またまた私にまつわる声楽のお話しにさせていただきます(笑)
皆さんもたぶんご存知の通り、私の声の声質はアルトです。
ソプラノよりずっと低い音域を歌っています。
実は私の声はときどきソプラノと間違われることがあります。
ですが、みなさん、楽譜は正真正銘低い音域をうたっています。
声の質なのでしょうか?それほど高い音でない音を歌っていてもずいぶん高く聞こえてしますようです。
それはさておき・・・
一般的に有名なのはソプラノのアリアだったりしますが、私はもちろん歌えません。
若い頃は憧れて、プッチーニなんてのを自分の部屋でひそかに練習してみたことがありました(笑)
ですが、感のいい私は(?)すぐにこれは私の歌ではないと悟り、あっという間に夢から醒めることができました。
今私が主に取り組んでいるのは、ドイツ歌曲、中でもシューベルトが多いです。
大人になった私は(いい年になった・・)プッチーニよりも、シューベルトの方が私に合うんじゃないかと思ったんですかね。
ですが、シューベルトは、手強いのです。
聴いてるとなんでもない、例えば、有名な“のばら”は、本当に難しい。
ですが、本当に素敵な曲ですね。
“のばら”生で聴く機会がございましたら、是非聞いてみてください。
退屈するようでしたら、それは・・・・・・
ワクワクできたら、素敵な野ばらに出会うことができたのです。
そんな音楽を出来るように頑張っていきたいと思っています。
高山圭子(アルト)
先日、新聞を読んでいましたらこんなタイトルが・・・
「4千光年先にダイヤの星」
思わず、吸い寄せられてしまいました。
更に、サブタイトル・・・
「直径地球の5倍」
何でも、炭素や酸素から出来ている惑星で、炭素は結晶化してダイヤモンドになっているとみられる・・・のですとか!!!
ここから想像力が働く事、働く事!
真っ暗な宇宙の中に燦然と輝くダイヤの惑星(?!) の絵が頭の中に浮かび、その惑星の上に手をのせたら・・・
地球の5倍サイズのダイヤの指輪?!
でも、ダイヤの塊の星だとしたら、掘り出すのもきっと硬くて大変ねぇ。
そして、最初のタイトルの「4千光年先」を見て再び現実の世界へと戻りました。
こうして宇宙の果てに夢を感じ、想像力は逞しく・・・美しい物、大好き!!!
こういう性格だから、私はピアノがやめられないのです!
仲道祐子(ピアノ)
今日は、9月30日13:30~のリサイタルのプログラムをご紹介しますね。
ドビュッシー:二つのアラベスク
フォーレ:ノクターン第13番 ロ短調
リスト:コンソレーション 第3番
シューマン=リスト:献呈
ドビュッシー:前奏曲集第1巻より「音と香りは夕暮れの大気にただよう」
ラヴェル:「鏡」より「道化師の朝の歌」
随分試行錯誤しまして、こんな感じに決めました。
大好きなフランス音楽が中心です。
もう一つのリサイタルが子供さん向けということで、ちょっとこちらは大人仕様のプログラムにしてみました(笑)
私にとって新しい曲もいくつかあります。
この中ではフォーレが一番知られていないかもしれません...
彼の最後のピアノ曲です。
高校生のときにホロヴィッツの録音を聴いて衝撃を受け、いつか弾きたいと思っていた曲です。
当日は、もう少し詳しい曲の説明や、プログラミングの意図などもお話できたらと思っております。
三浦友理枝(ピアノ)
その昔の若いころはいざ知らず、最近では今回のようなスケジュールは組まないことにしていたのですが、どうしても昨日日本到着しか無理な日程。
今日は午後から長野県の上田に行って、早い夜に現地でピアニストとリハーサル。
(“その昔の若いころ”には、着いた翌日からオペラの稽古に参加していましたが。)
というのも、明日の午前中とお昼過ぎに、短めではありますが本番が2回続くので、リハーサルの可能性がここしかだめだったのです・・・。
ピアニストは、一昨年の「せんくら」でもおなじみの(?!) 丸山滋さん。
もう何度か一緒にやっているプログラムではあるのですが、やはり本番前には少なくとも1度は 「通し稽古」をしないと、お互いになんとなく不安なのです。
彼曰く、「その日の調子によっても歌い手はテンポ感ややりたいことが変わってくる」とか。
それに年齢によっても・・・?!
