古屋のメナード美術館などにもお邪魔したが、今度は3度目になる軽井沢のメルシャン美術館にもお邪魔する(9月5日)。
もちろん、小さいコンサートとは別に、今度も新日本フィルで、ハープの篠崎和子ちゃんとフルートハープの協奏曲を、すみだトリフォニーホールで演奏するし、大小様々なのだが、小さなコンサートは、それとは別に人と人の絆を深くする。僕はこんな時間もとても大好きです。
荒川洋(フルート)

宮本文昭との共演

2009.07.08| 佐々木真史

オーボエを指揮棒に持ちかえた宮本さんのベートーヴェンも楽しみです。仙台フィルの演奏会、5公演にも全て出演します。
中でも、10月3日の宮本文昭さん指揮によるベートーヴェンは楽しみにしています。宮本さんはオーボエ奏者時代、仙台フィルにソリストとして何度かいらっしゃいましたし、室内楽もご一緒させて頂いた事があります。全てのフレーズに音楽が溢れていて、共演させて頂きながらいつも感動していました。それに透き通っていながら骨太で力強いオーボエの音色は今だに忘れる事が出来ません。オーボエを指揮棒に持ちかえた宮本さんから、どんな凄いベートーヴェンが飛び出すか!ご期待ください。
4日間読んで下さった皆様有難うございました。せんくら会場でお目にかかれるのを心より楽しみにしております。
佐々木真史(ヴィオラ)

第3回 自己観察してみれば

2009.07.07| 斎藤雅広

こんな私ですから、あいつは何にも考えていないとか、自分でいい気になって、女の子とデートするためにピアノ弾いてるんだろと思われがちですが(笑)、確かにそうかもしれませんよね。私はどんな曲でも演奏しますし、何にでもトライしてみようという気持ちでいっぱい。コンクールの審査員としてもどこの学校にも属していないし、ニュートラルな立場で聴ける数少ない人間でしょう。でも聴衆としての私は、実は非常に偏っていて好みも限定されています。好きな演奏家もフランソワとかシフラ、またはコルトー、シュナーベル、ローゼンタールとか個性派か大昔の演奏家に限定されています。好きな作品はフランスもの。ジャズも好き。特にヴォーカルのメル・トーメとトニー・ベネットの大ファン。ミュージカル映画も大好きで、昔のシナトラやアステアには、かなり複雑な影響を受けているかも。

あとタフだと思われているようですね。強いものにはへつらわないし、賛否両論のことも多かったりするのに、こうして楽しそうに生き残っています(爆笑)。実際の私は強い人間じゃないし、甘え上手と言われるぐらい甘えん坊だし、なまけ者です。だから多分、他の人(もの)のことにはあまり興味がないのかも知れません。身勝手かもしれませんが、他人の気持ちがわかるような大人になれと教育を受けたものの、痛みや苦しみも含めて自分のことをもっともっと理解しないと、音楽なぞは深まっていかないようにも思うのですよ。晩年のルービンシュタインはたった一音出しただけでも涙が出そうに感動します。誰にもまねのできない心の芸術だと思いますが、噂によると本人は、浮気して奥さんに追い出されお金がなくてしょうがなく弾いていたんだとか(笑)。こういうの好きですね。

私は人形町という街に住んでいます。食べ物の街、粋な街、お江戸の名残の残るなかなか味わいのあるところです。もともとはあの「吉原」があったところで炎上!掘ると「かんざし」などが出てくるとも言われます。いっぱい霊が浮遊しているそうです。またそういうのが好きなんだ~!以前歩いていたら生前近所に住んでいた立原道造に話しかけられたような気もしました(http://iisirase.exblog.jp/3264443)。私は霊に出会うのが大好きで、遭遇すると瞬時に話しかけ、私の守護霊となってついてくれるように交渉しています(笑)。先日霊能者に見てもらったところ私には、悪霊も含めて98人ついているそうですよ。私が運が良いのはこの人たちのおかげ、けんかに負けないのもこの人たちのおかげ(笑)。そんな人形町での食べ歩き生活は私の「まさひろ瓦版(http://iisirase.exblog.jp/)」に載っています。東京駅からワンメーターの場所ですから、ぜひ皆様もおいでください。主に人形町と銀座で遊んでます。鰻があればとりあえずゴキゲン!写真は行きつけの「大和田」の鰻です。

その「人形町」で仙台からの出店という牛タン屋が2軒あったのですが、1つは潰れました(笑)。もう1つもね、おいしくないんだよね。仙台の人に聞いてもそんな店知らないって言うし(笑)。とにかく酒を飲ませようと思って、しょっぱめに設定しているんだよ。そういうミエミエの根性は江戸っ子には腹立たしいの!ぜひぜひ仙台の名店の皆様、人形町においしい店を出店してくださ~い。よろしくです。
斎藤雅広(ピアノ)

 

Les Petites Vacances vol.3

2009.07.07| 荒川洋

今年のはじめに「ユリの花をあなたに」という曲を今年1月に福岡県宗像市のために作った。
この曲は作った合唱曲の中で一番好きな曲で、今も地元の人がうたってくれている。
宗像にある「沖の島」のことや、昔話などを歌詞に取りいれているのだけれど、長く続く唐津街道や、市の花になっている「ユリ」が咲く情景をずっと想像して書いていたから、演奏していると、そこに言った気になるのです。

歌詞というのは本当にすごい。
聴いたら一瞬にその情景や言葉の力に引き込まれて、その世界に引きずり込まれて行く。「会いたい」と歌ったら恋しくなるし、「踊ろう」とあればわくわくする。

フルートの曲は歌詞を乗せる事ができない。だから、最近は特に、曲の情景やストーリーを思い浮かべながら演奏している。
メロディーを吹きながら、舞台から別の場所に行っている事が多いのかも。

オーケストラの仕事でも、楽譜の音符を追っているときは何も生まれないけど、その向こうにある「お話」にたどりつくと、ファンタジアの世界が
待っている。紙一重なのだが、マジカルアイの本みたいな感じなのかも。

新世界、フィンガルの洞窟、ペールギュント。。これらの曲は情景が浮かびやすいしから有名な曲になったのかもしれない。
ストーリー性、やエピソードがあると曲の価値も変わってくる。
シューベルトの未完成もしかり。

で、逆の発想で、何か事件やエピソードがあれば、曲をつくればいいの
かも、と思って作った曲がある。

「夜の軽井沢」という曲。

2年前、霧の立ちこめる軽井沢で夜道を車で走り、道に迷った事があったので、そのエピソードを曲にした。
なんのひねりもないタイトルだが、結構、そのときの悲壮感が伝わるのか、お客さんに評判でした。

ブログも、曲で更新していったら面白いでしょうね。
荒川洋(フルート)

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