この度、初めてせんくらに出演いたします
ヴァイオリンの小林美恵です。
どうぞよろしくお願いいたします。
仙台は久しぶり、このせんくらのコンサートのことは友達からよく聞いていました。
今年、伺えますこと、とても嬉しいです。
大学で受け持っている学生さんに、仙台出身者がいまして、休暇の度に仙台に戻って、ボランティア活動をとても熱心に行っています。
市内の様子、郊外の様子、避難所の様子、仮設住宅のこと、折に触れ、いろいろ話を聞いています。
その度に心を痛めたり、小さい恢復に一緒に喜んだりしています。
音楽でなにができるのか、わかりません。
でも、音楽の力、音の力、人間の力、心の力を信じたいと思っています。
30日に皆様にお会いできますことと楽しみにしています。
小林美恵(ヴァイオリン)
こんにちは!せんくら参加3年目、ピアノの三舩優子です。
今年も参加させて頂けますことを、心より幸せに思います。
震災が起きたときにまず脳裏をよぎったのがせんくらでお会いした皆さまのことでした。
私の場合は親戚がそちらに居るワケではないので、お仕事を通じて親しくさせて頂いている方々と、会場に足を運んでくださる皆さまが身内のようで、しかも震災のつい1ヶ月前に仙台の電力ホールにてリサイタルをさせて頂いたばかりでしたので、たまらない気持ちで毎日を過ごしました。
すぐにでも行きたい思いでいましたが、その思いをやっと遂げることが出来たのが5月半ばでした。日帰りで仙台、そして石巻の知り合いを訪ね、目の当たりにした光景に以後、震災のことをしばらく口に出来なくなりました。
この状況のなかで「せんくら」が開催されますことは、復興の歴史に残る出来事だと思います。
あと10日を切りました!
出演者ブログ最終組、どうぞよろしくお願い致します!
三舩優子(ピアノ)
本日で私の「せんくらブログ」もおしまいです。
Facebookのほうも、お時間のあるときにのぞいてみてください。
http://www.facebook.com/KeikoUrushihara
一週間、お付き合いいただきありがとうございました!
今年は私にとってはデビューから30年という節目の年です。
震災のあと、演奏家の私には何ができるのか考えたりもしましたが、音楽は、希望につながる力を持っていると改めて感じました。
今回仙台へ伺うことができること、そして大変な中、準備を進めてくださる事務局のみなさんがいらっしゃること、今年もきっとたくさんのボランティアの方に助けていただくこと…
すべてのことに感謝をして、せんくらで演奏させていただきます。
それでは、せんくらでお会いしましょう!
漆原啓子(ヴァイオリン)
今日でいよいよブログ担当が最後の日です。
でも、「せんくら」まであと数日。すぐにお会い出来ますね!
最後の日のテーマは「読書」です。
移動が多い職業なので、飛行機や電車に座っている時間が沢山あります。
疲れているときは移動中ずっと寝ているのですが、様々なジャンルの本を読む事によって移動時間を楽しんでいると思います。
それは専門知識的な本であったり体験論や参考書、かと思えば漫画、小説や伝記。
読書をする際一番好きな瞬間が、周りを気にせず時間も場所も忘れてページをめくっているときです。
この瞬間はたまりません。
つい最近まで経験した事が無かったのですが、先日電車の中で余りにも集中して読書をしていて、アナウンスがあったにも拘らず降りなくてはいけない駅に気付かず、つい降り過ごしてしました。
駅まで迎えに来て頂いていたので、かなり恥ずかしかったですが…
この1週間、お付き合い頂きありがとうございました。
今年度の「せんくら」には、より一層沢山の方々に音楽を楽しんで頂ければ幸いです。
仙台へ向かう新幹線で乗り過ごさない事を祈って。
河村尚子(ピアノ)
9月9日 シエナ
この日は、みんなでシエナ観光。
道中は、写真のような景色ばかり。「トスカーナ地方」という名でイメージとちょっと違って、砂地が広がっていました。
(写真【1】)
そして、シエナに到着~!
