こんにちは。エレクトーンの神田将です。
最近、東北大学エレクトーンサークルMUSICAの皆さんとの親交が深まっていますが、若くて活動的な彼等との出会いをくれたのも、せんくらです。
今年の3月11日には、MUSICAの皆さんがコンサートを企画。
それを知った私は、ぜひ一緒に参加させてほしいと頼み込み、仲間に入れてもらいました。
とりわけ印象に残ったのは、マルシェジャポンセンダイとタイアップして開催された「さくらプロジェクト」のコンサート。
サンモール一番町アーケードに設けられた特設ステージはたくさんの啓翁桜で飾られ、寒い一日ながら、多くの方々が立ち止まって音楽に耳を傾けてくれました。
誰もが何かをやらずにいられないと感じていた時期に、彼等は得意な音楽で道行く人たちを元気づけました。
生き生きと輝いていたその姿が、今も心に焼き付いています。
私たちプロは、音楽を難しく考えすぎてしまうことがあります。
高度な演奏を実現することに気持ちが向き過ぎて、本来の純粋な楽しさを忘れてしまうのです。
このささやかなコンサートでは、学生たちと道行く人々から音楽の底力を教えてもらいました。
仙台にはそんな思い出がたくさん詰まっています。
演奏家の多くは旅人でもあります。
演奏会でさまざまな土地を訪ねるのは、音楽にとっても人生にとっても大きな刺激になります。
私は元来旅好きなので、演奏家として各地を回れるのはまさに役得。
初めての場所には出会いが、再訪するところには懐かしさが待っています。
国内の移動にはできるだけ陸路を使いたいと願っていても、やはり効率が優先される飛行機の利用がほとんど。
東京から仙台までは新幹線ですが、機会があれば気ままに車で訪ねてみたいものです。
移動中に見る風景は、何度となく通った場所であっても、いつも新鮮に感じます。
それは、素晴らしい音楽が、何度聞いても、何度弾いても、毎回新しい何かを教えてくれるのに似ています。
演奏会前後もじっとしていられません。
楽屋は退屈なので、愛用のデジカメを片手に、会場周辺を散策します。
せんくらの会期中も、その辺りをふらっと歩いているかもしれませんので、見かけたら気軽に声を掛けて下さい。
神田将(エレクトーン)
こんにちは、エレクトーンの神田将です。
せんくらで皆さまに会うのが楽しみな私ですが、それまでにはいくつかの壁を超えて行かなければなりません。
今日は、その壁についてお話しします。
演奏会に向けて、コンディションを整えたり稽古を重ねるのは、演奏家として当たり前のこと。
でも、せんくらは私にとって特別な機会でもあるので、ついつい思い入れが先走り、自分自身に高い負荷が掛かるプログラムを提案してしまいます。
すると、通常の稽古だけでは足りず、いつも直前まで追い詰められた状態になるのです。
私は今年で4回目のチャンスをもらったわけですが、せんくらで4回から5回のソロコンサートに出演して、なるべく演奏曲が重ならないようにプログラムを組むと、毎年30曲ほどを用意しなければなりません。
プログラムは単に曲を並べるだけでなく、コンセプトを決めて、取り合わせよく、流れよく、それぞれの作品が引き立て合う選曲をすることで、お客さまにより深く音楽を楽しんでもらえるようになります。
今年はどんな作品をお届けしようかと考えに考える中でやっと出した結論は、自分自身をまたも激しく追い詰めることになりそうです。
せんくらが開催されるのは、芸術の秋、コンサートシーズンの真っただ中。
各地で演奏会が続き、体力的にも一番余裕のない時期ですので、安定した演奏を届けるには、リスクを少なくするべきなのかもしれません。
でも、ご心配なく!
