ごあいさつ 

2012.07.13| 三浦友理枝

皆さんお久しぶりです!こんにちは。ピアノの三浦友理枝です。
今年もせんくらへ参加させていただけることになりました。
早いものでもう4年目です。
こうして毎年秋の美しい季節に仙台を訪れて演奏ができること、本当に幸せに思います。

昨年は開催自体も危ぶまれる中、多くのスタッフの皆さんのご尽力、また音楽を愛する仙台の皆さんの支えもあり、途絶えること無く開催されたせんくらですが、今年は規模もアップしてさらにパワーが戻って来たように思います。
1参加者としてこの楽しい音楽フェスティバルを一緒に盛り上げていけるよう、今年も一生懸命準備します!

さて、このせんくらのリレーブログ参加も4年目となりました。
いつも私のホームページ http://www.yuriemiura.com 内の日記は、活動報告的な内容がほとんどでして、このせんくらブログではあえて音楽以外のことをよく書いております。

というわけで、明日からのブログは最近の雑感など綴っていきたいと思います。
それでは、1週間よろしくお願いします!

三浦友理枝

素敵な職業に感謝! 

2012.07.13| タタル・ヘンリと木下順子


皆様こんにちは。
仙台フィルのスロバキア出身のバイオリニスト、タタル・ヘンリとピアノの木下順子です。
私達は夫婦デュオとして今年初めて「せんくら」に出演させて頂きます。
皆様とどんな出会いがあるのか、今からとても楽しみにしています。

私達が仙台で活動を始めてから8年。

その間に山あり谷あり、震災も経験しましたが、演奏活動はいつも喜んで続けて来ました。
(1)コンサートを通して多くのお客様と出会える事
(2)共演者と音楽を通して友情を深められる事
(3)演奏会をサポートして下さるスタッフの方々との楽しい出会い
(4)そして「新しい曲」との出会い
考えてみたらこんなに心が通う出会いが多くて素敵な職業はない!!…と。
そして何より仙台は温かいサポート、企画が充実していると感じます。
「せんくら」もその一つですね。

…明日は仙台の好きな場所を皆様にご紹介したいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
タタル・ヘンリ & 木下順子 ♪

せんくら2012 公演詳細

2012.07.12| 鈴木 美紗

みなさま、こんにちは。ピアノの鈴木美紗です。

ブログ担当最終日の今日は、“せんくら”の公演内容の詳細と、私が今回演奏させていただくショパンのバラード第1番と第3番について、お話したいと思います。

ショパン(1810-1849)は言わずと知れたポーランドの作曲家ですが、20歳そこそこでパリの音楽界に華々しくデビューした後、亡くなるまで祖国の土を踏むことは出来ませんでした。
当時、近隣の国々から弾圧を受け、国土の消滅の危機に立たされていたポーランド。

非常に不安定な政治情勢の中、ショパンは常に故郷を想い続け、彼の作品の核心は祖国への郷愁へ向けられており、その関係は切っても切れないほど密接なものです。

中でもバラード第1番は、戦争という逃れられない宿命を持ったポーランドを彷彿とさせる悲劇的な曲で、有名な『革命』のエチュードにもみられるような、行き場のない憤りや嘆き、深い闇に全体が支配され、運命と葛藤し闘う様子が描かれているように感じます。

第3番のバラードは、ショパンの恋人であるジョルジュ・サンドとの関係が最も満たされていた頃作曲されたためか、第1番とは打って変わって、またショパンにしては珍しく100%の幸せがギュッと詰まった曲だと思います。
恋人同士の愛の会話に始まり、水の精オンディーヌが登場する優美で魅惑的な世界。曲は終始愛の喜びに満ち溢れ、ハッピーエンドで締めくくられます。

これらの2曲はどちらも素晴らしい名曲ですが、耳馴染みのある曲であればあるほど、説得力のある演奏をするのは難しく、演奏家にとって高い壁を感じさせるものだと思います。

特に、私にとってのショパンは、例えるならば初恋の人のようなイメージで、中高生時代はショパンしか弾かなかったほど没頭したものの、留学してからはエチュード以外ほとんど弾かなくなったため、長いブランクを経て
今あらためてショパンに立ち返ると、緊張や戸惑いもあるというのが正直なところです。