(写真【2】)
シエナの中心のカンポ広場。大きくてびっくり!生徒たちと別々に来たので、ここで待ち合わせ…しかし、まさかこんなに広いと思っていなかったので探せないかと心配しましたが、無事会うことが出来ました(^_^;)
(写真【3】)
市庁舎(プッブリコ宮)。
(写真【4】)
市庁舎の裏にある「パペイ」というレストランで、みんなでランチ。
“ピッチ”という、この辺の名物パスタを食べました。
見た目は、うどんのようですが、コシがあって美味しいんです。
私は、チーズとコショウのピッチを食べました(^-^)v
(写真【5】)
ランチのあと、みんなで国立絵画館へ。シエナ派の絵画を堪能しました。
モンテプルチアーノも坂が多いけど、この街も坂だらけでゼーゼーハーハー…。
(写真【6】)
シエナのドゥオーモ。
ヨーロッパのどこに行っても、ひとつの街や地区に素敵な市庁舎とドゥオーモや教会があって、とても羨ましいです…。
(写真【7】)
カフェの天井から、断続的に出ていた霧状のお水。シエナはすごく暑かったけど、日本と違って湿度が低いから、このくらいでちょうど気持ちが良いのでしょうね…。
(写真【8】)
シエナの帰りに、「モンテ・オリヴェート・マッジョーレ」という所にある修道院(修道士さんたちがいます)に寄りました。
ガイドブックには載ってないので、日本人の観光客は誰もいませんでした。閉館ギリギリに行ったのですが、修道院の人はとても親切で、ゆっくり中を見学することが出来ました。
(写真【9】)
帰り道にモンテプルチアーノの町が遠くから見えました。
(写真【10】)
漆原啓子(ヴァイオリン)
沢山の街を訪れる度に足を頻繁に運ぶのが美術館。
(本来ならば)一瞬にして作ったものが消え去っていく「音」と正反対で、作ったものが永久に残る「絵」を描く画家たちの作品を見つめるのが好きです。
絵画はどこかレコードやCDなどの録音と似た所があります。
頭や心の中で出来上がったインスピレーション、アイデアやコンセプトを絵の場合はキャンバス、音の場合はテープに記して、一つの作品として作者が納得いくまでひたすら練って塗り返す。
そして出来上がったものを初めて公開する。
その練って塗り替えしているプロセスはどのようなものだったのでしょう。
現在では発達した技術の為、特別なレントゲン手法を用いて絵画が出来上がるまでの段階を観察する事ができます。
例えば17世紀にオランダで活躍した画家ヨハネス・フェルメールの絵画。
「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」、「牛乳を注ぐ女」や「デルフト眺望」で有名な画家です。
現在の研究によると、フェルメールは仕上げたはずの絵の中にかかっていた絨毯を無くしてのっぺらぼうの壁にしたり、壁に掛けてあった絵を無くしたという事実が分かっているそうです。
一夜寝て、昨日の結果を客観的に見てみると、どうもまた違うアイデアが浮かぶのでしょうかね。
他に色の配分、光の出し方、人物の自然な動き、写真のように一瞬の出来事を語る絵画など、鑑賞の楽しみは色々あります。
皆さんは絵画をどのように楽しまれますか?
しかし、問題は空気。
美術館は絵画が沢山展示されていて素晴らしいのですが、館内の温度と湿度管理の理由で密室になっている為、私はよく呼吸困難になってしまい1時間から2時間の間で疲れ切ってしまいます。
折角沢山の絵が並んでいるのでもっと長い間観察していたいのに…
とついつい貧乏性が出てしまいます。
河村尚子(ピアノ)
三度せんくらブログに登場させていただきました草刈 伸明です。
今回は僕の好きな仙台の場所を御紹介させていただきたいと思います。
それは定禅寺通りと一番町四丁目商店街です!
定禅寺通りには現在は二日町にある実家の箸屋があり、学校から帰ってから閉店までは店で過ごしていました。
仙台市の様々な催し物のパレードの舞台になったりするので、子供のころは店の中からワクワクしながら眺めていました。
深緑のケヤキ並木の真ん中を散歩したり、光のページェントのときの美しさ…
季節ごとに様々な顔を見せてくれる定禅寺通りは最高です。
一番町四丁目商店街は幼稚園までは、仕事で忙しい店を抜け出し、三輪車でいろいろなお店へ立ち寄っては店員さんと話をして帰宅するという生活を送っていました(笑)
商店街で行う催し物にはよく参加させていただき、特に小さい時に出場したカラオケ大会や大声コンテストのことは今でも覚えています。
また大変魅力的なお店がたくさん集まっているので、店内を見て歩くだけであっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。
最近はインターネットで手軽に安くものが買えるようになりましたが、実際お店の人と話しながら実物を見て、触れて買い物をするというのは、購入したものへの愛着が違ってきます。
お買い物は是非一番町四丁目商店街へ!!
どちらも素敵な場所ですので、皆様どうぞ足を運んでみて下さい♪
草刈伸明(バリトン)
9月7日 モンテプルチアーノ
街の中は、入り組んでいて毎回同じような景色なので、いつも迷子になりそうです(^_^;)
(写真【1】)
今日は、みんなが一番楽しみにしていた(笑)
「ワイン・テイスティング(試飲会)」の日です。
セミナーにツアーが含まれているんです!びっくり!