コンサートの近くになって、私の昔のCDを聴きながらさらうと、「ロクなことにならない」のだそうです。
「有美子さん、昔はこうやってましたよ~・・・」と言われたって、そんなに記憶もよくないし、自分のCDはちょっとアラサガシにも似て、恥ずかしくて聴けない、いや聴かない・・・。
それにもちろん逆も可能です、自分の“昔のよさ”にガクゼンとしたり・・・。
いえ、それでも舞台上でそのときにしか起こり得ない詩的な美しさを求めて、どんな本番でもベストを尽くしたいと、私たち演奏者は常に自分を磨き続けています!
ほんとです!
鮫島有美子(ソプラノ)
今日は私が出演させていただくベートーベン“交響曲第9番~合唱付き~”
にまつわる私の話しを少しだけさせていただこうと思います。
初めて第九を歌わせていただいたのは、大学3年の時の合唱でした。
12月恒例のその当時の私達声楽科の学生にとっては一大イベント!!
正直私はその第九を歌いたくて、学校を選んだと言っても過言ではないくらいでした(笑)
私の大学は声楽科が1学年何と200人もいまして、男声に比べて女声はもちろん多く、その競争率と言ったら、凄まじいものがありました。
例えば1回でも合唱の授業を休めば、出演できない・・・
風邪のシーズンは大変です。
高熱を出しても合唱だけは休めないと、出席していた同級生もいました。
オーケストラの練習場でのオケ合わせは、なんだか自分がプロにでもなったかのような勘違い気分で向かいましたね。
そしてソリストとの合わせ・・・これはもう!!
オーラが眩しい!!歌えばなおさらそのオーラは輝いて・・・
口を開けたまま聴いていた私。
オーケストラが入ってからの練習はもう、舞い上がることだらけでした。
そして本番。
テナーの弱い部分をアルトが少しお手伝いをする所がありまして、張り切って、舞い上がってる私は、少しだけのお手伝いから、完全なテナーへと変化していきました。
・・・気づいたのは、どうしても出なくなった低い音域のある場所でした・・・
ちなみに私はアルトの真ん中の席でそれをやってのけました。
終わってから、周りの友人に“良く低い声が出るなあ”とオホメの言葉?を頂いて、そして謝罪をした記憶があります。
私の失敗談を長々と話してしまいましたが、第九は皆さんご存知の通り、歌っても、聴いても、本当にパワーをもらえる曲です!
あの“Freude schoner ~”の部分になると、何度聴いても鳥肌がたちます。
今はおかげさまでソリストとして出演させていただいていますが、あの部分はいつも歌いたくてうずうずしますね。
皆さんも是非体感なさってください!
高山圭子(アルト)
皆様、こんにちは。
ピアノの仲道祐子です。
せんくらは毎年続いて来て、そしてまた、毎年続いていくもの・・・
とずっと思っていたのですが、今年せんくらが開催されます事がどれだけ嬉しい事か、また、参加させていただく事がどれだけ幸せな事かを、かみしめております。
今年は、仙台市青年文化センター内のさまざまなホールで、3公演弾かせていただきます。
公演番号1でチェロの長谷川陽子さんと「超名曲コンサート」
そして、公演番号8と19では、ショパンとリストの名曲をたっぷりとお聴きいただきたいと思っています。
音楽とともに、前へ。
皆さまとそんな時間を分かち合えますように。
皆さまとお目にかかれます事、楽しみにしています!!!
仲道祐子公式ブログ→http://yukonakamichi.seesaa.net/
仲道祐子(ピアノ)
今日から一週間ブログを受け持つ、歌の鮫島有美子です。
私の“ブログ初挑戦”は一昨年の「せんくら」、そして実は今回が2度目です。
最近は本当に多くの方がブログを書いていらっしゃいますが、私は会員になっている「クラブ・ウィルビー」の創立者、そしていい友人でもある残間里江子さん(仙台出身!)のブログを読む度に、ため息!
こんなに時間とエネルギーと才能を必要とされるものに、私は絶対取り組めません・・・この「せんくらブログ」だけが例外です!
東北の皆様、いかがお過ごしでしょうか・・・。
本当に本当に言葉に尽くせない気持ちでいっぱいです。
3月の震災以来、いろいろなプロジェクトに参加させていただきたいと思っていましたが、ピアノの有無とかスケジュール、他さまざまな問題もたくさんあって、なかなか実現までに至りませんでした。
やっと今回、また「せんくら」に参加できてとてもうれしく楽しみにしています。
ウィーンから日本に到着。
台風を心配しながら、でも何とか大型の二つが通過した後、羽田に着きました。
以前は成田空港も便利で気にならず、というのも実家が千葉県の市川だったせいかもしれません。
午後に成田着で夕方から夜を両親とともに過ごし、時差をうまく追いやっていました。早朝に着く便など考えも出来ない、どうやって1日を過ごしたらいいの、と言うのが私の“定説”だったのです。
ところがところが! ほかに可能性がなくてシカタナク「羽田便」を利用せざるを得なかった昨年の11月以来、俄然羽田ファンに・・・!