あの頃から開いていない楽譜を開き、書き込みを見ると、何も考えず、感性のおもむくままに弾いていた — まさに怖い者知らずだった(笑)、当時のことが脳裏によみがえってきます。

“若気の至り”を恥ずかしく思い出しながらも、あの頃に戻りたいような、でも戻りたくないような…。

時が経ち、いろいろなことを経験した分、頭で考え過ぎてしまって、もう当時のように弾くことが出来なくなってしまい、それに苦しんだり、逆に救われたり…。
そんな色んな気持ちが混ぜこぜになった、複雑な気持ちになります。

でも、あの頃はあの頃で、今は今で、それぞれに別の表現方法があるのだろうと信じつつ、今の自分に出来る演奏を求めて、精一杯演奏したいと思います。

では最後に、私たちの公演の詳細について、改めてお知らせさせていただきます。

【公演番号48】
《F.ショパンのサロンⅡ -バラード全曲と即興曲- 仙台国際音楽コンクール出身3人のピアニスト》
2012年9月29日(土)13:00〜13:45 /太白区文化センター 楽楽楽ホール
【出演】法貴彩子、米津真浩、鈴木美紗
【演奏曲目】
即興曲第1番:法貴彩子
即興曲第3番:米津真浩
バラード第1番:鈴木美紗
バラード第2番:法貴彩子
バラード第3番:鈴木美紗
バラード第4番:米津真浩

なお、同日の11:00〜11:45、太白区文化センター 楽楽楽ホールでは、同じく仙台国際音楽コンクール出身のピアニスト仲間でもある、佐野隆哉さん、根津理恵子さん、美世真里奈さんによる《F.ショパンのサロンⅠ -練習曲(エチュード)- 仙台国際音楽コンクール出身3人のピアニスト》の公演(公演番号42)が開催されます。
みなさま是非、こちらへも足をお運びください。

また、もう1つお知らせがあります。
“せんくら”のプレ企画として、9月27日(木)に仙台国際音楽コンクールボランティア委員でピアニストの和久佳菜さんと、ジョイントコンサートを開かせていただきます!
時間は13時半〜と18時半〜の2回、場所はピアノテック仙台さんショールームです。

和久さんとはコンクールを通じて知り合って以来、とても親しくさせていただいており、一緒にチャリティーコンサートも企画・実行してきた、今の私にとってかけがえのない存在の方です。
大好きな方と一緒に弾かせていただけることを、大変うれしく思っております。
公演の詳細など、詳しくはこちらをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/miwaku_bfc
“せんくら”が始まる前日ですが、こちらでもみなさまにお会いできましたら、とてもうれしいです!

ここで、私のブログ担当は終了となります。1週間お付き合いいただき、どうもありがとうございました!
少し気が早いですが、素敵な夏休みをお過ごしください。

それでは、当日会場でみなさまにお目にかかれますのを、出演者一同、心待ちにしております!
鈴木 美紗

一週間ありがとうございました 

2012.07.12| イリーナ・メジューエワ

ブログも今日が最終回。
一週間お付き合い下さってありがとうございました。

京都は祇園祭の準備が始まり、町を歩けばお囃子の音も聞こえてきます。なんともいえない風情があります。
いよいよ夏本番。
これから益々暑くなりますが、暑さに負けずお元気でお過ごしください。
秋に仙台で皆様にお会い出来るのを楽しみにしております。
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

ドイツ再発見! 

2012.07.11| 鈴木 美紗

こんにちは。ピアノの鈴木美紗です。
6日目の今日は舞台を日本から移し、ドイツ生活について 書きたいと思います!

