9月5日 モンテプルチアーノ
いよいよセミナーが始まります。
学校からさらに少し登ると、「ピアッツァグランデ」=“大きな広場”という意味の広場があります。
本当に急に広くなるような感じです。
(写真【1】)
学校は「パラッツォリッチ」と呼ばれます。
“リッチ家のお城”という意味です。
音楽学校に改造したようです。
セミナーの冒頭、学校のツアーをして下さいました。
たくさん部屋があり、それぞれに作曲家の名前がつけられています。
もちろん、フィレンツェに比べたら小さいのですが…。
でも、こじんまりしていて、いい街です。
(写真【2】)
9月6日 モンテプルチアーノ
学校の中庭からの景色。きれいでした。
(写真【3】)
この日は、学校のホールでヤコブとリサイタル。
観光客か、地元の人なのかわかりませんが…
たくさんのお客様が来て下さいました。
とてもいいお客様でした!
漆原啓子(ヴァイオリン)
私が住むドイツの住民もそうですが、日本の皆さんもペットを飼っている方が多いですよね。
動物ではありますが、一緒に暮らしてみれば家族の一員。
毎日ペットの姿を見る、触る、話しかける、見つめられる、行動を監視される…
それだけで心が癒されますよね。
私は動物が大好きです。
犬、猫、ウサギのような小動物から馬、熊、ライオンのような大動物、そしてトカゲやカメ、鳥類や昆虫類など観察していると切りがありません。
ドイツの中学校システムには社会実習の期間があり、学校に通う代わりに2週間毎日好きな仕事の職場に行って、その職業の仕組みや役目を自分自身で体験します。
クラスメートは警察や薬局、設計士、銀行など幅広いジャンルの職業に願書を出しました。
私は獣医師に願書を出し、幸い承諾して下さり、私は2週間だけそのアニマル・クリニックの「アシスタント」の一員となりました。
診察机の消毒、診察の立ち合い、レントゲンの撮り方、手術の準備と立ち合い、請求書の書き方などをして、意義深い毎日を過ごしました。
獣医師は動物との触れ合いが沢山あるのですが、クリニックを訪れる動物は予防注射を除くと残念ながら皆ほぼ病気です。
長い期間していた治療の効果が上がらず、結局安楽死させるケースもほぼ毎日あり、それは10代半ばの私には結構ショックな体験となりました。
その頃、音楽家の他に獣医師を目指すのも良いなと思ってはいましたが、この2週間の体験を通して正直感じた事は、音楽をしていて死と境遇する事は毎日ではないであろう、ということでした。
それでも、動物は今でも好きですけどね…
写真は先月訪れたミュンヘンの動物園のサイです。
気難しい顔をしてどうしたんでしょうね。
河村尚子(ピアノ)
この度初めてせんくらに出演させていただきます、バリトンの草刈伸明と申します。
毎回豪華な演奏者の方々が出演されるこの音楽祭で、自分が歌うことが出来ると知った時は本当に嬉しかったです。
初出演の今回はソプラノの大内裕子さんと「世界の歌 名曲巡りコンサート」というタイトルでさまざまな国の音楽をお届けしたいと思っております。
まずは自己紹介をしたいと思います。
東京ディズニーランドが開園し、ファミコンが発売された年のこどもの日に生まれ、高校まで杜の都仙台で育ちました。
小さな頃から歌うことが大好きだったのですが、音楽を本格的に勉強し始めたのは高校生からで、ピアノのドがどこにあるのを覚えるところから始めました。
また、合唱が好きでその中で自分なりにつくっていた発声から、自分の声のみで勝負する独唱の発声へと変えていくのが大変難しく、一応の形が出来た(自己評価ですが)現在も日々試行錯誤を続けています。
今回のコンサートの冒頭に、声楽を勉強するにあたり、まず誰もが歌うイタリア歌曲集の中から「陽は既にガンジス川から」を演奏させていただきます。
高校生の時に初めてこの曲を歌った時は、音をなかなかつかむことが出来なかったことと、言葉に不慣れであったこと、そして音域が広かったので大変苦労したことを覚えています。
歌う度に初心を思い出させてくれるこの曲を、音楽を始めた仙台で歌うことが出来るのは感慨深いものです。
最初の曲から全力投球で歌いますので、是非楽しみにして下さい!!
