7月に、南仏のエクスアンプロヴァンスというところへ行って来ました。
この時期は毎年大きな音楽祭が開かれており、私は滞在中に運良くカルメンのチケットが取れたのですが、ここで衝撃を受けました。
簡単に説明すると、私達が知っているカルメンの内容とは程遠く、カルメンの曲を使った全く別のストーリーになっていたのでした。
とっても見にくい写真ですが、全員スーツ姿で登場するという衝撃の冒頭。
あまりにも話が違うので説明するのが難しいのですが、冒頭はミカエラとドン・ホセが結婚している前提で話が進みます。結婚生活があまり上手くいっておらずカウンセリングを受けている、という場面から始まるのです。
カーテンコール。さすがにカルメンはスーツは着ていません。(笑)
そんな訳で内容はあまり良く理解出来ませんでしたが、人生で初めてカルメンを生で聞けたことに大変感動したのでした。
こんにちは!バンドネオン奏者の三浦一馬です!
…と元気よく挨拶したところで、「ん?なに?」「あなた、バンドやってらっしゃるの?」、なんて聞き返されることは日常茶飯事。まぁ、何だか聞き慣れない名前だし、そもそも実際に見る機会なんて、 なかなかないですからね。せっかくなので、少しでも楽器のことを知って頂けるよう、今日から3日間、「バンドネオン」にまつわることを、せっせと書いていきたいと思いますので、どうぞお付き合いくださいませ!
さて、初回である今日は、「バンドネオン大分解」と題して、楽器の内部まで大公開いたします!よく「アコーディオン」と間違われることが多いのですが、まあ、それもそのはず、楽器の形から音に至るまで、なかなか似てますからね。でも、よく見ると大きな違いに気付くはず。…そう、一般的なアコーディオンにあるはずの「鍵盤」がありませんね?
このボタンは、右手に38、左手に33、合計71個あり(中途半端…)、古い楽器だと象牙製のものもあります(上の写真参照)。このボタンを押すと、当然音が鳴る訳ですが、楽器の内部では、どんなことが起こっているかと言うと…?
どうです?楽器内部って、かなり、複雑な作りをしているでしょう!ボタンを押すと、レバーを介して反対側の蓋が開き、そこにのみ空気が流れ込む仕組みなのです。…そう、いま「空気」と書きましたが、このバンドネオンという楽器は、空気を使って音を出しているのです。その「空気」を作り出す役目を担っているのが、「蛇腹(じゃばら)」と呼ばれる部分。
この蛇腹が「ふいご」と同じ原理で空気を生み出しています(ちなみに、素材は紙と革)。模様も綺麗ですね!蛇腹を引っ張ったり、縮めたりする強さによって、音の強弱も変化するので、これも、この楽器に於いて、とっても大切なパーツ!そして、最後に忘れてはいけないのが、この楽器の心臓部である「リード」。要は、振動して音を発する薄い板のことですが、管楽器にも多く使われていますね。では、バンドネオンのリードを見てみましょう。
沢山ありますね!音の高さによって、リードの大きさも違うことがお判り頂けると思います。ちなみに、写真に写っているのは、右手側のリード群。反対の左手側も合わせると膨大ですね!そう、バンドネオンには、何と百数十枚ものリードが、所狭しと詰め込まれているのです!!
バンドネオンの構造、何となくでもお分かり頂けましたか?「蛇腹」で空気を起こし、「ボタン」によって空気の流れ道を作って、その空気で「リード」を振動させて音を出す…。小ぶりな楽器でありながら、実はなかなか複雑な経路を経て音が鳴っているのですね!
それでは、最後に、バンドネオン全てのパーツを分解した写真をどうぞ!次回は「不可思議なボタン配列」と題して、この楽器のドレミ…についてご紹介します。お楽しみに!
三浦一馬
皆さま、こんにちは。
ヴァイオリンの飯川直美です。
せんくらに初めて参加させていただいてから2年が経ちますが、再びこの場所で演奏出来るのを大変楽しみにしておりました!