先日、知り合いの親戚の方々が日本からベルリンにいらっしゃいました。
私は週末の観光案内役を頼まれたのですが、住んでいるといつでも行けると思って訪れなかった場所へも行くことが出来たり、人を案内することで、彼らのリアクションを通じてもう1度自分も新鮮な視点でベルリンを見ることが出来、いわば再発見したようで、とても有意義なひとときを過ごせました。

再発見と言えば、ここ数年連続で仲良しの友達と毎年訪れている場所があります。
そこはベーリッツというホワイトアスパラガスやイチゴなどの名産地で、ベルリンの西南にあるポツダムから、さらにバスで小1時間ほどバスに揺られると着きます。

日本ではアスパラガスと言えばグリーンだと思いますが、ヨーロッパでの春シーズンはホワイトアスパラが旬真っ盛りな時期で、バターと卵黄のオランダ風ソースをかけていただくのが主流です。
1度食べてみるとジューシーな甘みと芳醇な食感が口いっぱいにひろがり、やみつきになります。
(あぁ…また食べたくなってきました。笑)
みなさまも春のヨーロッパにお越しの際は、ぜひ食してみてくださいね!

なんだか、牛タンにホワイトアスパラと、食べ物ネタがよく登場するブログ内容となってしまいましたが(笑)、音楽家には食べることが大好きな人が多い気がするのは、私だけではないように思います。

例えば、イタリアの作曲家ロッシーニは美食家としても有名で、フィレステーキの上にフォアグラとトリュフを乗っけるという(なんという贅沢…!!)“ロッシーニ風ステーキ”という料理があるくらいです。

料理は味覚、音楽は聴覚で、どちらも感覚や感性といった点で近いところがあるのかも知れません。

では今日はこの辺で。
私のブログ担当の最終日となる明日は、“せんくら”の公演内容の詳細と、私が演奏する曲目について触れたいと思います。
鈴木 美紗

松山での演奏会(3) 

2012.07.11| イリーナ・メジューエワ

昨日の続きです。

松山の演奏会は無事終了。
たくさんのお客様に来て頂いて大いに盛り上がりました。
浦川先生のヴァイオリン演奏はとても端正で、温かい人間味のある音色が素晴らしいです。
前世紀初頭頃の巨匠の味わいを感じさせるところが素敵です。
演奏には(演奏者の)人柄があらわれるとよく言われますが、まさにその通りですね。

写真は知人宅でのリハーサル風景です。
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

“Charity Concert for Sendai” Vol.2 

2012.07.10| 鈴木 美紗

こんにちは。ピアノの鈴木美紗です。
5日目の今日は、今年4月に行われた“Charity Concert for Sendai Vol.2”について、お話させていただきたいと思います。

2012年2月。震災から1年が経とうとする頃、今年もチャリティーコンサートを企画しようかと、仙台国際音楽コンクールボランティアの方との間で話していました。
ちょうど同じ頃、昨年のチャリティーコンサート及び“せんくら”出演者の佐野隆哉さんからもお話が出ていたようで、それならば!と具体的に企画を進めることとなりました。

さっそく昨年のチャリティーコンサート出演者に呼びかけ、時期は今回も春休み中の4月上旬に決定。
その後、会場探しに難航していたのですが、懇意にさせていただいているお寺さんのご厚意により無償で貸してくださるとお申し出いただき、お言葉に甘え有り難く使用させていただくことに決まりました。

そして、今年も満開の桜の下、迎えたコンサート当日。スタッフ・出演者のみなさんとの再会は、とてもうれしいひとときでした。

リハーサル、打ち合わせを無事済ませ、いざ開演。
出演者全員での挨拶に始まり、法貴彩子さんのフォーレとマルタン、津島圭佑君のシューベルト、美世真里奈さんのベルクと続いて休憩。

休憩中は前半のメンバーを中心に募金の呼びかけをし、後半は私のドビュッシーの後、佐野隆哉さんのショパンで締めくくられました。

おかげさまで予想以上のお客さまにご来場いただき、途中で楽屋の椅子を移動するなど、満員のうちに終了することが出来ました。

今回も、仙台から東京まで駆けつけてくださった仙台国際音楽コンクール事務局およびボランティア関係者の方々をはじめとした、スタッフ・出演者のみなさんのご協力のおかげで第2回も開催することが出来、心から感謝しております。
本当にありがとうございました。

打ち上げは3次会まで続き(笑)、次回の企画案も持ち上がりました。
回を重ねるごとにより良く、より自分たちに出来ることを模索してゆけたらと願っております。
来年はどのようなコンサートになるのか、楽しみです!

