今年のせんくらでは、2コンサート+講演会。
【公演番号1】せんくら初日トップバッターでは同じくせんくら仲間の仲道祐子さんと、チェロの名曲の数々をお送りします。温もりや癒し、そして前に進むエネルギーや勇気、そして絆を感じて頂けるようなコンサートにしたい、と思っています。
そして【公演番号21】ではヴァイオリンの漆原啓子さんとお互いのバッハ+ヴァイオリン&チェロのデュオを。ヴァイオリンとチェロって、実はいい曲多いんですよ。
この機会に少しずつレパートリーに入れていけたらいいなと思っています。
そして【公演番号57】長谷川陽子(チェロ)ナビゲーター・奥田佳道
《せんくら・アーティストを迎えてトーク Vol.(7)長谷川陽子》。
いつもチャーミングかつユニークな切り口の評論家奥田佳道さんとのトークショー?!
実は・・・自分でもとても不思議なのですが、楽器持っていないと全然話せないんです。
だから、全3公演中このトークが一番緊張するかもしれません。
もしド緊張で私がしどろもどろになっていたら、是非客席からどんどんツッコミ入れて下さい!
1週間出演者ブログにお付き合い下さり、ありがとうございました。
もし良かったら私のオフィシャルサイト
http://www.yoko-hasegawa.com/
でもブログを書いておりますので、是非遊びにいらして下さいね。
10月の仙台は空気に透明感があって凛と背筋が伸びる感じで大好きです。
今年も是非せんくらでお会いしましょう!!
長谷川陽子(チェロ)
丹野富美子&吉田彩です。
ブログも今日で最終日となりました。
私たちのもう一つのユニットを今日は紹介させていただきます。
私たちにソプラノの大河原真歩さんを加えてその名も 『富大吉』 (とみだいきち)。
メンバーの頭文字を一つずつ組み合わせました。
何ともめでたい名前でしょう?
この富大吉、なんと!せんくらの同日に演奏します。
10月1日(土)16時~仙台駅2階ステンドグラス前
『杜の都コンサート』~杜の都の演奏家たちによる音楽の花束
出演:高橋絵里(ソプラノ)×中野哲也(ギター)
:富大吉
:渋谷由美子(ヴァイオリン)×日比野裕幸(クラリネット)×ゲルティンガー祥子(ピアノ)
せんくらとは趣向も衣装も変えてミュージカルナンバーを演奏します。
入場無料。こちらもぜひおいでくださいませ!
富大吉のモットーは「楽しかった!」と言ってもらえるコンサートをすること。
要望をいただければ幼稚園でも病院でも街角でも、どこでも出向いて演奏します。
レパートリーはクラシックの定番曲からアニメソング・演歌まで、かなり幅広く持っています。
富(マリンバ♪丹野富美子)
・・・アレンジ隊長&美容部長。珍しい楽器構成ですから、ほとんどはオリジナルアレンジ。
マリンバのほかにもたくさんの小物楽器を操る達人。
大(ソプラノ♪大河原真歩)
・・・美術&美容隊長。アイディア部長。楽しい絵を使って子供たちのハートをわしづかみ。ギュッ♪
リトミックの専門家でもあり、リズム遊びはお手の物。
吉(ピアノ♪吉田彩)
・・・自転車隊長。コミュニケーション部長。練習大好き♪でたくさんの仕事をいつも抱えてます。
忙しいスケジュールの合間を縫ってアフリカ大陸まで一人で行く強者。
私たち、かなり個性的な3人だと思うんです。
3人揃うとそのパワーはかなりのもの。(実際サイズもでっかい)。
衣装もハデハデ、が基本。
どこでも出張演奏行きますよー。
詳しくは富大吉ブログ→ http://ameblo.jp/tomidaikichi/
なお、富大吉には、富吉、大吉、富大吉、富大吉デラックス☆という4パターンがあります。
せんくらは富吉で元気よく!!
それではみなさん、会場でお会いしましょう♪
丹野富美子(マリンバ)
吉田彩(ピアノ)
日本には日本の良さを感じます。なによりも食事のこと。
食いしん坊の私には、1番大切なことは旅行中も今夜何をどこで食べるかということが大事なことのひとつです。
学生からも笑われました。お昼は何食べようか?夜はあのレストランはどうかな?
