エレクトーンサークルMUSICA  

2011.08.23| 神田将

こんにちは。エレクトーンの神田将です。
今回は仙台で出会ったステキな仲間たちをご紹介します。

上の写真は、昨年のせんくらに駆け付けてくれた東北大学エレクトーンサークルMUSICAの代表メンバー。
彼等は大学で学ぶ傍ら、エレクトーン演奏をエンジョイしている、アクティブな学生たちです。

サークルの名称から、東北大学の学生ばかりなのかと思ったら、他にも東北学院大学、宮城教育大学、東北福祉大学、宮城学院女子大学、仙台高専などの学生が所属しているとか。
人数は60名を数えるというのですから、エレクトーンがいかに広く親しまれているかが想像できます。

そして、彼等の活動はとても積極的。
演奏できる機会があると聞けば、どんなところへでも繰り出して、若者らしい熱演で観客を魅了します。

音楽を愛する気持ちにプロもアマチュアも関係ありませんよね。

彼等と私が接点を持ったのは、せんくらがきっかけでした。
これまでメールを交換したりして交流を図ってきましたが、今年のせんくら期間中には、直接対面しての交流会を持てることになりました。
彼等の稽古にもお邪魔する予定です。

もしMUSICAの名前をどこかで見かけたら、あるいは演奏風景に出会ったら、どうか応援してやってください。

音楽が大好き!楽しい!というパワーが伝わってくることと思います。

若々しさといえば、今年のせんくらには、仙台国際音楽コンクール出場ピアニストたちの公演がふたつ組まれましたね。
彼等は仙台のためのチャリティーコンサートを東京で開催するなど、仙台への熱い思いを持った6人です。
せんくらではどんな演奏を聞かせてくれるのか、とても楽しみです。

MUSICAの公式サイトはこちら→ http://electonemusica.web.fc2.com/

僕の夢  

2011.08.23| 高橋正典

日本に本帰国をする前に、僕は夢を描いてきました。
基本的に16−29歳までの間(途中少し日本に帰ってきましたが)青春時代、自分を形成する時期をアメリカで過ごしたので、アメリカンドリーム、夢は大事にしています。

僕の人生の夢は、オペラ歌手としてロバート・メリルやディミトリ・ホヴォロストフスキーの様な、魅せることが出来る歌手になる事です。

この夢に向けて日々努力をしており、一日たりとも怠った日はないと思います。
塩竈だからとか、仙台だからとか、東京だからとかで、芸術は場所が関係しているとは思いません。
意識次第で、どうにでもなると思います。

ですが、夢は一つだけではありません。
僕はもう一つ仙台塩竈で実現したい夢があります。
それは、コーラスで、一般の人からゴスペルという音楽で自分を解放させてあげて、表現する楽しさや生きる楽しさ、そして目指すはニューヨークやヨーロッパでも通用出来る音楽を作る事です。
言うのは簡単ですが、もの凄くこれは大変な事です。
僕はゴスペルのスペシャリストではありませんが、発声や発音は専門的に細かく指導できます。
日本語の発声から抜け出して、如何に西洋風な発声を身につけさせるか。
というのが大きな課題になっています。

しかも、これを東京ではなく、地方でプロではなく一般人がやるのに価値があると考えております。

2011年10月16日に塩竈市壱番館遊ホールにてこの夢に向けた大きな一歩があり、僕が指導しているコーラスが3つ集まって、ファンキーなコンサートを行います。前半が日本語の曲で、後半が英語の曲、ゴスペルです。
自分の夢がこれでかなったといは全然言えませんが、大きな第一歩となっています。

コーラスでいうと、外人のコーラスを作るという夢や、オペラコーラスを作るという夢がありますが、時間をかけてゆっくりと行いたいと思います。
どうか、僕の夢を優しく見守って頂ければと思います。
高橋正典(バリトン)

最後まで諦めない  

2011.08.22| 菅原望

甲子園が終わりましたね。
今年の甲子園は本当に最後までなにが起こるか分からない試合ばかりで、とても面白い試合ばかりでした!!
涙誘う場面もたくさんありました。

そうやって試合を見てる中で高校生が最後まで諦めず戦っている姿はとても勉強になりました。
本番ピアノを弾いてるとき、最後のほうまで自分の思い通りいかず、最後には気持ちの入らない、諦めた演奏をしてしまったことがあります。

そんなことをしてしまったあとは後悔ばかりで…
最近はそんなことはしないようにしていますが、甲子園を見て、またいっそう聴いてくれているという気持ちを持ちなおさなければ!と思いました。

全国の高校球児の皆様、お疲れ様でした!!!
菅原望(ピアノ)

欧米に縁がない?  

