一週間というのは、あっという間に過ぎてしまいますね。
最初は何について書いたら良いのか分からずに戸惑っていましたが、あっという間に最終日。皆さん、7日間、お付き合い頂いてありがとうございました!
この6日間音楽とは関係ないことを書いたので、最後はやはり「音」で締めくくりたいと思います。
オーケストラから室内楽、ソロ・リサイタル、リート、オペラ、ミュージカル、民俗音楽等、音楽会の種類は沢山ありますが、皆さんは何を目的にホールへ足を運ばれますか?
好きな作曲家やその作品とメロディー、気に入っている楽器や優れた音響のホール、応援しているオーケストラや演奏家、音楽会の雰囲気、社交や休日の楽しみ等、色々な理由があると思います。これらはどれをとっても「音楽」です。聴衆の皆様に「音」を「楽」しんで頂ければ、私たち演奏家にとってこんなに幸せなことはありません!
私も音楽会を聴きに行く機会が多いですが、客席に座っていて時々気がつくのは、 少なくとも4つの耳(演奏家一人の耳2つと聴衆一人の耳2つ)が同じ空間でひとつの音楽を同じ瞬間に聴いて、脳の中で反応を起こして、心と体で感じて、もしかしたら感動して・・・という出来事がどれだけ素晴らしい事か!
この非日常的な世界に自分がいる事に気付く時、それはたとえ一瞬でも本当に幸せなひとときです。
「せんくら」で出演する3日間でも、「いつもとは違った」時間を皆様にご提供できればこの上ない幸せです。
それでは、一ヶ月後に仙台でお会いしましょう!
河村尚子(ピアノ)
昨日は今年の旅行の話をしましたが、ちなみに去年はNYの幼なじみ親子と落ち合ってハワイに行きました。
ホントはニューヨークに行きたいところなんですが、なかなか14時間のフライトがつらい、というのがあって買い出し目的にはハワイにしてしまうことが多いのです(笑)。
いつもそうなのですが、昨年行った時も直前まで仕事責めでくたびれきっていて、現地に着いてからもすぐには気持ちを切り変えられずに居ました。そして何気に地元の情報誌に目を通していたら3cm四方ぐらいのちっちゃーい写真とHonolulu Piano Festivalの文字が。「ピアノ」という言葉には必ず反応してしまうのは常ですが、そこに写っている白人の先生らしき人がなんだか私のジュリアード時代の恩師のキャニン先生に見えて...。見れば見るほど気になってしまい、思い切ってその会場までタクシーで行って飛び込んでみたのです。そしたら。。。やはり
キャニン先生が大会場の奥の方の部屋で、公開レッスンをしているじゃないですか!!
感激とはやる気持ちを抑えながらレッスンが終わるのを待ち、うしろからポンポン、と先生の肩を叩きました。振り向いた先生はしばし固まって、「Yuko??な、なんで..?!」と驚きと困惑の顔に。本当に偶然も偶然なんです、という経緯を話して、その後も何回か会いに行って5年ぶりぐらいの奇跡的な再会を祝しました。
世界は狭い、とは言いますが、それでもこんな形で恩師に会えたことに「何かのメッセージ?」と思わせられるような運命と偶然を痛感させられた出来事でした。
さらにその時に娘が「マミー、ハワイに来て初めて笑ったね」とぽそっと言い、自分の中の“大事なこと”がピアノや自分本位なことばかりに向けられていたのでは・・・と、多いに反省もさせられました。子供ってちゃんと見てるんだなぁ。反省、反省。
三舩優子(ピアノ)
今日は私の大好きな下町について書きたいと思います。
私は葛飾の下町に住んでいます。
とにかく流れる空気感が大好きで気に入って住みついてしまいました。
葛飾といえば柴又寅さんですが、柴又以外にも素敵な街がたくさんあるんです。
そしてたくさんの町工場もあり、いろんな職人さんがいらして、すごい技術が近所にあふれてるんです。
我が家の近所には染革の会社もあり、革のいい香りが風にのって運ばれてくるととても穏やかな気持ちになれます。
写真は堀切七福神といって結構おっきい七福神様でかなりのインパクトがあります。
もう一つは東京池袋、雑司が谷にある鬼子母神です。
私の母校、東京音楽大学のすぐ後ろにあるお寺です。
このあたりは池袋から歩いて15分くらいなのですが、静かな下町風情が漂う素敵な街です。
雑司が谷という街にはおいしいものも多く、私は今もよく散歩をします。
特に鬼子母神の境内には緑が多く、立派な銀杏の樹もあり、とっても落ち着く空間なのです。
よく学生の時も練習の合間に散歩に行きぼーっと過ごしていました。
心を静かにできる空間って当たり前ですが、大事ですよね!
池袋なのに梅雨の時期には、おっきいカエルが結構たくさん跳ねています!