私の毎日の想いです。
ウィンナシュニッツル(日本のカツレツのようなもの)はこのお店が1番おいしいのよ!
ここで食べなければウィーンの良さは分からないのよ!
と地元のみんなから言われ続け、何度この滞在中に食べたことでしょう。
(ドレスが着られるかが心配です)
学生でさえ、「日本に帰ったらもうカツはしばらくいりません」と言っていました。
帰った夜は焼き魚、お味噌汁、枝豆、白いご飯、茄子の味噌焼き。
自分で作りながら、なんて私ってお料理が上手なんだろうなんて思うのが帰国初日のいつも思うことです。
でも、何日かすると見よう見まねでその土地でいただいたお料理をまねして作ってみるのも楽しいものです。
音楽と食は何かがつながっているのでしょうか。
いつも私が思うのは、懐かしい香り、、、、それは花の香りだったり、香水の香りだったり季節から感じる自然の香りであったり、そしておいしい食事はすべて音楽に通じるものがあるのではと思っていますが、皆様いかがでしょう。
庄司美知子(ピアノ)
今年の7月、大学内の行事で生まれて初めて野外のコンサートで演奏しました。
演奏会の話を頂いた時は、その事を知らず、当日会場に行ってみて野外にステージが作られていたのをみて、驚きました(笑)
小さな子どもからおばあさんまであたたかく聴いてもらいましたが、慣れない野外での演奏は、音の響きを確かめる事が難しい事や、虫の訪問など(!)いろいろと戸惑いました。
ですが、めったに味わう事の無い面白い経験でした。
津田裕也(ピアノ)
音楽の持つ力。この数カ月ほどその事を深く考えた事はありません。
震災直後は、「手にするべくは楽器ではなくスコップを持って、被災地にかけつけるべきなのでは?」と私をはじめ多くの演奏家が悩みました。
音楽は聴いたからといってパンのようにお腹がいっぱいになるわけではありませんし、毛布のように寒さから身を守ってくれるものでもないですよね。
でも人間が生きていくには「人としての精神」がとっても大切なものであって、現実的・物質的な物事と同時に「精神」も満たされないと人間らしく生きるのは難しいんじゃないかな、と思います。
そして音楽はそれを支える力にはなるはずです。
音楽を聴いている間、しばし現実を忘れ悲しみや痛みから少し遠ざかる・・・
そんな時間を持つことによって心の余裕が生まれ少しずつ前に進むエネルギーが生まれる、そんなお手伝いが音楽の持つ力なのではないかな、と思います。そう信じて【1】【21】の両日は演奏させていただきます。
長谷川陽子(チェロ)
♪せんくら では、マリンバの他にも色々な「小物」を使って、音を表現したいな、と考えています。
私は「マリンバ弾き」なので、マリンバを弾く事が1番好きですが、色々な音を作る・見つける事も大好きです。
100円ショップや、旅行先のお土産物やさん、おもちゃやさん、手芸屋さんや、日曜大工のお店、ちょっぴり入るのがドキドキするような民族用品店、空き缶やお菓子の缶・・・まな板に、フライパン。
色んな所で、色んな音と出逢えます♪
世の中は、音に溢れているなぁと感じながら、私の音楽に、取り入れられる「音」を、作り・見つけていきます。
今回は短い時間ですので、すべてをご披露するわけには行きませんが、マリンバの音色以外にも、そんな音たちを楽しんでいただけたら・・・と思っています。
丹野富美子(マリンバ)
ちょうどザルツブルグ音楽祭の時期。
昼間から華やかに着飾った人たちがコンサートに向かっています。
朝から街のあちらこちらでコンサートが開かれています。
モーツアルテウム音楽院の前では何人かの知り合いの日本人学生に出会いました。さらにベルギー在住の教授にも偶然出会い、お茶をしました。
なんて狭い世界なのでしょう。まるで仙台のアーケードの中で出会ったようなシーンでした。
ドンジョバンニ、コジファントッテのオペラを二日間楽しみました。
ドンジョバンニは近代的な演出に驚きながらも、音楽の運びの素晴らしさ、モーツアルトの音楽の中にある音楽の陰影などなど...。