朝6時に着くのですが、話に聞いていたより空港のなんと小さいこと!!
(これは否定的な意味ではありませんので誤解なきよう!)
飛行機のタラップを降りてから、(と昔はこう言っていました・・・)荷物を受け取るまでが20分、そこを出るとすぐ目の前にタクシー。
そして東京の居住地までが(早朝なので)また20分!
7時にはもう完璧に部屋にいて、それからシャワーを浴び、買い物をして少し休んでもまだ昼前。
この快適さに慣れてしまってから、出来るだけ羽田に着くことが出来るようにしています。
時差?! もともと鈍いらしい私は、何時に着いてもこの単語とはオシリアイでないみたい・・・。
鮫島有美子(ソプラノ)
2006年のせんくら以来5年ぶりの出演をさせていただきます高山圭子です。
震災後のせんくらに出させていただけるということで、何か特別なものを感じています。
何日かブログなるものを書かせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
私は地元仙台からの出演ということで、まずはやはり3月に起きた震災のことを書かせていただきたいと思います。
私はその日コンサートのリハーサルをしている中での地震でした。
皆様もご存知の通り、本当に長い長い時間揺れました。
その日は、帰れずに、いつもお世話になっているレストランパリンカさんにお世話になりました。
とても寒い日で、地震の後には3月の半ばというのに雪が降ってきました。
そんな電気も何もない夜にパリンカさんでは暖かい食事をだしてくださり、暖炉に火を入れてくださり、店内には懐中電灯が1本だけありましたので、その明かりと暖炉の明かりで、過ごしました。
近所の方達にも声をかけ、総勢何人でしょうか、たくさんの人がその日パリンカで不安な長い夜を過ごしました。
近くで何が起きているのか知ったのは携帯のテレビからです。
小さなテレビから流れてきたニュースは、私には全く理解できませんでした。
その晩私は今回第九でご一緒させていただく高橋正典さんとこれからどうなるのかと、長い時間話をしました。
全く先の見えない夜でした。
震災からもうすぐ6ヶ月仙台市内は日常を取り戻したようですが、その少し先ではまだまだ6ヶ月前とほとんど変わっていなく、私達は何ができるのか、何も出来ないのか、その自問自答の繰り返しの毎日です。
まだまだ復興には時間もお金もかかります。
継続してなにか出来る事をやっていくしかないと、そう思っています。
高山圭子(アルト)
みなさんこんにちは!!
一昨年、昨年に引き続き、今年もせんくらに参加させていただきます、ピアノの三浦友理枝です。
このブログへの参加も3回目です。
こうして例年通り、この秋口の時期にせんくらへの準備を着々と進められることが、どんなに嬉しいことでしょう...
大震災の日は私も東京の自宅で一人で震度5を経験しまして、あわててテレビをつけて仙台がまさに被災している状況を見て、毎日心を痛めておりました。
せんくらというイベントは私の年間スケジュールを見渡しても毎年とても印象に残るお仕事なんです。
人と人とのつながりの大切さやあたたかさを仙台の方々からいつも教えていただいているような気がします。
だから、いつもせんくらでお会いしている方々のご無事をひたすらに祈っておりました。
今年はさすがに開催できないのかな....と半ば覚悟はしていたのですが、主催や事務局の方々の大変なご尽力によって、何とか開催にこぎ着けたと伺いました。
4月ごろから、いくつかの震災復興のためのチャリティーコンサートにも参加いたしました。
その度に、音楽のパワーの大きさを実感し、音楽家だってきっとお役に立てることがあるんだという確信を強めてまいりました。
そろそろ震災から半年が経ちますが、まだまだ厳しい現実と戦われている方が沢山いらっしゃると思います。
そんな方達にも、ほんの小一時間でも非日常の世界をお楽しみいただけるよう、一生懸命演奏したいと思います。
それでは、1週間よろしくお願いします!
三浦友理枝(ピアノ)
今日で私のブログは最後です。
今回のせんくらでは、仙台フィルとの共演、荒川洋さんとの共演、ソロ公演に出演させて頂きます。
仙台フィルとの共演は、昨年のせんくら以来一年振りで、私がベートーヴェンの協奏曲の中で最も好きな第4番を演奏します。
また今回が初めてとなる荒川さんとの共演、そしてせんくらでは初めてとなるソロ公演、どの公演も楽しみです。
音楽の力を信じて、皆様の心に届くような演奏を目指して、残りの準備期間も精進したいと思います。
皆様とせんくらの会場でお会い出来る事、楽しみにしています!
一週間ありがとうございました!
津田裕也(ピアノ)