写真は、開演中の出演者全員によるご挨拶の様子です。
会場は絵画がご趣味の住職さんによって集められた絵画や掛け軸が並び、アットホームで素敵な雰囲気でした。
コンサートの開催レポート及び寄付金のご報告の記事は、こちらをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/charitysendai/e/e40ac8bc0e8af849b753565d654b07dd
鈴木 美紗

松山での演奏会(2) 

2012.07.10| イリーナ・メジューエワ

一昨日書いた松山のコンサートの続きです。

伊丹空港から今どき珍しい(?!) プロペラ機で松山に飛び、到着後はさっそく練習開始。
今回の演奏会は松山ロータリークラブの創立75周年を記念したイベントで、浦川宜也先生(Vn)と室内楽を演奏します。
曲目はモーツァルト、ドビュッシー、フランクのヴァイオリン・ソナタ。

室内楽は大好きなのですが、日本ではあまり演奏するチャンスがなくて残念。
なので今回のコンサート、とても楽しみです。

イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

せんくら2011

2012.07.09| 鈴木 美紗

こんにちは。ピアノの鈴木美紗です。

4日目の今日は、昨年の“せんくら”についてです♪
昨年、震災直後の4月頭にチャリティーコンサートを開催してからしばらく経ったある日、幸運にも“せんくら”への出演依頼をいただき、大好きな仙台にまた戻って来られることが本当にうれしく、心待ちにしていました。

(※昨年のチャリティーコンサートの模様は、こちらをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/charitysendai/e/55706c97dd0d96fdca6db0e6fab206c2 )

2011年10月1日、ついにその日が来ました。
仙台に来るのは震災後初めてだったので、正直なところどんな風になっているのかドキドキしながらの再来仙だったのですが、JR仙台駅やその周辺、街の中心はパッと見る限りは以前と変わらぬ様子で内心ホッとしつつ、ホテルでのチェックインを済ませました。

ロビーでは奇遇にもコンクール出身の出演者全員と会い、半年ぶりのみんなの顔を見れて安心した後、さっそく牛タンを堪能(※前々回のブログ参照)し、仙台に来た実感を100%味わいました。

そして翌日、公演本番。
私たちの公演会場は、コンクールの時にホストファミリーの方と初めてお会いしたり、ボランティアの方々にお世話になった思い出の場所、青年文化センター交流ホールでした。
コンクール以来初めてホールに足を踏み入れた瞬間、独特な懐かしさに包まれ、今自分がここに居ることを不思議に感じ、特別な気持ちになりました。

簡単なトークの打ち合わせを法貴彩子さん、米津真浩君と済ませ、いざ本番。
トークはほとんどぶっつけ本番でしたが、センターで1本マイクを3人で使うという法貴さんのアイディア“トリオ漫才スタイル”を採用、やっていて楽しかったです。

今でも覚えているのは、スタッフの方にやや困惑気味に、「お1人1本ずつでなくて良いんですか?」と尋ねられられたこと。

そんな出演者は初めてだったのかもしれません(笑)。

お互いの演奏を客席で聴けなかったことは残念でしたが、それぞれに異なった曲目で、なかなか聴きごたえのあるプログラムだったのではないかと思いました。

“せんくら”では、バラエティーに富んだ他公演を多く堪能できることも、醍醐味の1つです。

私たちは演奏後、河村尚子さんや、小山実稚恵さんの素晴らしい演奏を拝聴しました。
本当に忘れ難い貴重な時間を過ごさせていただき、大満足で会場を後にしました。

そして向かった先は、スタッフの方々も交えての打ち上げ!!
最高に楽しかったです♪
鈴木 美紗

京都のこと 

2012.07.09| イリーナ・メジューエワ

一昨日書きましたが、今年4月から京都で教えるようになり、週の半分以上を京都で過ごしています。
千年を越える伝統を誇る日本の古都。世界的にみても類い希な都市です。街そのものが文化遺産ですね。
とても一言では語れない魅力があります。
とにかく奥行きの深いこと。
「日本」を理解するうえでも、とても興味深い場所です。
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

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