仙台とのつながりの一つに、ベートーベンコーヒーがあります。
私の母の友人が仙台に住んでいた時に通っていたコーヒー豆屋さんで、その紹介で私が初めて仕事で訪れた、かれこれ15年ぐらい前に伺ってから、未だに年賀状のやりとりなど続けさせて頂いています。
仙台にお住みの方ならご存知かもしれませんが、ハリウッドヒットとなった「ベートーベン」という犬の映画は、なんとこのお店で飼っていらした同名の犬がモデルなんですよ!こちらのお店にはジャズピアニストのジョー・サンプルや、映画製作の方々やらが以前訪れていたそうで、たまたまいらした映画のプロデューサーがこちらのセントバーナードに目を付けて、あの大ヒット映画が誕生したそうな。
すごいぞ、仙台!!
三舩優子(ピアノ)
今日は「せんくら」で歌わせて頂く曲について書いてみます。
私は2日の「歌ガラ・コンサート」(公演番号27番)と最終日の第九(公演番号101)に出演させていただくのですが、2日のコンサートのプログラムに入れさせていただいた日本歌曲について・・・
私は日本歌曲が大好きで、と言っても日本歌曲に目覚めてまだ何年もたってはいないのですが・・・
やはり日本人として自分の血に流れているものを感じ、大切にしたいと
思い始め、少しずついろんな作品をせっせと勉強しているところです。
ちなみに私の父は民謡の先生で、小さい時から耳にしていた民謡に
今こうして自分の感性は、確実に影響を受けていたんだなぁとしみじみ思います。
さて2日に歌う曲は畑中良輔先生の「花林」という曲、これはもう単純に本当に美しい!!!
花林とかいて「まるめろ」と読みます。
あの風邪の時喉にいいと言われるかりんの蜂蜜漬けのかりんのことです。
このかりんの実に想いをはせる詩に美しい旋律!!
なんともいえない心に染みる曲です。
もう一つは山田耕筰の「蟹味噌」という曲、この作品を当初勉強してみたら?と勧められたとき蟹?味噌?と???だらけでわけがわからず
しかも最後の歌詞が「死んでくれ」とおっかない!!!
正直よくわからないまま勉強してみたら、これがサイコーに素敵な曲なのでした。
簡潔に解説しますと蟹味噌とはこの歌曲の詩を書いた北原白秋の故郷あたりの酒の肴の食品のことで、男と別れ蟹味噌を肴に酒をあおる女の歌なのです。
というわけでその別れた男へのやりきれない女の想いから「死んでくれ」という歌詞が生まれるわけです。
とても短い歌曲ですが、もう音楽と詩の創りにそれはそれは感動します。この私の大好きな2つの歌曲を、ぜひぜひ仙台のお客様に聴いて頂けたら嬉しいです!!
死んで~くれぇぇ~と歌ってもどうぞびっくりなさらないでくださいね!
金子美香(メゾソプラノ)
日本でピアニストとして演奏活動を始めてから早くも5年が経とうとしています。日本の聴衆の皆様が温かく見守って下さるからこそ、今日までの成果と成長があるのだと思います。
本当にいつもありがとうございます!
頻繁に帰国するようになった今日でも、毎回日本で驚くことがあります。
今日は、その沢山ある「ビックリ事件」の中からひとつお知らせします。
それは、2006年の1月でした。
成田に到着した私は、仲の良すぎる上まぶたと下まぶたを離れさせようと一生懸命努力しながらリムジンバス停留所まで歩きました。外に出ると、辺り一面真っ白。普段温かい関東地区でもこんなに大雪が降るのか、と帰国初めての「ビックリ」。
後日、オーケストラとのリハーサルを終え、少々放心状態で散歩している途中、ふと目に入ったあるコンビニの「ストロベリー・シーズン・フェア」。「ストロベリー」という甘い響きに誘き寄せられて入ってみると、チョコレートやクッキー等の菓子類包装が全てピンク色に染まっていて、その側には苺のショートケーキや苺大福が並べてあるではありませんか!!