さすがワインで有名なモンテプルチアーノだけのことはありますね!
(写真【2】)
まずは、ここのワイナリーの歴史をお勉強して…さぁ、試飲開始!
最初は白ワインから。白ワインのおつまみ(?)は、パンとオリーブオイル。
昔は、塩に税金がかかり、とても貧しかったので、パンには塩を入れずにつくっていたんだそうです。
その伝統に基づき、この日食べたパンにも塩は入っていませんでした。
でも、オリーブオイルの味も香りも濃くて(こんなに緑色だっけ~?っていうくらい!)、とっても美味しかったので、思わず買ってしまいました(‘-‘*)
(写真【3】)
ワインをついでくれているお姉さんが、いろいろ説明してくれました。
白ワインの次には、軽い赤ワイン(4ヶ月だけ樽に入っていた、というワイン)と、重めの赤ワイン。
おつまみは、サラミと、「ペコリーノ」というヤギのミルクから作ったチーズでした。
どのワインも美味しかった(^-^)v
(写真【4】)
★おまけをふたつ…
帰り道に通った、いい感じの小道。
(写真【5】)
すっっっごく綺麗な夕焼けでした!
(写真【6】)
漆原啓子(ヴァイオリン)
「乗り物」。幼い頃、母の車の運転に揺られて毎回車酔いしていたものの、自分自身が運転するとどうでしょう。
酔うどころか、スピード魔になってしまいました!!
私が住むドイツの高速道路は幸い速度制限も無く(工事中や補正されていない道路を除く)、運転しているとあっという間に時速180キロを出してしまいます。 (勿論安全運転が一番ですが…心掛けています!)
自動車の運転は大好きです。オートマ式の自動車は渋滞時や町中を運転するにはとても楽ですが、ギヤ式の運転はそれとは格別だと思います。
自分自身で車を動かしている、という感覚がより強いです。
しかし、自動車だけではありません。自転車の運転も大好きです。
自動車と違って、周りの空気に直接あたる事が気持ち良いですよね。
小学校時代、私は大変活発な少女だったようですが、ローラースケート、アイススケート、スケートボードなども乗り回していました。
ふざけて遊んでスケートボードに座り乗りしながら左手の指の爪を地面とタイヤの摩擦ではがしてしまった事もありました。
さすがに怖くなったらしく、それ以来スケートボードには乗りませんでしたが…
旅が多い今となっては電車や飛行機の中から(空の上から)の景色を見るのが大好きです。
特に日の出の時期のロシアの冬景色が素晴らしく奇麗で、毎回感動します。
河村尚子(ピアノ)
再びせんくらブログに登場させていただきました草刈伸明です。
今回は「世界の歌 名曲巡りコンサート」で歌わせていただきます曲の中から2曲を紹介させていただきます。
シューベルトが作曲した『鱒』作品32、D.550は「歌曲の王」と呼ばれるほど作曲した数ある作品の中でも有名なものと言えるでしょう。
ちなみに初めてこの曲を聴いたのは小さい頃に家にあった目覚まし時計で、毎朝目覚めるときにはこの鱒のメロディーがながれていました。
お陰で時計の目覚まし時計はすべてこのメロディーなんだと思い込んでいたほどです。
歌詞は川の中で元気に泳いでいた鱒を、荒くれ者の釣り人が強引に捕まえてしまうという内容です。
しかし、この詩の裏には「男達はこのように女性をたぶらかすものだから、若い女の子は気を付けなさい」という意味を持っています。
歌曲は奥が深いですね…。
「赤とんぼ」は作詞 三木 露風、作曲 山田 耕筰による日本の代表的な童謡です。
日本中の老若男女が歌うことの出来る曲だからこそ、実際演奏会で歌うのはなかなか勇気がいります。
作詞者の三木露風によれば、北海道函館のトラピスト修道院で教鞭をとっていた時、午後四時頃に窓の外の竿にとまっていた赤とんぼを見て、放蕩者の父親が家に帰らず、母親は離婚して家を去り、祖父に引き取られて奉公人の少女に子守りしてもらっていた子供時代をふと思い出して出来あがった詩だそうです。
演奏者である自分にとっての「赤とんぼ」は一番町商店街を飛び交う赤とんぼであり、芋煮会をやる広瀬川の川岸を飛び交う赤とんぼです。
まだまだ人生経験が少ない未熟者ですが、自分なりの哀愁が出せるように努力したいと思います!
草刈 伸明(バリトン)