ちなみに池袋には宮城県アンテナショップもあるんですよ!
あとは個人的に上野、谷中はよく散歩します。
皆さんもし機会がございましたら、東京のいろんな下町巡りなさってみてくださいね!!!
金子美香(メゾソプラノ)
ドイツ、スイス、オーストリアの3ヶ国にまたがるボーデン湖は、バラトン湖〔ハンガリー〕、レマン湖〔スイス、フランス〕に続く、ヨーロッパでは3つ目に大きい湖です。
ボーデン湖はオペラ・ファンの方々にとって、オーストリア・ブレーゲンツで行われる音楽祭でお馴染みでしょう。オペラ舞台が湖水上に設備され、街中のオペラハウスとは少し違った雰囲気を楽しめるため、常に話題になっています。
ボーデン湖北西部に浮かぶマイナウという小さな島があります。現在はスウェーデン系貴族のベルナドッテ家に所有されています。島全体が1つの公園になっていて、敷地全体に広がる花園はもちろん、ワイン畑、18世紀に建設されたバロック宮殿、孔雀がいる小動物園、イタリア風バラ園、そして蝶々館などがあり、見どころはつきません。
蝶々といえば、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」やシューマンのピアノ小品「蝶々」、グリーグの叙情小曲集「蝶々」など、音楽作品のタイトルにも多く使われるように、私たち音楽家にとっても馴染み深い存在です。
さて、たまには息抜きを、とある日ふらっとマイナウに遊びにいった時のこと。
夕方に公園に入場した私は、 先ず19時に閉館するという蝶々館に 急ぎました。
動物園のようにガラス越しに蝶々を観望する、と思い込み入館してみると・・・
なんと、80種類以上にも及ぶ様々な模様と色の蝶々が館内を自由自在に飛び回っているではないですか!
この蝶々館はドイツ一の面積を誇るそうです。大きくて立派な蘭やバナナの木、蝶々の繭まで展示されていて、繭から這い出そうとぶら下がる生まれたての蝶々も観察することが出来ます。
しかしこの蝶々館、常に湿度80−90%、気温30度近く保たれ熱帯地にでもいるような気分になり、「折角、日本の夏を避けてきたのに・・・」と汗びっしょりになりながら日本の猛暑を思わずにはいられませんでした。
河村尚子(ピアノ)
毎年夏は娘と2人で必ずどこか海外に行くのですが、それは私の育ったNYの友達に会いに行ったり、ドレスやらをまとめ買いに行ったりが主な目的になることが多いのです。2年前にはたまたまニュージーランド・ツアーが真夏にあったので、それをバケーション代わりにしてしまうこともありました。
が、今年はちょっと冒険して来ました!昨年知り合った知人が、スコットランドのアラン島(Isle of Arran)に住んでいて、「これはいくしかない!」と直感し、丸2日かけて島に渡り大自然の中で一週間、自分を見つめ直して来ました(笑)。アランセーターのアランはアイルランドのアラン島で、こちらはシングルモルトなどのスコッチ・ウイスキーで有名な方。あ、呑んだくれてたワケじゃぁないですからね。
久々に味わった“何もしない生活”。日の出と共に目を覚まし、ゆっくり食事をし、あとはボーッと空と海と野生に咲く鮮やかな花を眺める毎日。日頃の慌ただしい日々が遠く感じられるほど、心穏やかに過ごせました。もっともっと居たかったな~という想いからか、 未だにまだ島の夢を見たりもしています。またきっと行くな。
アザラシも昼寝をしていた海辺を散歩していて、自分で撮った1枚。娘を頭の上に乗せてみました^0^。
三舩優子(ピアノ)
今日は我が家にいる愛すべきミドリガメ「三四郎」を紹介させていただきます!
羨ましいくらい毎日食べて寝てをひたすら繰り返しています。
たまに暴れすぎてひっくり返っています。
先日は、なんと立って甲羅干しをしていてさすがにびっくりしました。
エビが一番の大好物で、おやつの時間にエビの袋を見つけた瞬間の興奮っぷりは毎日本当に見ていて飽きません。
我が家には他にメダカもいて、この季節は赤ちゃんも生まれ、元気に泳いでいます。
観葉植物もそうですが、家の中で命を感じれるってとても心の栄養になります!