私はこうした追い詰められた状況が好きなのです。
火事場の馬鹿力ではありませんが、切迫するほど神経は研ぎ澄まされて、またとない試練を体験することができ、いつでもこうした状況の中で成長してきました。
プレッシャーに押しつぶされそうになっても、耐え抜けば、核にはダイヤモンドが残ります。
せんくらの3日間はとても楽しくて幸せですが、そんな気分で当日を迎えるにはまだまだ真剣努力を重ねなければなりません。
オリンピックに向かうアスリートのように、気持ちをしっかり引き締めて稽古に励んでいきます。
仙台の皆さま、そして全国のせんくらファンの皆さま、お久しぶりです。
エレクトーンの神田将です。
今日から1週間、出演者ブログのトップバッターを務めますので、よろしくお願いします。
さて、せんくら2012の開幕まであと100日。
その日が待ち遠しくて仕方ありませんが、昨年のせんくらが終わってからもう260日以上が経ったなんて、本当に驚きです。
3日間で5回あった私の出番のことは、今でもはっきりと覚えていて、まるで数日前のよう。たくさんのお客さまと一緒に音楽を分かち合えて、胸がいっぱいになった日々の余韻はまだ色濃く残っています。
そこにせんくら2012にも出演させてもらえるとの知らせが入り、有頂天の私。
そこで気付きました。
せんくらの演奏会は1年にたった3日間だけど、せんくら自体はずっと途切れずに連続しているんですね。
これだけ数多くの演奏会を滞りなく実現するには、長い期間の緻密な準備が必要ですから、スタッフの方々は休む暇もないことと思います。
スタッフやボランティアの方々が至れり尽くせりで支えてくれるので、毎年とても気持ちよく演奏することができます。
そこもせんくらのすごいところです。
そして、年を重ねるごとにどんどん盛り上がっていくのは、せんくらを愛してくれるお客さまのお陰。
音楽っていいなぁと改めて教えてくれるのは、いつもお客さまです。
その期待に応えられるよう、精一杯の演奏をお届けします。
今年もせんくらで音楽の素晴らしさを分かち合いましょう。
みなさんこんにちは、せんくら事務局の厚綿です。
せんくら2011はいよいよ今日が最終日となりました。
3日目の今日は仙台市南部の会場であります、仙台市太白区文化センターの様子をご案内致します。
写真【1】
太白区文化センターでは展示ホールを使ってトークイベントが開催されました。
音楽評論家の奥田佳道さんを聞き手として、普段はなかなか聞くことの出来ないアーティストのみなさんの生の声、お話しはもちろん演奏も楽しめるという、せんくらならではの公演です。
事前申込の無料イベントということもあり、連日お子様連れのご家族からご年配の方まで、多くのお客様にお越し頂きました。
写真【2】
トークイベントの最大の魅力は、やはりアーティストの方との距離感の近さです。
ステージではないホールなので、同じ目線の高さで、目の前で奏でられる音楽の迫力を全身で感じる事が出来ます。
せんくらでしか体験することが出来ない貴重な公演となりました。
写真【3】
3日間に渡って開催されましたせんくら2011も今日で最終日を迎えました。
本当に多くのお客様にお越しいただきましたこと、あらためて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
まだまだ復興の道半ばで、残念ながら例年よりも規模を縮小しての開催となった今年のせんくらでしたが、来年のせんくらをより大きく充実した内容にするための大事なステップとなったと思います。
せんくら2012では、皆様にさらにたくさんの音楽を楽しんでいただけますように、事務局一同頑張ってまいります。
3日間に渡りありがとうございました。
また来年お会い出来るのを楽しみにしております。
みなさんこんにちは、せんくら事務局の厚綿です。
せんくら2011、2日目の今日は仙台市中心部の会場でありますエル・パーク仙台の様子をご案内致します。
土曜日の今日は朝から秋晴れの良い天気に恵まれました。
おかげ様で昨日の青年文化センター同様に午前中から沢山のお客様にお越しいただきました。
本当にありがとうございます。
写真【1】
エル・パーク仙台はギャラリーホールとスタジオホールという2つの会場を使って公演が行われます。
特にお子さま向けの公演企画が目白押しで、会場も楽しげな装飾で飾られていました。
写真【2】
そのため日中の公演にはお子さま連れのご家族が多く、会場の外にも子供たちの元気な声が響いていて、雰囲気をより楽しくしてくれていました。
写真【3】
エル・パーク仙台では明日もお子さま向けの楽しい公演が開催されますので、是非ご家族そろってお越しください。
明日はいよいよせんくら2011の最終日となります。
各会場とも最終日にふさわしい見応えのある公演が続きますのでお楽しみに!