甘い物が大好きな私は目移りする中、「はて、冬にイチゴ?」とふと疑問に思いました。もちろん国際的な輸出入が盛んな現代ですので、年中暖かいイスラエルやエジプト産の苺がドイツでも真冬に販売されています。いわゆる苺は春から夏(5ー7月)にかけて畑で収穫されるのが常識として育った私には、雪が降る季節に甘くて美味しい「シーズンのイチゴ」を口にするという事は、かなりショックな出来事でした。
即、この事を日本の友人に話すと、今度は彼女がビックリ!最終的に私をノックアウトした彼女の言葉は「えー、苺なんか6月に採れないよ!」…
河村尚子(ピアノ)
皆さんこんにちは!
せんくらお初の、三舩優子です。以前から今回も共演する長谷川陽子ちゃんとかからせんくらの話を度々聞いていて、私もいつか行きたいなぁと密かに思っていたのが、今年晴れて実現出来てすごく嬉しいです!
仙台には今までも何度も訪れていますが、新幹線から降りた瞬間の街の様子がとても明るいオーラを放っていて、私の 中では「青空と鮮やかな緑」というイメージです。食べ物や大好きな(!)お酒もおいしいし、お客様もとっても 暖かい。いいこと尽くしの仙台で、3日間最多の全8公演、飛ばして行きたいと意気込んでいますので、どうぞよろしくお願いします!
皆さんにお会い出来るのを今から楽しみにしています
三舩優子(ピアノ)
皆さん、はじめまして!
メゾソプラノの金子美香です。
人生初のブログですが、一週間どうぞよろしくお願い致します。
今回「せんくら」に初めて参加させて頂くことをとても嬉しく思っております。
そしてなんと仙台へ行くことも人生初!!なのです。
もうすでにあれこれと考えて、とてもワクワクしています。
初めての土地へ行くことほど楽しみなことはありません!!!
仙台のお客様の前で歌えることをとても嬉しく、今から楽しみにしております。それではまた明日!
金子 美香(メゾソプラノ)
今日から一週間「仙台クラシック」のブログを担当します河村尚子です。
「せんくら」に出演するのは今回が初めてです。大勢の音楽家が仙台の街に集まり演奏する、素晴らしい企画に参加させていただけて大変嬉しく思います。仙台の街を訪れるのが初めての私にとって、発見がいっぱいの秋になることでしょう!
普段ブログを書くことが無いので、何について書いたら良いのか戸惑ってはいますが、舞台から離れた旅行のこと、日常のちょっとした思い出や出来事を書こうと思います。
短い間ですが、みなさまどうぞお付き合いください。
さて、初日の今日は、学校時代の事に少し触れてみます。
日本人駐在者が大変多いドイツ・デュッセルドルフで子供時代を過ごした私は、当時在校生が1000人にもおよぶデュッセルドルフ日本人小学校に通っていました。そのため、与えられた教育環境、そして家庭環境は日本的なものでした。
今でも日本の文化の中に身を置くとホッとするのは、23年間ドイツで生活したとはいえ、私自身がやはり心の中では純粋に日本人だからなのでしょう。
デュッセルドルフ日本人学校の教員は日本から派遣されます。先生方の駐在期間は3年間。ドイツの生活環境に慣れ始めたら日本へ帰国しなければならないという状態でしょうか。私は小学校1年生から6年生までこの日本人学校で過ごしましたが、最後の3年間を担任して下さった先生は、仙台市の出身でした。
担任の先生が頻繁に変わる中、毎春の始業式には名簿確認が行なわれます。漢字で書く名前とは不思議なもので、様々な奇想天外(?)な読み方があります。その中の一つが私の名前です。普通に読むと「なおこ」や「しょうこ」、祖父が頭を捻って考え出した名前だけに、小学校の先生にもなかなか「ひさこ」とは読んでいただけませんでした…
そんな事も忘れかけて転校した現地校。外国人がたくさん住むドイツの学校にはドイツ人のほかに、フランス、ポーランド、ハンガリー、ロシア、トルコ、イラン、インド、韓国…そして日本からの私。
ドイツ人は、母音が多い日本の名前を覚えるのが苦手らしく、科目ごとに先生が入れ替われば私の名前の呼ばれ方も変わる…。「Hasikoハジコ」「Kasihiカジヒ」「Hosakoホザコ」「Kahasiカハジ」…うーん、どれも惜しい!!覚えてしまえば「ヒサコ」と簡単なのに…
※写真は、デュッセルドルフ日本人学校
河村尚子(ピアノ)
今回、せんくらで初日と2日目にブラームスのソナタ第1番「雨の歌」中心のプログラムと、名曲小品プログラムを共演させて頂く若林顕さんは、以前から良く知っていたのですが、実はデュオは今回初めてなのです。
人間的にも音楽的にも大変素晴らしい方なので、今回ご一緒できることを光栄に思っています。
7月末から8月にかけての霧島音楽祭でもご一緒しましたが、それはそれは素晴らしい演奏とマスタークラスでした。せんくらでの共演がますます楽しみです。
霧島音楽祭にはもう18年連続して参加していますが、ご縁がある場所というのは不思議と続くものです。
ご縁のある仙台、せんくらとも長くご縁が続くことを願って!