金子美香(メゾソプラノ)
よく「趣味はなんですか?」と聞かれることが多いのですが、その度に「はい、ヨガです」とか、 「はい、スキューバダイビングです」、なーんて答えられたらカッコイイのになぁ、と思うんですよね。
私の趣味は履歴書の趣味欄のサンプルのようなものばかりで(笑)、「読書、映画鑑賞、料理」。ホントか?!って思われそうですが、主なものはこの3つなのです。やはりピアノの特性からか、一人で黙々と出来るところがぴったりくるのかもしれませんね。
その中の<読書>については、この3月まで丸6年間続いた「週刊ブックレビュー」の司会をやらせて頂いたことで、ものすごく興味の幅が広がりました。今まではどうしても自分の好きなジャンル、読み易いもの、だけに偏りがちでしたが、否が応でも毎月5~6冊はあらゆるタイプの本を読んで、資料に目を通してある程度概要をまとめて...と一連の作業をやっていくうちに、どんどん楽しくなって行きました。無駄な文字は一つもなく、無駄な知識というのも、一つもないんですよね。また、蓄積は力なり、ということも実感した6年間でした。
音楽においても、生活においても、読書を通して知識を増やすことは、人生そのものをとても豊かにしてくれます。
最後の収録の打ち合わせ風景です。もう半年も経ったんだなぁ~。
三舩優子(ピアノ)
今日は9月3日と5日にある、オーチャードホール20周年ワーグナー・ガラコンサートの公演の最終リハーサルでした。
プログラムの後半にワルキューレの3幕を演奏するので、そこに私は出演させて頂いています。
幕初めのワルキューレの騎行の音楽はきっと皆さん耳にされたことがおありだと思います。
あの音楽を聴くと無条件にテンションがあがります!あがらないわけがないっ!そして3幕の最後のシーンはいつ聴いてもあまりのせつない美しさに涙!
ワーグナーの音楽に感じるあの人を惹きつける圧倒的な強さと美しさはなんなのでしょう・・・
さて公演に入ると何が楽しみかと言うと楽屋のおやつです。
昨日から食べることばかり書いていますが、そう、私はかなり食べることが大好きな人間です。
その結果も体にしっかりでていて、ある方から「金子の顔から下は糖分でできている」という名言を頂いたほどです。
なんの自慢にもなりませんが…
さて今日の楽屋おやつはキャストの友人が買ってきてくれたクリスピークリームドーナツでございました。
ここのお店はいつも行列ができていて買う事がなかなか容易ではないのです。
なんてありがたいっ!!
いつ食べても罪深い美味しさなのでした。
そしてまた身になってゆくのでありました・・・
金子美香(メゾソプラノ)
今度のせんくらにもわざわざ東京から聴きに来てくれる予定の私の友人がよく石垣島を訪れているんですが、先日、現地でしか売っていないというこの貴重な3品をくれて、試したところハマったハマった!
石らーはたまに物産展などでも見かけますが、ここのは手作りなので、いっぺんにいくつも買えない貴重品らしく、私も大事に食べようと思いつつもあまりにおいしくて、つい何にでもかけてしまいます。。。あまり辛くないので、ラー油というよりは、 旨味油といった感じ。お豆腐、鍋物、炒め物、パスタ、いやぁー見事になんにでも美味しい。
ごま塩も、ゴマの中に塩が交ぜ込んであって、炊きたてのご飯にかけたり、おにぎりにすると旨味がドーン!
塩も、なぜかこれを入れただけで、どんなお料理もコクが出て、やはり旨味がドーン、ガーン。この塩を使うと、思わず料理上手になった気分になれます(笑)。
いずれの品も、それぞれに対する持っていたイメージの概念を覆された感じでした。
というわけで、私自身も、コンサートを通じてドーン!ガーン!という衝撃を発信出来るようにと、目指したいと思います!
三舩優子(ピアノ)
突然ですが、今日しばし仙台へ行ったらどんなおいしいものが
食べれるのかなぁと思いをはせていたところ(食べることばかり考えてるわけではないのですが・・・)
はっ!と気付いたことがあったので今日はそのことを!
私の故郷は本州の端っこ山口県瀬戸内の宇部というところです。
全国的に山口といえば河豚!ですが他にもたくさんおいしいものがあるんです!
例えば「宇部かまぼこ」略して宇部かま。これがおいしいかまぼこなんです、ほんとに。
そして仙台には笹かまがありますよね!
私は以前仙台の方からとってもおいしい笹かまを頂いて一気に完食したことがあります。
あと弟が仙台へ仕事に行くと、私の大好きな萩の月をよくお土産に買ってきてくれます。
山口にもあるんです、似た感じのお菓子「月でひろった卵」!!
微妙に味は違うのですが、それぞれ本当においしくて大好きです。
というわけで、似てるかも?!と仙台への思いは募るばかり。
話は突然変わりますが、
「せんくら」という音楽祭の形、本当に素敵ですよね!
こんな素敵なイベントが実現されてるって本当に感動します。
自分の大好きなクラシック音楽を、よりたくさんの方に身近に気軽に楽しんで頂きたいと常々思っていても、なかなか簡単に叶うことではありません。
とても素晴らしいことですし、そこに自分も参加させていただけるなんて
本当に幸せです。
いつか故郷山口宇部でもこんな素敵な音楽祭が行われたらいいなぁ・・・
今日は思いつくまま書いてしまいました。お許しください!
それではまた明日!
金子美香(メゾソプラノ)