突然ですが、私にとっての今年のせんくら1つ目の公演は、なんと明日に迫っております(汗)
仙台トラストタワーの一階エントランスホールにて、仙台フィルの若手三名+私で弦楽四重奏のコンサート、なんと入場無料です!(9月18日のブログでHAL PLANNINGさんが明日の公演について書かれています。是非そちらもご覧下さい。)午前と午後の2公演、それぞれ異なるテーマに沿ったプログラムでお送りいたします。
今回会場となる仙台トラストタワー。
仙台出身の私はかなりの頻度で出没するのですが、先日打ち上げで訪れた2階のレストラン、焔藏にて人生初の鴨しゃぶを頂きました!
パリ在住にも関わらず鴨が苦手な私でもペロッといけるくらい予想を遥かに上回る美味しさ。
〆に絶品山形蕎麦も。。
明日の終演時間はかなり早いですが、ディナーの時間まで待っていられるよと言う方(笑)是非召し上がってみて下さい!
皆様こんにちは!ソプラノの今野沙知恵です。
早いもので私のブログ担当も今回が最終回となりました。
皆様にはもちろん『せんくら』にお越しいただきたいのですが、せんくら前にも仙台で演奏させていただく機会があります!
9月27日(水)12:10~12:50まで東北大片平キャンパス北門会館1階にて、ピアニストの和久佳菜さんと一緒にロビーコンサートをさせていただくことになりました。こちらは日本歌曲やオペラアリアなど、皆様に楽しんでいただけるプログラムをご用意致しました。
ぜひ皆様のお越しをお待ちしております!
また、せんくらの私の出演日は9月30日(土)14:15~15:15『名曲みっけ!~初めてのオーケストラ』にて、シュトラウス作曲「春の声」を演奏いたします。こちらも1人でも多くの皆様のご来場をお待ちしております!
皆様こんにちは!ソプラノの今野沙知恵です。
私はここ最近様々な地域で歌わせていただいておりますが、その中でも昨年初めて伺ったのが東京都の島々です!
昨年は神津島、八丈島へ行き、今年の10月には新島、式根島、そして来年には小笠原にも行かせていただく予定です。
すべて東京都の島々ですが、空気がおいしく、自然豊かですっかり島の魅力に引き込まれてしまいました!
皆様初めまして!今年のせんくら2017に初めて出演させていただきます、ソプラノの今野沙知恵と申します。長年の夢だったせんくら、夢が叶い、大変光栄に思っております♪
1回目のブログですので、簡単に自己紹介をさせていただければと思います。
私は宮城県仙台市出身、高校までずっと仙台で育った仙台っ子です!幼い頃から歌うことが大好きだった私は、ぜひ音大で声楽を学びたいと決意し、桐朋学園大学へ進学するために大学から東京へやってきて早◯◯年。(笑)桐朋学園を卒業後、新国立劇場オペラ研修所第14期生として3年間研修し、2014年9月から1年間、文化庁在外派遣研修員としてドイツ・ニュルンベルクにて研修をして参りました。
今現在は東京を中心に全国様々な地域でオペラやコンサートに出演させていただき、歌わせていただいております。ということで、私の原点はまさに仙台!ですから今回仙台の皆様に聴いていただける機会に、感謝の気持ちでいっぱいです!
ぜひ9月30日(土)は「名曲みっけ!~初めてのオーケストラ」へ来てけさいん!お待ちしております!!
