実はつい最近まで約一ヶ月間海外へ行ってきました。
イタリア、ドイツ、フランスの3ヶ国です♪
街並みは美しく、建築物一つ一つに歴史や風情を感じ、また文化に違いや価値観の違い等様々なことに刺激を受けた一ヶ月間でした。
(米津の一ヶ月の旅に興味をもってくださった方がいらっしゃいましたらこちらもよろしくお願いいたします。笑)http://ameblo.jp/tadahiro-yonezu/
海外生活を経て思ったこと。
やっぱり日本は素晴らしいということです。(笑)
それぞれの国にもちろん素晴らしいところは多々あると思いますが、僕は日本が大好きです。
とっても恵まれている国だと思います。
料理も美味しいし(笑)
海外へいったら、らーめん、お寿司はなんとか食べれますが、牛タン・・
まず食べれるところはないでしょう(笑)
日本国内いろんな所に演奏させていただきに伺いましたが仙台は本当にグルメ!!
何食べても美味しい!!
好物の牛タンは美味しすぎてため息でます。
今回こうして仙台で演奏できること、仙台に伺えること、仙台の皆さんとお会いできること、仙台でたらふく牛タンを頬張ること。
本当に楽しみです(笑)
待ってろーー仙台。
米津真浩(ピアノ)
好きなピアニストはたくさんいますが、まだ演奏を聴きに行ける人の中でとても心酔しているひとりにヴァレリー・アファナシェフがいます。
学生の頃から、彼が来日した時には極力足を運んでいますが、特に近年のコンサートは哲学者のお話を聴きにいく、、、という感覚で、深く感銘を受けます。
彼のリサイタルは作曲家の想いやその作品の意味に繋がりをもたせてプログラム作りがされていて、たとえば演奏の順番はベートーベン、ドビュッシー、リスト、またベートーベン、と時代は飛び、なおかつソナタの中の1楽章だけだったりいきなり小品になったりと一見バラバラなのですが、全体を通して聴いていくとひとつの流れが見えてきて、本を読んだかの如く強い説得力を持つのです。
ゆえに、曲間の拍手もなしで、登場するや否やただちに弾き始めるのも独特のスタイルです。
作家としても彼はすでに3冊の本を出しています。
その中でも一番新しいのが写真の「天空の沈黙」。
昨年リサイタルに行ってサインをして頂いた私の現在のバイブルです!。
非常に高度な、考えさせられる内容なので何度も読み返しながら
理解を深めていますが、 彼の思想や音楽に向かう姿勢すべてを敬愛していると言っても過言ではありません。
左上のプログラムは自身のコンサートのときには必ず持ち歩いて演奏前に読み返したり、 右上のインタビュー記事はキッチンの目に付くところに置いて、料理しながらちらちらと目に入るようにしていたり・・・
そうです、ただの追っかけです(笑)。
演奏のみならず、ことばでもっても影響を与えられる彼の才能には圧倒されます。
その彼の言葉を繰り返し読みながら、音楽に対する真摯な気持ちを常に忘れずにいなければ、と自分を戒めているのです。
三舩優子(ピアノ)
《ピアノとエレクトーン「オトコふたりでガチコンチェルト!」》
ではエレクトーン奏者の神田将さんとラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏させていただきます。
この曲は、某コンクール本選で生まれてはじめてオーケストラと共演した際に弾いた思い出の曲です。
2番をやる前もラフマニノフの3番協奏曲はレパートリーでしたが夢にまでみたオーケストラとの初共演が叶った曲、それがこのラフマニノフピアノ協奏曲第2番でした。
実はこの2番協奏曲はまだその一回オーケストラとやらせていただいたっきり全く本番にのせておりません。
今回、この素晴らしいせんくらという機会に、また神田さんとの二人コンチェルトという企画で久しぶりにこの思い出の曲を演奏できること、幸せに思っております♪
楽しみです(^^)
米津真浩(ピアノ)
私がお酒好きなことは結構知られてきているかもしれませんが、ここ数年は日本でもすっかり日常的に飲まれるようになった”ワイン”が私にとって日々の友です。
そのおかげで人との交流も広がったり、お酒を通して文化を知ったりと、ただ飲んでるだけではなくいいことも多々あります(言い訳?笑)。
美味しいワインにはどんなお料理と合わせるかも大事なポイントなので、料理の知識やレパートリーも増えました。
しかし一応手の仕事をしている者としては、コルクを抜く作業がちょっと負担に感じることもあったり。
でもガスでシュポっと抜くのもなんかあっけないしなぁ〜と思っていたところ、友人からとても便利なものをもらいました。
電動式のオープナーで、写真にある黒い筒をボトルにかぶせてボタンを押すだけでぐるぐると中でコルクを抜き、しかも絶対失敗がないのです!