明日のブログでは仙台市南部の会場であります、太白区文化センターの様子をご案内致します。
みなさんこんにちは、せんくら事務局の厚綿です。
本日いよいよせんくら2011が開幕しました。
東日本大震災の影響で一時は開催も危ぶまれた今年のせんくらでしたが、多くのアーティストさん、関係者のみなさん、ボランティアスタッフのみなさんのご協力で無事に初日を迎えることが出来ました。
この場をお借りしてあらためて御礼申し上げます。
さて、初日の今日は今年のメイン会場である仙台市青年文化センターの様子をお伝えします。
写真【1】
今日は朝のうちこそ雨が降ったりしていましたが、お昼を迎える頃には薄日が差す天気となりました。
平日金曜日であるにも関わらず、会場には午前中から多くのお客様がお見えになっていました。
チケットも既に完売となった公演も多く嬉しい限りです。
本当にありがとうございます。
写真【2】
青年文化センターでは、コンサートホール、シアターホール、交流ホール、パフォーマンス広場という4つの会場を使って公演が行われます。
午前中から20時台まで、ピアノ、ヴァイオリン、エレクトーン、声楽、アンサンブル等、4会場で次々とコンサートが開催されるので会場は一日を通して活気に溢れていました。
会場の外や正面ロビーには、コーヒーやワイン、軽食、CDや様々なグッズを販売するお店も出店して華を添えています。
写真【3】【4】
明日、明後日とまだまだ魅力的な公演が続きます。
皆様今年のせんくらを思う存分堪能してください。
明日は仙台市中心部の会場「エル・パーク仙台」の様子をご案内致します。
いよいよ公演が迫ってきました。
今回はシエナ精鋭のユニット、シエナ・スピリッツが仙台初登場です。
シエナ・ウインド・オーケストラの名物といえば「星条旗よ永遠なれ」。
客席の皆さんとシエナのメンバーによるステージ上での共演です。
誰でもどんな楽器でもOKです。
みんなで作るハーモニーが元気の源です!!
10月1日は楽器を持って青年文化にあつまれ~!
シエナ・スピリッツ(アンサンブル)
昨年、デビュー20周年を記念して小品集のCDを発売しました。
今までコンサートで数多く弾いてきた曲、大好きな曲、小さい頃の思い出の曲などが、ぎっしりとつまっています。
今回のプログラムに選んだ曲に、3曲もCD収録曲があったことに、気づきました。
ポンセのエストレリータ、ドヴォルザークのユーモレスクとツィゴイネルワイゼンです。
エストレリータは“私の小さい星”という別名がついています。
避難所からのレポートの中に、とても星が美しく見えるという声がたくさんありました。
いつの時代もどのような状況でも、星は変わらず美しく輝いて、その光をそれぞれの思いで受け止めてると思うと、エストレリータをとても弾きたくなりました。
ユーモレスクは幼いころ、私が最初に舞台で弾いた曲です。
私の原点。
そこからいろいろなことが繋がっていきました。
そしてツィゴイネルワイゼン。
人間の本能と自然界の音とがこれほど見事にマッチし、生命力に溢れた曲は他にないように思います。
それでは30日にお会いしましょう。
小林美恵(ヴァイオリン)
昨日はグリーのお話をしましたが、私の数少ない趣味に映画鑑賞、舞台鑑賞があります。
リラックス出来る時間がある時は必ず映画館に行くか家でDVD。
これはもしかしたら幼少期のアメリカでの週末の過ごし方の名残なのかもしれません。
小学生の頃から、金曜日は友達と近くのシアターに誰かの親御さんに車で連れて行ってもらって、終わる頃にまた迎えに来てもらうというのが習慣でした。入場料が安いというのも大きかったですね。
または、マンハッタンまで両親と出て行って、カーネギーホールでコンサートを聴いたり、ブロードウェイでミュージカルを観たり、と、今思い出してもよく子供のうちからいろいろなものを観させてもらったなぁと感謝しています。
その鮮烈な印象や思い出は、年とともに強くなったりするもので、何十年かののちにようやく一本の線として繋がるのだと最近気付きました。
それと同じことを自分の娘にもさせたいと(ホントは自分が観たいからなんですけどね)、なるべく生の舞台などは観に行っています。
中でもふたりの一番のお気に入りはコーラスライン。
「ブロードウェイ・ブロードウェイ」というドキュメンタリー映画を最初に観てから、次にマイケル・ダグラス主演の映画を観て、そしてこの夏私の誕生日に、来日していた現・メンバーの念願の舞台を観に行きました!
自分の仕事柄、役者さんたちの気持ちや、舞台に立つまでの苦労が手に取るように伝わって来てしまい、すぐに涙があふれてきてしまうのが困ります。
ありふれた言い方かもしれませんが、やっぱり努力って素晴らしい!
人は皆パフォーマンスの向こうに、その日までに積み上げて来た努力や苦悩を通して視るので感動を覚えるのだと思います。
生のステージの素晴らしさは、その瞬間にしか味わえない感動です。
我々出演者は、すぐそこで演奏します。闘います。
早く皆さんとお会いしたいです!
三舩優子(ピアノ)