仙台を訪れる日を心待ちに、そして皆様のご来場を、皆様とお会いできますことを、心より楽しみにしております。
鈴木理恵子(ヴァイオリン)
私が毎年プロデュースしているコンサートでの写真です。
来月13日に行うリサイタルでも この仲間達と歌う為現在 合わせの真っ最中です。
通常 アンサンブルの伴奏というと 弦楽伴奏が多いのですが、この”吹奏”伴奏は 迫力が増し まるでオーケストラのボリュームです。
そして 何より好きな所は 私も含め自分自身の「息」で音楽しているので音楽の呼吸がわかりやすくて いつも以上に声が伸びて 気持ちいい!
とはいえ 彼らには 私のような歌い手は珍しいよと 言われています。
そうかしら?
機会があると 色々な分野の仲間達に協力してもらって コンサートを作っています。
素敵な仲間達との音楽を お客様に喜んで頂けると とても嬉しいです!
今回の仙台公演では イタリアで活躍中の素敵なピアニスト吉川隆弘(よしかわたかひろ)さんが ミラノから飛んできて下さいます。
私も 吉川さんも 仙台で音楽を奏でられる事を 今からとっても楽しみにしています!
一週間 ありがとうございました!
もっともっとお話ししたい事 ありましたが
続きは「せんくら」の舞台で!
皆様と”音”を”楽”しめる時間を過ごせる日を 心待ちにしつつ。
鈴木慶江(ソプラノ)
音楽は演奏する人、それをサポートする人、聴く人のすべてがいて、成り立っていますよね。
皆さんも楽器を演奏する喜びに浸ってみませんか?(今からでも遅くないですよ!)
自分が演じることで、それをサポートしてくださる人たちへの感謝や聴衆の皆さんへの感謝の気持ちをより、実感できると思います。それによって聴き手としての喜びもさらに分かりますし、コンサートを準備している多くの方々の努力もさらに分かり、コンサートに行くことにも喜びがさらに増すと思います。演奏するがこそわかる演奏会の楽しみを味わってみませんか?
一週間のおつきあい、ありがとうございました。それではコンサート会場でお会いしましょう!
須川展也(サクソフォン)
インドを訪れた人々は、真っ二つに分かれると言います。
はまってしまい、また行きたくなる人と、
こりごりでもう二度と行きたくない人。
私は完全に前者でした。
昨年末に初めて南インドに行きましたが、(私を連れて行って下さった入野先生が素晴らしい方なのでそれも大きいとは思いますが)心に残るひと時で、またぜひとも訪れたい国の一つになりました。
クーリヤッタムというインドの伝統芸術。無形文化財であり1千年以上の歴史を持つ、サンスクリット舞踊劇の音楽祭が、南インド・ケーララで毎年開催されています。
入野先生のお嬢様智江さんは素晴らしいインド舞踏家で、毎年ケーララでも主役をつとめ、その公演も素晴らしいものでした。
私も、クーリヤッタム音楽祭の一環で、インドの名打楽器奏者や名バンブー奏者との共演や、由緒ある地で無伴奏リサイタルをさせて頂いたりと、日本では想像もしていなかったような、なかなかできない貴重な経験をたくさんさせて頂いて、大変幸運でした。
インドでは象は特別な存在です。それまで象は怖いと思っていましたが、実際象園に行っ
てみると、近くで見る象はとても美しい動きをし、優しい目をしていました。
食べ物もそれはそれは美味しく、且つ健康的なのです。それも毎日楽しみに過ごしました。
南インド・ケーララはまたぜひ行きたい街の一つです。
鈴木理恵子(ヴァイオリン)