草刈伸明(バリトン)
9月4日 ボローニャ~フィレンツェ~モンテプルチアーノ
明日から始まるモンテプルチアーノでのセミナーのために移動です。
ボローニャからフィレンツェまで電車で移動…。
やって来ました、フィレンツェへ。
「中央駅」以外にも到着駅があるとは知らず、Rifedi(リフェーディ)という駅に着いてしまいました。
そこから中央駅までたったの5~6分なのに…日曜日だったので一時間に1本しか電車がなく…すごく時間がかかりました…。
フィレンツェでは、ピアノ・クラスの先生、ヤコブ・ロイシュナーさんと待ち合わせ。
「サン・ロレンツォ教会」。今回は時間がなかったので、中には入らず、外観を楽しみました☆
(写真【1】)
フィレンツェは本当に暑くて、教会の前にいたワンちゃんもへばってます(^_^;)
(写真【2】)
9月に入って夏休みも終わっていると思ったのですが、まだまだたくさんの人が訪れていました。
(写真【3】)
ほんの束の間の市内観光。ドゥオーモが見えます。
(写真【4】)
ドゥオーモ。「花の聖母寺院」とも呼ばれているそうです。
本当にきれいな建物ですね!
(写真【5】)
そして、いざ、モンテプルチアーノへ!
私たちが泊まるホテルは、町の一番下の方にありました。
学校は街の上の方にあるので、登るのが大変!
写真だと、お伝えしづらいのですが…。
(写真【6】)
さあ、いよいよ明日からはセミナーが始まります。
漆原啓子(ヴァイオリン)
皆さんは方向感覚が良い方だと思いますか?
男性と女性、どちらの方がより良い方向感覚を持っているか?
と訊かれたら、やはり大抵の方は男性と答えるでしょう。
そう、今日のテーマは「地図」。
私は地図が大好きです。地図を何時間でも眺めていられます。
建物の案内図、街の地図、日本地図、世界地図、鉄道の地図、車道の地図、山の地図、昔の地図。
地図を見ていると大変ワクワクします。新しい街や国を発見したり、街と街とのつながりや、どの道路がどこの小道に繋がっている等がはっきりと分かる所が楽しい。
また、地図はカラフルで濃い色や薄い色によって何が幹線道路か、どこが野原、川や湖かがすぐに分かる。
時々、川のラインが誰かの顔に似ていたり、地形が動物のシルエットを思い出させたり。
遠いと感じていた場所が、地図で見てみると案外近かったり。
私が地図を好きになったのはまだカーナヴィゲーションが普及していなかった頃、10代半ばになって母が運転する乗用車の助手席に乗り、初めて訪れる街の地図を見ながら先導したことによってです。
その為、方向感覚も悪く無い方だと思います。
仙台の街中も何度か歩きました。
また新たなる発見を求めて時間が許す限り、10月も歩きたいと思います!
河村尚子(ピアノ)
皆さんこんにちは♪
私のブログは本日最後となりました。
今日は私が好きな仙台のスポットをご紹介します。
私が好きな場所、それは仙台市天文台です。
仙台駅から車で30分程でしょうか、、初めて行ったのは小学3年生の頃だったと思います。
今はどこでも、街の灯りが明るい事から、中々満天の星空を見ることが出来なくなりましたが、 天文台では今の季節、仙台ではどのような星空が見えかプラネタリウムで見ることができます。
またどのような星座が見えるか、丁寧に教えてくれるのであっと言う間に時間が過ぎてしまいます。
そしていつか、本物の満天の空の下や大自然の中で思いっきり歌えたら、気持ちいいだろな~と考えてしまいます(笑)
是非一度足を運んでみてください!癒されますよ。
大内裕子(ソプラノ)
みなさん、こんにちは。漆原啓子です。
普段は、Facebookというソーシャル・ネットワークを使って、ちょっとしたコメントを掲載しています。
8月からは、今ちょうど滞在しているヨーロッパのことを日記風に載せていますが、今日からは、裏話を披露させていただきます。
9月3日 ボローニャにて
8月からヨーロッパに滞在し、ドイツにいる息子とゆっくり旅行を楽しみました!
この日は、息子の友達がいるということでボローニャへ…
しかし、その友達、ベルリンに行っていて不在…
案内役がいなくて、しかもガイドブックにも載っていないので、一体どうなることやら心配でしたが…
(ここまでのヨーロッパ日記は、Facebook「Keiko Urushihara漆原啓子」のページで大公開中!)
とりあえず…何もわからないので、中心の広場まで来てみました。
この街は、バスの運賃がなんと1ユーロ!安いなぁ…。
ヴェネツィアは「観光客料金」というのがあって水上バスの運賃は、6.5ユーロもしました!