ニュルンベルクにて師匠Cavazza 先生ご夫妻と
せんくらブログ、3日間お付き合いくださり、ありがとうございました。今日で最終回。もうすぐ、せんくら開幕ですね。心躍ります。
3つ目の公演は、仙台クラシックフェスティバル【59】4人のチェリストが集結。
せんくら名物チェロ・アンサンブル。仙台フィル首席の三宅進さん、原田哲男さん、エマニュエル・ジラールさんと、賑やかにお送りします。
チェロって本当に音域が広い楽器なので、こうして4人集まればちょっとしたオーケストラ?!色々なことが出来ちゃうのです。その上、みんなそれぞれ個性豊かな音色なので、毎回楽しみに聴きにいらしてくださる方もいて、嬉しい限りです。
三宅さんは、桐朋時代の大先輩。オーケストラの授業にアルバイトで教えに来てくれていましたが、プロの厳しさやマナーを三宅さんから教わりました。授業では、いつもアツく真剣でコワ~い先輩でしたが、終わるとサーティーワンのアイスを食べに連れて行ってくれたり・・・大好きな先輩です^^
原田さんは、Mr.穏やかクン。そして謙虚。お人柄って音に出るんですね。温かな音色がお隣で弾いていると心に染みて、誠実に演奏することの尊さを、いつも学ばせていただいています。
そして、エマちゃんことジラールさん。彼は本当に、音楽への愛が深い人。毎回ご一緒する度にその造詣の深さとユーモアにただただ頭が下がる思いです。またみんなと一緒に弾けるのが、本当に嬉しいです。
こんな素敵な仲間たちと、お送りするチェロ・カルテット、是非聴きにいらしてくださいね。
皆さまとホールでお会いできるのを、楽しみにしています!!
皆さん、こんにちは
さて、「とっておきの情報」の3日目。「街なかコンサート」の3公演目です。せんくらが目の前に迫ってそわそわされている皆さんに、オススメですよ。
9月29日(金)からはせんくら本公演がいよいよ始まります。その前日、9月28日(木)に助川ブラザーズのお二人が、せんくらの魅力をいっぱい語ってくれます。もちろんブラザーズの演奏もお聴きいただけます。せんくらの魅力をいっぱい知ってしまったら、翌日のせんくらに足を運びたくて仕方がなくなること、間違いありません!
コンサート会場とはまた一味違った雰囲気で、“せんくら”のときよりももっと間近に演奏をお聴きいただけます。
当日は、先着100名様となっています。お席に限りがありますので、ぜひお早めにお越しくださいね。
さて、助川ブラザーズ、ご兄弟である助川太郎さん@tarosukegawaと助川龍さん@ryusukegawaのTwitterでは、せんくらの準備の様子がのぞけることも。そちらも見てみてください!!せんくらのTwitterもどうぞお忘れなく!
街なかコンサート@PaToNaホール
~せんくらプレトーク&コンサート~
助川ブラザーズが“せんくら”の魅力を語り尽くします‼
日時:9月28日(木)10:30~11:15
会場:宮城野区文化センター PaToNaホールホワイエ
出演:助川ブラザーズ(ギター:助川太郎&コントラバス:助川龍)
※先着100名
それでは皆さま、せんくら本公演はもちろんですが、街なかコンサートでも皆さまお待ちしています!
街なかコンサートの詳細はこちらをクリックは せんくら公式サイト「街なかコンサート」
せんくら事務局
そうそう、去年のblogでも書いた我が家の2匹のアイドル、きなことすばる。大きくなっています!!特にすばるは音楽が大好きで、まだ譜読み状態のへたっびな時は、全く無反応なのですが、曲が体に入ってきて仕上がりつつあると、練習室の扉の真ん前でじっと聴いていてくれています^^練習後にふわもこのきなことすばると一緒にリラックスする時間が、一番のお気に入りです。
さて、今日は2つ目の公演第12回仙台クラシックフェスティバル【67】長谷川陽子の王道チェロ・ソナタ!について。
今回は若き天才3人のチェロ・ソナタを組みました。シューベルト、メンデルスゾーン、そしてショパン。
シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」。このアルペジオーネというのは、チェロとギターを掛け合わせたような楽器でした。何でも広い音域をもつギターとチェロの弓で弾く音量の魅力をかけあわせて作ったら最強の楽器になるだろう!と思って発明されたそうですが、二兎追う者はナントカ・・・そううまくはいかなかったようです。
シューベルトは本当にメロディが美しい。そして温かさの中にふとみせる諦念が、たまらなく魅力的です。どこまでも穏やかで優しい微笑なのですが、少しずつその笑顔のまま遠くに去っていく・・・なんて切ないのでしょう。
そして、メンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第二番。メンデルスゾーンという人は、本当に才能豊かで音楽のみならず、絵も文学も語学の才能もあり、その上お家は大のお金持ち。メンデルスゾーンの音楽はいつも上昇志向です。いつも上行形の音型でメロディが書かれています。そしてこの2番のチェロ・ソナタの1楽章にいたっては、第一主題も第2主題も長調で書かれているのです。(通常ソナタ形式の場合は、第一テーマが長調なら、第二テーマは短調というように書かれています。)
このように音楽からもわかるように、才能も人脈も家柄も全てに恵まれて幸せだったはずの彼ですが、ただ一つ、心の奥に一生変えることのできない深い闇を持っていました。ユダヤの血でありながら、敬虔なキリスト教徒であったのです。その苦悩はこのソナタの第3楽章に吐露されています。
今、一番弾いてみたいのがメンデルスゾーンのオクテット。いつかせんくらで実現出来たら・・・小さな夢です。
そして、メンデルスゾーンと同年に生まれたショパン。このソナタは、ショパンの晩年に書かれました。当時の彼は最愛の父を失い、約10年もの間パートナーだった運命の人ジョルジュ・サンドとの別離、そして持病の悪化・・・。ショパンには病気以外、何も残っていませんでした。そんな中でこのソナタは書かれました。第一主題は10代で旅立ってから二度と生きて帰ることが出来なかった、故郷ポーランドへの望郷を。第二テーマでは過ぎ去ったサンドとの美しい想い出が込められているのでしょうか。そしてクライマックスはまるで生きることへの情熱をかけた、心臓の鼓動のような慟哭。
大好きな曲ばかりなので思わず熱く語ってしまいました・・・。このコンサートのピアノを務めてくださるのは、私の高校時代の同級生でもあり、同志でもある青柳晋さん。青柳さんとは、この夏ショパンのチェロ・ソナタをレコーディングしました。このコンサートでは各ソナタの1楽章だけをお聞きいただきますが、もしお気に召しましたら、10月25日リリース予定の新譜【長谷川陽子tribute Chopin】、こちらではたっぷり演奏しています、よろしくお願いします!
さて、「とっておきの情報」の2日目。つまり、「街なかコンサート」の2公演目になります。こちらの紹介は、せんくらの企画・制作でもご協力いただいているHAL PLANNINGさんよりしていただきます。よろしくお願いします!
せんくらブログをご覧のみなさま、こんにちは。
今日は、9月24日(日)に仙台トラストタワー 1Fエントランスホールで行われる入場無料の「街なかコンサート」のご案内。
せんくら自体、一つの公演が1,000円~2,000円で楽しめて、かつ、普通のコンサートより少し短めの45分~60分のステージ、いいところを少しずつ、はしごして楽しめるお祭りではありますが、この「街なかコンサート」は、さらにそんなせんくらの面白さを、広く多くの方に愉しんで頂こうと、ホールを飛び出して、入場無料で聴けてしまう、街なかに音楽をデリバリーしてしまう機会です。
(せんくら2016「街なかコンサート@トラストタワー」の様子)
さて、今でこそクラシック音楽の演奏会をつくる仕事にどっぷりと浸かっていますが、私にも音楽との「出会い」の時間があります。
ひとつは、物心つくまえから何となく親に連れられて音楽会を聴いていた時代。