2011.08.22| 神田将

ボンジュール!みなさん。エレクトーンの神田将です。
今日はパリに来ています、というのはウソです。冒頭から失礼しました。

最近、海外での演奏機会が増えてきたのですが、アジア各国がメインで、一番多いのが中国です。エキゾチックな雰囲気は大好きですし、エレクトーンで取り組むクラシック音楽を、アジア各国の方々が気に入ってくれたことは、とても大きな歓びです。

一方、クラシックの本場はやはりヨーロッパ。その風土や気質の中で演奏して、自分を試したい。

そんな願いを抱き続けているのですが、なかなか叶いません。実はパリ、ニューヨーク、プラハなど、魅力的な都市からお呼びが掛かり、スケジュールまで確定しながら、いずれも実現できずに流れてしまいました。

理由は、楽器が調達できないからです。
日本から運ぶには、楽器本体と音響設備とで、かなり大がかりなものになり、莫大な経費が掛かってしまうことがネックですし、電圧などの関係もあり、正常に動作するかどうかも心配です。

欧米での公演を叶えるためには、まだまだクリアしなければならないことがありますが、私は諦めません。
いつか本当にボンジュール!と挨拶できる日を夢見て取り組んでいきます。

塩竈と食文化

2011.08.22| 高橋正典

塩竈に引っ越してきて、一番気に入っているのはお寿司が美味しいことですね。
あと、ラーメンにしても、海産物にしても、イタリアンにしても、フレンチにしても、はたまたカツ丼にしても、とても美味しいお店が多いです。

レストランの数の割合に対して、美味しいレストランの数が多く、グルメな町といっても良いと思います。
震災の影響があったにも関わらず、レストランで働く皆様の頑張る姿勢をみて、自分も頑張ろうとパワーを頂きました。
津波がきて、行きつけにしていたお店が被害を受けたりしましたが、経営者として大変な決断をされたと思います。

塩竈にきたらお寿司以外にも美味しいレストランがあるので、是非どうぞ~。
高橋正典(バリトン)

緊張と高揚  

2011.08.21| 菅原望

今まで生きてきてピアノを弾いてきた中で色々な本番をいただき、そのぶんだけたくさんの思いをしてきました。
いつも通りいかなくて悔しい、とか、その逆だったり、とか。
本番前にはそれはもう緊張がすごくてすごくて…
とにかく自分は悲惨な状況になります…

それとは反対に、楽しみ、と思えるときもあります。
原因はわかりませんが、そういう気持ちばかりだといいのですけどね…

普通ピアノは1人で弾くことが多いのですが、今回せんくらでは心強いオーケストラという、一緒に音楽をつくりあげてくれ、同時に奏でてくれる仲間ともいえる存在が居てくれます。

この本番は楽しみ、楽しかった、といえるものになるといいなと思います。
菅原望(ピアノ)

音楽と旅

2011.08.21| 神田将

こんにちは。エレクトーンの神田将です。
週末のひととき、いかがお過ごしでしょうか。

演奏家の多くは、一年を通じて世界のあちこちを旅しながら暮らしています。
私のようなはしくれでも、一年のうち200日以上は旅の空。
度重なる移動は体にも気持ちにも負担が掛かりますが、初めての土地には新しい出会いが、再訪するところには懐かしい再会が待っており、どんなに疲れていても期待の方が勝ります。

昔から旅好きだった私は、演奏をしながら各地を訪ね歩く生活にずっと憧れていました。今は念願かなって旅を続けているわけですが、かつて想像していたものと現実とでは、ずいぶんと違います。

まず、エレクトーンという楽器が選択ミスだった?
いえいえ、そうは思いたくないのですが、ヴァイオリンやフルートなら片手に抱えてスマートに移動できそうですし、ピアノなら各地に条件のよい楽器が揃っていますよね。
エレクトーンはその都度、手配が必要なので、気軽な旅には向いていません。
ハープやマリンバなど、自前の大きな楽器を使う演奏家も、きっと同様のご苦労があると思います。

そして設営とリハーサル。簡単なのですが、単純ではありません。
特に気を使うのが音響面です。アコースティック楽器と違って、スピーカーに頼らなければならないので、満足のいくナチュラルな音を出すまでには、とても細やかな調整が必要です。
さっと準備して、本番までの時間にリラックス、とカッコよくいきたいのですが、いつもギリギリまでリハーサルです。

さらに、編曲や演奏のためのデータ作成に膨大な時間を要するので、余暇の時間というのがまったく持てません。
ちょっとでも時間が空けばデータ作成、移動中にも編曲作業と、気が休まる時がないのです。

そんなわけで、演奏旅行中は旅の醍醐味を満喫する余裕がなく、時折、自分がどこにいるのかさえわからなくなりますが、それでも、さまざま風土に触れながら、無意識のうちにもたくさんの刺激をもらっています。