(写真【1】)
正面に見えるのが、市庁舎…と思います。たぶん。。
(写真【2】)
こうやって外にテーブルを出して食べるのっていいですよね~w(^o^)w
(写真【3】)
土曜日だからか、人が多かったです。
しかし…ここが「何」なのかは全くわからなかった…。
(写真【4】)
このあと、ボローニャの友達に教えてもらった美味しいレストランに行くことに♪
街の中心部から少し離れていたので「タクシーに乗ろう!」
と提案したのですが、「イタリアのタクシーにはぼられるから嫌だ…」
と息子に反対され、ひたすら歩き、バスに乗り、探して探して…
ようやく辿り着いた!
…が!!!
なんと、お休み(*_*)!!!
…仕方なく、近くにあったレストランに入ってごはんを食べました。。
まぁ、いい思い出にはなりましたが…疲れた~(~_~;)
(写真【5】)
漆原啓子(ヴァイオリン)
今日のテーマは「植物」。
長い演奏旅行から帰って来て一番心配なのが、家の植物がまだ生きているかどうかという事。
幸い近所に住む友人が定期的に水やりに来てくれるので、枯れるという事はないですが、 帰宅した3週間後には毎日世話をしていた頃の姿と必ず変わっているので毎回少々焦ります。
いきなり花がポンと一輪咲いていたり、枯れた葉っぱが増えていたり。
植物に話しかけながら手入れをすると元気に育つ、とよく言われますが皆さんはどう思われますか?
これまで何回も経験して来た事なのですが、枯れかけでもう見込みがないだろう、という植物でも根気よく少しずつ水を与えたり、日陰や風通しの良い場所に置き換えたり、短期間少し放っておきながら関心を向けなかったりすると、案外新しい芽が出たりするのです。
生きる力って凄いな、と毎回思います。
水をあげ過ぎても駄目だし、放ったらかしているだけも枯れるだけ。
ちょうど加減の良い植物への接し方は「バランスを取る」という意味で良い勉強になります。
写真は、5年前に水を沢山やり過ぎて葉っぱも無くなった状態の蘭が素晴らしく花を咲かせている今の状態です。
河村尚子(ピアノ)
皆さんこんにちは。大内裕子です。
今日は、今回演奏するプログラムについて少しだけご紹介したいと思います。
『世界の歌、名曲巡り~』と言うことでイタリア、ドイツ、フランス、ロシア、我が国日本、アメリカの歌をピックアップしました。
そこで、私が歌う中から2曲紹介します。
1、ラフマニノフ作曲ヴォカリーズは母音唱法(終始『ア』の母音 で歌う)と言われ、歌詞がない曲です。ラフマニノフの生前から人気がある曲で、編曲版でピアノ版やチェロ、ヴァイオリン等で演奏されます。
2、『クラリネットこわしちゃった』
皆さんこの曲はどこの国の曲だと思いますか?
正解はフランスで、フランスの童謡なんです。
クラリネットを上手に演奏できない子供に対して父親が指摘をするという内容です。
この曲はポルトガル語版とスペイン語版があるそうです。
ポルトガルではEu Perdi O Do Da Minha Viola(私はギターのドを失った)というタイトルで歌われ、スペインでは「わが家の農場」というタイトルで歌われ、農場でさまざまな動物たにが鳴いている様子を歌っている歌詞になっているそうです。
今回はフランス語で挑戦してみたいと思います。どうぞお楽しみに♪
大内裕子(ソプラノ)
震災から半年が経ちました。仙台のみなさま、いかがお過ごしでしょうか?
今回の震災は、自然の猛威をあらためて思い知らされました。
どうかみなさまがお元気であればと、お祈り申し上げております。
まだ、普通の生活に戻られてはいないのでしょうけれど、少しでも皆様に元気をお届けできれば、と今回の「せんくら」にも出演させていただくことにいたしました。
私は今回、10月1日と2日に出演いたします。
1日の公演は、チェロの長谷川陽子さんと二人で出演します。
曲目は、ヘンデル(ハルヴォルセン編曲)の「パッサカリア」。
そして、それぞれJ.S.バッハの無伴奏を演奏いたします。
陽子さんは「無伴奏チェロ組曲」を、私は「シャコンヌ」を演奏します。
2日は、東京芸術大学作曲科3年生の山中惇史君と、シュニトケの「古いスタイルの組曲」、ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」を演奏します。
1日のプログラムが“純バロック”だとしたら、2日のプログラムは、“なんちゃって”バロック・シリーズです(^_^;)
近代の作曲家の作品ですが、どちらの曲も、バロックのテーマにそれぞれの作曲家のスパイスが効いており、楽しんでいただけると思います。
特にシュニトケは、あまり日本で演奏されない曲だと思いますので、是非、この機会にお聴きいただけましたら嬉しいです!
それでは、会場でお目にかかれますことを楽しみにしております。
漆原啓子(ヴァイオリン)