今でこそ、マタニティコンサートや、0歳からのコンサート、さらに月齢・年齢に即してこどもの心の成長にあわせカスタマイズされたプログラムでお届けするコンサートがたくさんありますが、すこし前は、そんなことはありませんでした。いわば「お子様ランチ」のないレストランで大人の食べるものから少しずつ食べられるもの、興味のあるものに手を伸ばしていくような感じでしょうか。子どもの耳には、これが有名か無名かなんてわかりません。すき、きらい、ただそれだけの感覚で、素敵だなあと思うピアノで奏でられるなにがしかの三拍子の音楽にあわせて、リカちゃん人形にドレスを着せて踊らせていました。それが舞踏会のための音楽じゃなくて、ショパンのワルツという性格的小品であることを知る・・・のはだいぶ後のことです。私にとっては、ああ、お姫様の曲だ!それだけでした。
さて、それが、10代も後半になるころ、自分の心の中に、あれ?何?いまの曲、私の心を震わせていったあの曲は何ていう曲なの?と、音楽に「初恋」をおぼえる劇的な瞬間を迎えます。それは、交響曲の第1楽章から聞いた途端に、衝撃をおぼえるものもあれば、途中までは、ちっともおもしろいとは思わぬ音楽で、退屈で、ある楽章のある部分だけがやたらと好き!と思ってしまうこともありました。その楽章だけを繰り返し繰り返し聴いていました。
一度「好き」になると、なんどもなんどもそのメロディやハーモニーを反芻して、心にとどめておきたくなるし、もっともっと聴いてみたくなるのが人情です。人を好きになるのと一緒ですね(笑)。
同じ作曲家がどんな曲をほかに作っているのかとか、同じ時代の、とか、ほかの人が弾いたらどんな風になるのか…とか。なんかこの欲求はあるけれども、何から聴いたらいいかわからないし、こっちは好きだったのに、こっちはどうもつまらない、そのつまらないという感情を味わってしまうのがもったいなくって、怖くて手を出せない食わず嫌いもありますが(笑)。(そう、どんなに勉強しても何度聴いても(弾いても)100%知ることができるということはありません。)
とにもかくにも、出逢う瞬間は様々、映画の中に効果的に挿入されている音楽であったり、CMになんとなく使われているものだったり、「いますれ違った、あの方のお名前は!」と同じように、「今聴いたあの曲の名前を知りたい!」という想いが、音楽への興味の入口です。
多くのコンサートは、楽曲の全楽章に取り組みますし、好きな部分に行きつくまでに25分とか、30分を要します(笑)。ブラームスの交響曲の第1番の4楽章の弦楽器の「あの」メロディへたどり着くまでには、1,2,3楽章を聴くわけです。(そのうちに、1,2,3の中にも好きな部分が出来てきたりすることもありますが)。
せんくらは、お祭りですから、切り口を変え、魅せ方を変え、音楽との出会いの場所を生み出してくれる大きなチャンスの場所です。
実際に、普段お仕事をご一緒している演奏家は、自分が演奏する曲の魅力をどうしたら伝えやすくなるか、切り口や魅せ方を演奏技術の向上と同じくらい考えながら舞台を創っています。このせんくらに向けても、多くのアーティストと何度も何度もやりとりをして、この45分間に、どんな風に音楽を届けるか、たくさん話をします。お客様の年齢はどれくらいか、お客様はクラシックをよく聴く人たちだろうか、それともはじめてのクラシックコンサートだろうか、千差万別のクラシック体験と、お客様のひとつとして同じことのない感受性。0歳からおじいちゃん、おばあちゃんまで。それがひと会場に集まり、楽興の時に酔いしれるお祭りですから、この日のため、この時間のためのプログラムをカスタマイズしています。
今回の「街なかコンサート」@仙台トラストタワーには、せんくらの「ホスト役」でもある仙台フィルの、小山さん、飯野さん、吉岡さんという若いメンバーと、ここ仙台出身のヴァイオリニスト、飯川直美さんによる弦楽四重奏に活躍していただきます。
(小山あずさ)
(飯野和英)
(吉岡友広)(C)Taisuke Yoshida
(飯川直美)
午前中は「0歳からのクラシックコンサート“はじめまして!音楽は一生のともだち”」として【マイファーストクラシックコンサート】体験をプロデュース。午後からは「テイスティング・コンサート!弦楽四重奏、ほんのひとくち名曲選」として、曲の魅力を凝縮して、お試しいただけるように準備しています。