ついでにもう一つご紹介したいのは右のボトルにかけてあるクレ・デュ・ヴァンといって、ワインの飲み頃、熟成度を測定出来る道具。
先にある円形の同色の特殊合金部分(パスティーユ)をワインにつける1秒ごとが、1年の熟成度に相当して味が変化していくというもの。
5秒だと5年、10秒だと10年...と味が変化していくのが画期的です!
触媒として作用するのでワイン自体に他の物質を与えることなく、本体も消耗しないので、お湯でさっとすすぐだけで半永久的に効果が保証されているそうです。
赤ワインのタンニンは和らいでまろやかになりますし、白だと酸味を抑えてフルーティーさが増しておいしくなるので、外出先でちょっと口に合わないワインや低価格なものにこっそりひと触れさせたり出来るスグレモノです。
三舩優子(ピアノ)
《ピアノとエレクトーン「オトコふたりでガチコンチェルト!」》
今回の公演の一つにエレクトーン奏者、神田将さんとのラフマニノフのピアノ協奏曲の公演があります。
僕が心から尊敬しています神田将さんとは過去に何度か共演させていただいておりますが、いつもはサックスの方やドラムの方等複数での編成でしたので二人での公演は初めてです。
神田さんとは今年もいくつかの公演でご一緒させていただきますが、去年、一昨年と鹿児島や離島の学校を周る神田さんの学校公演ツアーにも同行させていただきました。
人前でピアノを弾くことに抵抗を感じ、音楽の素晴らしさを忘れかけていた僕に、学校公演を通し音楽の楽しさを再確認させてくださった方が神田さんです。
そんな尊敬してやまない神田さんとせんくらで二人でコンチェルトというおもしろい企画!!
二人でコンチェルト!!!なかなか聴けませんよ(笑)
本当に楽しみにです♪
米津真浩(ピアノ)
私が小学校5年生の頃から共に歩んで来たパートナーのピアノです。
それまでアップライトよりさらに小さいスピネットを弾いており、ショパンのワルツを勉強し始めてさすがに連打やペダリングに限界を感じて買い替えたのがこのピアノで、今でも大事に私を支えてくれています。
NYに住んでいた頃買ったのですが、調律の方にいろいろ探して頂いた中でもっともしっくり来たのがこの1943年生まれのNYSteinway。
今ではなかなかなくなってしまったマホガニーの本体と象牙の鍵盤です。
一度弦を張り替えましたが、元の弦の低音部は純銀でした。
当時は何も考えず業者の方に預けてしまいましたが、今になって「あれだけの銀があればかなりのジュエリーが作れたかも!!」などと悔やまれます(笑)。
それほど大きいピアノではないですし、当然コンサート会場にあるものとは音量もタッチも違うので本番前はスタジオに練習しに行くこともありますが、やはり音色がたまらなく良いので、今の自分の「音」というのはこのピアノによって作られていると思います。
おっきな地下スタジオにドーンとフル・コンを2台並べてガンガン練習してみたい気ももちろんなくはないですが、海外ではかなり偉い先生や音楽家でも意外と古ーいピアノを愛用し続けていたりしますし、私もこの恋人と末永く添い遂げたいな、と思っています。
三舩優子(ピアノ)
こんにちは!
今日はこの夏に参加した音楽講習会について書かせていただきます。
今年はなんとフィンランドの講習会へ!
私にとって初めてのフィンランド滞在ということもあり、毎日が新鮮で刺激に溢れたものとなりました。
会場はフィンランドのサヴォンリンナという、湖と古城が美しい街でした。
サヴォンリンナは、毎年世界的なオペラフェスティヴァル、またバレエフェスティヴァルが開かれることで有名です。
この講習会ではソロのレッスンの他に室内楽も受講することができ、講習会参加者の生徒と先生によって、グループが編成されます。
私はメンデルスゾーンのオクテットで第一ヴァイオリンを、その他にもブラームスのピアノクインテットを演奏しました。
フィンランドからはもちろん、ドイツやアメリカ、オーストラリア、キューバ、エジプトなど、様々な国籍のメンバーや先生との演奏でしたが、短い期間の中でお互いへの理解を深めながらコンサートに向けて曲を練り上げていくのは、本当に楽しいものでした。
毎日レッスンやリハーサルに追われながらも、充実した日々を過ごすことが出来ました。
今日の写真は、メンデルスゾーンのオクテットのコンサート会場となったケリマキ教会(Kerimäki Church)の内部です。
この教会は3400席を持つ世界で最も大きな木造教会として有名です。
白い木製の壁が非常に美しく、ろうそくと窓から差し込む光が、幻想的で厳かな雰囲気を醸し出していました。
もちろん、モーツァルトの協奏曲にも日々取り組んでいました!