また、音楽が持つ精神世界の旅も魅力的です。
過ぎ去った時代に生きた先人たちとの対話を楽しんだり、未知の場所へ迷い込んだり、時には王子になったり、人形になったり・・・

音楽世界の旅は、永遠に終わることがなく、解決することもありませんが、だからこそ無限の好奇心を持って向かえるのかもしれません。

ひとつひとつの曲が持っている世界へ、それぞれの演奏家がご案内役となり、みなさまをお連れします。
せんくらは、未知への旅を体験できる魔法の扉でもあるのです。

震災−3  

2011.08.21| 高橋正典

震災は全てネガティブな力だけで終わっただけではないと思います。
ポジティブな力も生みました。

この震災で助けたり、助けられたりし、改めて人の結成力の強さや、人間愛の大事さについて学びました。

東北、日本を代表する宮沢賢治さんはこう、ポラーノの広場という物語で訴えました。
ユートピアは探し求めるものではなく、自分たちの手をつなぎ困難を乗り越えていく心の中にある。
つまりユートピアとは手をつなぎ助け合う精神がある社会である。

被災して、宮沢賢治さんの言っている意味が理解出来た気がしました。
根本的に日本の良さはやはり団結力であり、手と手をつなぎ困難を乗り越えていく、そしていけるのが日本人だと僕は思います。

これからも復興に向けて、日本人の良さを生かし、みんなで手と手をつないでいけばどんな困難も乗り越えられると思います。
髙橋正典(バリトン)

表参道  

2011.08.20| 菅原望

今日は用事で表参道に行ってきました。
表参道に行くと仙台の定禅寺通に行っている気分になります。
表参道を知っている方は是非仙台の定禅寺通に行ってみてください。
歩道に植えられている木々がとても似た雰囲気を出しています。

表参道というと明治神宮があります。
そこに清正の井戸というパワースポットがあって、力をいただいてきました(笑)

パワーが溢れている今、頑張ります!
菅原望(ピアノ)

音楽が教えてくれるたいせつなこと  

2011.08.20| 神田将

こんにちは。エレクトーンの神田将です。
ところで、みなさまはふだん、どんな音楽を聞きますか?
私は音を出す方の立場なので、弾かない時はなるべく無音の中で過ごすよう心掛けていますが、コンサートに出掛けるのは大好きです。

音楽には、穏やかな曲から楽しい曲、悲しい曲など、人々のあらゆる感情を表した作品がたくさんあり、私たちはそれをいつでも気軽に楽しむことができます。

昔のように、音楽を聞く機会が非常に限られていた時代と比べると、とても恵まれていますね。

最近は明快で馴染みやすい音楽が好まれる傾向にあり、クラシック音楽の真価は忘れられつつあるようにも感じられます。
聞けば聞くほど味がでるのがクラシック音楽の魅力のひとつですが、それを実感するほどに聞き込む機会がないのが現実なのかもしれません。

クラシック音楽が長い時代を生き抜いてきたことは事実ですし、その間に、数え切れないほどの人によって演奏され、無数の人々の心を揺り動かしてきたことも事実です。
こうして繰り返し演奏される間にその音楽は洗練を極め、ミケランジェロやダヴィンチの作品同様、次の世代に完ぺきな状態で受け継ぐべく遺産となりました。

優れた文化遺産は、現代の私たちに先人の英知を伝えてくれるものであり、音楽もそのひとつです。国家の危機に瀕して書かれた曲、無念や失意の中で自らの血を絞り出すようにして書かれた曲、あるいは大自然の美しさと畏怖を織り込んだ曲などなど。

そうした作品は、はじめ、耳に心地よくは響かないかもしれませんが、実は、困難や恐怖を乗り越えるために必要なものを教えてくれるのです。

ある時、気の置けない友人が私にこういいました。
クラシックなんて自分には必要ない。

たとえ友人であっても、人の好みに他人が口出しするべきではありませんが、ちょっとだけ反論しました。

満ち足りた今のおまえには確かに必要ないかもしれないけど、人生には自分の力で乗り越えられないような出来事が1度や2度はあるもの。

その時、偉大な音楽がきっと必要になるから、名曲のひとつやふたつは知っておけ。後に、彼は海の向こうに音楽祭を見に行くまでになりました。

今年のせんくらで何を演奏するか、私はとても悩みました。
ただパーっと明るく楽しいひと時を、というのでもいいのかなと思いましたが、それだけではみなさまに失礼ですよね。
ワクワクするような楽しさや、未来に向けた上昇気流が感じられつつ、深く、深く、心に刻まれる音楽を。そんな思いで組んだ4つのプログラムです。
どうぞ受け止めて下さい。

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