どちらの公演にも共通しているのが、様々な作曲家の弦楽四重奏曲を、楽章抜粋でお楽しみいただくことです。
どこかで聴いたあの曲・・・かもしれませんし、今日ここで初めて出逢って、ああ、なんていい曲なんだろう!この曲の名前はなんていうの?って思っていただけるかもしれない。
演奏者たちとも相談して、この曲のこれがいいんだよねーっていう部分や、ここからこの曲って聴き始めたねって話をしながら、そういう曲を集めました。
そう、演奏家だって、ひとりひとりに「音楽を好きになる瞬間」があり、そのきっかけの曲を持っているものですから、その町の地図をよりよく知る人が、ご案内・・・するのが一番、楽しいガイドになるのではないかと思っています。
今回は、編曲もの・・・ではなく、オリジナルの楽曲、そして、演奏者は、私も心から日々信頼を寄せている飛ぶ鳥を落とす勢いの若手の実力派たちです。いい音楽は、いい演奏じゃないと、魅力が半減してしまいますから、彼らもこのコンサートに向けて、リハーサルをじっくり重ねて準備しようと言ってくれています。
クラシックの「名曲」といわれる曲は、【週間ヒットチャートで1位を10週獲得!】なんてレベルじゃありません。100年~400年の、スーパーヒット曲。歴史の中の色々な人物も聴いてきたかもしれない名曲、いろいろな人の人生の一幕で、その音楽が鳴り、色々な奏者に愛奏されて、育まれて、弾き、歌い継がれてきたからこそ自分たちの目の前にあるもの・・・、それが、クラシック音楽です。数百年にわたり引き継がれている芸術品は、その他美術や骨とう品など、普通ならば博物館に大切に保管されて、触ることは出来ませんけれども、私達はこの音楽に、いつどんな時でも身を寄せたり、抱きしめたり、その音楽で心を慰めてもらったり奮起させてもらえるのです。
そうして、0歳の子どもにとっても、おじいちゃん、おばあちゃんにとっても、流行り廃りなく一生のともだちでいられるのも、クラシック音楽の魅力です。
仙台トラストタワーでの弦楽四重奏の2 つの公演は、もちろんどなたが聴いていただいても構いません。ふらりとお散歩がてら立ち寄って頂くのもよし。奏者に会いたい!と思って来ていただくもよし。ひとつの楽器に4本の弦。16本の弦の織りなす様々なタイプの「絵」を描く音楽をプログラムに用意しました。聴きなれたハイドンやモーツァルトもあれば、
この曲ボロディンて人の曲だったのね!とか、ヤナーチェクって誰?!だけど、聴いてみたらあら、センセーショナル!!!ってドキドキする曲も!
一緒に「この曲、いいよねぇ」って言って頂けたら嬉しいなと思って選びました。そして持ち帰って、ネット検索して聴くもよし、普段は立ち寄らないCDショップのクラシックコーナーを覗くもよし。あなたのクラシック音楽への「扉」は、すぐに開いていくでしょう。
ぜひ、せんくらを前に、日曜日のひととき、お立ち寄りくださいね。
9月24日(日) 仙台トラストタワー1Fエントランスホール
「若手弦楽四重奏メンバーが贈る0歳からのクラシックコンサート“はじめまして!おんがくは一生のともだち!”」
【時間】 11:00~11:45
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジークより
パッヘルベル:カノン
ハイドン:弦楽四重奏曲 第67番「ひばり」より 第1楽章
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
ほか
「せんくらファミリーコンサート“テイスティング・コンサート!弦楽四重奏、ほんのひとくち名曲選”」
【時間】14:30~15:15
ハイドン:弦楽四重奏曲第17番「セレナーデ」
ラヴェル:弦楽四重奏曲より第2楽章
ボロディン:弦楽四重奏曲より第3楽章「ノクターン」
ほか
【出演】飯川直美、小山あずさ、飯野和英、吉岡知広
街なかコンサートの詳細はこちらをクリック せんくら公式サイト「街なかコンサート」
せんくら事務局