次回はモーツァルトについて書かせていただきます。それではまた!
佐藤 優芽(ヴァイオリン)
今回は二つの公演に出演させていただきますが、まず一つ目♪
《F.ショパンのサロンII バラード全曲と即興曲
仙台国際音楽コンクール出身3人のピアニスト》
前回のブログで書きました大切な仲良しピアニストの鈴木さん、
法貴さんと出演させていただきます。
僕が担当する曲は、即興曲第3番と、バラード第4番です!!
即興曲は初めて弾きますが、バラード4番は自分にとって思い入れの強い曲です。
昔から大好きなショパンのバラード。
その中でもとくに大好きなバラード4番。
大学受験の自由曲、猛反対されながらもどうしてもと無理して弾いた曲でもあります(笑)
みんなが大好きなショパンの音楽。
あまりにもみんなから愛されるショパンの音楽は、弾き手も聴き手も自分の理想のショパン像かなり強くもっているように思います。
僕自身も過去の自分のショパン像と今のショパン像を比べるとかなり大きな感じ方の違いがあります。
そういった意味でショパンの音楽を共有するということは特殊な難しさがあると感じています。
今回の公演では今現在の自分が感じるショパンをお届けできたらなと思います♪
米津真浩(ピアノ)
昨日は先日発売された新譜についてお話ししましたが、今日はその中のピアソラにまつわる話をしたいと思います。
私がピアソラの名を初めて聞いたのは中学1年生くらいの頃でした。
ひと頃活躍していた私の叔父のギタリスト、故芳志戸幹雄からあるとき「ピアソラって知ってるか?」と言われ、テープを聴かされたのがきっかけでした。
アメリカに居た小学校時代にいろいろな音楽に触れてはいたのですが、バンドネオンを聴くのは初めてで、”こんな音楽があるんだ...”ととても印象に残りました。
残念ながら叔父は私がデビューするかしないかの頃に40代で亡くなったのですが、いつも彼がこもっていた書斎の棚にピアソラのテープが何本かあったのは強く目に焼き付いていて、亡くなった時にそのテープだけ何本かもらっておいたのです。
今回録音するにあたってレコーディング前にそのテープを聴いておかねば!と必死に探したのですがなぜか見つからず、録音を終えた直後にひょっこりと出て来たのがこの写真のテープでした。
1982年にピアソラが初来日した時のライブ録音で、NHKによってデジタル録音されFMで放送された時のものだと思います。
テープが足りなかったからかライブの前半しか入っていないのですが、奇しくも今回私が叔父を思いながら捧げるつもりで入れた「天使のミロンガ」も入っていました。
CDに a mis tíos、(私の叔父へ)と記したのはそのためです。
叔父が亡くなってかなりの年月が経ちましたが、こうして思い出とともに音源が残り、彼の書いた字が残り、そしてピアソラの素晴らしい作品を今私がピアノでもって受け継いでつないでいく。
これこそがまさに音楽の素晴らしさなのではないかと思うのです。
三舩優子(ピアノ)
こうしてせんくらに呼んでいただけるようになったきっかけ、それが「第4回仙台国際音楽コンクール」でした。
実は、当時の自分は多くのことで悩んでおり、ピアノに触れることに恐怖を感じ、音楽に向き合える状態ではなかったのです。
そんな時に出場した仙台音楽コンクール。今回一緒に出演させていただく大切なメンバーや、事務局の方をはじめ素晴らしい関係者様との出会いの時でした。
多くの方に温かい言葉をいただき、少しずつ自分の音楽と向き合うことができるようになった自分にとって大きな転機となる出来事でした!!
そうした大切なメンバーと今年もせんくらに出演させていただくことができとても嬉しいです。
そんなメンバーと会えること、一緒にひとつのステージを作り上げ、皆様と音楽を共有できること、楽しみにしております♪
米津真浩(ピアノ)