感動続きで不覚にも涙が止まりませんでした。
最後は会場全員が立ち上がり拍手が止まず、夜は更けていきました。
音楽とともに、もう一つ興味深かったのは聴衆のおしゃれなファッションでした。
かなりのお年寄りも女性はロングドレス、エスコートをする男性はタキシード。
何もかもが優雅で素敵でした。こうしてドレスアップをしての華やかなコンサートはザルツブルグ音楽祭の特徴のようです。
私たちのコンサートにも皆さんドレスアップなさっていらしてみてはいかがでしょう。男性の皆様はしっかりエスコートなさってください。
庄司美知子(ピアノ)
パリではオランジュリー美術館の他に、ノートルダム大聖堂も観光してきました。
パリのシテ島にあるカトリックの大聖堂で、その荘厳さ、スケールの大きさには圧倒されました。
またステンドグラスの美しさも印象に残りました。
思いがけずミサがはじまり、パイプオルガンの音を聴く事が出来たのも幸運でした。心洗われるような気持ちで大聖堂を後にしました。
津田裕也(ピアノ)
うさぎさんは、恥ずかしがり屋で狭いところが落ち着くようです。
ベッドの奥なんて最も居心地のいいところらしいです。
時には、スピーカーの裏側の配線スパゲッティの中に隠れてしまったり、マッサージ椅子の下に潜り込んで一度入っちゃうとなかなか出てこないし、配線をかじられたら大変と抱き上げたいのですが、手も届かない(困)。
まさに知恵比べです。
さて、せんくら【公演番号21】は、バッハをキーワードにヴァイオリンの漆原啓子さんとそれぞれの無伴奏、そして二人のデュオ(デュオでは今回初共演です!)です。
私は無伴奏ではバッハの1番を弾くのですが、そもそも無伴奏チェロ組曲第1番は全6曲の中では最もささやかで慈しむような温もりに満ちた組曲だと思います。
曲のイメージを言葉にするのはとても抽象的で難しいのですが、この有名な一番のプレリュードを弾く時はいつも世界中の色々な国の人たちの笑顔がふわっふわっと入れ替わり立ち替わり出てきます。
私的には、最も人類愛を感じる一曲です。
漆原啓子さんとは同じマネージャーさんなのですが、不思議と接点がなく今日まできました。
10月1日の当日をとても楽しみにしているところです。
長谷川陽子(チェロ)
2日目の講師コンサート会場はウィーンの街の中心にある、シュテファン寺院の裏道を入った小さな建物の中でした。
バロックザールという名にふさわしく、天井に描かれた絵、壁から下がっているランプ、そして古いベーゼンドルファーのピアノは絵の中の部屋のようです。ウィーンの街の伝統の重みを感じます。
今年はウィーンにしては珍しい暑さだそうで、連日35度を超える猛暑でした。
(私が着いた前の日まではまるでもうこのまま冬になるのかと思ったくらい寒く、ヒーターをつけていたそうです)
この暑さに耐えられず、窓を開けてのコンサートということになりました。
私はモーツアルトを弾かせて頂きましたが、窓からは馬車が走る馬の蹄の音が聞こえ、その中でゆったりと音楽が流れていきます。
そんな素敵なコンサート会場です。
その中で弾いているのは何とも言えない気持ちでした。
(本当は、初めはこの暑さと馬のにおいにうんざりだったのですが、、、。モーツアルトと一緒になるとこれも許せるのでしょうか)
日本ではコンサートホールは最善の環境を整えましょうとか、演奏家も何となく身構えてしまいますが、馬の走り去る音を聞きながら、みんな音楽に浸っています。
私たちには知りえない文化があるのですね。
そしてこの講習会に集まった学生さんや講師の先生方はみなさん、私が仙台出身とわかるとすぐに「ああ、あの難しいコンクールをやっている街ですね?」と聞かれ、あれこれとコンクールの話に花がさきました。
そういえばこのウィーン音楽大学で仙台国際コンクールのオーディションが行われたのだなあと思いながら感慨深く歩きました。
庄司美知子(ピアノ)